千手扉間のブルーアーカイブ   作:トマトルテ

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107話:777(スリーセブン)

「あの……アトラ・ハシースに突入する前にリーダーを決めるべきだと思うんです!」

「そうだね、ヒフミ先輩の言う通り。パーティーにはリーダーが居ないと!」

 

 アトラ・ハシースの多次元解釈バリアが、人間ミサイル回天(かいてん)ジャーに破られた後。

 ヒフミが割と真っ当な提案を出す。

 

「うん、(あたし)も良いと思う。忍者も小隊は隊長が居るしねェ」

「私も賛成。リーダーが決まってないと……酷い目に遭うよ、うん」

 

 ミチルもヒフミの案に賛成するように頷く。

 そして、モエは初期の頃のRABBIT小隊のグダグダっぷりを思い出して、苦い顔をする。

 リーダーが決まって無いせいで作戦に失敗しかけたとか、間違っても横に居る先輩達には言えない。

 

「リーダー……ど、どんな風に決めますか? 私は部隊を率いたことはありますけど、サオリ姉さん程上手くはありませんし……」

「私は経験が無い……そもそもアビドスはユメ先輩を入れないと、この小隊より少ない」

「こういう時は……冷静にみんなの経験を共有するべきね。私は便利屋68の社長よ。人の上に立つ経験は十二分にあるわ」

 

 リーダーは必要。

 では、この7人の中から誰がリーダーになるか。

 話の焦点はそこに移動する。

 

「先生! 誰がリーダーになるか、選んでいただけませんか?」

 

 当然と言うべきか、ヒフミは普通に先生に選んでもらおうとする。

 

「いや、ワシは選ばん」

「え? な、なんでですか?」

 

 だが、扉間はそれを拒否する。

 

「お前達を選んだのは、ワシの予想を超えさせるためだ。ワシが選べばワシの思想がそのまま反映されかねん。出来る限りお前達で選んで欲しいのだ」

 

 このスーサイド・スクワッドの中で扉間が選ぶなら、特殊部隊のモエかヒヨリだ。

 しかし、それでは扉間の考える作戦が実行されるだけだ。

 故に、扉間は決定権を放棄する。

 

「うーん……じゃあ、どうしよっか? 取り敢えず、やりたい人いる?」

 

 モモイの問いかけに、一同が顔を見合わせる。

 

 部隊経験者が少ない。

 知人もほぼ居ない。

 

 だというのに、世界の命運がかかっている状況。

 気軽に挙手を出来るような状況ではない。

 

(補習授業部の部長しか経験のない私じゃあ迷惑に……でも、誰もやらないなら、私が…!)

(リーダーの経験とか……ユズが外に出れない時に、代わりに会議に出たりしてるぐらいだし……でも、私はお姉ちゃんだし、誰も手を上げないなら!)

(ううぅ……忍術研究部の部長だけど、3人としか行動したことないし……でも、みんなのために!)

(ミヤコじゃないから、あんまり自信ないんだよね。まあ、でも……この中で軍事行動が出来そうなのは、私とヒヨリぐらいだしなぁ)

(戦わせるだけなら出来ますけど……やっぱり私が、手を上げた方がいいでしょうか…?) 

(……元はと言えば、並行世界の私のせい。ここは私が責任を取るべき)

(ふふん、ここは十分に焦らしてから手を上げた方が、賛成意見を集めやすいって、この前矯正局の中にあった本で読んだわ)

 

 全員が悩んだ末に行動に移る。

 

 

「「「「「「(あたし)やります(やる)!」」」」」」

「え!? ちょ、みんな早いわよ!」

 

 

 スッと6本の腕が上げられる。

 タイミングを見計らっていた、アル(ある)人物以外の全員の手が上がる。

 見たか、ダンゾウ? これが火の意志だ。

 

「私もやるわよ!! 便利屋68はいつかは社員を68人に……いいえ! 680人まで増やすつもりなんだから! こんな所で、引っ込む気は無いわ!! ──リーダー役はもちろん、私が行くわッ!!」

 

 そして、遅れてアルも手を上げる。

 

 

「「「「「「あ、どうぞどうぞ」」」」」」

「さっきの決意の籠った声はどうしたのよ!? いえ、私がやるけども!!」

 

 

 他の6人の腕が、そのままアルの方に向けられる。

 これが譲り合いの精神……和。

 

「まあ、冗談はやめにして……全員が手を上げたんならさ、もうクジで決めても良くない? もちろん、一度決まったリーダーの指示には、絶対に従うってルールを決めて」

「あ、でしたら、モエさん。ちょうどモモフレンズクジがあるので、これで選びませんか?」

「そう言えば、ヒフミは百鬼夜行までニンペログッズを買いに来てたねー……」

「スカルマンのガラもありますね。アズサちゃんが好きな奴です」

「ノノミが好きな……ニコライ? も、ある」

 

