ゲネル・セルタスは、悩んでいた。
夫たちを全力で守ろうと決めたはいいモノの、どうすれば夫たちを守れるのか?
ゲネル・セルタスは、昨日夫となった二匹のアルセルタスを引き連れ、食事をしながらーーーー今食べているのは、アプトノスである。アルセルタスを食べないようになったため、最近はアプトノスやケルビを食べることが多い。----自我に目覚めた影響で発達してきた脳で考える。
アルセルタスを食べないうえに、あまり使役しないとなれば、自分で餌を狩らねばならず、手に入る餌の量は限られてくる。
ならば、それを補ってなを、おつりがくるほどに強くなればよいのだ。幸い、ここは天空山。切り立った崖と深い谷ばかりで、起伏が激しく、筋力を高めるのにはもってこいの場所だ。この崖や山を上り下りをしていれば、否が応でも自然に力がつくだろう。
しかし、パワーだけでなく、防御力も大事だ。いくら強くとも、数撃でやられてしまっては意味がない。固く、強くならねば。
それでも、機動力は落としてはならない。装甲を増したためにスピードを落としてはならない。自分の機動力のなさはどうにかしなければ。強く、固く、速くなるのだ。パワーと、デイフェンスと、スピード。一見矛盾しているが、ここにはフルクライト鉱石やレビデライト鉱石などの軽くて固い鉱石がある。これらを自分の物にできれば目標を達成できるのだが、これらの鉱石は固いし、自分には鉱石を分解する特殊なバクテリアもいないので、吸収することもできない。・・・・まあ、これは後からゆっくり考えればよいだろう。それから、アルセルタスを洗脳しないようになったため、身の回りのことも自分でしなければならなくなった。・・・・
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・・・正直かなり面倒くさい。もう使うあてのないこのフェロモンガスを何かに使ってどうにかできないだろうか・・・・
・・まあ、当分は我慢して、自分のことは自分ですることにしよう。面倒くさいが・・・
そうだ、夫たちも鍛えよう。辛いことだが、これも夫たちのためだ。ここは心を鬼にして夫たちを鍛えよう。
夫たちはスピードはいいので、そこを伸ばすことにしよう。・・・・一日中天空山を飛び回っていれば、少しは速くなるだろうか?
こうして今後の方針を決めたゲネル・セルタスは、食事を終え、デザートとして花の蜜を食べることにした。
・・・・それがハンターたちの間では虫餌と呼ばれる、猟虫を強化するモノとも知らずに・・・
まあ、目標も決まったし、何とかなるだろう。
そんなことを考えている案外気楽なゲネル・セルタスであったが、その体の中では、少しずつ、しかし着々と、進化の準備が進んでいた。
ゲネル・セルタスは今、進化の道を歩み始めた。
はい、ありがとうございました。
次回、ゲネル劇的ビフオアフター