結末の先へ   作:まさぼす

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どうもページを開いてくださりありがとうございます。

端的に話しますと、BADルートの生徒や先生、世界はどういう結末を迎えたのか深く妄想してたら【あったかもしれない未来】として書き留めておきたくなったので書きますって事です。

で、どうせ妄想なら原作ストーリー(BESTルート)に干渉してやろうってハラです

駄文、きついクロスオーバー要素が予想されます
クロスキャラを名前やら設定やらをそのまま起用すると、私が見返した時に羞恥心で弾け飛んでしまいそうなのでちょっと色々と弄っていきます


それでもよろしければ、最後までお付き合いくださいませ






Vol.1 砂嵐の行方


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーッ!!!ーーッ!」

 

「ーー…?」

 

 

 

 

 

声が聞こえた。

細い声と、喉が裂けそうなほどの絶叫。

 

 

その細い声が自分のものであると気付くまでに少し時間が経った。

 

 

 

 

 

 

オレは真紅に染まる彼女の頬に手を差し伸べる。

触れた所からパラパラと音を立て殻が崩れ、人の肌が現れる。

 

 

 

 

声と呼べるかも判らない音を発する。

 

【行くぞ。】

 

 

 

 

 

そう言ったつもりだ。

伝わっただろうか。

不安だ、こいつは稀にオレの考えを過大解釈する。

 

 

 

 

 

何処に行こうかと返答が来る。

 

 

 

【できれば暖かい飲み物が飲みたい。】

 

 

 

こんなにも暑いのにと、不思議がられる。

 

 

 

 

 

そうか、暑いのか。

こんなにも寒いのに。

オレがおかしくなったのか、こいつがおかしくなったのか。

 

だが今はどうでもいい。

どうか、少しの時間で良い。

 

 

こいつが後悔なく逝けるように……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、ちょっとぉ!!」

 

ガタッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

パキッ

 

 

 

 

 

 

転げ落ちた、椅子から。

寝ていたから腕を動かす暇もなく肩と横顔を強打する。

だが痛みはない。

 

鎧にヒビが入った、それだけ。

 

 

 

 

 

「せ、先生…大丈夫、よね……?」

 

 

 

 

 

耳を伏せ、申し訳なさそうに少女が覗き込む。

お前は知っているだろう、オレはこの程度じゃ傷付かない。

 

 

 

 

 

 

「気にするな。と言いたい所だが、なぜこんな所でボールを投げあっていたんだ。こうなることが分かっていただろう。」

 

 

「だってそれはシロコ先輩が…!」

 

「ん、セリカが取り損ねて退いたせい。」

 

「わ、私のせいなの!?」

 

 

 

 

 

 

二人の少女がまた騒ぎ立てる。

いつもの日常だ。

夢見が悪かったのも恐らくこいつらのせいだろう。

 

 

それよりも気にしなければならないのは、こいつらのその後の対応だ。

オレがこういう体質である事と、この世界の人々が皆傷付き難いことに起因して、相手に怪我をさせてしまうかもしれない、させてしまったかもしれないと言う危機感が欠落しているのはわかる。

 

実際、オレにとっては些細な事だ。

 

 

 

が、それで終わらせてはいけない。

 

 

 

 

 

 

グワシィ!

 

 

 

 

 

騒ぎ立てる少女2人の頭を掴みオレの顔へ方向を変える。

そこには引きつる少女の顔が2つ。

 

そうか、怖いか。

怖い顔はしていないつもりなのだが…そうか。

 

 

 

 

 

 

「「「………………。」」」

 

そよ風の音が聞こえそうな沈黙。

 

 

 

 

 

目に見えて反省の色が伺える。

 

だが今のオレの立場上、いかに相手が親しい教え子であろうと毅然と振る舞い、教示することが求められる。

失礼を働いたら何をすべきか、相手の置かれている状況を自分の物差ではなく相手の物差で押測る必要がある事。

 

それを教示しなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

「お前ら、オレには何もないのか。」

 

 

 

「ご、ごめんなさい…。」

 

「ごめんなさい。」

 

 

 

「……いいだろう。」

 

 

 

 

 

……素直だ。

反省しているのも確かだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラッ

 

「ふわぁ~…ってあれ、どしたの?そんな顔して。」

 

 

 

 

 

 

開かれた扉から桃色の頭髪が目立つ少女が現れる。

 

オレは咄嗟に二人の頭に乗せていた手を放す。

ん、いやこの場面で咄嗟に放すと少しやましく見えてしまうか。

 

ホシノ、オレは何もしてないぞ。

 

 

 

 

 

「な、なんでもないわよ!ね、シロコ先輩!」

 

「うん、何もなかった。」

 

「えぇ~、なになに?なんか隠してるじゃん~。」

 

 

 

 

 

少し気怠そうな歩みで少女は二人に近寄る。

 

こんな雰囲気だがこいつは勘が鋭い。

が、今回に関しては過大解釈をしているようだ。

 

確かに軽く受け流していいような事柄ではなかったが、そこまで重く受け取る事でもない。

 

 

二人に助け舟を出しても良いが、ここはあえて見守ることにする。

これも指導の一環だ。

 

 

 

 

 

「先生の鎧が少し欠けた。」

 

「…なんで?」

 

 

 

 

 

