アクスの言祝いだ詠唱の終句が落ちた瞬間、祈祷の間の空気がわずかに『綴じる』。
どこからともなく床を蹄が叩くような重い音が聞こえだしたかと思えば、アクスの足元を
だが、読めぬはずのそれを誰もが肌で。そして、魂で理解する。ここに綴られているのは、永い永い歴史の果ての霧散してしまった記録の断片なのだ──と。
ディアンケヒトとアクス以外の全員が息を呑む中、虚空に響いていただけの蹄音が一際強く鳴る。それと同時に空間が裂けるように歪み、次の瞬間には大きな影が経っていた。
馬のような影に跨った小さな体躯の騎士。顔は兜に隠れ、輪郭は煙のように揺らでいるが、握られた槍だけは妙に鮮明だった。
続けて2つ、3つ、4つ。
馬蹄の音は増え、影もまた増えていく。いつしか術者であるアクスを守るかのような円陣が組まれようとしていた。
5つ、6つ、7つ、8つ。
等間隔の美しい円陣が出来上がっていく内に、ロキたちは息を拒むほどの重圧を感じる。空気そのものが下へと押し潰されるような感覚に、彼女は質量のない幻影の類ではなく、星々の記憶と当の昔に忘れ去られた誓いが形を成した
そして、9つ目──。
最後の音が、鐘の音のように長く尾を引く。その余韻に誰もが『魔法の発動』を悟った。
こうして9騎の幻影騎士は、アクスを守るように静かに囲むと石造のように動きを止める。
まるで、指揮官の命令があるまで何日も待機する腹積もりの老練な騎士のように。
まるで……、『物語が終わるまで』決して消えないかのように。
「あれ、おかしいな。涙が出てきた」
「すごい……すごいわ」
フィンが自身の魔法とかなり類似する詠唱や出てきた小さな騎兵たちに胸が熱くなる一方、フレイヤは熱を帯びた頬に手を這わせながら感嘆の息を吐く。彼女が最も好むのは『愛』だが、他にも『勇者』や『英雄』も同じく尊ぶ対象である。目の前の子供は勇者というにはあまりにも幼く、経験が不足している。
ただ、ランクアップを経たアクスに英雄としての『素質』が十分備わっていることに彼女は満足げに頷いていた。
「たしかにすごいけど、幻影だけ……かい?」
「神ヘルメス。実際に戦ってみないと分からないけど、力量はおそらく今のアクスと同等か少し下だよ。LV3が一気に9枚なんて贅沢な魔法だよ」
やや期待外れ感を滲みだしながら残念がるヘルメスに、格上の冒険者特有の眼力によって幻影の基本スペックを計っていたフィンは講釈を垂れる。
オラリオの冒険者はレベルが上がるにつれて数が少なくなっていくため、1人だった戦力が魔法の行使で一気に10人になるのはそれだけで魅力的だ。
しかしながら、
アクスの前に陣取っていた騎士が一言もしゃべることなく少し離れたアスフィの下へ移動していく。幻影なので喋らないのは特に不自然ではないものの、その意図を図れずにフィンたちの視線が幻影に固定された。
──その時だった。
「
魔法のスペルキーだろう。フィンのよく知る単語を呟いたその瞬間、紅い光と共にアクスと幻影が
いきなりアクスが現れたことに驚きつつも、アスフィは元々アクスが居たところに幻影が突っ立っている様子に特徴を推測する。
「転移。いえ、位置の交換ですか」
「詠唱が長すぎると思ったけど、これがあるからか」
再びスペルキーで元の場所に戻ったアクスに対し、『詠唱が長すぎる』と残がっていたヘルメスは手を叩く。幻影の強さなど後々細かく検証しなければならないが、現状では多対多での戦闘において1番大事なフットワークを賄える魔法であるのは確かだった。
これだけで十分すぎるほど。否、先ほど幻影が言葉なくアスフィの方へ寄った所を見るに
後はあれほどの長い詠唱の隙をどうやって凌ぐかについてはアクスの力量次第──といったところでディアンケヒトはものすごく意地の悪そうな笑みを作り出した。
「それだけではないぞ」
眷属を自慢したい心というのはどの派閥の主神にもある。そのため、気持ちはものすご~く分かるが、もったいぶった言葉やイラつく顔面に神々の不快指数は天元突破。もっと端的に言えば
