ギルドの前で出会ったベートに連れ出されたアクスが向かった先は、【イシュタル・ファミリア】が所有していたとある宿泊施設だった。罰則で黄昏の館にしばらく帰れなくなった彼だが、今も横で涎を垂らしながらベートに襲い掛かろうとしては蹴りを入れられている『レナ・タリー』という、なんだかとある神の恩寵で九死に一生を得そうな女性が持つ『鍵』の情報を対価にここに宿泊しているらしい。
「まぁ、どこぞの誰かが50ヴァリスしか残さなかったからな」
「全額頂いても良かったんですよ?」
「ちっ、フィンの真似なんて数十年はええよ。……で、あの50ヴァリスはお前は俺を許したってことで良いのか?」
お年頃ゆえに『ここで違うって言ったらどうなるんだろ』という疑問がふつふつと沸いてくるが、ここでトチると本格的にベートが脱退する可能性が増すために小さく頷く。8割ぐらいはただのからかい目的だったものの、アクスはベートを許しているというメッセージも込みで50ヴァリスのみ残したが、どうやら上手く伝わったようだ。
これにてアクスの中ではベートのやらかしたことは清算され、(他はともかく)一件落着──と思っていたのだが、どうやらベートの中では未だ蟠りがあるらしい。なにやらイライラしながら先ほどから『妊娠確定』と言って蹲っているレナをベートは無理矢理部屋の外へと蹴り出した。
「えぇっ、なんでぇ!? ……はっ、まさかベート・ローガってそっちの 「ちげぇよ! 良いから下にでも行ってろ!」」
変な勘違いをするレナを叫んで黙らせたベートは、彼女が階下に降りたことを耳で確認してから再びソファに深く座り直す──が、特に何も言わない。
そのまま、特にどちらも喋ることなく時間だけが過ぎていく。柱時計がコチコチと鳴り、やがて長針が真上に来たことを告げる音が鳴ると共にベートは小さく頭を下げた。
「……悪かった」
謝罪。それもプライドが人1倍高く、自らを強者とするベートが戦闘能力では劣るアクスへ送った謝罪だ。仮に【ロキ・ファミリア】の団員たちがこの光景を見たら自分の頬を他人に抓ってもらうだろう光景を前に、アクスは極めて冷静だった。
「頭を上げてください。僕的にはもう終わったことなので」
許そうとするアクスに未だベートは頭を上げない。
不義には罰を。長年、『群れ』で生活していたベートにはその思想が染みついていた。
そのため、今回仕出かしたことを考えると脱退処分もやむなし。そう思い込んでいたが、被害者であるアクスがその判断に待ったをかけた。
温情にも似たその行為はベートのプライドを傷つけるのに十分ではあったものの、彼も自分の仕出かしたことは十分に理解し、反省している。だからこそ、
「これはケジメだ。テメェが何と言おうが、詫びは受け取ってもらう」
しかし、それでも足りないとベートはさらに深く頭を下げる。
強者が雑魚を嘲るのは良い。委縮した
だが、今回は違う。己の八つ当たり染みた感情を発露させ、力でもって黙らせる。それこそベートの嫌う雑魚以下──『下種』や『屑』と同じような発想ではないか。
アクスが何と言ってフィンたちを説得したのかは知らないが、仮にこれが許されると
「ですが、もうお金もらってますし」
「ドロップアイテムならすぐに取ってこれるぞ」
正に使い走りの犬のような天地がひっくり返ってもあり得ない提案をしてくるが、それをやってもおそらくベートの気が晴れないのは直感的にアクスも見抜いていた。
そうなれば、ベートの傷の根本を開く必要がある。そう考えた彼は、ベートに昔話を強請った。
ただ、
「ガキの頃のつまらねぇ夢を見たのは……、テメェに話すためだったのかもな」
そんなおセンチな感情と共にベートは過去──自らの傷口を晒した。
***
放浪の獣人部族の族長のことして生を受けた彼は、下級のファミリアでは太刀打ちできない程の『群れ』の中で守られながらその牙を研いでいく。
弱肉強食の教えに従い、家族と
弱肉強食を謳いながらも守れなかった者に向けて流す涙。それこそが彼に初めてついた『傷』であった。
そして、月日が流れてオラリオにたどり着いた彼は1つのファミリアを見つける。
【ヴィーザル・ファミリア】。冒険者気質の若く、荒くれ者が集まる団員たちの中で彼はめきめきと頭角を現していき、やがて弱小だったそのファミリアを当時、最も勢いのある武闘派ファミリアまで押し上げたのだ。