 だが、どうぞどうぞで本当にやることになっても、この状況ではネタにならないのでヒフミがモモフレクジを出す。

 命がけの戦いに招集されておいて、これを持ってくるのだから、やはり筋金入りのペロキチだ。

 

「アングリーアデリーさん、ウェーブキャットさん、Mr.ニコライさん、ピンキーパカさん、スカルマン様、ビッグブラザー様、そしてペロロ様。以上の7名のモモフレンズのクジを引いて、ペロロ様を当てた方がリーダーということにしましょう」

「ん、この茹でられたニワトリみたいな、ペパロニ…? を、引けばいいの?」

「あはは……ペ・ロ・ロ・様です」

「ご、ごめん……」

 

 シレッと笑顔で、シロコに警告を出す、ヒフミ。

 これがもし、ヒフミでなく“ペロロ様グッズ交換希望/D.U.中央区”さんだったら、ペロロ様を侮辱したとして、血で血を洗う闘争に発展していただろう。

 命拾いしたな、シロコ。

 

「で、では、時間も少ないので、さっそくクジを引きましょうか」

「はい。それでは、皆さんどうぞ。私は不正防止のため、最後に余ったものを選びます」

 

 ヒヨリがちょっと怯えながら、ヒフミを促してクジ引きが始まる。

 

 モモフレのキャラだと分かりにくいので、代わりに引いたクジに数字を当てる。

 ①アングリーアデリー、②ウェーブキャット、③Mr.ニコライ、④ピンキーパカ、⑤スカルマン、⑥ビッグブラザー、⑦ペロロ様。

 以上の数字を7人のキャラに振り当てて、⑦のペロロ様を引いた生徒をリーダーに決める。

 その結果──

 

 

「──あ! この鳥を見なさいッ! この私がリーダーよ!!」

 

 

 ──⑦を引き当てて、見事アルちゃんが当選しました(実際に試しました)。

 (笑いの)神はいる。そう思った。

 

「まあ、順当な結果じゃない?」

「神様って……本当に居るんですねぇ」

「ん、アルに決まり」

「うっ…ペロロ様に見放されました……せ、せめて、ペロロ様を引くまでチャレンジを! リーダーはアルさんでいいので!」

「別にいいわよ、この私の引きの強さを見せてあげるわ!」

 

 ヒフミのペロロへの執念。そのためにペロロクジを泣きの10回程試した結果。

 

 1回目 (結果: アル)

 2回目 (結果: アル)

 3回目 (結果: アル)

 4回目 (結果:ヒヨリ)

 5回目 (結果: アル)

 6回目 (結果: アル)

 7回目 (結果:ミチル)

 8回目 (結果:モエ)

 9回目 (結果: アル)

 10回目 (結果: アル)

 

 神は言っている。アルちゃんを活躍させろと(実際に試しました)。

 

「そ、そんな……ペロロ様が当たるどころか、10回中7回もアルさんだなんて……私の完敗です。アルさんが真のペロリストです」

 

 何故か、こういう所では外さないのが陸八魔アル。

 モモフレの名前順に振り当てた番号が7。10回中7回当てる。第107話。777(スリーセブン)である。

 普段は運が悪いのに、命がかかった場面で777(ジャック・ポット)を出す悪運……綱手かな? 

 

「なるほど……どうりで、私の思惑も超えていくわけですね。悪運が強いと言うか、何と言うか……」

「イノリ?」

 

 これが666(アンチキリスト)を超えた777(アウトロー神)だ。

 

 アル様は悪運にて最強!

 

 なんて神々しいんだ…! 

 

「先生……こんなので本当に良いの?」

「良いか悪いかで言えば、もちろん悪い。だが、それが狙い故、これで行く。FOX小隊(お前達)のフォローを期待してるぞ、オトギ」

「あはは、これは責任重大だね」

 

 リーダーを運で決めるとか、特殊部隊からすれば最悪の選択だが、それが狙いと言われれば、もう笑うしかない。

 最悪…アウトロー…やはり…陸八魔アル様か! 

 

「それじゃあ、これからどう動きますか? ()()()()()()()()?」

「私達は陸八魔小隊長の命令に従う。指示を」

「まあ……今回だけは特別よ? ()()()()()()?」

 

 ワザとらしく、からかうように小隊長と告げる、ニコ。

 大真面目に、小隊の隊長なんだからと、隊長扱いする、ユキノ。

 不満半分、からかい半分に笑う、クルミ。

 

「うえッ!? そ、そうね……も、もちろん作戦はあるわ!」

 

 そして、やんごとなきお考えをお持ちあそばれる、アル様。

 我ら下賤の民の卑小な脳では、想像することすら許されない崇高な作戦が、御口から玉音となって我らが耳へと届く。

 

「と、突撃よ! この勢いで一気に敵を叩くわ!」

 

