アークナイツ 二次創作   作:名無しのドクター

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感想で舞い上がって喜びを隠しきれない男

シュナイダーマッ!!


バトラーが日常にいるお話

バトラー出向から2日後

ドクターの執務室

 

 

 

『助けて、ケルシーっ!!!』事件こと『ドクター、執事(バトラー)恐怖症発症』事件が発生してすぐの翌日。ドクターが気絶するように眠って(気絶して)おり、日が昇り始める頃。セバスチャンは既にそこにいた。

 

 

「えぇ、私です。ウーティスを呼びなさい。あとファウストも。

 ……えぇそうです、必要なことなので。それでは。」

 

 

まず彼がやっているのは彼の部下を呼び寄せることである。昨日来たばかりではあるが、ドクターの『重大な秘密』に気づいたため、どうしても増員が必要と判断したからだ。

 

因みに、ここで呼ばれるファウストとは獣に成り果てた彼のことではない。

 

 

 

「ドクター、却下、却下、ドクター、許可、許可、却下、ドクター、却下、却下、否決……」

 

 

次に彼が始めたのはドクターに届いた書類の一時チェックである。昨日書類を一つ見てみたところ、とある部署の予算の倍増申請などという『あまりにふざけた内容』が記されていた。

 

セバスチャンは組織運営を任されたこともある上で、ケルシーからロドスの悲惨とも言える財政状況を先んじて聞かさている。

状況でこの提案をする馬鹿がいることを知って少しくらっときたのだ。

 

 

「許可、論外、論外、論外、却下、ドクター、採用、ドクター、ドクター、ドクター、ドクター、ドクター」

 

 

故に、

組織運営としてありえないものを却下。十分ありなものを許可。

ドクターしか判断できないものをドクター。論外を論外。

 

この四種類に分ける作業をしているのだ。この内、論外は論外なので即座に書類ごと抹消されている。

 

 

 

「ふむ…」

 

 

次にセバスチャンが気にしたのは部屋の清潔さである。

ドクターは重要人物(作戦部部門長)である。その本人が仕事をこなす場所くらいは綺麗にしておこう、という話であった。

 

 

「ほこりが合計で3つか…今後この部屋の清掃は私に一任するように働きかけるか?

 ……清掃も終わった。次に移ろう。」

 

 

……最も、そのラインは見えない場所に埃一欠片でやり直し、落第といったものだったが。

 

 

 

「おはようございます、グムさん。今日もお早いようで。

 …マッターホルンさんは?」

 

「あっ、セバスさん!おはよう〜!マッターホルンさんは我が主?のお世話があるから遅れるんだって!」

 

「成る程、であれば質問などは今度に致しましょう。ところで、どこから手伝えば?」

 

「えっとね〜、まずはそっちの野菜から切ってー……」

 

 

その後に訪れたのは食堂だった。賄いをもらうのが第一であったが、そのためにもしっかりと調理を手伝うのが執事(バトラー)というものだとセバスは考えている。

 

さて、野菜を切るときセバスは大きさを均等にではなく少しバラけさせて切る癖があった。何せ食事には楽しみがないといけない。ただ栄養補給のように食べさせるのは執事(バトラー)の矜持が許さなかった。ただそれだけだった。

 

その割にはハート型を仕込んだりゴロゴロとしか表現できない野菜を量産したり、相当自由だったが。

 

 

「今日もありがと~、セバスさん!はいっ、朝のメニューはシンプルなトーストとスクランブルエッグ、切ってもらった野菜のコンソメスープだよ!」

 

「ありがとうございます、グムさん。

 …流石は本職。まだまだ敵いそうにありませんね。」

 

 

結局、5分ほどで食べ終えたセバスは食器を返しに行った。あまりの速さに厨房陣が凍りつく横をセバスは優雅に歩き去っていった。そろそろドクターが起きる時間のはずなのだ。

 

 

 

ロドス艦内 とある病室

コンコンコン、

 

ビクッ

 

「……セバスか?丁度いい、入れ。」

 

「ちょ、ちょっと待ってケルシー、私の話を聞いてくれたじゃないか!ならどうして…」

 

『失礼します。』

 

 

扉を開けると何故かビクビクしているドクターとその直ぐ側にケルシーが立っていた。不思議に思いつつも用件を伝える。

 

 

「ケルシー様から指定されたドクターを起こす時間になりましたので、参ったのですが……必要ありませんでしたか?」

 

「ケルシー!?ちょっと待「いや、必要だった。彼は今錯乱しているが、それでも要望に関してはどのような状況でも伝達する必要性があるものだからな。」って、欲しかったんだけど……」

 

「………ドクター、この場で答えられる内容であれば時間を無視して質問するといい。この契約について正しく回答できるのは私と彼以外にいないのだから。」

 

「じゃあ早速一つ質問を。昨日のプランはケルシーから提案されたものなの?」

 

「…ドクター、君が何を思ってそのような発言をしたか私は無視させてもらう。その上で回答しよう。

 昨日のプランを選んだのは確かに私だが、その内容まで決めたわけじゃない。また、特にプランの内容などを変更するような契約が行われていないことを約束しよう。」

 

「…だとしても、あのプランは少し細かすぎる。もう少し抑えてくれないか?」

 

「…とのことだが」

 

「発言の機会をいただきありがとうございます。もちろん即座に対応させていただきます。私供がロドスと結んだ契約にはサービス内容の部分変更なども認められておりますから。

 また、ご主人(ドクター)様への配慮が足りていなかったこと、深くお詫び申し上げます。対応策も用意しておりますので、必要であればぜひお声掛けください。」

 