ヘルメスの横に居たロキも魔法への興味よりも苛立ちの方が勝ったらしく、『はよ説明しろや!』と無茶苦茶なことを言いながらディアンケヒトの脛にローキックをお見舞いすると、それを待っていたかの如くアクスに合図を出す。
「へぇ、幻影を出したまま治癒魔法が詠唱出来……。ちょっと、待ってくれないかい?」
「今、魔法が吸い込まれたような。それで、ディアンケヒトに……っ!?」
「これ、フロスヴィルトの技術じゃない!」
合図を受けて詠唱した治癒魔法が1騎の幻影に吸い込まれ、そのままディアンケヒトまで近づいた幻影が治癒魔法を行ったことでフィンたちの目が点になる。
ディアンケヒト曰く、『アクスの魔法しか吸収できない』と魔法の詳細が写された紙を突き出しながら説明されるが、フィンたちはその紙を見ないどころか話を聞いていなかった。
『1回治癒魔法を打てる幻影が戦域を駆けまわり、本当に危ない場合はアクスがノータイムで入れ替わって対応する』など、大勢の眷属を有するファミリアに取って痒い所に手が届くという話ではない。
「ヘイズが聞いたらクエスト連打するでしょうね」
「うちも欲しいよ」
「純粋に人手が欲しいので、何人か貸してください」
「今借りている鍛冶場全てに幻影を配置して、治癒魔法のバケツリレーできそうね」
出るわ出るわ。まるで農家の息子が受ける繁忙期の仕打ちや犬猫の如く、フレイヤ、フィン、アスフィ、ヘファイストスが口々にレンタルを申し出てくる。
まさに『酷使無双』と言わんばかりの陳情だが、その熱量からディアンケヒトは内心『食いついた』とガッツポーズしながら本題を切り込む。……なお、この神は『医神』である。
「それでは、本題に入ろうか。今の魔法のように"アクスを猫可愛がりしたくなるぐらい幸先が良い話"。それと"今すぐにでもタナトスをラリアットしたいぐらい胸糞悪い話"。どちらを先に聞きたい?」
「聞かないとかは駄目……かい?」
「もうこのまま今後の段取り話して解散で良ぇやん」
「神ディアンケヒト、ご安心ください。しっかり掴んでおきますので」
「アスフィさん!?」
「ロキ、僕たちはもうアクスのアビリティや魔法を見てしまってるんだよ? 神が約束を反故するのはマズくないかい?」
「正論止めぇ! 分かっとるんやけど、胃が痛いんやぁ!」
「うち特製のならあるぞ? ウラノス、ギルドには後で色々やってもらう必要があるゆえに多めに渡しておく。無論、勉強させてもらう」
「感謝する。ロイマンに後で渡しておこう」
さらっとロイマンも犠牲になった気がするが、一方は物理的に、もう一方は論理的にカタに嵌められた2柱はようやく大人しくなる。周囲もアクスを見ながら可哀想な小動物を見るような目をしているため、『とりあえずは』と良い話からすることにしたディアンケヒト。先に『良いこと』という救いをもらい、安心してから『地獄』を見る羽目なるだけなのだが、それはそれでこれはこれである。
「まず、ランクアップによってアクスがLV3となった。発展アビリティは"精癒"、効果はお主らには分かっておろう」
「うちらの派閥やないのが惜しいけどなぁ」
「あら、ロキ。派閥なんて小さいこと考えるのね、オラリオがアクスを育てたようなものなのだから祝福ぐらいしてあげるべきよ」
「そうだね、同胞としてこれほど嬉しいことはないよ。それにしても精癒か、リヴェリアやアイズならまだしも
他の種族よりも数歩劣るパルゥムの純粋
それに【精癒】は
「ただ、アクス君は"ここまで"だろうね。もしくは十数年かな?」
「LV4は……パルゥム的にも厳しいわよね」
しかし、同時にディアンケヒトやアクス以外の全員は
「ふはは、そんな心配はせずとも保留中も
「はぁ!? なんでそんな溜まってんねん」
「いや、これについては僕たちも少なからず関係していると思うよ」
ロキのツッコみに、フィンが十分にあり得ると答える。
