魔術王ソロモンと羊飼いの僕が魂を融合したら、チートすぎるマスターになってしまった件〜最強の力を共有した僕の聖杯戦争〜 作:bpro
ダビデとソロモンはなぜか外気の寒さを感じ、夜中に空調をつけることにしたのだが。
今のハワイの気候であれば寒さを感じることはないはずだがーーー
しかし翌朝、窓の景色を見て2人は言葉を失くした。
そこには吹雪が舞っていたからだ。常夏ともいわれるハワイにおいて超異常気象であることは明らかだった。
「どういうことだ……?昨日まではあんなに暖かったのに。まさかこれも魔術による影響なのか!?」
動揺するダビデに対して冷静な様子のソロモンは言う。
「どうやら思っていたより事態は深刻なようだ。このままではハワイ住民に被害が出る恐れがある」
TVをつけてニュースを確認すると、ハワイ住民は突然の異常すぎる気象にパニック状態に陥っているようだった。
原因不明の吹雪によって道路は封鎖され、交通網は完全に麻痺しているようだ。
幸い死者はまだ出ていないようだが時間の問題だろうと思われた。
「急いで原因を突き止めた方が良さそうだね」
ダビデは深刻な顔ですぐ行動を起こそうとするがソロモンは冷静に制止する。
「待ってくれ、防寒着をまず用意しよう。君が風邪を引くと困るからね」
ソロモンは優しく微笑んで言うと買い物にまず出かけることにするのだった。
「僕も英霊の性質を共有できるなら風邪なんて引かないはずなんだけどな……でも寒いのはごめんだしね」
苦笑しながらもここは彼について行くことにするダビデであった。
***
外に出ると予想以上に寒い気温で身体が震えそうになるほどだった。
ダビデは白い高級なコートを羽織り、肌触りも上質で軽いのに暖かく、すぐに気に入ったのだった。そして彼女の美しさを引き立てるようなデザインとなっている。
一方のソロモンも黒を基調とし高級でシックなロングコートを着ていた。
彼もまた容姿端麗なためとてもよく似合っていた。と言っても擬態魔術を使っているため、ダビデ以外からは別人の姿に見えるのだが。
「緊急事態だからここは私の配下達の力を借りるとしよう」
「配下…?」
「悪魔だよ。『ソロモン72柱』とも呼ばれている」
「!!」
悪魔という言葉にダビデは敏感に反応する。無理もないことだろう。何しろ自分の信仰上では人間の敵である忌々しい存在なのだから。
(ソロモンが悪魔使役していることは知っているが、見るのは初めてだ…)
「彼らの中には天候に関わる者もいるんだ。その力を借りてこの吹雪の原因を探ってみようと思う」
ソロモンはグローブを嵌めて隠しているソロモンの指輪に触れるとそこは異空間となっていた。
そして彼は悪魔召喚を行うため指輪の力を発動させたのであるーー!
「我が忠実な配下、フルフル。フォルカス。サブナック。
我が名に応じ現れよ。力を借りたい」
眩い光が放たれると同時に現れたのは3体の悪魔達だった。
(これが…ソロモンの配下の悪魔……!!)