魔術王ソロモンと羊飼いの僕が魂を融合したら、チートすぎるマスターになってしまった件〜最強の力を共有した僕の聖杯戦争〜   作:bpro

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3話 カルデア到着

「なあソロモン。カルデアって何なんだ?」

 

自分が今いる場所が何なのか気になったダビデは目の前のソロモンに尋ねていた。

 

 

「んー?ここはね、聖杯戦争に参加するマスターたちの拠点みたいなものかな」

 

 

マスター候補生となったダビデだが、「カルデア」という人類の存在を監視・守るために設立された施設に来ていた。

この場所は大規模であり、他のマスター候補者や英霊達も同様に生活を送っているとのことだが詳しいことは教えてもらっていないためわからないままだ。唯一わかることと言えばここが安全な場所であるという保証だけだと言うのだから不安にもなるというものであろう。

 

 

マスター候補者となったダビデは今日からここで暮らすことになった。ひとまず衣食住が確保できそうで一安心といったところだろうか。

 

 

 

(それにしてもまさか僕がこんなことになるなんてなぁ……参ったね)

 

生前とは違い女性になってしまった上に魔術師になるなど想像すらしていなかったことだが、これも神が与えた試練なのだろうかと思い何とか心を納得させるしかなかった。

 

 

だがほんの少しワクワクする自分もいることに気づき複雑な気持ちになるダビデであった。

 

 

 

「今の時代は文明も発達して便利なんだ。使い方は教えるから安心してくれたまえ」

 

 

ソロモンが生活上の世話を積極的に焼いてくれるおかげで不自由なく暮らせそうなことに感謝しつつも、同時に申し訳なく思ってしまうダビデだったが、当の本人は特に気にしていないようだった。それどころか楽しそうですらあったのでそれ以上は何も言えなくなってしまうのだった。

 

 

「予め教えておくよ。聖杯戦争に参加する英霊は真名を隠す必要があるんだ。だから通常、英霊は自分の名前を隠したまま戦うことになる。彼らは自分のクラスを名前代わりにしてることが多い」

 

 

ソロモン曰く、英霊にとって真名を知られることは敵に情報を明かすことになり不利になるらしい。

 

だが、英霊同士が生前の知り合いであれば正体を隠すことは難しいが、いろいろな時代や国から英霊が召喚されるので多くは知らない者同士ということになるそうだ。

 

 

 

「へえ。名前を隠すなんて不便だね。それじゃあ僕もそうした方がいいのかい?」

 

そう言って首を傾げる彼女にソロモンは言った。

 

 

「いや、貴方の場合は問題ないと思うよ。マスターは真名を隠す必要はないからね。それと・・・大事なことを言っておく」

「?」

「貴方が私と契約を結んだことは必ず隠すこと。知られてしまうと命の危険になりかねないからね」

 

その言葉にダビデの表情が強張るのを感じたソロモンはすぐにフォローを入れることにした。

 

 

「ああごめん!別に怖がらせるつもりじゃなかったんだ。私を手に入れたいマスターは多いからね……」

 

 

後にダビデは彼が魔術王だと知ることになる。そして、魔術王である彼と契約できたことは奇跡に近いことだったと理解するのだがそれはまた別の話であるーーー

 

 

 

「ところで……貴方を父上と呼ぶ訳にはいかないし、親子関係は生前の話だからね。これからはダビデと呼ばせてもらおうかな?」

 

そう言われてダビデは思わずドキッとする。女性に転生したことで精神にも変化が起こっているのかわからないがなんだか照れ臭かったのだ。

 

 

「ああ。その方が僕も良いね」

 

生前の父親とはいえ、父が女に転生していたらやはり父親と思えないのが本音だろう。

新たな関係を築くためにも呼び方を変えるというのは良いことだと思ったのかもしれない。

 

 

***

 

 

それからの間、ダビデはソロモンと共に様々な訓練をこなしていった。魔術回路の拡張から始まり魔力の扱い方を学び、サーヴァントとの契約方法を学んだりしているうちにあっという間に時間が過ぎていくのだった。

 

 

ソロモンのクラスはキャスターであり魔術師だ。なのでサーヴァントではあったが師匠としての立場を取ることが多かったようだ。

 

 

彼曰く、ダビデは魔術師として才能があるらしい。生前は魔術とは縁がなかったが預言の力を持っていたので霊的な感性が高かったのだろうというのがソロモンの見解だった。実際、彼女は優れた洞察力を持っており、観察眼に優れていたことからすぐにコツを掴むことができたようでめきめきとその腕を上げていったのである。

 

 

 

しかし最近何か様子がおかしいと感じるようになっていたのである。

 

具体的にはやたらとボディタッチが多い気がするのだ。それに何だか距離が近いような感じがするというか何というか……そんな感じなのだ。

 

 

別に嫌というわけではないのだがどうしてだろうと思っていたある日のこと……。

 

 

***

 

その日いつものように、2人だけで特訓をしていた時だった。

 

 

何やら視線を感じて振り返ると、こちらをジッと見つめているソロモンと目が合ってしまい慌てて顔を背けるダビデだったが何故か胸の動悸が激しくなっていたのである。心なしか顔も赤くなっているようだ。

 

 

「ねえダビデ。魔力を増やす良い方法教えてあげようか」

「!?そんな方法があるのか?」

 

 

一体どんな方法だろうと期待に満ちた眼差しを向けるとソロモンが近づいてきて耳打ちをしてきたため耳を傾けていたのだがその内容を聞いて絶句した。

 

 

「エネルギー交換だよ」

「エネルギー交換?」

「互いのオーラを循環させるイメージかな」

「???」

「手っ取り早いのはセックスすることだね」

「!!!」

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