あの頃、弱肉強食の摂理を理解して吐き散らかした弱い自分が牙を得て強くなった。ならば、ファミリア全員が同じように思えばファミリアは──『家族』は強くなる。
他者には言わなかったが、そんな不器用なことを考えていた頃。彼は失ったはずの『愛』を見つけた。
それでも、彼は1匹の誇り高き狼であった。安らぎという
そして──、彼らは2度と生きて再開することはなかった。ダンジョンで命を落とした彼女をはじめとした冒険者たちは冒険者墓地に埋葬され、この時に彼は
***
「ダサいだろ? これが俺の牙だ。戦って、失って、傷ついて……。どうだ、無敵のベート様じゃなくて幻滅したか?」
ヤケになったのか、自虐を挟むベート。しかし、思ったよりも多くの傷を背負っていることにアクスは小さく『すみません』と謝罪した。
傷を晒してもらったからではない。かと言ってあの時の自分にやれることは皆無だったはずだ。しかし、アクス本人もなんだかよく分からないが、口から勝手に謝罪の言葉が出てしまったのだ。
すると、アクスの謎の謝罪を聞いたベートが軽く握った拳でアクスの頭を小突いた。
「テメェ、もう少し早く治癒魔法を覚えていれば……なんて考えたか?」
「た、多分……」
「そうだったらテメェは相当な大間抜けだぜ。テメェはあの女でもなければ神でもねぇ。ただの力を持ったガキだ。今出来ることを"お前の意思"でやれればそれで良いんだよ」
「ずっと僕がやりたいことをやっているんですが?」
「それはお前が本当にやりてぇって……。いや、柄でもなかったな。忘れろ」
どうやら何かを伝えようとしてくれていたらしいが、相変わらずの回りくどさに加えて言葉の足りなさに全くと言って良いほどアクスには伝わらなかった。
思わずロキの言う『つんでれ』と言いそうになったものの、未だ彼の拳はアクスの頭に乗っている。そのまま思いっきり拳を振り下ろされないよう、アクスは小さく返事をすると拳を下ろしたベートはアクスよりも小さな声で礼を言ってきた。
「だが、出来るはずだった傷を癒してくれたのはお前で
思い返すのは2年前。異常事態に見舞われて多くの2軍メンバーが失われそうだったあの時。いつものように雑魚と罵っては(自分では)発破をかけようとしていたベートに、『癒す』ことで己の存在価値を証明しようとした気骨のある
彼女を入れると2人目。とことん
「あっ」
「"あっ"じゃねぇよ! 何見てやがんだぁ!」
「いやぁ、盛り上がってたらレナちゃんも混ざろうかと……。でも、ベート・ローガの"良い所"を知ってる女が居るなんてっ!」
アマゾネス、ヤベぇ。
レナと出会ってから何度思ったか分からない感想が再び頭の中を駆け巡るが、何やら悔しそうに地団太を踏むレナに蹴りを入れたベートは念押しで『誰にもバラすんジャねぇぞ』と言いながらアクスを宿泊施設から出て行かせる。帰り際にベートがレナから聞き取った【イシュタル・ファミリア】での情報を纏めた紙を渡されるが、これでも冒険者のアクスは手を前に出す。
「テ……メェ……。わーったよ、なけなしの50ヴァリスだ!」
「毎度ありー」
「あーあ、ベート・ローガ無一文になっちゃったー。これは今日もお泊り確定だねー」
「お前ら共謀してんじゃねぇだろうな!」
頼んできたくせに、なんと人のせい。ここまで悪どい獣人が居ただろうか。
昨日の今日会った人と即座に仲良くなれるほどアクスはコミュニケーション能力は高くはない。レナもそう思っているのだろう、心外とばかりに『酷い』とベートをなじる。
最後にレナが屈み、アクスが『ワー』と言いながら彼女の手に自分の手を合わせたが……。彼と彼女は今日出会ったばかりなのだ。
しかし、即興とは思えない連携技とその後の『してやったり』といった光景を見て堪忍袋の緒が切れかけるベート。そろそろ危ないとアクスはその場を去ろうとするが、気になっていたことを思い出した。
「そういえば、ベートさん。虫歯ってあります?」
「あっ? ねぇよ、それがどうした」
「いえ、お姉ちゃんがベートさんに折檻として
『特別』という言葉に再び狂うレナを他所に、ベートはアクスを嘲笑する。いくら特別と言っても治療行為なので、それが折檻になるわけがないと高を括っていたのだ。
どうせアクスを相手にやった子供騙しの怖い治療──そう思ったベートは鼻を鳴らしながら彼を追い払う。
しかし、【ロキ・ファミリア】であるベートは知らない。アミッドの言う特別な治療とは、実際に体験したことがないアクスですらなるべく近づきたくない内容なのだ。