これは良くない。

シロコ、確かに物事は簡潔に伝えろと教えたが、それじゃまるで有事であるかのように伝わるぞ。

 

 

そしてホシノ、その顔は良くない。

普段の気抜けた顔がまるで有事のさなかのような顔だ。

先輩の表情の機微がどれだけ後輩の心情を荒らすか。

 

これはホシノに後で話をしなければ……。

 

 

 

 

 

「え、えっと!私が、その……寝てる先生の椅子に、ぶつかっちゃって!」

 

「へっ?」

 

「それで、そのまま椅子と倒れちゃって、ヒビが……。」

 

 

 

 

 

 

素晴らしい。

上手く自分に矛先を変えさせながら、それでいて意図しない事故である事を伝えた。

 

怖かったろうに、先輩のために割って入ったのだ。

普段はツンケンしているセリカだが、誰よりも仲間思いで優しい少女。

 

その瞳は真っすぐホシノを捉えている。

 

 

 

 

 

 

「なぁんだ、じゃぁいっかぁ~。」

 

「おい。」

 

「うへぇ、先生も怒んないであげてよぉ。2人も反省してるんでしょ~?」

 

「初めから怒っていない。それよりも……」

 

 

 

 

 

 

 

視線を件の2人に向ける。

 

少し緊張の糸が解けたのか、顔からは強張りが引いている。

が、オレの顔を見て少し強張る。

 

 

 

これは……オレが納めるべきだろう。

 

 

 

 

 

 

 

「シロコ。セリカ。」

 

「ん、ごめんなさい。」

 

「いや、そうじゃない。反省しているのは伝わっている。」

 

「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おやつでも食うか。」

 

「……え?」

 

 

 

 

 

セリカの顔が一気に赤く染まっていく。

いつもの"アレ"ではない。

 

悟られたのだろう、自分が始めた説教じみた雰囲気に堪えかねず無理やりに終わらせたことを。

 

 

が、冷静さを直ぐに取り戻す。

元はといえば自分たちがボールで遊んでたからこうなったのだと理解している。

 

でもどうしても腹の虫が治まらないようだ。

 

オレには察せないが、事故が起きる前に何かシロコとやり取りがあったのだろう。

弁明の余地もあるが今さら蒸し返すわけにも……と言ったところか。

 

 

 

 

 

「食べる!ちょうだい!」

 

「うおっ。」

 

 

 

 

 

 

オレから掠め取るように薄焼のパイ生地クッキーの袋(20ケ入)を取り上げた。

 

おお、すごい勢いだ。

明日の体重など知らんという訳か。

 

 

 

 

 

「あはは!セリカちゃんたら食いしん坊さんだね~!」

 

「う、うるさい!」

 

「全部たべる気か?」

 

「えっ。」

 

 

 

 

 

セリカの顔に汗が滲む。

 

冷静になってしまった。

翌日の体重計に精神を木っ端微塵されることを予知したのだ。

 

自分が今、何をどれだけ食べたかを思い返すまで1秒

カロリーの概算まで……

 

 

 

 

 

「……はい、シロコ先輩。あとはみんなで食べて。」

 

「う、うん……。」

 

 

 

 

 

耳と顔を伏せてセリカは教室から出て行ってしまった。

相変わらず喜怒哀楽が激しいな。

 

まぁ、女なら体重を気にしても仕方ないのだが、ちょっと食べすぎたからと言ってそんなに直ぐ数字に出る物なのだろうか。

 

こればかりは本人にしか分らんのだが、オレとしては少しくらい……と、思ってしまう。

特にセリカほどの年齢なら。

 

 

 

 

 

「セリカちゃん、気にするほど太ってないのにね~。」

 

「放っておいても大丈夫?」

 

「いま行っても引っ搔かれるだけだよ、多分。」

 

 

 

 

 

まぁ、同意だ。

 

なんだか馬鹿らしくなって出て行っただけだろうと思う。

出かける時間になれば何事もなく姿を現すだろう。

 

今日は機嫌がどうだとか言ってられる日ではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁて、じゃぁ行こっか。」

 

「……ん。」

 

 

 

 

 

校門の前にホシノ、シロコ、セリカ、そしてオレが集まる。

 

アビドス在校生、および教員。

これからオレたちは特別校外学習として郊外へ向かう。

 

午前の内に墓花と見舞い花は用意しておいた。

 

あいつが好きだった白百合、そしてシオン。

あいつが好きなガーベラ。

 

 

 

 

 

「先にノノミ先輩の所に行くの?」

 

「アヤネの顔を見てからにする。ノノミの所へ行ってからでは面会時間に間に合わない。」

 

「だから朝に出発しましょって言ったのに…。」

 

「ごめんよセリカちゃ~ん、おじさんが寝坊したばっかりに~。」

 

「……べつに、怒ってない。」

 

 

 

 

 

少しむくれるセリカ。

 

機嫌は治っているようだが、少し気まずい様子だ。

あのような感じで教室から出て行ってしまった手前、いつもの調子では始まれないのだろう。

 

それはオレたちも理解している、特に気に掛けるつもりもない。

 

 

 

少しよそよそしい雰囲気の中、俺たちは二人の元へ歩みを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アヤネ、来たよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 










短く切っていこうと思います。

話が、うまく、切り替えられない!
小説って難しいですね。





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