 今此ノ非常時局ニ処シテ、爾臣民宜シク学園都市ノ興亡ヲ一身ニ担ヒ、勇猛果敢ニ以テ敵陣ニ突入スヘキ。

 若シ不忠ノ徒アリテ、コノ詔旨ニ背クトキハ、決シテ寛恕セス。

 特ニ小隊ノ将兵ニ向ケテ、敵ノ陣営ニ深ク突入シ、其ノ中枢ヲ殲滅スルヲ以テ最大ノ任務トスヘシ。

 各々其ノ職分ヲ全フシ、忠勇ヲ尽クセ。

 

 AI現代語翻訳(翻訳AI:A.R.O.N.A)

 今、この非常事態に際して、君たち国民は学園都市の存続を自らの使命とし、勇ましく果断に敵の陣地に突入すべきである。

 もし忠誠心に欠ける者がいて、この命令に背くならば、決して許しはしない。

 特に小隊の将兵たちに言う。敵の陣地深くに突入し、その中枢を完全に破壊することを最大の任務とせよ。

 各自が自分の役割を全うし、忠誠心と勇気を尽くせ。

 ……以上が陸八魔アルさんの言葉になります。

 

「突撃ですか……中の状況を調べもせずに、突っ込んでいくのは愚策だと思いますが」

「でも、押せ押せムードの時に一気にツッコんで成功するのは歴史でよくあるよね? カヤちゃん?」

「はぁ? なに友達面で話しかけてきているんですか? あなたは黙っていてくれませんか、偽会長さん?」

「酷いよ、カヤちゃん!?」

 

 カヤが作戦的にどうかなと思っている横で、声をかけて来たイノリに毒を吐く。

 私の超人(連邦生徒会長)じゃないなら、黙っていろと。

 

「作戦の良し悪しなど、成功するか失敗するかだけだ。歴史上、無茶な作戦で勝った将など腐るほどおる」

「先生のおっしゃる通りですね!」

 

 だが、扉間に取り成されると、クルリと手の平を返す。

 結局の所、作戦は山に登るか、山に登らないかではない。

 失敗した馬謖がクソだったというだけだ。成功していれば、名将軍馬謖として歴史に残っていただろう。

 

「まさか、カヤちゃんまで先生のことを……この私の目でも読めなかったですね」

「というか、さっきから気になってましたけど、先生と距離が近すぎませんか? 偽会長さん」

 

 体が触れ合いそうなプライベートエリアの距離。

 それを面白くなさそうに指摘する、カヤ。

 

「私、先生直々に千手の名前を貰いましたので」

「は? どういうことですか? 先生? 事と次第によっては、署でお話を聞きますけど?」

「娘にしたというだけの話だ。無論、血の繋がっておらん義理だがな」

 ( ・´-・`)

「この(あま)…ッ。リン行政官みたいに頬に一発入れますよ!」

「ごめんなさい!」

 

 ドヤ顔で煽るイノリに対して、拳をちらつかせる、カヤ。

 どうやら、リンちゃんパンチはイノリの心に、少なくないダメージを与えたようだ。

 

「まったく………いえ、良い機会です。あなたが本当に同じ連邦生徒会長だというのなら、私の超人(連邦生徒会長)が失踪した理由を教えて頂けませんか? 理由によっては、許してあげます」

 

 もしかしたら、失踪理由が分かるかもしれない。

 ずっと気になっていた謎の解明のために、カヤは一時的に拳を下ろ──

 

「そうだね。あくまでも、この世界の私の考えだから……真実は助けてから聞いた方が良いと思うけど。考えるなら……(しらとり)イノリという個人(わたし)()()()()()、先生を守れる上に世界も上手く回ると思ったからじゃないかな? それこそ()()()()()()()()()()()()()()()──」

 

 

 フンッ! (っ゚Д゚) (カヤちゃん)=⊃)`3゜) (イノリ)∵ブヘッ!? 

 

 

 ──さずに、そのまま捻りをつけてイノリの頬に叩き込む。

 私の左頬(ひだり)でした。

 

「い、いきなり殴るなんて……もっと、健康的で文化的な話し合いをしようよ、カヤちゃん!」

「いや、今のは連邦生徒会長が悪いよー」

「心配していた人に、私が居ない方が良いというのは……ちょっと」

 

 突如として襲い掛かって来た拳に涙目になる、イノリ。

 しかし、横で見ていたモモイとヒフミは、残当とばかりに呆れた顔をする。

 

「そ、そもそも、私じゃなくて、別の私の話だもん! 何で私が殴られるのかな!?」

「ご安心を。本物相手には一発では、済ませませんので」

「犯罪予告!? 防衛室長の誇りはどこに行ったの、カヤちゃん!」

「誇りは任命者と一緒に留守中です」

 

 とばっちりだぁー! と、涙目になる、イノリ。

 だが、とばっちりで並行世界の住人に迷惑をかけてるので、おま言う案件である。

 

