魔術王ソロモンと羊飼いの僕が魂を融合したら、チートすぎるマスターになってしまった件〜最強の力を共有した僕の聖杯戦争〜 作:bpro
サンジェルマンの提案により一時の間、一緒に暮らすことになったダビデとソロモン。
マスターと英霊による同棲生活の始まりである……!
(ちなみに聖杯戦争における規則違反にはならないので問題はない)
2人が住む家に到着した後、家の中に入ると早速話し合いが始まった。
「部屋は別々だよね?」
焦った様子で確認するように言うダビデに対しソロモンは不思議そうな顔をして答える。
「何故だい?一緒の部屋の方が安全じゃないか?」
さも当然のように言われてしまい何も言えなくなってしまうダビデ。そんな彼女を見てソロモンは言った。
「冗談だよ。ちゃんと別々に部屋を用意しているから安心したまえ」
ホッと胸を撫で下ろすダビデだったが、それでもまだ不安が残っている様子だったためかソロモンは続けて言った。
「それに、仮に何かあったとしても私が必ず守るさ」
そう言って微笑みかけてくるソロモンだが爽やかな笑顔でこんなことを言い出した。
「新婚さんみたいでドキドキするね♪」
「……っ!?何言ってるんだ!?」
顔を真っ赤にして怒るダビデだったが内心まんざらでもない気持ちもあったりするわけでーー
(いやいやいや!何考えてるんだ僕は!僕は男だぞ!いや今は女なのか……?でもだからって……クソッ……///)
心の中で葛藤するダビデだったが切り替えるように真面目な顔をして言う。
「せっかく君と過ごす時間が増えるんだ、この間に魔力を上げる修行期間にしようと思う」
「へえ…それってつまり……」
「変な意味じゃ無い」
慌てて否定するダビデだったがその表情は明らかに意識してしまっていてーー
「わかっているとも。ではさっそく始めようか」
ソロモンは特に気にする様子もなくそう言うと書物を開く。そしてページをめくりながら説明を始めるのだった。
***
こうして始まった同棲生活だが、最初は戸惑いがあったものの順応も早く、互いに心地良い関係を築いていた。
特にソロモンは生前には得られなかった幸せを感じていたようで心から満たされていたようである。
ずっとこんな日が続けばいいのにと願いたくなるほど充実した毎日を送っていたのだが、ある日突然それは終わりを迎えることとなるのだった・・・
ソロモンとサンジェルマンは調査を続けた結果、シバの女王の暴走は特異点の核となる存在が関わっていることが判明したのだ。その存在と何かしら接触したことでシバの女王は通常とは異なる強さを手に入れてしまったのだろうと考えられる。
その影響で普段の彼女と違い自我を失いつつあるのかもしれないと考えた2人は早急に対処する必要があると判断したようだ。
さらに調査を進めたところ、この特異点の異常は放置したままだとカルデアに深刻な事態を及ぼす可能性が出てきたことも判明する。
「だったら、僕たちで止めればいいんじゃないか?」
ダビデは提案した。
「僕も、ソロモンと暮らしてからずいぶん魔力も上がった。それにいつまでも修行ばかりするわけにもいかない。特異点修復はポイントが入るんだろう?」
自信たっぷりに言うダビデだったがソロモンの表情はどこか浮かない様子であった。
「……確かにこのまま放っておくわけにはいかないがーー」
「だったら尚更だ。これ以上被害が広がる前に食い止めよう」
真剣な表情で訴えかけるダビデの姿にソロモンはしばらく考え込んだ後で頷いた。
だが、この選択を後で死ぬほど後悔することになるとはこの時はまだ知る由もなかったのである……。