魔術王ソロモンと羊飼いの僕が魂を融合したら、チートすぎるマスターになってしまった件〜最強の力を共有した僕の聖杯戦争〜   作:bpro

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15話 絶望の中の光

 

それから数日後のことーーー

 

 

ソロモンを失った悲しみに打ちひしがれていたダビデだが、ある思いに突き動かされるように動き出していた。

 

何故なら彼の遺してくれたものを守る為である。

 

 

(彼が最後に託してくれた鍵ーー研究室にもしかしたら・・・)

 

 

どんな絶望でも一縷の光を見い出す。それがダビデという人間だった。

 

 

あれからどれだけ召喚してもソロモンを英霊として呼び出すことは叶わなかった。

 

英霊の座に帰ったのではなく本当に消滅してしまったのだと理解せざるを得なかったのだ。

 

 

だがそれでも諦めきれなかった。彼が残した研究室に行けば何か手がかりがあるかもしれないと考えたからである。

 

***

 

中に入るとそこにはたくさんの書物や実験器具が置かれていた。どれもこれも貴重なものばかりのようで、これがあれば大抵のことはできそうだった。

 

 

きちんと整理され片付けられているのは彼の性格を表しているように思えた。そんな彼らしい几帳面さに感心しつつも目的の物を探すために部屋の中を探し回った。すると本棚に置かれていた箱を見つけたのである。

 

 

(もしかしてこれがそうなのか?だとしたら一体何が入っているんだろう)

 

 

ドキドキしながら蓋を開けてみると中には一冊の本が入っていた。表紙には『魔導書』と書かれていることから察するに恐らく魔術に関する資料なのだろうと思った。

 

 

早速ページを開いてみるとびっしりと書かれた文字が目に飛び込んできたので圧倒されそうになったものの何とか読み進めていった結果分かったことがあるとすればそれはこの魔導書自体に魔力が込められているということだ。

つまり魔術師にとっては喉から手が出るほど欲しい代物だということだけは理解できたのである。

 

 

(いや、目的はソロモンを復活させることだ。そのためにはどうすればいいのか……)

 

 

そう頭を悩ませていると、ふとある物が目に入った。

 

それは分厚い魔術書に栞のように挟まれていた一枚の紙切れであった。

気になって手に取って見てみるとそこにはーーー

 

「!!!!!こ、これは……!?」

 

 

***

 

それはまだ深夜とも明け方ともつかない時間帯ーー

 

ダビデは誰も起きてないであろう時間に1人である場所に向かっていた。

そこは自分がなぜかこの世界に転生してしまった時にいた場所だった。

 

 

ここでソロモンと出会ったのだ。

あれからいろいろなことがあったが今は感慨深く感じていた。

 

 

(ああ、変わってないな。そこまで時が経ったわけではないし当然といえば当然だが……懐かしい気持ちになるよ)

 

 

そして自らの胸に手を当てて、ゆっくり深呼吸をする。

 

(これからしようとすることーーこれだって禁忌になってしまうのだろうか?それに・・・僕は本当にそれでいいのか?これが正しいのかなんてわからない。だがそれでも僕は・・・)

 

 

覚悟を決めると目を閉じ意識を集中させる。そして詠唱を始めた。

 

 

「我はこの時より、魂の融合の儀を執り行う者なり……」

 

 

全ての詠唱を終えるとこれまで感じたことがない不思議な感覚に襲われると同時に自分の中から何かが抜け出ていくような感覚に襲われた。その喪失感に耐えつつ最後までやり遂げようと気力を振り絞ると・・・

 

 

(何だこれは……?何か流れ込んでくる…それでいて僕の中に入ってくるような感じがする・・・)

 

一度も感じたことがない不思議な一体感や充足感。何も欠けてないと思えるようなーーいや、これまでが欠けたままだったのかとすら思えるほどの全能感が全身を満たしているのがわかった。それでいて新しい存在になったかのような、そんな感覚が全身を駆け巡っていくのをダビデは感じていた。

 

 

 

そして意識を失いそうになるのを必死で耐えていると目の前が強く光り輝き、目が眩むほどだった。

 

そして次の瞬間ーーーーー!!!!

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