魔術王ソロモンと羊飼いの僕が魂を融合したら、チートすぎるマスターになってしまった件〜最強の力を共有した僕の聖杯戦争〜 作:bpro
いよいよ始まった中間試験ーー最初の相手はなんと成績上位者であるウィリアムだった!果たしてダビデはこの強敵相手にどう戦うのかーー!?
試験中のバトルは対戦者しか入れないようになっているらしい。マスター達は自分のサーヴァントを秘密にしているので情報漏洩しないためである。
「おや、君が僕の対戦相手なんだね?実はね、僕は君のこと、注目してたんだよ?」
ウィリアムはさすが噂になるほどの実力者だけあって余裕たっぷりといった様子で話しかけてきた。一方のダビデはやや緊張した面持ちである。
「そうですか。僕もあなたのことは知っていますよ。なんでも優勝候補だとか……」
「ははっ、買い被りすぎだよ。たまたま運が良かっただけさ」
謙遜する様子もないあたり、本当にそう思っているようだ。なかなか食えない男であるーー
「ところで君の名前は?」
「僕はダビデです」
「そうか、いい名前だね!よろしく頼むよ!」
そう言って差し出された手を戸惑いながらも握り返す。
「なぜ君のこと知ってたと思う?」
「さあ…」
「だって…君が美しいからさ。すごい美少女の新人がいるなって思ってたんだ。僕って意外と面食いなんだよねー」
「………」
「君は新人だからメダルは1つだよね?可哀想に…運がなかったね。でも安心してよ。君が脱落しても僕が聖杯戦争で優勝すれば君のことも幸せにしてあげられるからね」
どうやらこの男は女好きで軽薄な男のようだ。それも自分が勝つのが当然と言わんばかりの口ぶりである。
もし自分が男だったらこんな風に女性に軽薄な言動をしていたのだろうか…今は女になっているのでわからないが、ナンパをされる女性の気持ちは理解できる気がした。
(うわー……うざいな…)
内心引いていたが冷静に対処しようと努めることにする。この男のペースに巻き込まれるわけにはいかないからだ。
「それではこれよりダビデチーム対ウィリアムチームの試合を開始します!」
審判を務める女性の言葉と共に戦いが始まった!
「各自、参加させるサーヴァントを選択して下さい!!」
聖杯戦争においては別のクラスのサーヴァントが対戦するが、今回の中間試験ではクラスが被っても問題ないことになっているのだ。そのため相手のサーヴァントを知ることができる貴重な機会でもある。
「ではこちらは……」
すでに誰を出すか決めているダビデの方から選択することになった。
「キャスターに来てもらおうと思います」
そう言うとどこからともなくソロモンが現れたのだった……!
それを見たウィリアムは驚いた様子を見せている。無理もないことだろう。何しろ今まで誰も見たことのないような姿形をしたサーヴァントなのだから。しかもなぜか黒いローブのようなものを身につけており、フードを被っているため顔がよく見えない状態だった。
(初戦は何としても勝たないといけない……!頼んだぞ、ソロモン!!)
ダビデとソロモンによる初陣が始まる……!!