対象は
そんな患者たちをアミッドの魔法によって発生させた聖水に浸し、内側から癒しながら彼女やマルタたちの手で患部を破壊していくのだ。壊されるたびに想像を絶する痛みが走り、刹那に優しく修復されるという天国と地獄の反復横跳び。その痛みでもがこうにもアミッドたちの力で無理矢理抑え込まれ、後に残るのはトラウマを植え付けられた患者のみである。
知らないことは罪なこと。ただ、ここで詳細を話すとベートが治療院に来なくなるかもしれない。そう考えたアクスは『じゃあ』と早々に話を切り上げて帰っていく。
仮にベートが担ぎ込まれた日はアミッドの近くに近づかないでおこう。アクスはそう決心した。
***
ダンジョンに行って軽く講義をしていたことも在り、治療院へ帰ってくる頃にはすっかり夜になっていた。
「あくすぅ~、もうだめです。いやしをしょもうします」
「アミッド様……。お労しや」
「アミッド様の作ったやつ見てきたけど、劣化は無しだったぞ」
「お疲れ様です」
呂律が怪しい程にへろんへろんなアミッドが膝にアクスを乗せて悦に浸っており、その消耗具合を前に涙したベルナデットに男性団員が報告を始める。
その時だった。
「夜分遅くに申し訳ありません」
既に営業終了の看板を下げ、戸締りを行った正面玄関から音が聞こえる。急患の可能性にアミッドはアクスを下ろしてから団員たちに目配せし、即座に移動を開始した。扉に近づいていく内に知り合いの声だと気づいた男性団員が慌てて扉を開けると、外からギルド職員である
「どうした、レーメル! ロイマンでも倒れたか!?」
「ちげぇよ! だけど、緊急事態だ」
不謹慎な話題を言ったことでマルタに小突かれる男性団員を他所に、レーメルはひとまず営業時間外に来訪したことを詫びてから本題を切り出す。
どうやら以前のデナトゥスにて話題に上がっていたラキアがいよいよ宣戦布告をしてきたらしく、現在その特使──というか、主神であるアレスと現ラキア王国の王子であるマリウス・ウィクトリクス・ラキアがわざわざ来ているらしい。
「ふんっ、アレスの奴め。性懲りもなくまたうちに泣きついてきたか」
「はい。"【ディアンケヒト・ファミリア】の奴を呼んで来い"と一点張りで……」
そうしていると、後ろから不機嫌そうなディアンケヒトがやってくる。
ラキア王国は総勢60万の眷属を持つ国家全体がファミリアだ。しかし、
そんな集団がダンジョンでしのぎを削ってはランクアップをしていく冒険者たちに敵うはずもないのだが、当の主神であるアレスや団長兼国王の意向でこれまで5回もこのオラリオに侵攻して来ているはた迷惑な国でもあるため、
「アクス、行ってこい。以前と同じ、何か不都合があったら断ってやれ」
「うい」
「いやほんと、申し訳ない」
散々申し訳なさそうにしながらレーメルはディアンケヒトの指示で扉から出ていくアクスを追いかける。
道すがら改めて事情を聞くものの、レーメルは『前と同じだよ』と言うのでラキア王国側が頼みたいことを察したアクスは頭の中で今回の報酬について算盤を弾いていく。
以前が2万か3万の軍勢だったことを考えると今回も同じような動員数だろう。そうなるとアクス1人だけでは賄えないかもしれないため、新人を数人連れて行くことを考えるとお値段はいかほどだろうか。
そんな具合に【ディアンケヒト・ファミリア】側の動員数と大まかな報酬の目途を計算していると、入室を報告するレーメルの声に我に返るアクス。どうやら考え込み過ぎたみたいだ。
「失礼します」
「おー、よく来た……ってなんだ。貴様か」
さっそくあんまりなご挨拶をする甲冑を着た偉丈夫に、隣でボロボロのローブを着た男が拳骨を食らわせる。痛がりながら文句を言う偉丈夫を無視したローブの男──マリウスは、『うちの主神が失礼した』とアクスやロイマンに頭を下げた。
「ロイマン! 俺は
「いえ、神アレス。アクス・フローレンスは既にLV.2で
「はぁ!? 笑えん冗談はよせ。以前、こいつは
仕方のないことだが、偉丈夫──アレスの言う以前というのは数年前の出来事である。あの頃のアクスはLV.1ではあったものの、アミッドから
治癒魔法で大々的に治療する彼女と違って細々と治療していくアクスの対比的にアレスから望み薄と言われても仕方のないことだが、それでも
しかし、そこにマリウスが動き出す。彼はロイマンたちに騒がないように念を押しながら腰に下げた短刀を引き抜くと、自らの腕を切りつけた。