「いいですか? そちらの世界の私も、同じでしょうから言っておきます。私の連邦生徒会長は──()()()()()()()

 

 超人への憧れは扉間が昇華させた。

 しかし、だからといってイノリへの想いが消えたわけではない。

 カヤはイノリを連邦生徒会長として認めている。

 いや、本音を言うと、イノリ以外が連邦生徒会長とか解釈違いなのだ。

 大蛇丸マインドが舌をチラつかせる。

 

「私は超人に憧れています。そして自分も超人になりたいと願っています。ですが……超人ならば、誰にでも従うわけではないんですよ? トビラマ先生やイノリ……ちゃんと、肩書ではない個人を見ています。自分の代わりが居るなんて、二度と言わないでください」

 

 友人の代わりは、どこにもいないのですから。

 そう言って、カヤは頬を赤くしてそっぽを向く。

 

「カヤちゃんがデレた──」

「さらにもう一発、殴ってあげましょうか?」

「ごめんなさい!」

 

 だが、それも束の間。

 クルリと振り向いたカヤの顔は、いつもの細い目の笑顔だった。

 まあ、その裏に潜む般若の姿は、イノリでなくとも見て取れたのだったが。

 

「と、とにかく、作戦は決まったので、突撃しませんか?」

『……ヒヨリさんの言う通りです。間もなく、アトラ・ハシースに着陸します。恐らくは敵の襲撃を受けるはずです。みなさん気を引き締めていきましょう』

 

 このままでは、まだ喧嘩が続きそうなのでヒヨリとウトナが助け舟を出す。

 お話の所悪いですが、敵襲です(ソシャゲの宿命)。

 

『それと、ケイさん』

『なんですか、ウトナ?』

「あ、ケイも居たんだ。ずっと黙ってたから気づかなかった」

『シッテムの箱の機能を把握するのに集中していただけです。私はシッテムの箱のOSではないので……パーティの賑やかし要員でしかない、モモイと一緒にしないでください』

「ちゃんと役に立つよ! それに、賑やかし要員って大切な所で、活躍したりするじゃん!」

『さあ、どうでしょうね……それで、ウトナ。用件は?』

 

 ずっと黙っていたケイだが、別に寝ていたわけではない。

 抜けてるアロナとは違い、シッテムの箱の基本機能などをしっかりと確認していたのだ。

 ところで、アロナさん。先生にワザと機能を隠したりとかしてませんよね? 

 ちょこちょこ、怪しい点が出てきているのですが……。

 

『皆さんを降ろした後も、私は脱出シーケンスのために船に残る必要があります』

『そうですね。ですが、そうなってくると敵の攻撃に1人で晒されてしまうのでは?』

『はい。ですので、皆さんを下ろした後に私は、ウトナピシュティムを再離陸させます。物理的な繋がりを断って、多次元解釈バリアを展開していれば、攻撃は防げます。ただ、そうなってくると皆さんと連携が取れません。これでは、脱出シーケンスが使えません』

 

 突撃()()のみな、()()の作戦。

 もちろん、防御のことなど考えていないので脱出手段が無くなってしまう。

 

『ですので、私のシッテムの箱をイノリさんに渡しています。これを通じて皆さんと連携を取ります。シッテムの箱の通信なら、相手も傍受は難しいでしょうから』

『なるほど……ですが、ウトナが入っていない状態で、シッテムの箱が動くのですか? それが可能なら、私がこうしてシッテムの箱に入る必要はないのですが……』

『はい、おっしゃる通りです。ですので、少し負担は増えますが、ケイさんのシッテムの箱と()()()()()で繋いで、動かして欲しいのです』

『ペアリング…! Bluetoothと同じですね』

 

 中にOSが入っていない状態では、ただのタブレット。

 故に、ペアリング機能を使ってケイが補助を行う。

 まさかの、初心者への二刀流要請である。

 

『シッテムの箱は当然ですが、同じ認証システムを使用しています。同一存在のため試したことはありませんが、ペアリング機能を使えば遠隔での操作が可能になるはずです』

「なるほどな……だが、そちらのシッテムの箱は既にイノリに引き継いであるはずだ。生体認証を変える必要があるぞ」

「……いえ、その必要はありませんよ、先生」

「なに?」

 

 自分の指紋は、既に消されているはずと指摘する扉間に、イノリが気まずそうに首を振る。

 

『先生の生きた証を消したくなかったので、イノリさんの生体認証も追加で登録しただけです。トビラマ先生の生体認証は今でも使えるはずです』

「ハァ…お前達は……」

「そ、それぐらい、許してくれてもいいじゃないですか…?」

 

 ゴミの一欠けらでも回収した人間が、生体認証なんてものを上書きするわけがない。

 ホシノだって、ユメの指紋を採集していたかもしれないのだから……本当にしてないよね? 

