魔術王ソロモンと羊飼いの僕が魂を融合したら、チートすぎるマスターになってしまった件〜最強の力を共有した僕の聖杯戦争〜 作:bpro
ソロモンは配下の悪魔フルフルとフォルカスの調査による情報、そして自分とダビデが調査した情報を元に推測を始めた。
そして今日起きた猛吹雪はどんな意味があるのかーー?
集中するように目を瞑る。一気に思考が脳を駆け巡りそれを言語化していくー
「最近ハワイに起きていた異常気象はおそらく魔術師が封印解除の実験を行ってきた影響だろう。だがーー突如吹雪が起きてしまったのは魔術師の仕業ではない可能性が高い」
それを聞いてダビデが首を傾げる。
「どういうことだ?魔術師が関与してるんだろう?」
「確かに要因を作ったのは魔術師だろう。しかし猛吹雪が起きたのは魔術の影響とは考えにくい。おそらく・・・ハワイの神の怒りや警告として起こされた可能性がある」
ソロモンの推測では、ハワイを守っている神は直接姿を現すのではなく超異常気象という形で顕現しているのだという。
つまり神が怒っているということは何かしらのメッセージを送っているのだと考えられるわけだ。
そこでダビデが手を挙げて質問を投げかける。
「それならハワイの神を鎮める必要があるんじゃないか?」
「そうだね。神の怒りを買ったのは魔術師だが、ごく一部の人間の愚行により人類全体への怒りへと変わってしまう可能性もあるから、まずは鎮める必要があるだろうね」
ソロモンの言葉に頷くダビデ。こうしてダビデとソロモンは神を鎮めるべく行動をすることになったのである。
***
2人が向かった先はワイピオ渓谷だった。ここはハワイの神々の聖地であり神々が宿る地として名高い場所だ。
おそらくここに、今回猛吹雪を起こした神がいるに違いないと考えたソロモン達は慎重に歩を進めていく。だが彼らを待ち受けていたのはーーー
「何だこの風は!吹き飛ばされてしまーーーーっ!?」
凄まじい突風がソロモン達を襲う。あまりの強風に耐えられず、彼らはその場に倒れ込んでしまった。すると目の前に何者かが現れるのが見えた。
『貴様らか……我の領域に侵入してきた愚かな人間は……』
現れたのは屈強な肉体を持つ男の姿をした神であった。褐色の日焼けしたような肌と長い黒髪が特徴的だ。
どうやら彼がハワイの神のようだ。男は鋭い眼光でソロモン達を睨みつけている。その視線だけで殺されてしまいそうだと思ったソロモンだったが、何とか平静を装って答えた。
「貴方はこの地の神ですか?」
「貴様ら、我の姿を感知できるのか?さては魔術師か…?愚か者め!!」
男の怒号と共に再び強烈な風が吹き荒れる。だがソロモンは素早く魔術防壁を展開して防いだ。それを見ていた男が驚く素振りを見せたが、すぐに冷静さを取り戻すと言った。
「……なるほど、貴様も魔術師ということか。ならば話は早い。大人しく立ち去れ!」
「我々は貴方方と戦うつもりはありません。ただ、この地に起きている異変を止めてほしいのです」
「ほう、異変が我らの仕業だと言いたいのか?」
「はい、その通りです。どうかお許しください」
頭を下げるソロモンを見て男は不敵に笑う。