魔術王ソロモンと羊飼いの僕が魂を融合したら、チートすぎるマスターになってしまった件〜最強の力を共有した僕の聖杯戦争〜 作:bpro
スキルや宝具なども独自設定に改変する予定です。
原作通りだとこの小説上では難しいため、独自設定に変えてます。
「なるほど…ではこちらが選ぶのは……」
ウィリアムは余裕ある様子で自分のサーヴァントを選定する。
「アサシンに来てもらおう」
すると、彼の横に黒い影のような物体が現れる。それは徐々に実体化していき人の姿へと変わっていった。現れたのは拳法家のような男だった。
無駄な肉は一切なさそうな引き締まったしなやかな体付きでいかにも格闘家らしい。鋭い目つきをして隙のない佇まいをしているのがわかる。おそらく相当の使い手なのだろうと推測できた。
(アサシンか……。確か気配遮断スキルを持っていたはず……)
(そうだね)
ダビデとソロモンの2人は小声で話し合う。2人は見つめ合い頷いた後、戦闘体制に入ることにした。
ダビデとウィリアムはそれぞれ召喚した英霊の背後に隠れるようにして移動した。2人のマスターはそれぞれ離れた位置に立ち、試合開始の合図を待つことになった。
その時ダビデは、ソロモンとの会話を回想していたーー
◇◆◇◆◇◆◇◆
「初戦は私が出よう。ここを落とすわけにはいかないからね」
「そうだね。僕もそれが良いと思う」
「だが……ただ勝てばいいという単純な話ではない」
「というと?」
「今の我々であれば、本気を出せば蹴散らすことなど容易いだろう。だが、私があの魔術王だと知られるわけにはいかない。そして新人の君が圧倒し過ぎては不自然だ。よって本来の力を出さず制御して戦わねばならないだろう」
まだまだ先は長い。聖杯戦争というのは単純な強さ勝負ではなく戦略も必要とされ、相手の情報を探り戦略を立てることも勝機に繋がるのである。英霊が皆真名を隠すのもそのためだ。自分の正体は極力知られたくないのである。
特にソロモンの場合は魔術界頂点に立つ魔術王である。有名すぎる男なのでライバルマスターもある程度の情報を知っていて察知される可能性がある。ダビデのサーヴァントに魔術王ソロモンがいると知られては今後の行動に支障が出るだろう。それゆえに手加減しなければならないのだーー
特に今回の相手であるウィリアムは本番の聖杯戦争に参加する可能性もある。今ここで知られることは何としても避けなければならない。
「特異点修復などであれば力を出すこともできるが、ライバルに自分達の情報を極力隠さなくてはならないのかーー難しいところだね」
「確かにその通りだけど、私たちならきっとやれるはずだ。頑張ろう!」
「ああ、そうだね!」
2人の間には揺るぎない絆が生まれていたようだ。互いに信頼しあっていることが伺えるやり取りであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「試合開始!」
審判を務める女性が叫ぶと同時にウィリアムのサーヴァントであるアサシンは瞬時にソロモンの近くに移動し先制攻撃を仕掛けた!まさに奇襲攻撃だったが……しかし……
ソロモンは防御魔法により攻撃を防いでいたのだ!そして素早く距離を置くと、グローブを嵌めて隠しているソロモンの指輪を発動させ攻撃魔法を放ったのだった……!!! 凄まじい威力の攻撃によって砂埃が巻き起こり視界が遮られる中、アサシンは慌てて回避運動をとっていたーーソロモンはその一瞬を狙っていた!すかさず次の攻撃魔法で追撃を行う!その一撃もまた凄まじく強力なものだった!攻撃を受けたアサシンは大きく吹き飛ばされてしまう!そのまま地面に叩きつけられてしまった!
(力を抑えてもこの威力なのか!?さすがはソロモンだね)
序盤からの圧倒的な展開に息を飲むダビデ。だが相手も上級マスターのサーヴァントだけあって、あれほどの威力を食らっておきながらすぐに立ち上がり臨戦態勢に入っていた。
しかしソロモンの勢いは止まらない!ソロモンは再び指輪を使い次々と攻撃魔法を繰り出す!それに対してアサシンも素早い動きで回避していく。その動きはまるで舞っているかのような美しさがあった。
だが次にソロモンが放った連続の火炎弾にはさすがに対応できなかったようで直撃を受けてしまった!!さらに追い打ちをかけるように風の刃が次々と襲いかかる!!
(すごい……!これが魔術王ソロモンの力……!)
ソロモンは一気に片を付けるらしい。
「これで終わりだ」
留めを刺すべく指輪の力を発動させようとするがーーー
「「!!??」」