IS~Ichika Strange~ あるいはこんな織斑一夏 作:Exnyas
……おや?
話の流れが……
+_+ 一夏
食堂にやってきたのは、やはりと言うか束姉……と、山田先生だった。
「束姉……と、山田先生?」
何故か山田先生と仲良さげに食堂に入ってきた束姉は、慣れた様子で日替わり定食を注文し、相席失礼しまーすと言い、箒の隣に座った。
半拍遅れて山田先生は鯖味噌煮定食(冷奴とパック牛乳付き)を手に、失礼しますねと言いながら、束姉の隣に座る。
「山田先生、どうして篠ノ之博士と?」
「それが、何と言いますか……整備室でラファールの点検をしているところに、篠ノ之博士が来られまして……その、いきなり胸を……」
「姉さん……?」
言いながら箒が苦々しい顔で束姉を見る。
「いやー、整備室でオウガを調整してたら、たまたまた
言って束姉はテヘと笑う。
「収穫って……野菜や果物じゃあるまいし」
「スイカ以上だと思うよ?」
「いや、そう言う事を言ってるんじゃなくてさ」
チラリと隣を見れば辰姉は『童顔で、胸は超乳、エロゲかな』と妙な俳句を詠んでおり、モモセンパイに至っては、束姉や山田先生の双球を凝視しながら自分の双球を揉み『トップバスト30cmアップってそう言う意味か……!』と、少女マンガの女性キャラのような、愕然とした表情を浮かべていた。
そんなモモセンパイを見た箒から、耳を塞げと言われた俺は、素直に耳を塞いだのだが……
(箒)『山田先生、失礼ですがバストはおいくつで?』
……済まんな箒。
俺は読唇術が使えるんだ。
俺に秘密の話をしたかったら、俺に耳だけと言わず、目を閉じるようにも言うべきだったな。
(山田先生)『え? いまここで言うんですか!?』
(箒)『一夏はご覧のとおり、私たちの会話は聞こえていません。加えてこの喧騒とボックス席という都合、小声で話せば、周囲には聞こえませんよ』
(山田先生)『わ、分かりました……ええと……』
(百代)『……な、なんだと……!?』
モモセンパイが驚愕するのも無理はない。
……山田先生の為に実数は伏せるが、軽く大台に乗っている。
(束)『すっごいね。私より2センチ大きいよ』
(百代)『バカな……これでも川神学園時代は、学内最大級だったんだぞ!?』
ちなみにモモセンパイのバストは90cmで、それを聞いたワン子が戦慄していた記憶がある。
(百代)『それがこんなアッサリ、大幅に抜かれるとは……山田先生、教えてください。どんな食生活をすれば、そこまで育つんですか?』
(辰子)『私も聞きたいです』
(山田先生)『あはは……ええと、真面目に答えますと、食事はたんぱく質を魚と豆類で補ってます。全体的に薄味で、野菜を多めに。それと乳製品を多めに摂取するようにしてます。あとは早寝早起きと、寝る前および寝起きのストレッチですね。ストレッチは軽く汗をかくぐらい入念にします』
(箒)『優等生の見本みたいな生活ですね』
……そうは言うが箒、俺は知っているぞ。
お前も似たような食生活をしている事を。
(百代)『くっ……私も頑張れば、今からでも山田先生や篠ノ之博士のような体型になれますか?』
(束)『んー……確か、川神百代ちゃんだったよね? 気功鬼のお孫さん』
モモセンパイは気功鬼……即ち川神学園の長にして、川神院の総代こと、川神鉄心さんのお孫さんだ。
(百代)『はい』
(束)『なら、気功は使えるよね?』
(百代)『もちろんです』
言ってモモセンパイが右手から気功弾を生み出す。
(束)『だったら気功を戦いに使うんじゃなくて、代謝や内燃に回しながら、山田先生が言ったみたいな生活をすれば、まだまだチャンスはあるよ?』
モモセンパイの気功弾を見ながら、束姉も左手から気功弾を生み出すと、それを打ち出さずに、体内に吸収してみせる。
(百代)『なるほど……くっ、一度出したモノを引っ込めるのが、こうも難しいとは』
モモセンパイが感慨深そうに頷き、四苦八苦しながら気功弾を体内に吸収したところで、箒によって耳から手が退かされた。
「……もういいのか?」
「ああ」
《束さん知ってるよ。いっくんが読唇術を使える事》
《もちろん私も知っている》
……直後に束姉と箒から飛んできた
かーっ、IS学園のローストビーフ丼は美味いなぁ!