「治癒魔法を見せていただきたい」
「承知しました」
論より証拠ということだろうか。何にしても覚悟が極まり過ぎているマリウスに少々引きながらアクスは治癒魔法を行使。傷が完全に治るどころかステイタス向上を感じ取ったマリウスがそのことを報告すると、アレスの目の色が変わった。
「ハハッ、回復に加えて強化なんて……。お前、うちに来い! 客将として好待遇でむか 「行きません!」」
言い終わる前にアクスが力強く拒否した。礼節など彼方へ吹き飛ばした拒否の言葉にアレスの機嫌が再び悪くなるものの、マリウスは彼を力づくで止めながら謝罪する。
「突然の御無礼、申し訳ない。……ですが、理由だけでもお聞かせ願えるでしょうか。その様子だと他に謝罪しなければならないかもしれないので……」
ラキア王国はたしかにオラリオでいう低レベル冒険者の集まりを束ねる軍事国家だが、豊かな土地に恵まれた国だ。戦場に出なければならないが、それは撤退しやすい後方に配置するよう采配すれば良い話。
後は豊富な俸禄をもらって悠々自適に暮らせる保証すらあるため、そこまで毛嫌いすることはないだろうと彼も思っていた。
子供ながらにこういった交渉事を任される程度には頭が働くアクスがここまで率直に断って来るのは、よほどの──それこそ彼にとってはドラゴンの尾を踏むことに値することを言ってしまったのではないか──とマリウスは考える。
自らの主神に対する罵詈雑言を心の底で叫んでいた彼であったが、アクスが次の言葉を言ったら即座に謝罪できるように全神経を集中させながら身構えた。
「お姉ちゃんが居るからです」
「もうし……はっ?」
姉──姉と言ったか。まさか、
まさしく子供のような発言にマリウスは首を傾げるが、アクスの口から次々と語られる言葉の数々に認識を改めた。
「お姉ちゃんに
おそらくは【ディアンケヒト・ファミリア】で教育でもされたのだろう。アクスの身の上は知らないが、1人の子供がここまで恩を感じる程なのだから相当大切に育てられたはずだ。
これだけでも安易に引き抜こうとしたアレスを殴り飛ばして全力謝罪しなければならない案件だとマリウスの胃は痛めていると、次の言葉に顔面の血の気が一気に引いてしまう。
「なにより、僕はあの人に命を救われています。なので、僕の命はあの人に使いたい。あの人の願いを僕も助けたい! だからっ!」
「っ!」
子供なんてとんでもない。【ディアンケヒト・ファミリア】はいつの間にこのような
アクスの目の奥に眠る『死兵』や『狂信者』特有の狂気に、マリウスは首を絞められたようなか細い悲鳴しか出なかった。
ただ、『アクスを教育して手元に置いている』というマリウスの考えは全くの見当違いである。
あの日、両親とともに死を待つのみだった少年がひょんなことから助け出され、聖女の優しさや団員たちによる温もりを与えてもらい、たしかにオラリオに住む市民や冒険者を分け隔てなく癒す
しかし、それは
アクスは賢い。それは勉学のことでも要領の良さでもなく、ただただ
両親が死んだという傷を癒えたように振舞いながら
そんな空虚な心と進むばかりの思想に、
『全ての傷を癒す』という夢を本気で叶えたいとアミッドが枕元で零したことによってアクスの方向性は決まり、そこから彼女自身も努力し、研鑽していく背中を追いかけていく内にアクスの願いはすっかりアミッドの願いと
ただ、これが一概に悪いとは言わない。想っている人と願いを共有するということは尊いことでもある。
しかし、それは行き過ぎるとタナトスを信奉している
アミッドが居なくなってしまった際、彼は1歩、また1歩と道を外れていき、いずれ取り返しのつかないところまで歩いていくかもしれない。それこそ自分の全て──大抗争で燃え残った残り滓を薪としてくべ、オラリオを揺るがす大火を起こす可能性すらありうる。
そんな他人によって無理矢理詰め込まれた危なっかしい土台を基に建築したような危なっかしい『信念』をアクスの発言から薄々気づいたからこそ、見かねたベートがそれとなく注意はしたが……、そもそも気付いてすらいない。
長々と語ったが、そんなアクス本人すら知らない事情などマリウスが知る由が無かった。
ただ、いくら腕の良い
「そんな事情があったとは知らず……。改めて申し訳なかった」
「まったくです。そもそもこのアクス・フローレンスは、このオラリオにとって欠かせぬ存在。引き抜けば、それこそ冒険者どころか一般人も義勇兵として参加するほどの人物と思っていただきたい」