 

『とにかく、()()()()()()()()ならペアリングが出来て当然ですね。先生、すぐにペアリングをしましょう』

「ああ、分かった……ケイの方に触れればよいのか?」

『そちらでも可能ですが、直接こちらに触れた方が早いです。どうぞ、トビラマ先生』

 

 ウトナに促されて、自分のものではないシッテムの箱に指を伸ばす、扉間。

 そして、中からウトナが小さな指を伸ばす。

 

「これでよいか?」

『…………』

「ウトナ…?」

『……いえ…なん…でも…ありません』

 

 自分達の物語のプロローグを思い出して、少し泣きそうになる、ウトナ。

 だが、グッと我慢する。

 エンディングまでは、泣くわけにはいかないのだから。

 

『それでは、ペアリングが正常に完了したかご確認ください。トビラマ先生』

 

 :Bluetooth接続デバイス一覧。

 

 ・Bluetooth銃。

 ・Bluetooth銃2。

 ・Tobirama smartphone。

 ・シッテムの箱(ウトナ)。

 

「確かに……しっかりとペアリングが完了しておる」

『これでケイさんと私のシッテムの箱で、やり取りが可能になります。私の方のシッテムの箱はイノリさんが持っていてください』

「はい、これで私達の正確な情報や座標をA.R.O.N.Aちゃんに、リアルタイムで送れます」

『……なるほど、最大限に使うには私の演算能力が足りませんが、2つ同時に操作も出来ますね』

 

 ペアリング機能で軽く、向こうのシッテムの箱を操作しながら、呟くケイ。

 気分は引っ越したばかりなのに、急に隣の部屋も使っていいよと言われた感じだ。

 ありがたいけど、急に言われても使い道が分からないといった感じである。

 

「ペアリングかぁ……ねえ、ケイ? あっちのアロナの端末とかは表示されてないの?」

『モモイ? 何を言って……』

「え? だって、先生なんだから──()()()()()()を持ってるよね?」

 

 全員の視線がモモイに集まる。

 先生なんだから、あっちもシッテムの箱を持っているというある意味で単純な発想。

 

「なるほど、そういうことか…! 穢土転生達の不自然に統率の取れた動きは、シッテムの箱を通しての指揮か!」

「ど、どうりで、こっちの嫌がる動きばかりしてきたんですね……ご先祖様なので、アリウス流かと思ってましたけど、先生のやり方なら納得です」

 

 相手もシッテムの箱を使っている。

 そう仮定すれば、今までの疑問もするりと解ける。

 しかし、それでも疑問が1つ残る。

 

「いや、だが。シッテムの箱であれだけの数を同時に、具体的な指揮は出来ぬはず……ウトナ」

『はい、なんでしょうか』

「お前はあれだけの数を同時に操作できると思うか?」

『……不可能です。私1人の演算処理能力では、制限が…制約があります』

 

 相手の動きは、明らかにシッテムの箱の能力を超えているのだ。

 本家本元のOSが言うのだから、間違いはない。

 

『ですが、本来はあり得ない仮定ですが……A().R().O().N().A()が2人居れば可能かもしれません』

『確かに、演算処理が間に合わないのならば、人手を増やす。それが最も人間らしい解決方法ですね』

「シッテムの箱が既に2つある以上は、3つ目……3人目のA.R.O.N.Aちゃんが居ても、何もおかしくはないですね」

 

 しかし、それは1人に限定した場合の動きだ。

 計算が間に合わなければ、2人で計算して速度を上げる。

 単純な解決法だ。

 

「つまり……敵も先生と同じ、無敵バリアを張ってくるってこと!? チートじゃん!」

「ん、先生の指揮は卑劣だから……それが相手になるのは、ちょっと面倒」

「シッテムの箱って……確か、生徒相手なら相手の人数だけじゃなくて、顔とか名前とか所持装備も分かるんだよね? 正直、オペレーターの私からしても無茶苦茶としか言えないよ」

「何しょれェ!? 最悪じゃん!」

 

 穢土転生で情報を吐き出させていた扉間だからこそ分かる。

 リアルタイムで相手の情報を抜ける、シッテムの箱のえげつなさが。

 生贄すら要らないのに、情報を抜けるとかコスパが穢土転生超えじゃん。

 

「いや……朗報だ」

 

 だが、扉間はホッと息を吐く。

 

 

「あちらが2人のA.R.O.N.Aを使っているのならば──アロナは生きているということだ」

 

 

 娘の安否がハッキリしたのだから。

 

「ッ! そうよ、そうじゃない! 良かったわ、依頼は救出作戦だもの。最悪の事態だったら、依頼料を全額返さないといけない所だったわ」

「裏切ったのか…はたまた、利用されておるだけかは知らんが……まあ、どちらでもよい。生きておれば、どうにでもなる」

「まあ、そこの偽会長もクソ…コホン。カスみたいな面を下げて帰ってきましたからね。今更、本物が1人裏切ったところで誤差ですよ、誤差」

「カ、カヤちゃん……」

 