「……織斑くん」
「もぐもぐ……はい?」
「織斑くんは、その……胸が大きな女性をどう思いますか?」
「ぶふっ!」
危うく口の中のモノを吐き出すところだった。
「一夏、大丈夫か? ほら、水だ」
「げほっ、げほっ……ああ、ありがとう」
俺は箒から水を受け取り、それを飲んで呼吸を整える。
「どうですか?」
「あー、山田先生」
「はい?」
「お忘れのようですが、山田先生の隣にいる
「あ……」
束姉は俺の性癖が具現化した存在。
そんな事を告げると、束姉が頬を紅潮させ、体をクネクネさせて照れる。
もちろん、ブルンブルンと揺れる双球はガン見する。
「でもどうしてそんな事を?」
「実はお恥ずかしながら、事前学習の時から、織斑くんに惹かれてまして……でも、胸ばかり無駄に育った女はどうなのかなと」
「無駄だなんてとんでもない」
実演を交えて小一時間説き伏せたいところだが、周囲の目がある為に泣く泣く自粛。
「
……自分で言っててなんだが、何を言ってるんだ俺は。
「分かりました。今までコンプレックスだったんですが、これからは自信が持てそうです。ありがとうございます」
「こちらこそ」
そんな会話をしていると、隣でモモセンパイが、スマホで電話をしている事に気がついた。
「……ああ、そうだ。冷蔵庫の中身を、調味料を除いてカラにしてくれ……3日分はある? 院の僧に頼んで、炊き出しにでもしてくれ。連絡先を知ってるならファミリーのみんなで食え。で、空になった冷蔵庫には、魚介類と豆腐、青果と多めの乳製品を詰めてくれ……目的か? IS学園で、私が理想とする体型の女の人と出会ってな。話を聞いて、食生活を改善して、その女の人の体型を目指すことにしたんだ……健康的で良い? そうだろうそうだろう」
そんな事を話すモモセンパイは、注文していたフライ定食特盛を、既に完食している。
そしてモモセンパイの隣では、辰姉もまた、スマホで誰かに電話していた。
「……そう言う訳で、今夜から私だけ、ご飯のメニュー変えるから。うん……うん、天ちゃんや竜兵にも言っといて。ん? 作るのは私だよ? そこは大丈夫」
……辰姉の電話の相手は亜巳さんだな、多分。
そんなこんなで昼食を終えた俺たちは、食堂を出て、教室棟に向かう。
束姉はまたお昼にね、と言って、俺に双球を揉ませ、キスをして、整備室へと去っていった。
その途中、金髪巨乳のスーツ姿の美女と、その美女に付き従うように歩く、赤髪で気が強そうな巨乳の女性と出くわした。
「あら、川神さんに板垣さん。もう昼食はいいの?」
「はい、ミューゼル先生」
「モモセンパイ、この人たちは?」
「1年1組の主担任で座学担当のスコール・ミューゼル先生と……」
「同じ1年1組の副担任で、実技担当のオータム・フォール先生だよ」
金髪巨乳の美女がミューゼル先生、赤髪巨乳の美女がフォール先生と言うらしい。
「初めましてね、スコール・ミューゼルよ」
「アタシはオータム・フォールだ。そっちの男は知ってるぜ。お前、セカンドマンの織斑一夏だろ」
「はい」
「お会いできて光栄、だっ!」
言いながらフォール先生は、タイトスカートが捲れ、スカートの中身が見えるのも気にせず、右の上段回し蹴りを放ってきた。
ゴオッと音が聞こえてきそうなほど、遠心力に体重が無駄なく乗った、かなりの破壊力を秘めた良い蹴りだ。
俺はそれを避けようとせず、同じ右の上段回し蹴りで迎え撃つ。
直後、バシィッと音がして、フォール先生が蹴り足を弾かれ、3歩後ずさる。
その音を聞き、1組の生徒の一部と、2組の生徒の一部が、廊下に顔を出した。
「うっへぇっ! かぁってぇなぁ! コンクリの塊を蹴ったみたいだったぜ。良い蹴り持ってんだなぁ」
「これでも日本九鬼が1人、蹴撃鬼ですから。蹴りには自信があります」
「アタシは1組のセンセーだから、2組のお前とはあまり関わらないかもしれないが、これからもよろしくな」
言ってフォール先生はミューゼル先生を伴い、購買の方へ歩いていった。
そして1組と2組の境に差し掛かった頃、モモセンパイが真面目な表情でこちらを振り返った。
「一夏」
「はい?」
「いまは90しかないが、いずれはあの2人に並んでみせる。そして私はあの2人に並んだ時、お前の嫁になる」
