アークナイツ 二次創作 作:名無しのドクター
一天井で足りることも祈っていきましょうか
「何だ、張り合いもない…これで今回の戦いは終わりか?」
「そのようです。」
チェルノボーグ市にて、ロドスアイランドとレユニオンが衝突する頃。彼らとは別の区画にて、戦闘……いや虐殺とも呼べる惨事が広がっていた。
一見するとただのリーベリのように見えるが、体の傷から滴る燃える血が尋常なものではないことを告げていた。屍肉の灼ける音がする。
「ロドスの面々はどうなった。もう救助対象を回収したのか」
「…まだ撤退の指示はありません。ですが、あちらの戦闘も激化してきているようです」
「そうか…」
「どうしますか、筆頭」
筆頭と称された男の顔がゆがむ。それは喜悦に染まっており、定められたような言葉を吐いた。
「無論、援護に向かうさ。…ただ、まだ湧くだろうこいつらの処理はどうするか。」
「ふむ。
それならば、私のもとに下位の闘鶏を10羽ほど預けていただきたい。」
「できるのか。最もノロいと言われているお前が?」
「できないのなら進言はしませんよ、筆頭。
それにこれは挑戦であり、私の新たな戦いのひとつなのです。」
ノロいと言われた女は筆頭の目を見つめた。その覚悟が伝わったのか、筆頭は懐を探り2つの笛を取り出したあと、女に投げ渡した。
「条件付きだ。死なせるのは3羽までにしろ、それ以上は上がうるさい。」
「筆頭……ありがとうございます。」
「では、また後でな。」
そう語ったあと、筆頭はすぐに甲高い口笛を吹かせ駆け出した。この音を聞いた彼の部下…闘鶏たちは、きっと瞬く間に移動を開始するだろう。
女は慌てて渡された笛を2つとも吹き、自身の駒として動いてもらう10羽の闘鶏を呼び止めにかかった。
…かつては、テラに鴻園は存在しなかった。無論、それに付随して存在するH社の巣もまた然り。だが何者かがあちらで何かをしたのだろうか、都市の可能性と一部の本物が流れ着いた。酉の筆頭である男こそが、まさしく後者であった。
彼はテラに流れ着いて一度たりとも闘争を夢見ない日はなかった。この身に宿る血潮は常に滾り続け、しかし雇い主はその激情を抑制するように命令した!その苦痛を抱えていた男だったが、今回ついに報われる時が来たのだ。それに、この作戦で救出する指揮官は人らしくない冷徹さを持っていたらしい。すなわち、目標のためにより多くの争いに駆り出すはずだ。そうすればいつか夢見た争いの果てを見つけられるはずだと。
そんな甘い夢は、目の前に広がる地獄を見て掻き消えたが。
「状況報告を、ロドスの人間」
「あ、あなたは協力者の…」
「もう一度言う、状況報告を」
見つけたロドスの構成員の怪我は酷いものだった。腕は焼け落ちる寸前であり、全身の装備も焼け爛れ使い物にならないだろう。それでも報告は行えるようだ。
「レユニオンのリーダー、タルラが現れました。私たちは殿を任され戦っていたのですが、Aceさんが……」
「……成る程
把握した。その役割は今から我ら黒獣が請け負う、さっさと退却してくれ。見分けがつかない」
「ですが…!」
「言い訳はいらない。」
そう言い残した彼はロドスの構成員を一瞥してからより激しい戦闘が行われている方へ走り出した。
(恐らく、この火力を食らうと良くて瀕死、少しでも悪いと即死だな…
酉を多く失うのは痛い)
彼は口笛を短く一定の規則に従って吹いた。少々の焦りも滲んだその音は、返ってきた鳴き声によって正しく伝達されたことが分かった。
彼は安堵の息をほうっとついたが、その余韻は突如として視界に飛び出してきた炎塊に飲まれた。
「…っ!!」
彼は火にのまれ、自身の肉体がただれてゆく感覚に包まれた。あまりの激痛に声にならない絶叫をあげ、その場に蹲る。
なんとか顔を上げると、そこには灰色の龍がいた。
「何だ、新手かと思ったが…醜い鳥だったか。」
「…そうだよ。醜いよ、俺は
けどな、間違えるなよ」
自らの身体が崩れているような感覚がする。何かがこぼれていくような気分だ。それでも、大地を踏みしめる感覚と構えた短刀だけは確かだった。
「負けたとしても、戦い、争う。それこそが闘鶏であり、熟した機を逃さぬ狩人よ。」
「そうか、だがここで終わりだ。」
再び火球が放たれる。彼は自分の後ろの瓦礫にAceがいることに気づくが、もはやそれは判断材料になり得なかった。短刀に刻んでいた呪殺印を自身の血肉で覆い、呟く。
「血炎刀、過剰発火」
「……それが燃えるのか。だが、それだけでどうにかなると?」
「オレの、切り札、さ。」
その火は彼自身にさえ牙を剥き、皮膚の上を這い回り再び火達磨にした。だが、それでいいと言わんばかりに武器を構える。
「………」
それに対し灰色の龍は不思議な顔をしていた。
「どう、した?さあ、闘おう。疾く、疾く!」
「何故、貴様は…自ら死にに行く?貴様ほどの技量があれば、足手まといを守りながらでも私の前から生きて帰れただろうに」
「……?何を、言っている」
彼は只々呆然とした。そして、正直に語った。
「―――オレは、言ったはず、だ。『機は熟している』、と」
