魔術王ソロモンと羊飼いの僕が魂を融合したら、チートすぎるマスターになってしまった件〜最強の力を共有した僕の聖杯戦争〜   作:bpro

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32話 決着

パリスの宝具発動により急所を攻撃されてしまったサンジェルマン!

 

クランは勝利を確信しながら心の中で呟くのだった。

 

 

(パリスは強いサーヴァントというわけじゃない。成績下位の僕だしね…。だけど彼は、トロイ戦争においてあの無敵の英雄アキレウスの唯一の急所を攻撃して倒した男。彼は急所判明状態にする特殊スキルを持つサーヴァントなのさ…!)

 

 

急所を刺されたとなればもはやサンジェルマンの死は確実である。あとはこのまま消えていくのを待つだけだと思われたのだが……

 

 

 

「……何だと!!??生きてる・・・っていうのか?」

 

クランとパリスが驚くのも無理はないだろう。なぜならサンジェルマンは生きていたのだから……

 

 

(ふふふ…まさか急所を攻撃するスキルの持ち主だったとはね。あまり強い英霊ではなさそうだがこんな隠し玉を持っていたとは・・・もしも私のスキルがなければ、死んでいたのは間違いなかったな)

 

サンジェルマンは自身のスキル『時の権威』を発動させ、ギリギリのところで避けていたのだ。

 

このスキルは、時間旅行(タイムトラベル)をしていた伝説を持つサンジェルマンならではの、空間と時間軸を歪ませる術だった。

 

彼の魔杖「神の知恵」を振り、数秒の間空間を歪ませ時間をスローモーションさせたことで本来は必ず命中するはずの急所攻撃を回避したのだ。

 

 

 

だがそれでも無傷とはいかないようで身体中に傷を負っているが、まだ戦えるだけの力は残っているようだ。

 

それを見たクランは悔しそうに歯噛みをするが、諦めるわけにはいかないとばかりに指示を出す。

 

 

「くそっ……!!アーチャー、もう一度だ!今度こそあいつの弱点を突くんだ!!」

 

 

その言葉に応えるように再び弓を構えるパリスであったが、その前にサンジェルマンが口を開く。

 

 

「残念だがそう何度も同じ手は食わないぞ……?今度はこちらの番だ」

 

 

そう言うと手にしていた魔杖を掲げる。するとそこから膨大な魔力が溢れ出し、巨大な魔法陣を形成すると同時に眩い光を放ち始めるのだったーー

 

「何っ!?」

 

突然の出来事に驚愕する一同。

そんな彼らを尻目にサンジェルマンは余裕の表情を見せていた。どうやら何かを仕掛けてくるつもりのようだ。

 

 

(不味い……!このままじゃやられる!!)

 

危機感を覚えたクランは咄嗟に叫ぶのだった。

 

「アーチャー!早く逃げろぉおおお!!!」

 

しかし遅かったようだ。次の瞬間、アーチャーに向かって無数の魔力弾が放たれる。あまりの数の多さに逃げることも出来ず被弾してしまうアーチャー。そのまま吹き飛ばされると地面を転がり倒れ伏してしまった……

 

そして起き上がることはないのだった。

 

 

 

 

「勝負あり!勝者、ダビデチーム!」

 

審判役の言葉によって勝敗が決まる。それを聞いた瞬間、クランの表情が絶望に染まるのだった……

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