「ということだ、ドクター。しっかりと会話をすることでこの程度は聞き出せるはずだ。態々寝込んだふりをする必要はなかったはずだが、なぜこのような行動に移った?今後これが常態化するようなら、私は何らかの対策をとる必要があるわけだが。」

 

「…ケルシー様、あなたも私のサービスを受けて「何か言ったか?」……いいえ、何も。」

 

「それでいい。ドクター、他には?」

 

「……何も、ないね?」

 

「そうか。ならまずは食堂に向かいバランスの取れた食事を取ってくるように。その後はセバスが調整し終わっているであろう『簡単な書類』を済ませてくるといい。」

 

 

ドクターはそそくさと、まるで逃げるようにベッドの中から出てきた。例のフードを寝ているときも着たままだったようなので、顔などは見えない。

しかし、ドクターが女性であると確信しているセバスチャンはすぐにエスコートするため動き出した。その様を、ケルシーは何を考えているのかわからない表情でずっと見ていた。

 

 

 

ドクターは執務室にて、以前より何倍もラクになった書類仕事を黙々と終わらせていた。というか、終わった。

 

 

「丸一日かかっていたタスクが4時間で終わったんだけど…これってバグ?」

 

 

A,仕様です。

そんなことを言ってくれそうなセバスチャンも何処かに行ってしまったので、ドクターは今最も無防備でもあるだろう。まぁ、そんな事考える余裕はないだろうが。

 

 

「あ~もう昼食の時間か〜、なにか珍しいもの食べたいな〜」

 

「そう申されると思いまして準備させていただきました。オリジムシの身を潰しパンと野菜を入れリゾット風に仕立てたものが、こちらです。

 源石(オリジニウム)粒子の方は処理済みですので感染にも至りませんし、毒見も済ませました。どうぞお召し上がりください。」

 

「」

 

 

ドクターは2回ビビった。なんか真面目そうで絶対にこういうゲテモノを嫌っていそうなセバスチャンが、平然とした顔でオリジムシを食べるための調理をしてきたことにまずビビった。

 

何より恐ろしいのは、次ケルシーたちに内緒で作ろうと思っていたメニューが完璧な状態で調理されてでてきたことだった。

 

 

「……ご主人(ドクター)様、お召し上がられないのであれば廃棄いたしますが?」

 

「…………はっ!?

 い、いいや全然何もないよさぁいただこうかな!!!」

 

 

ドクターからの感想は「美味しかった。けど、今度からは食堂のメニューに載ってるものだけ持ってきてもらえるとうれしいな!」とのことだった。乙女心は難しい、セバスチャンはそう思った。。

 

 

 

 

PM22:00

ロドス屋上

 

 

ロドス艦上の飛行ユニット発着陸場にて、夜風にさらされながらセバスチャンは待っていた。

『今日は早く寝る!!』と叫んだドクターのお世話もほぼ終わり、部屋で寝息を立てているところまで見届けてからここに立っているが、待ち人は来ない。

 

…ふと、セバスチャンは空を見上げた。

そこには満天の星空もあったが……一箇所だけ、異常なところがあった。宇宙に穴が空いているのだ。

 

次の瞬間。その穴は消え去り、目の前にはバスのような形をした輸送車両が出現した。

 

 

「…遅いですよファウスト、そちらが日中に着くと話していたのは嘘だったのですか?」

 

 

バスの扉が開き、燕尾服を着た男装の麗人と称されるだろう女性が2人降りてきた。

 

 

「申し訳ありません、セバスチャン様。突然天災が進行上に現れたため迂回しておりました。」

 

「ふむ……」

 

 

セバスチャンは最初にバスを降りてきた人物をしっかりと見据えた。

コードネーム『ファウスト』。この1年で1級バトラーに駆け上がった逸材。その白い髪と何か悟ったような目が特徴的で彼女ならこの無茶な進行も成し遂げられると踏んでの招集だった。実際はこのように遅れているのだが。

 

しばし、考える。確かに何事もなければ日中に着くとは言っていたが、問題が発生したのならしょうがないだろうという結論が出た。

それに、この程度でこれほど優秀な部下の首を落としていたら人材不足で本部が泣いてしまうだろう。

 

 

「今回は不問とします。今回の契約相手は特に大切にすべきものですので呼び寄せたわけですし」

 

「…寛大な処置、感謝します。」

 

「もうよろしい。

 そしてウーティス、そちらから武装を運ぶように言っておきましたが、何を選定しましたか?」

 

 

もう一人、バスの中から降りてきた人物を見る。

コードネーム『ウーティス』。セバスチャンの下で15年は修行を積み、もうじき特色バトラーに推薦しようかと考えている秀才である。

茶色(ブラウン)の髪色を持ち、それと同じ色の瞳からは特に強い意志…任務を完遂してみせる、という気概を感じた。

 

 

「はっ、今回の任務は殲滅と護衛両方をこなすことになるとお聞きいたしました。そこから選考し、ナイフとトーション、30セットずつを本部より輸送いたしました」

 

「よろしい。それだけあればローテーションが確実に組めますね。

 残りの計画(プラン)ご主人(ドクター)様のご意見を聞きながら柔軟に組み立てなさい」

 

「「はっ」」

 

 

こうして、バトラーが追加で2人ロドスにやってきた。

何とか今の生活に慣れようとしていたドクターは朝の起床時に美人なメイド二人に囲まれ2日連続の悲鳴を上げた。後のロドスで『ドクター絶叫起床7本場』と呼ばれる日々は、まだ始まったばかり…

 




タグはつけよーかな、つけまいかな

それはそうと、脳内が社交ステップに汚染されているのです、助けてくれますか?ご友人♡

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