「―――シィッ!」
戦いの幕は次の瞬間には切られていた。短刀だったものは今や大太刀程度の刀身となり、一瞬で近寄った彼は真っ直ぐに灰色の竜の首を狙う。
しかし、龍もその程度は見切っていた。即座に後ろに引いた瞬間今度こそ骨すら残さず焼き尽くさんとアーツの火を放つ。
「ほう……」
「ッキェァァア!」
しかし、いくつも当たったはずのアーツの火は彼の身を焼くそれどころかより激しくその刀身を燃え上がらせた。さらに伸びた刀身を器用に使いこなし連撃を仕掛ける彼だったが、その全てを龍は避けた。
(成る程、短刀か。あれがアーツを吸収し火を燃え上がらせた。だが、解れば簡単だ。)
(一度も当たらない…避け方もうまい。やはり、この手の闘いは虎や辰の役目だな。もっとも、この世には居ないが。)
互いに戦いの中で分析を重ね、一見互角の勝負をしているように見えた。しかし、龍は致命的なものを見つけたのに対し、彼は自らの死を裏付けるものしか見つけられなかった。
「―――ァァァアアッ!!」
「五月蝿い」
ザシュッ。龍がまず落としたのは左の腕だった。肩から先をきれいに切断し次にそのまま足も切ろうとした剣を、彼は短刀で受け止め一気に跳ね返した。その勢いに一瞬、ほんの一瞬怯んだ龍へ彼は短刀を突き刺そうとする。
「グッゥゥウ…!」
だが、それは龍のアーツが許さない。彼はまた無力化しようとしたが失敗し、自身の火よりもより激しくその身を焼いていく。
そのアーツを吸収できなかった理由を考える暇もなく彼は攻撃を重ねる。しかし、もはや焼けていない箇所のない体は思い通りに動かなかった。
「ふっ!」
「〜〜ッッッ!」
遂に短刀も払い落とされた彼に抵抗するすべはほぼ無い。そう判断した龍が近づこうとした瞬間、ふとした違和感から体を少し捻った。その地点を通過する落とされたはずの短刀。彼の方を龍が見ると、短刀のあった位置付近まで無理矢理伸ばされたような爛れた右手があった。
「良くやったな、鴻園の黒獣。貴様の目標は達成された。」
「……ァ、」
「さらばだ。」
龍がその剣を彼の胸に突き立てる。そうしてまた一つ、この世界に残されたいくつかの都市の残留物が土に還った。
基本情報
コードネーム フェーラン
レアリティ ★6
陣営 鴻園
性別 女
職業 前衛
職分 剣豪
戦闘経験 3年
出身 鴻園
種族 リーベリ
専門 殲滅戦/群の運用
鉱石病 非感染
個人履歴
鴻園との連携契約により派遣されている黒獣酉の筆頭。つい先日のドクター奪還作戦にて戦死した先代筆頭の遺書から指名された後継者であり、未だに彼の死を受け入れていない。
自分で彼の遺品を握っておきながら死んでないって言い張るからなだめることもできません。放置するか、その話題にならないように調整してください。
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素質
駆け回る酉
昇進1 スキルを使用した時の攻撃力がが120%になる。スキル発動時、配置可能な『黒獣酉』を1体得る。黒獣酉は本体の40%のステータスを持ち、最大で2体まで配置できる。
昇進2 スキルを使用した時の攻撃力がが130%になる。スキル発動時、配置可能な『黒獣酉』を1体得る。黒獣酉は本体の50%のステータスを持ち、最大で3体まで配置できる。
血炎刀
昇進2 攻撃時攻撃力の35%の術ダメージを与える。攻撃するたびに体力を20失う
基地スキル
鴻園との連携
応接室配置時体力回復量+1.5、手がかり捜索速度+10%
昇進2
戦術指南兼任
応接室配置時先鋒と前衛の訓練速度+20%
スキル
スキル1 切り刻む
攻撃回復 自動発動
必要SP∶3(2)
次の通常攻撃時、攻撃力が200%(220%)まで上昇する。
スキル2 食い荒らす酉の群れ
攻撃回復 手動発動
必要SP∶5(4)
攻撃力+30%(45%)、攻撃速度+5(15)、
守備力ー40%(30%)、
黒獣酉を配置したとき、周囲8マスの敵に攻撃力の65%(80%)の攻撃を3回行う。黒獣酉が撤退、退却したときに50%(75%)の確率でコストを返却し黒獣酉を回収する。
退場まで効果継続
スキル3 荒れ狂う羽ばたき
攻撃回復 手動発動
必要SP∶25(20)
範囲内の敵最大10体を対象に攻撃力の80%(100%)で5回攻撃を行う。この攻撃で倒した敵の数だけ攻撃力+1%(3%)、攻撃速度+1(2)。この効果は最大で15(20)回まで重複する。
スキル発動時、配置中の黒獣酉はこのスキルを発動する。
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名前の由来?知らんな(適当)
いつか読みやすく改修するかもね
タグはつけよーかつけないか
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つけよ−
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つけまい