あの後、ようやく自分の置かれている状況を理解した俺は三人の女の子...ネプギア、アイエフ、コンパの三人(一先ず自己紹介した)に自分の状況を説明してこの世界のことについて色々聞いた、どうやら向こうも俺の質問にもしかしたらという可能性を感じ取ったようで割とすんなり信じて貰えた、この世界の説明をすると先ずここはゲイムギョウ界と呼ばれる世界でこの世界ではプラネテューヌ、ラスティション、ルウィー、リーンボックスという四つの国がありそれぞれの国に女神と呼ばれる国の象徴的な存在がいて女神と呼ばれる存在は人々の信仰の力、シェアと呼ばれる力によってその力をより強大なものにすることができるという。
そしてなにより驚いたのがネプギアはプラネテューヌのトップである女神の妹だという、つまりは俺は自分の世界でいうところの王族と会ったということだ、慌てて口調を直して謝罪しようとしたが本人は気軽に普段通りの喋り方で良いとのこと、ほんまええ子や....
アイエフとコンパはどうやらネプギアとは友達らしく今はギルド(要は自分で様々な任務を受けて報酬を貰える仕事斡旋所みたいなところらしい)で受けた仕事をしにきたらしい、しかし何故に仮にも女神の妹がそんな仕事をと思い尋ねた所三人とも暗い表情になりながらも答えてくれた。
なんでも先程の四カ国以外にマジェコンヌと呼ばれる犯罪組織が活発に活動しており実はその四カ国の女神は今犯罪組織の連中に捉えられているという、さらにはネプギアもついこの前までは捉えられていてアイエフとコンパが苦労の末に救出することができたらしい。
そして、犯罪組織は今や女神の収める四カ国以上の力をつけているらしく女神の力の源であるシェアがどの国も随分と低いようで先ずはネプギアのリハビリとシェアの回復を狙ってここまできたということらしい。
「はぁ〜なんともまた凄い世界にきたもんだな俺も」
「あの、本当によかったんですか私たちの任務に付き合わせちゃって?」
俺たちは今、俺が寝転がっていた場所からさらに歩いていた、最初は俺は右も左もわからない異世界からきた人間ということで俺を保護してもらえる場所まで連れて行こうという話だったが折角ここまできたのにまたトンボ帰りというのもどうかと思い俺自身も任務に興味があったので邪魔にならないようにするから俺も付き添っていいかと聞いた所今回の任務はそれ程危険もないとのことで了承がでたため今は四人で行動している。
因みに俺が寝てた場所もモンスターが出現する場所のようで俺は実は結構危なかったらしい、本当によく無事だったな俺....
そんなこんなでこの世界のことやその他色んな話をしていたらあっという間に討伐対象の場所までついたようだった、そこで俺たちを待ち構えていたのは........
「ヌラー」
なんだかドラ○エにでてくるスライ○を犬風にしたような感じのモンスター?がいた。
「なぁアイエフ?」
「なによ?」
「あれが今回の討伐対象か?」
「そうよ」
「名前は?」
「スライヌ」
見たまんまの様な名前だった、つかあれ本当に害あるのか...全然強そうに見えないんだが.....
「なぁあれ強いのか?」
「別に強くはないわよ、ただ近くにある村の農家を襲ったりしてるし数が集まると流石に一般市民だと危険があるってことでね」
成る程納得....
「それじゃあ私とネプギアとコンパでさっさと終わらせるからあんたはそこら辺で見学でもしてなさい」
「は〜い」
そういうと俺は少し離れたところでみんなを見守る。
俺が離れたことを確認すると三人はそれぞれの武器を取り出してスライヌの群れに向かって行った....でも見ているとコンパの武器の攻撃はとんでもなくデカイ注射を相手に打ち込んでいてみてるこっちが怖かった。
そうこうしている内に大体のスライヌを討伐し終えもうすぐひと段落するかなぁといったところまできて・・・
「ヌ・・・ヌラッ~~」
「あ、逃げちゃいました、待ってーー!」
このままでは全滅してしまうと踏んだのかスライヌたちがネプギア達から離れて逃げ出してしまった、それを見たネプギアが追いかけ始めてそれに続くようにアイエフとコンパが追いかけていく・・・これ俺もおいかけないとだめかな?
