イクイノックス 育成ウマ娘イベント   作:土見

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【レース結果が1着の場合】


[クラシック級10月後半]天皇賞(秋)の後に・『一撃』

 

 

 

夏から今までの全力を注いだ天皇賞秋。

その結果は――

 

「届いた届いた! 最後は、天才の一撃!」

 

「大逃げパンサラッサに

見事追いついてみせましたイクイノックス!」

 

「すーごっ……! っていうかクラシック級で

天皇賞勝ちか、また今年も強い子がどんどん

出てくるな……」

 

「いやぁ、この後ジャパンカップとか

有馬記念とかもさ、この子が取っちゃうんじゃ

ないかって気がしてきた……!」

 

 

   ―//―//―//―

 

 

「――勝っ、た……?」

 

(私が、1着……? 本当に……?)

 

「っだーーーっ!!」

 

「わひっ!?」

 

「負けた!! いけると思ったのにー!」

 

「ぱ、パンサラッサ先輩、その……」

 

「よっし、そこのイクイの!」

 

「は、はいっ!?

っていうか、イクイのって――」

 

「次は負けない!

あたしが、逃げきるっ!」

 

「……お、」

 

「お?」

 

「お手柔らかに、お願いします……」

 

「おっ、ライバル関係成立か!?」

 

「これは次の対決も目が離せないな!」

 

「…………あ、あはは……」

 

 

   ―//―//―//―

 

 

控え室に戻ってきたイクイノックスは、

想像よりもずっと落ち着いていた。

 

Ωおめでとう!!

 

「わ、わっ!? トレーナーさん、

そんなに喜ばなくても……」

 

喜ぶに決まっている。

クラシック級での天皇賞秋の制覇は、

簡単に流してはいけないレベルの偉業だ。

 

もっと喜んでいい、と

言ってはみるが――

 

「なんというか、まだ実感がなくって……」

 

「……でも、みんなの努力が

ムダにならなくて、本当によかったです。」

 

安心のほうが強いということかもしれない。

おいおい振り返りはするとして。

 

最初に掲げていた秋の大目標はひとつ

達成することができた。

ここから次のことも考えてはいたが……

 

ダービーと同じ舞台のジャパンカップ。

キタサンブラックの走った有馬記念。

どちらも一長一短といった感じだった。

 

Ωイクイノックス、次のレースだけど――

 

「――有馬記念、じゃ、ダメですか?」

 

すっとその名前が出てきたことに驚く。

確かに当初から有馬記念の予定ではあった。

 

それでもイクイノックスのことだから、

もう少し悩んだり別の案を出すかとも

ちょっとだけ思っていたのだが……

 

Ω一応理由を聞いてもいい?

 

彼女らしくない即決の理由をたずねる。

 

「わかりません。らしくないって

自分でも思いますけど……」

 

「なんというか、いける気がするというか……

それに、知りたいんです。」

 

「みんながみんなの想いを背負って走る、

グランプリレースの舞台のことを。」

 

イクイノックスの瞳は、

期待と不安に揺らめいているように見えた。

 

こうして、大きな実績を手に入れた

イクイノックスとともに、年末の

有馬記念へ向けて調整をすることになった!

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