ランクアップが可能になったのがクノッソスの威力偵察を行う少し前と仮定すると、アクスは数々の偉業をこなしている。
つい最近ではバルカの怪物の浄化。少し前ならラキア王国との戦争で
さらに付け加えると、『死者蘇生』。これは戦闘面ではないものの、神々すら気楽に行使できないことを行使出来たとして『偉業』と数えられても何ら不思議ではない。
ただ、死者蘇生に関してはおいそれと言えないためにそれ以外を誇張して話すフィン。すると、そこに何故かオッタルが同調し出した。
「ヘイズを含めた
「ちゃんと手加減とかしたのかい?」
「現に生きているだろう」
答えになっていないことから、それはおそらく『面倒』ではなくて『洗礼』の類ではなかろうか。とフィンは訝しむ。
アクスの対応力の高さや自分が教えていない技術の出所についてちょっと分かったが、そこは自分みたいに『手加減』をして欲しいとフィンは批判的にオッタルを睨む。そのまるで駄目な大人を見るような視線に気付いたのか、彼は『今、大丈夫なら問題ないだろう』と言い訳にもならない言い訳をしだすが、横では一体どこで育て方を間違えたのだろうと
『その放任主義のせいでは?』と口にすれば血で血で洗う抗争待ったなしな言葉を何とか喉奥に押し込んでいたフィンの耳に、ヘファイストスとヘルメスが話していた仮定の話が飛び込んできた。
「え、待って。じゃあもうちょっとランクアップを保留にしてたら……」
「"ダブルランクアップ"とかじゃないかな。誰もやったことないから分からないけど」
ランクアップ後の身体はランクアップ前の身体と比べて肉体の性能が格段に向上する。例を挙げるなら、ちょっとジャンプしただけで家の屋根まで跳躍できる──といった具合に身体の操縦方法を肉体に覚え込ませなければならないため、仮に2回連続でランクアップ出来た場合はかなりの準備期間が必要であろうとヘルメスは説明する。
ただ、これは仮の話。既にランクアップを済ませた後なので、アクスはこのまま順当に成長していくしかない。
「ひとまず、ランクアップしたし、魔法覚えておめでとさんっつーわけで! そろそろ本題入ろかー」
「ロキ、天丼に3匹目の海老はちと多いぞ。そういうわけで、"悪い話"だ」
いくら神々がチャランポランで下界の子供を玩具にするような性格異常者が多くとも、ロキたちはアクスという純粋無垢な子供の胸糞展開なぞ望んでいないし、進んでそんな話は聞きたくない。そんな思いから少し前に使った手法で煙を巻こうとするロキだが、
極東の神から聞いた『
本当は
──────
アクス・フローレンス
レベル3
力 I 0
耐久 I 0
器用 I 0
俊敏 I 0
魔力 I 0
発展アビリティ
【魔導】 I
【精癒】 I
魔法
ケーリュケイオン
治療魔法
詠唱文で効果が可変。
詠唱
死と再生の象徴よ、我が声に耳を傾けたまえ。癒しを求める者よ、我が声に集まりたまえ。
我が癒し、
誓いをここに。
◆◆◆◆
我は侵された者の安寧を願う者。
状態異常の回復。
我は傷ついた者を癒す者。
傷の治療。
我は膝を折った戦士を立ち上がらせる者。
体力の回復。
巡り巡る命の環よ、閉ざされし門を開け。
常若の地に留まりし魂を、今ここへ
我が命火を焚べ、我が記憶を焚べ、我が魂の安寧を焚べる。
その灯火は大火となり、汝の身体を温め、汝の道を照らすであろう。
死者の蘇生
◆◆◆◆
この誓いに基づき、我が行使する。
ケーリュケイオン
アスクラピア
詠唱
幻影魔法。
術者と同程度の力量を持つ幻影を9つ生み出す。
術者のイメージで幻影は可変する。
幻影と自身の位置を入れ替える。
幻影との視界共有と思念による指示が可能。
術者の魔法を1つだけストック。任意のタイミングで使うことが出来る。
詠唱
風よ語れ、彼の地に散りし勇の名を。地よ刻め、踏み躙られし誓約の残滓を。
我は呼ぶ、古の戦野にて並び立ちし精強なる騎士たちよ。永い時の果てに消え失せし大陸の守護者たちよ。今一度、奮い立て。
