魔術王ソロモンと羊飼いの僕が魂を融合したら、チートすぎるマスターになってしまった件〜最強の力を共有した僕の聖杯戦争〜 作:bpro
カルデアにいる候補生のマスター達に事務局からこんな通達がされた。
「この度、中間試験を実施することが決定しました。現在のポイントを参考にするため本日よりポイントを得ること及びサーヴァントの召喚は一時的に禁止となります。近日中に試験内容を告知いたしますので各自準備しておくように!」
とのことらしい。どうやら今回の試験ではこれまでの総獲得ポイントを元に成績を出す予定のようだ。
というわけで、マスター達は数日ほどポイント稼ぎが出来なくなってしまったわけだがーー そんな中、マスター達が集まっている中で1人浮かない顔をしている人物がいた。そう、我らが主人公・マスターことダビデである。
彼女は今頭を悩ませていた。それは何故かと言うとーー
(成績……か。僕はまだ新米マスターでソロモンから修行を受けてばかりだったし、ポイント稼ぎは最近始めたばかりだ。今のポイントじゃ成績は低いだろうね……)
カルデアに来たのもまだ日が浅いので仕方ないのだが、そんなことを考慮してくれるほど甘っちょろい組織ではないことは百も承知である。
そんなことを考えていると候補者マスターの1人である少年クランが話しかけてきた。彼も魔術師としてまだ未熟な身ではあるが、持ち前の明るさと前向きさでなんとか頑張っているという感じだ。
「やあダビデさん、どうしたんだ?なんか元気ないみたいだけど?」
そんな彼にダビデは苦笑しながら答える。
「いやね、僕って新米だからさー、成績が悪くてどうしようかと思ってたんだよ」
すると彼は共感を示すように言う。
「僕だって同じさ。中間試験って何するんだろう?まさか落第とかはないと思うけど……」
そんな不安そうな彼を冗談を交えつつ励ますダビデだったが、内容がわからないだけに油断できないと思うのだった。
「あ…!あの人は……実力者って噂の先輩だ」
クランがそっと指を指す先を見ると颯爽と歩く眼鏡をかけた青年の姿があった。確か名前はウィリアムだったか……?一見優等生風でお坊ちゃんのような外見だが、見た目に反して手段を選ばない男らしく、ライバルのマスターからアイテムを奪おうとするなどかなり強引な性格をしているらしかった。
また、その手腕を活かして自分のサーヴァントを強化することも得意としており、多くの生徒からも恐れられている存在だという話を聞いたことがあったのだ。
とは言っても特に話したこともなくダビデにとってはさほど興味ない人物なので、特に気に留めることもなかった。
だが彼が、気付かれぬようにダビデ達の方を見ていたことには気付かなかったのである……。