 女の子がクソとか言うのは、はしたないのでカスとお上品な言い方に直す、カヤ。

 どっちも口が悪い? どう見えるかだ。

 

『トビラマ先生、みなさん。アトラ・ハシースに着陸予定時刻まで後り、8分17秒となりました。出撃の準備は大丈夫ですか? 無理そうならば、もう少しの間だけなら調節できますが』

「私達はいつでも行けます。ただ……突撃とは言っても、どこに突撃を行うのでしょうか? 陸八魔小隊長」

 

 グダグダと話していたが、いよいよ突撃の瞬間が迫る。

 そんな中、ユキノが当たり前のことを尋ねる。

 突撃するのは良いが、相手の場所は分かっているのかと。

 

「え!? そ、そうね………えーと…ま、真ん中とか?」

「真ん中ですか……アバウトですね」

「アトラ・ハシースの中央部ってこと? いい加減ね」

「まあ、映画とかだと大体そこにコアとかがあるけど……」

 

 しかし、勢いで突撃と言っただけのアルに、明確な考えなどあるわけがない。

 アルのかナイのか、ハッキリしろ。

 

『はぁ……恐らくですが敵は中央部、ナラム・シンの玉座にいます。あそこは次元・時間・実在の有無が確定されずに混ざり合う、混沌の領域です。そのせいで、こちらからあちらのシッテムの箱に対して、ペアリング機器として検出が出来ないんでしょう』

「ケイ? 何で、分かるの?」

『私がどういった存在か忘れましたか、モモイ? 私は名もなき神々の王女の鍵……あのアトラ・ハシースは私達の猿真似です。構造ぐらいは見なくとも、何となく分かります。中に入れば、更に具体的に把握することも出来るはずです』

 

 なので、ケイが溜息を吐きながら手助けする。

 下手をすると、あちらの扉間やシロコ*テラーよりもアトラ・ハシースについて詳しいのだから、説得力は段違いだ。

 

「では、これで本当に最後だな。以後はワシもアルの指揮に従う。アルを先頭に、ケイの指示でアトラ・ハシースの中央部を目指す……くれぐれも無茶はしてくれるな。逃げ道もあることも忘れんでくれ。これは先生からの命令ではない。お前達の父として……兄としてのお願いだ」

 

 これ以上は生徒に任せるという作戦に背くため言えない。

 だが、それでも。

 自分の命を優先しろと、扉間はお願いをする。

 

『心配は要りません。まだまだ、試したいオシャレや、作りたいゲームが山ほどあるのですから。何が何でも生きて帰ってやります』

「はい! 勿論危なくなったら普通の私には逃げることしか出来ません! ただ、誰かを見捨てるのは()()()()()()()()、逃げる時はアロナちゃんも入れた全員で逃げます!」

「作戦は『いのちだいじに』だね? もちろん、みんなで行って、最後は1人増えて帰ってくるだけだよ! アリスの時と一緒だね?」

「任務より仲間の命だよね。分かってるよ、『カマボコ突風伝』のスケア先生も言ってたし!」

「火力の高い兵器を好きなだけ使いたくて、SRTに入ったけど……私だって少しは人を助けたいって心はあるんだよね」

「人生は辛くて、苦しくて、虚しいだけで……いつかは必ず終わりを迎えるものです。でも……その日が今日ではないことを、私は知っています」

「心配しないで、先生。先生が指示を出さなくても、教わったことはちゃんと全部覚えてるよ。強盗の際に逃走経路の確認と確保はマスト」

「『任務は遂行する』、『部下も守る』 。『両方』をやらないといけないのが『リーダー』の辛いところね……みんな覚悟は良い? 私は出来てるわ」

 

 だが、そんな言葉に対して、生徒達は笑顔で答える。

 心配しなくとも、先生の言いたいことは分かっていると。

 

「償いとは短絡的に罰を受けて許されたという安寧に浸ることではなく、未来に向けて険しい道を歩き続けること……ならば、任務に殉じて命を捨てるのではなく、泥水をすすってでも生きるべきだ」

「アリウス学園で私達は学びました……本当に泥水をすすってでも、生きて来た子達の力強さを。そして、ただ生きているだけで素晴らしいということを」

「生きてるなら案外何とかなるわよ。負けても、生きて逃げれば何度でもやり直せるんだから!」

「そうそう、クルミの言う通り。三十六計逃げるに如かずってね?」

「時には耐え忍ぶことも必要……戦略というものは、目先の勝利だけに固執してはいけませんからね。時には盤面が劣勢になることもありますが……私は超人ですから、当然諦めずに逃げて再起を図ることも出来ます」

 

 だって、自分達は──

 

『はい。命を大事に…大事にして動いてください……失った命は二度と元には戻らないのですから』

「逃げて良いのは先生もですよ? こんな言い方は卑劣かもしれませんが……先生が死ななければ、私は狂わなかったのですから」

 

 ──先生の生徒なのだから。

 

「フ……そうだな。では、頼りにしておるぞ、皆の者」

『『「「「「「「「「「「「「「了解(はい)!」」」」」」」」」」」」」』』

 

 こうして、最終決戦が始まるのだった。

 

 

 

 

(しかし、ペアリング機能か……上手く使えば互瞬回しが可能か?)