数多の槍を手に、鷹の目に勝るとも劣らない目、そして曲がらぬ勇気を携え、我が前に顕現せよ。
我らが見し黄昏、我らが流せし血潮、それら全てを"一槍"に込め、此処に栄光を再現せよ。
歩みは雷鳴、布陣は鉄壁、敵意を悉く阻み、民草を守る礎となれ。
祝福はなく、見返りもない。ただひとえに──
神々よ、ご照覧あれ。これより謳うは
『
ゆえに応えよ、
スキル
鮭飛びの術
槍を装備している時の【俊敏】に高補正。
【魔力】アビリティに高補正
憧憬の強さにより効果上昇
対象:アミッド・テアサナーレ
自動発動。
【敏捷】【器用】アビリティへの補正
治癒魔法により、治癒対象に一定時間ステイタス加算
加算値は正義に基づいた善行に応じて補正
馬関係のテイム率極大補正
馬との意思疎通が可能
乗馬中、対象者と騎馬のアビリティを合算。共有する。
乗馬継続時間に比例し、【耐久】、【俊敏】、【器用】の高補正。
周囲に1人しか居ない場合、さらに補正が掛かる。
乗馬中に発展アビリティ『槍士』が一時的に発現する。補正効果はLV.に依存する。
乗馬中に発展アビリティ『射手』が一時的に発現する。補正効果はLV.に依存する。
乗馬中に発展アビリティ『破砕』が一時的に発現する。補正効果はLV.に依存する。
逆境時に魔法およびスキルの効力が高増幅。
一定以上の叫喚時、伝播機能拡張がなされる。乱戦時には戦闘規模によって拡張補正に比例がかかる。
叫喚が聞こえた同じ
加算値は、レベルに依存する。
蘇生効果のある魔法を以下に変更する。
・蘇生が必ず成功する。その際、蘇生者にはレベルダウンなどといったデメリットは生じない。
・魂が戻る肉体が存在しない場合、復元できる。
・蘇生効果には死した者と契約した神の
・死して久しい者の蘇生は不可能。
・支払うべき代償は術者の寿命に固定される。
・代償が寿命よりも大きい場合、術者の魂は消滅。術者に関する記憶も消滅する。
L後 102年
──────
祈祷の間を妙な静寂が支配する。冒険者どころか神々ですらも言葉を失ったようにアクスの背中を凝視する中、ロキだけは手で口元を覆う。
腹をくくったはずだった。
そう、
「なんや……これ」
「よくある話じゃろ? "強すぎる契約には血判と代価"だ。アクスの死者蘇生が封じられたというべきか」
死の神の
しかし、
ただ、ディアンケヒトが言わんとしていることも理解できる。こんな魔法をノーリスクで使えた時の方がおかしいのだ。
だとしても、『
それでも、
「ねぇ、ディアンケヒト。"死者蘇生"って何かしら? それにロキも知っている風だったわよね?」
「あー。堪忍や、ファイたん。自分もこんなのが表に知れ渡ったらどうなるかは分かるやろ?」
そう言いながらロキはディアンケヒトとアクスの持つ死者蘇生の能力について答えていく。もちろん、アクスが忘れている『灰になった事実』は隠したままだが、クノッソスへの威力偵察の際にロキたちが実際に見たレミリアたちの蘇生はきっちりと話した。
「あら、それってヘイズたちを連れて行った日よね? たしかに大きな力が動いていた気がするけど、……オッタル?」
「申し訳ありません、見ておりませんでした」
「自分ら帰った後やしな」
仕事の不手際を叱りつけるような口調のフレイヤに、ロキは助け舟を出す。時間的にヘイズたちがフォールクヴァングに帰ったあとぐらいのことぐらいなため、どうやっても現場は見れなかっただろう。
しかし、思いのほかフレイヤは怒っていなかったらしい。すんなりオッタルを許した彼女は、ディアンケヒトにアクスの持つ死者蘇生についての取り扱いについて尋ねた。
ただ、これはこの場に居る全員が分かりきっていることについての再確認である。
「死者蘇生についてはこの場に居る者たち以外に漏らすことは許さん。特にヘルメス、分かっておろうな?」
「あぁ、流石に俺でもこれだけは流しちゃ駄目な情報だってことは分かるさ」
ヘルメスは真剣な面持ちで答える。