言って俺の右手を取ると、現状トップ90の自分の双球に、俺の手を這わせた。
流石は武術四天王。
鍛えているだけあって、見事な双球をしている……が、一言言わせてくれ。
「モモセンパイ」
「何だ?」
「一応言っときますね? ここ、校舎内。それも、人が見てます」
周囲の反応を見れば『わぁ、見てあれ、胸揉ませてる』とか『逆告白!? おっ◯いを揉ませるとか斬新!』みたいな反応が多数。
「校舎内? 人が見ている? だからどうした。これは私の決意であり、宣言だ。時や場所は選ばないし、人目も憚らない」
「……モモセンパイ、生まれてくる性別間違ったんじゃ?」
「中学の頃、たまに言われていたな」
「むー、モモちゃんがその気なら、私だって」
モモセンパイの勇まさしい決意と宣言に刺激されたのか、辰姉は俺の左手を取ると、それを自らの双球に這わせた。
「私も、いちくんのお嫁さんになる。おっ◯いも、いまよりもっと大きくする。待ってて」
『キャー! 2人目よー!』
『だいたーん!』
『あの男の子、ニュースで見たわ。セカンドマンの織斑一夏くんよ』
『ヒュー!』
『モテモテですわね、ミスタ・織斑』
……おい、いまオルコットがいなかったか?
「一夏、期待していろ」
「いずれ成長を実感させてあげるからね」
やりたい放題やって、観客に言わせたい放題言わせた2人は、そう言って1組の教室に戻って行った。
「一夏、モテ期到来か?」
「男冥利に尽きるぜ」
ダチの【
「ふむ、なら私も呑気にしてられないな」
言うと箒は、自らの双球を両手で掴む。
「食った・食われたの順位第2位として、後発に負けるわけにはいかん」
……そうなんだよな。
俺がヤった女の2人目は、箒なんだよな。
束姉の私室で束姉とヤって、事後の余韻に浸っていたら、バスローブ1枚の姿でやってきて『私も抱け、一夏』と言い放ち、俺と束姉の目の前で全裸になった箒。
俺には束姉がいるが、いいのかと聞いたら、私は2番目で構わんと言う。
そんなん据え膳だろ。
で、据え膳食わぬは男の恥だろ。
美味しく頂いたぜ。
「私も今夜から、山田先生が言っていた食生活に切り替え、
「期待してるぜ」
「任せろ」
******
-_- other
その光景を目の当たりにした百秋は、自分が見た光景を信じられなかったし、何ならこれは悪い夢を見ているのではと疑ったりもした。
『いまは90しかないが、いずれはあの2人に並んでみせる。そして私はあの2人に並んだ時、お前の嫁になる』
『私も、いちくんのお嫁さんになる。おっ◯いも、いまよりもっと大きくする。待ってて』
『食った・食われたの順位第2位として、後発に負けるわけにはいかん』
『私も今夜から、山田先生が言っていた食生活に切り替え、育乳に励み、姉さん並に育てて一夏に嫁ぐとしよう。幸い、篠ノ之家の女は胸が大きくなりやすいようだし、私は現にこんな状態だからな』
あの見知らぬ巨乳美女2人の行為、嫁ぐ宣言はもちろん、あの一期ヒロインズの1人である箒でさえも一夏に嫁ぐ宣言をした事。
そして、原作よりはるかに逞しく、鈍感のどの字も感じられない一夏。
ただでさえ意識を失いそうになるのを、歯を噛み締める事で耐えている百秋。
……不幸中の幸いなのは、食堂での出来事を知らない事だろう。
「どうして、一夏ばかり……やはり原作主人公には、勝てないのか……」
そんな事を考えた百秋だったが、まだだと首を振る。
自分にはまだチャンスがある。
何なら
「……クックック、見てやがれ一夏。俺は必ずテメーより上に行ってやるぜ」
百秋は知らない。
そんな薔薇色の未来など、訪れない事を。
原作との主な変更点
1.一夏は読唇術を使える
2.真耶の双球は束級(つまり原作の倍以上)
3.真耶の双球は束よりトップが2cm大きい
4.鉄心は世界有数の強者
5.束は気功術を百代より高いレベルで修めている
6.スコールはIS学園1年1組の主担任(座学担当)
7.オータムもIS学園1年1組の担任(実技担当)
8.弾と数馬も川神市在住
9.弾と数馬は川神学園に通っている(川神学園2年)
真耶にフラグが立ちました
続きはまたいずれ