 

 約1名、そんな内心を抱えながら。

 




アルちゃんのクジは7面ダイスでガチでやりました。

1回目04/24 00:55:077 (結果: ⑦アル)
2回目04/24 01:52:247 (結果: ⑦アル)
3回目04/24 01:52:307 (結果: ⑦アル)
4回目04/24 01:52:475 (結果:⑤ヒヨリ)
5回目04/24 01:53:007 (結果: ⑦アル)
6回目04/24 01:53:047 (結果: ⑦アル)
7回目04/24 01:53:073 (結果:③ミチル)
8回目04/24 01:53:134 (結果:④モエ)
9回目04/24 01:53:157 (結果: ⑦アル)
10回目04/24 01:53:167 (結果: ⑦アル)

最初の3回が連続で7が出て『あー、設定ミスってたのかー。せっかくアルちゃんに当たったと思ったのになー。でも、設定どこが間違ってるんだろ?』となり、一応4回目を振って『あれ? 設定は合ってる? 5回目は……7だと?』となって6回目も7で、設定をもう一度見直す。『7回目と8回目は、はずれかー。じゃあ間違ってないのか……まあ、単なる偶然か──9回目と10回目も7…!? え、こわ……』と普通にビビる。その後『……今、ガチャ引いたら運が良いのでは?』と欲望に支配されてガチャった結果、ニコとクルミをお迎え出来ました。取り敢えず、お供え物としてアル様の能力開放をしときました。

感想・評価お願いします。
次回は5/5こどもの日に投稿予定。
以下は、雑にまとめた原作2部の感想と考察です。
ネタバレ嫌な人とかは、スルー推奨。






第二部面白いですね。考察のし甲斐もあります。

まずはカヤちゃん。
なんかちょっと、顔が丸くなってない? とか。
人と会ってないせいで、襟元が弛んでいるのを放置してて可愛いね。とか。
連邦生徒会長へのクソ重い感情が、解釈通りだったり。とか。
お前、その手に握りしめた先割れスプーンで脱獄する気かと思ったり。とか。
645と1192ってクーデター要素強すぎるだろと笑ったりした、とか。
思わずパソコンの壁紙に設定したり、とか。
とにかく、カヤちゃんが最高でした。

後、デカアロナの口調とか性格が詳しく分かって、ホッコリ。
口調とかがとても可愛い……ワシの娘だ。ワシの。
やっぱ、アロナの抜けてる要素は、会長由来だって。
というか、リンちゃんやカヤちゃんの方がチェス強いのか……ちょっと、ここは拙作の描写と矛盾するかも。
まあ、この小説の会長は本気になったら、ループして勝つまでやればいいだけなんですが。

待望の連邦生徒会長の情報が少し出たせいで、この作品で他にもちょっと矛盾が出てるかも。
1年生で史上最年少で会長になってるみたいなので、ユメ先輩も知ってるかもという矛盾が。
まあ、そこら辺はユメ先輩なので、忘れたことにすれば行けるはず。
コンパスよりは身近じゃない、お偉いさんとか忘れてもおかしくはないでしょう。
というか、写真にリンちゃんも一緒に写ってたから、リンちゃんも1年生の頃から連邦生徒会に居るっぽいですね。本当に優秀だな。

後、オーウェルが連邦生徒会長の例えに、白鳥とか黒い白鳥を使ってて、ちょっと嬉しかった。
やはりシラトリ区には何かあるかもしれない。

今回のアロナちゃんに関しては、こんな小説を書いているせいか、とても白々しく見えてしまった。
なんかちょっと、誤魔化そうとしてない?
抜けてるフリをして、先生に開示する情報を調整してない?

連邦生徒会長の場所とか、わざわざ「シッテムの箱のOSであるスーパーアロナちゃんにも見つけられていなのに! ど、どうやって!? いえ、こうしている場合じゃありません! 早く本物の連邦生徒会長のところに――!」って言うのおかしくないですかね?
プラナちゃんもシッテムの箱のOSなのに、わざとらしく自分がOSだって強調している。その場にいる人間全員が知っているので、言う意味皆無なのに。

そして、()()()連邦生徒会長という言葉。
プラナちゃんが先に、偽物扱いしているのでそれ自体はおかしくはないのですが、その後にアロナちゃん自身が「失踪していた間に何かがあって、”シッテムの箱”の記憶を失っているだけかもしれないじゃないですか」と金髪会長ちゃんを本物かもしれないと擁護しているんですよね。
金髪会長ちゃんを本物とみなしているのなら、先に言った言葉と矛盾する。
アロナちゃんが、金髪会長ちゃん以外の()()を知っていないと出ない言葉です。