アクスの死者蘇生能力は文字通り破格の性能である。加えてスキルにある
「でも、これで僕と同じ5つか」
「フィン、あんなんはスキルやない、"呪い"っちゅーんや。カースどころの話やない、嫉妬に狂った神の薄汚い残滓や」
『おっと、
言葉にすれとこんなものだろうか。タナトスの厭味ったらしい笑い声すら聞こえてきたため、頭を振って雑念を追い出したロキは改めてステイタスの紙を見ながら独り言ちた。
「しかも、徹底しとるな。魂消滅とか……、どんだけアクスのこと嫌いやねん」
「逆って可能性も……あるわよ?」
「ファイたん、それはシャレにならんわ。どこのアポロンやねん」
『好きだからこそ意地悪したくなる』とデナトゥスにて声高々に宣言した
「さ、さぁーて
声が震えていることから明らかに狼狽えている。しかし、それは仕方のないことかもしれない。
だって……、隅の方でオッタルに『あの神は殺す』だの、『ヘイズたちにも協力……』と告げているのだ。その眼光の鋭さは下界の子供どころか神ですらも殺しかねないほど鋭く、それはもうおっかないのである。
フィンもヘルメスの言わんとしていることを悟ったのか、少しだけ考える素振りをしてから具体的な方針を話し出した。
「そうだね。神ゴブニュにも言ったけど、アクスをダンジョンに隠す。その間にエニュオを少しでも絞り込もうか」
「フィン、エニュオはうちとヘルメスに任しぃ」
エニュオが神である可能性は高い。先入観で物事を図るのは危険だが、これまでの流れから
それに少し前、ダイダロス通りにて
「そっちは次の侵攻までに色々考えなあかんやろ」
「そうかい? じゃあ、頼めるかな」
エニュオは捕まえるなりしなければならないが、それよりも『オラリオを崩壊させるほどのナニカ』の究明やデミスピリットに対してリソースを割かねばならない。ロキの申し出をフィンはありがたく受けることにし、後はアクスがダンジョンに身を隠すための準備……と考えたところで。
「フィンさん、この騒ぎで亡くなった人。出来る限り生き返らせたい……です」
アクスが爆弾どころか、核弾頭レベルのおねだりを言いだした。
また自分を顧みずに人助けしようとしてますよ、こいつ。どうしてやりましょう。
アクス
偉業的にはあともう少しで再びランクアップできる模様のおこちゃま。ただ、ネックはアビリティという。パルゥムのヒーラーがそうポンポン上がるわけないやろ!
そこにな、フレイヤ・ファミリアが居るじゃろ?
そこにな、ロキ・ファミリアが居るじゃろ?
今夜のご注文は、どっち!
蘇生の詠唱
自身を犠牲にしても蘇生させるという意思。最後の一文はどこかの殴ルーラーの引用。
バスターゴリラ? いいえ、可愛い可愛いポメラニアンです。
スキルという皮を被った呪い。超厄ネタ。
完全蘇生かつ、死体がなくとも魔力で作り出して蘇生する無法。
ただ、それを行うには死んだ者を眷属にした主神が血をアクスの背中に垂らして『許可』してあげないといけない。それは、まるで『血判』のようだとか。
支払うべき代償はアクスの寿命。生き返らせる度合いを盛る『光の盛るペコ』とリスクの強大さを盛る『闇の盛るペコ』が合議に合議を重ねた結果、こうなりました。
蘇生中に寿命が尽きた場合、術者の魂は消滅して輪廻転生は不可能。また、その際にアクスに関する記憶が消滅する。
記憶に関しては神も人間も関係ない。借金の担保のように等しく取り立てられる。
誰が生き返らせたのか、そして誰が居なくなったのか、理解できる者は居ない。
ただ、死んだ人間が何故か生き返った。『全部、元に戻してください』という彼、もしくは彼女の願いの通りに。
もはや何者かも分からない程に希薄となった魂には、それだけで十分なのだ。
元ネタは奇跡を起こすために文字通り全てを捧げて扉を開けた1人の勇士と自分から1人ぼっちになろうとした幼女。(どちらもFate作品)
( ◜◡◝ )守護らねば。
むしろ、神々がすぐさまタナトスにシャイニングウィザードしに行かなかったことが奇跡。