それは流石に言い過ぎではないだろうか。久方ぶりに口を開いたロイマンの言葉にアクスはそう思った。
ファミリアは分かる。以前にアポロンファミリアが偶然とはいえ彼を巻き添えにした際、多くの神々がアポロンを非難していたことを考えると少なからず『ラキアがなんぼのもんじゃい』と言うところはいくつか思い当たる。
ただ、
しかし、おそらくは脅し目的だろう。現にラキア側の要求に対して色々条件を加えているロイマンの嬉々とした表情を前にアクスは先ほどの強すぎる言葉を言った手前、流石に言い過ぎたと1人反省会を実施していた。
結局、以前のように【ディアンケヒト・ファミリア】の
1つ目は仮にラキアが冒険者を降した場合の措置だ。
オラリオを占領した際の狼藉乱暴はもってのほか。そして権限などについては、あくまで現在オラリオを統治するギルドの上にラキア王国が入るような形にするよう双方が尽力する。
これははじめてラキア王国が侵攻してきた時に長々と話し合った末に決まった条件だが、今の今までが
2つ目は【ディアンケヒト・ファミリア】から出向する団員はアクス・フローレンスと新人団員のみ。本来は治癒魔法を使える者──贅沢を言えば都市最高の
ただ、1人でも魔法による治療と強化が使えるというある意味ではアミッドには出来ないことをできる存在なので、少しでも善戦できることを期待したマリウスは小さくガッツポーズしたとか何とか。
3つ目は契約についてだ。契約金やら具体的な業務内容やらが取り決められたが、その中で特に難儀したのが負傷者の搬送についてである。
おそらく相手は【ロキ・ファミリア】や【フレイヤ・ファミリア】といった常軌を逸した存在となるため、少しでも死者を含めた負傷者を減らしたいという思いから、マリウスは前線に取り残された負傷者たちの護送もアクスの業務として要請した。
しかし、それはところかまわず魔法が飛び交う現場にオラリオの
しかし、その代わりに彼は契約の一方的な破棄を行える権限を要求した。
いくら契約であろうが、これはラキアの国力を減らさないよう考えられた言わば
ゆえに一般人やデメテルなどといった市壁の外で働いている神を手にかけるといった、率直に言えば『ライン超え』とアクスが判断した場合はどうであろうと離反する。その許可を求めたのだ。
ただ、一応は契約者と依頼人の関係なので言い方を変えれば『裏切り』。アクスの要望にアレスが難色を示すものの、『あ、じゃあやりません』と彼は梯子を外してくる。
契約によって支払われる契約金を期待していたディアンケヒトは残念がるだろうが、行き掛けに『別に断っても良い』と許可を得ている。大手の医療系ファミリアである【ディアンケヒト・ファミリア】が断ってしまえば、後は流れの商人や荒稼ぎしようと目論む脛に傷が出来た
そのことを容易く想像できたマリウスは、再びアレスの頭を叩きながら慌てて彼の要望を呑んだ。
「主神の頭を叩き過ぎだぞ、無礼者め! 王位継承権をはく奪するぞ!」
「それは良いですね! とっととやってください! 私はオラリオで冒険者になるので!」
「……いや、やっぱりラキアに居ろ!」
「どっちだよ!」
何やら愉快なコントが繰り広げられるが、もはや決めるべきことは決まったためにアクスは部屋から退出する。
子供って色々隠してるよねって話
レナ
嘘だっ!(の中の人はアストレア様)
編集長によって生き残ったお方。(曰く、原作者様は殺すつもりだったらしいが編集長の猛プッシュで生存という逆ポップじょうたいになったとか)
なお、ドラマCDのファミリア・レクリエーションにてその編集長役をベートがしている。
アクスに録音機器持たせて突っ込ませてぇ
ラキアの宣戦布告
一応、軍事国家だからこういった締結はあるかなと。
アレスが来た理由? ああいうタイプは来るでしょ(確信)
アクスは純情BOYじゃなかったのか
純情ですよ? ただ、案内人が居なくなったら1歩ずつ逸れるかもしれません。
子供ゆえの純真な心とパワーで突っ走り、必死にかき集めたものを今度は全て薪としてくべるのか。それとも別の道を見つけるのかは…知りません!
そういえば、Gジェネ中に思い出したんですが、某狸の魔女(人妻ではない方)で有名なアニメのプロローグでフォールクヴァングってありましたよね。
えぇ、他意はありません。『フレイヤ様、ろうそくみたいで綺麗だね』