魔術王ソロモンと羊飼いの僕が魂を融合したら、チートすぎるマスターになってしまった件〜最強の力を共有した僕の聖杯戦争〜   作:bpro

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※女体化注意です。


序章
1話 転生したと思ったら女性になってしまったダビデ王


 

今ここで、歴史上でも類を見ないほどの大事件が起こっていた。

 

 

それは一人の王が女になって復活したのだ。

その名をダビデ。

 

 

イスラエル王国第2代国王にして、旧約聖書にも登場する偉大な王様である。

 

ただの羊飼いだった少年が王に登り詰めるというシンデレラストーリーのような人生を送った人物である。

 

 

そんな彼は英霊として現界してもおかしくないのだがーー

 

 

 

ある日、突然見知らぬ場所にいたと思ったらそこは未来の世界でしたーー なんて言われたら大抵の人は驚くことだろう。

 

しかし、それ以上に驚くべきことは自分の性別が変わっていたことだ。しかも、男だったはずなのに今では可愛らしい女の子になってしまっているのだからなおさらだ。

 

 

生前の頃から童顔で中性的な美しい顔立ちだったからか、顔は大きく変わってはないが体は明らかに女性の身体つきになっていた。胸も大きくなっているし、股間にあったものもなくなっていた。

 

 

生前と同じく緑色の柔らかい髪は短めで、目は大きく美少女と言って差し支えないだろう。手足の長さもスラリと伸びていてスタイルも良い。まさに完璧な容姿と言っていいくらいだ。

 

 

(やれやれ。まさか僕がこんなことになるだなんてね・・・)

 

 

そう思いながらも現実は変わらないわけでーー 仕方なく現状を受け入れることにするしか選択肢はなかったわけだがーーー

 

 

 

「父上。あなたは父上ではないですか」

 

背後から男の声が聞こえ、思わず警戒するダビデ。

振り向くと銀色の長髪の美青年がこちらを見て微笑んでいるのが見えた。肌の色は褐色で手に指輪を嵌めている。

 

 

年齢は20歳前後といったところだろうか?長身痩躯ではあるが鍛え上げられた肉体であることは服の上からでもわかるほどだ。

一見冷たそうな雰囲気はするが優しそうな微笑を浮かべている。

 

 

(誰かに似ているようなーーまさか?)

 

 

 

「ソロモン…なのか?なぜ君が…」

 

 

驚きのあまり言葉がうまく出てこない。それほどまでに衝撃的だったのだ。

自分の息子だった男が目の前にいて再会したのだから当然のことだろう。

 

 

「今は父上…ではないですね。見たところ女性のようですから。まさか女性の姿でこの世界に転生したとはさすがに私も驚きました」

 

 

そう言うわりに冷静で微笑を浮かべたまま表情を変えない彼を見ているとなんだか拍子抜けしてしまうダビデだった。

 

 

 

「……ソロモン。引いてないのか?」

恐る恐る尋ねてみると意外な答えが返ってきた。

 

 

「いえ、とても興味深いです。見たところ、全くの別人ではなく生前の貴方の外見を女性化したように見受けられますね。ということは、中身は貴方のままということになりますか?」

 

 

冷静な分析力に舌を巻くダビデだったが、それと同時に感心する部分もあった。どうやらこの男、なかなか頭の回転が早いらしいことがわかると自然と笑みが溢れてくるのだった。

 

 

「ふふっ、さすがだなソロモン。その通りだよ、僕にはダビデ王だった記憶がある。そして僕の自認は男だ。中身は前のままだと思ってくれないか?」

 

それを聞いた瞬間、彼の表情が曇ったような気がしたが気のせいだろうか?

 

 

 

「なるほど。女性になってしまったのは災難ですが、中身まで変わってしまわなくて良かったですね。そうでなければ私は貴方に会えなかったわけですから」

 

 

そう言って優しく微笑むソロモンの表情は微かに紅潮してるように見えたが、ダビデにはその理由まではわからなかった。

 

 

「ところでソロモン。ここはどこなんだい?見たことのない景色だけど」

 

 

辺りを見回すと一面緑が広がっているだけで他には何もないように見える。

草木が生えていて川も流れているようだがそれ以外は何も見当たらないのだ。

まるで自然そのものを切り取ったかのような空間が広がっているだけである。

 

 

「ここは貴方が生きていた時代から約3000年後の世界ですよ。この時代では魔術や神秘的な存在は忘れ去られていますし、科学というものが発達していますからね」

 

 

そう説明する彼に戸惑いつつも納得せざるを得なかった。何せ今、自分は女の体になっているわけだし、ここが特殊な世界なのは間違いなさそうだからだ。

 

 

それにしても数千年経っているとは驚きである。それだけ長い時間が経過したというのに自分の存在は残っているというのは不思議な気分だった。

 

とはいえ、ここで立ち止まっていても仕方がないので移動することにした二人であった。

 

 

 

 

この時ダビデは知らなかった。

この先、自分が目の前の男とどんな運命を辿ることになるのかということをーーー

 

 

 

 

 

 

 

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