さすがにこの場所に俺だけ放置されるのは良くないと判断して俺は三人の後を追いかけて走っていった。
三人のところにはすぐに追いつくことができてそこではアイエフたちがスライヌたちに留めを刺そうとしていた。
「手間かけさせてくれたわね、でもようやく追い詰め・・・ん?」
アイエフがなにかに感づき周囲を見回す、するとそこには・・・
「ヌラーッ!」
「ヌッ、ヌラー!」
「ヌッ、ヌヌヌヌヌヌヌヌ!!」
仲間の危機を察知したのか他のスライヌたちがまた大量に襲われていたスライヌたちの下に集まり始めた。
「きゃあ!スライヌさんたちがいっぱい集まってきたです!」
焦る三人(プラス俺)をよそにスライヌたちは一箇所により固まっていく・・・
「な、なにをしようとしているの・・・?」
ネプギアの疑問にまるで答えるかのように固まっていたスライヌたちから光があふれ出し・・・・
「ぬ~ら~」
一体の巨大なスライヌとなっていた。
「合体した!?」
「でかい・・・さすがにこいつは骨が折れそうね」
ネプギアが驚きを声にだしてアイエフが面倒くさそうに言う、確かにさっきの戦いを見てる感じスライヌは対して強くはないようだがそれもあれだけ集まって巨大な姿となったらさすがに大変なことになるだろう。
俺がそんな風に勝手に分析しているとアイエフはなにか思いついたようにネプギアに声を掛けた。
「そうだ、ネプギア。アンタ変身してやっつけちゃいなさいよ」
なに!?変身とな!?・・・・ってああそういえばさっき女神の説明のところで女神っていうのは自身の戦闘能力を高めるために変身することができるって言ってたっけ、しかし変身かぁ・・・・一体どんな風に変わるんだろうなぁ・・・
さすがに怪獣とか化け物みたいにはならないと信じたいことろだけどな、相手女の子なんだし・・・けど男としては変身と聞くとやっぱりかっこよくなるんじゃないかというイメージを勝手にしてしまう。
「へ、変身?」
「女神化よ、女神化。戻ってきてから一度もしてないでしょ?ほら、これもリハビリよ」
「あいちゃん、絶対自分が楽したいだけです・・・・」
楽したいだけかよアイエフぇ・・・・とも思うがまぁ俺としても女神化ってのがどんなもんか是非見てみたかったのでちょうど良いと思ってしまう。
しかし、俺がネプギアの変身姿がどんなものかと見守ろうとじっとみていたら・・・・
「戦う・・・女神化して、戦う・・・ううっ」
「ネプギア!!?」
突然ネプギアが膝を落として座り込んでしまった、側にいるモンスターのことなど一切お構いなしで俺はネプギアに近づいていく。
「ええ!?ちょ、ちょっと、どうしたのよ?」
ネプギアの突然の行動に戸惑ってしまうアイエフ、俺はネプギアのすぐ側まで駆け寄って小さくなっている背中をさすってあげる。
「ネプギア、大丈夫か?しっかりしろ」
「だ、だめ・・・・できない・・・・・・・・・・・・怖い・・っ!」
怖い・・・どういうことだ・・・・さっきのアイエフの様子を見た感じ、別に今まで変身するということに特別恐怖を抱いていたものだとはおもえない。
「あいちゃん!ギアちゃんをいじめたら駄目ですよ!?」
「そ、そんなつもりじゃ・・・・あー!仕方ないわね。それならそれで他にもやりようはあるんだから、とりあえず海斗!?」
「お・・おう」
「もう、こっちまで来ちゃってるから丁度いいわ、ネプギアをつれてちょっと離れてなさい!私とコンパでこいつ倒しちゃうから!!」
「り・・・了解した」
アイエフの指示を受けて俺はネプギアに声をかける。
「ネプギア、立てるか?」
「す・・・すみません海斗さん」
俺の質問に答えながらネプギアはゆっくりと立ち上がり俺を一緒に少し離れたところまで移動した、そこからはアイエフとコンパがでかくなったスライヌを相手に奮闘していた、近くにいるネプギアを見てみるとネプギアの肩が微かに震えているのがわかった・・・・
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「ふう、なんとかなったわね。にしてもネプギア、あんたどうしちゃったのよ?」
スライヌを倒したアイエフとコンパの二人はこちらに歩いてきてネプギアに声を掛ける。
「ご、ごめんなさい・・・私、まだ・・・・その・・・・」
「・・・・ま、いいわ。クエストは達成できたし。街に戻って報告しましょ」
「はい・・・」
ネプギアの暗い反応にアイエフは話をそらしたがそれでもネプギアの表情はまだ明るいとはいえなかった・・・・