魔術王ソロモンと羊飼いの僕が魂を融合したら、チートすぎるマスターになってしまった件〜最強の力を共有した僕の聖杯戦争〜 作:bpro
ソロモン72柱の悪魔であるサブナックの力により、猛吹雪は収まっていたがそれでも冬のような寒さは依然として残っていた。
だが交通機関の麻痺は回復し、被害は免れそうである。
「ハワイは旅行で来てる者も多いんだろう?早く解決してやらないとね」
楽しいことが好きなダビデは、せっかくバカンスを楽しみにハワイを訪れている人々のためにも一刻も早く問題を解決したいと思っていた。
そんな様子を見ていたソロモンは微笑みながら言った。
「君は本当に優しい子だね」
突然褒められて戸惑うダビデであったが、すぐに済ました笑顔を見せると言った。
「そんなことはないよ。僕はただ困っている人を助けたいだけなんだからさ」
数時間後、ソロモン72柱の悪魔のフルフルとフォルカスがソロモンの元へ戻ってきた。
彼らの調査によると、ダビデ達が懸念していた通り魔術師の介入があったことが判明したらしい。フルフルが言うには相手は恐らく聖杯戦争に関与していると思われるということだ。
そしてこの異常気象は、ハワイの神の力を無理矢理引き出すために行われた儀式が原因だとのことだった。
「つまり、ハワイの神の力を奪うことが目的だったのか?」
ダビデの問いにフルフルが頷く。どうやら間違いないようだ。
それを聞いたソロモンが言った。
「我々の調査結果では、封印解除の魔術を行った形跡があったということを踏まえてもそうだろうね。目的は分からないけど、とにかく阻止しなければならないことは確かだ」
「ところでソロモン王。そちらの女性は奥方ですかな?」
フルフルの質問にダビデは顔が赤くなりそうなのを必死で抑えて即答した。
「僕はソロモンのマスターだ」
その答えを聞いたフォルカスとフルフルは驚愕の表情を浮かべる。あの魔術王ソロモンに主人がいるなど信じられないからだ。
一方ソロモンはフルフルの発言に気を良くしたようであり、上機嫌な様子で答える。
「フルフルは男女の愛に関して得意な悪魔だからね。彼女の名はダビデ。確かに彼女は私のマスターだ。だが彼女も今後君達と末長い付き合いになるだろう。以後よろしく頼むよ」
意味深な発言をするソロモンだが、2柱の悪魔は慌ててダビデに跪き頭を下げた。
「これは失礼いたしました!まさかソロモン王のマスターとは知らず……」
「いや、顔を上げてくれ。君達がソロモンの仲間であるならすなわち僕にとっても仲間だ。だからそこまで畏まらなくていいよ」
フォルカスとフルフルはその言葉を聞き驚いた様子でダビデを見つめていた。そしてそれはソロモンも同様であるのだった。
(仲間ーーー悪魔を自然と仲間だと認めるというのか?)
フォルカスとフルフルは一瞬でダビデを認め心を掴まれたような気持ちになった。これがソロモン王が寵愛する女性なのか、と感心すら覚えたほどだ。
(さすがは私のマスター。そして運命の相手だ。我が配下の悪魔の信頼をこうも簡単に得るとは……やはり彼女には特別なものがあるのかもしれない)
そう思うとソロモンは喜びに打ち震えたのだった。
***
一方その頃、魔術師らしき女は邪悪な微笑みを顔に浮かべながら独り言を呟くのだった。
「ふふ…ハワイの雪の女王。ついに私のものとなる時が来たわ……待ってなさい……今会いに行くからね……!」
読んでくださってる皆さまありがとうございます。
FGOではダンテが実装されたり、「神曲」が話題になってるようですが。
神曲関連でのダビデとソロモンに関して
(神曲ネタバレを含むので行間空けます)
↓
ダビデとソロモンは2人とも、「神曲 天国篇」に登場してます!!!
しかも…神曲の2人はめちゃくちゃ光輝いてます。
2人はそれぞれ天国のある層にいるんですが、その中でも特に光輝いた存在になってるようです。
それはもう、光輝いてます。キラキラです。眩しすぎます。
さすがは聖書の聖人。
ダンテさん2人のこと、尊敬してるんだろうなあ。
当然のように天国にいて、さすがダンテさんはわかってる!解釈一緒で嬉しいです。