実際、この後にプラナちゃんは冷や汗気味に、溜息吐いてますのでかなり呆れてる。
プラナちゃんって、最初にアロナを見た時も大きく目を見開いたりしているので、かなり表情で情報をくれる子なので、多分「何言ってんだこいつ……」って思ってる。

そこで思いついたのが、これも連邦生徒会長の計画の内説。
自分の存在を消して、完全にアロナ化するのが狙いなのでは?
プレ先世界は、会長の失踪だけだと失敗。
恐らくは次の周回でアロナ化。
自分が居たらダメ→完全に不干渉もダメ→別存在になって見守ろう。
こんな思考になってるかも。

リンちゃんに送った手紙の写真も、遺品整理みたいなものかと邪推。
最後のモノクロの写真以外は、リンちゃんが持つ資格があるので返したとか。
モノクロの写真は遺影替わりか、もしくはこれだけは記録から消されない特殊なやつかもしれないとか考察中。
完結まで、あと少しの所で、またネタが湧いてきてしまった。

お次に、偽会長…と言うのは嫌なので、金髪会長ちゃん。
彼女は多分ですけど、ヤハウェがブチギレた金の子牛像がモチーフかなと思います。
理由は神の偽物であり、偶像という今回の配役にピッタリ。かつ、金髪。
そして、シャーケードの杖の起動パスワード『この者は―汝らを楽園から導きし者だ』ですね。
これは箱の方に英文が書いてあるのですが「This is your man who brought you up out of heaven」で、恐らくは「These are your gods, O Israel, who brought you up out of the land of Egypt」の改変だと思います。
意味は『イスラエルよ、これはあなたをエジプトの国から導きのぼったあなたの神である』で、もろに偽物の神を偶像崇拝している言葉なんですよね。
やっぱり、ここと同じで連邦生徒会長はヤハウェの化身なのだろうか?

まあ、少し気になるのは楽園から導きし者という点ですが。楽園へじゃなくて、楽園から導くってエデンからの追放してるように読み取れますし。
いや、楽園から追放したのもヤハウェなんで間違いではないのですが。

そして、金髪会長ちゃんの名前が出てこないのが、この小説で書いたみたいにYHWHみたいな感じですね。誰もその名を覚えていないのがヒントかも。
もし、彼女が作られた存在だというのなら、先生には彼女に名前を付けてあげて欲しい。
あの子はきっと悪い子じゃないから。

むしろ、今回の黒幕というか原因はリンちゃんの方にありそう。
シャーケードの杖に触れたであろう、リンちゃんとカヤちゃんが洗脳されていないので、シャーケードの杖の力だとしたら一番騙さないといけないリンを騙せていないのが謎なので、別案件がリンちゃんの願いを叶えたのと偶々被ったのかなーと。

そして、気づいたんですけどプラナちゃんの「シャーケードの杖は私達の世界では、一度も使われなかった」という発言。そして、プレ先はアビドス3章まで行けてない事実。シャーケードの杖は真実を観察できるという言葉。杖に触れたであろう、リンとカヤが洗脳にかけられていない事実。

もしかして、シャーケードの杖は地下生活者の対策用だったのではと考察しています。
別世界ではシャーケードの杖だけ渡したみたい。
それはなんで?→先生が一番初めに行くのはアビドス固定(クロコの「最初に先生を『キヴォトス(ここ)』に導いたのも、最期を見送るのも――それが、私に与えられた『本質(やくわり)』何だと思う」から考察)
そして、アビドスと言えば地下生活者。まあ、あいつの居る地下がアビドスではない可能性は高いですが。

とにかく、シャーケードの杖は触れただけで、世界を塗り替える洗脳に抗えるのだから、ホシノとかに触れさせたら正気に戻るのではと思っています。
なので、地下生活者の洗脳への対策用かなと。まあ、全部妄想ですが。

と、ここまで長々と書きましたが、最後にどうでもいい情報。
信じて貰えるか分かりませんが、実は以前から考えていた内容で原作とネタ被りしてしまったことがあります。

はい、ペアリング機能です。
Bluetooth機能があるんだから、シッテムの箱同士でも出来るなと思って悪用の準備をしていたのですが、思わぬところから原作が補強してくれました。認証機能が同じでオーパーツならいけるなら、シッテムの箱が2つでも可能なのは確定。
しかも、かなり遠隔でも出来ると判明(描写的にシャーレからサンクトゥムタワーまでは余裕っぽい)。
今まではBluetoothって、現実だとそこまで距離を離せないよなぁと、思いながら目を瞑っていましたが、これでもっとBluetoothを悪用できそうです。

ありがとう公式。
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