イクイノックス 育成ウマ娘イベント   作:土見

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[シニア級10月後半]天皇賞(秋)(シニア級)にむけて

 

 

 

夏を越えて、イクイノックスの精神は

安定していた。

そしてそれにつられるように――

 

Ωすごい!新記録だよ!

 

イクイノックスの身体も、さらなる進化を

遂げていた。まるで、彼女自身の覚悟を

待っていたかのように。

 

もしかすると、今までで一番心身ともに

充実した出走になるかもしれない。

そんな予感がしていた。

 

短い調整期間を感じさせないほど

密度の濃い、そんなトレーニングを積んで――

 

 

   ―//―//―//―

 

 

「今年の天皇賞秋ですが、昨年からG1を

勝ち続けているイクイノックスが

出走を表明しており――」

 

「現在出走予定の腕自慢たちの中で

このウマ娘の快進撃を止めるのは誰か、

注目が集まっています!」

 

「しかし、なかなか珍しいことになりました……」

 

Ωそうなるよなぁ……

 

報道を眺めながら、出走予定に名を連ねている

ウマ娘たちをもう一度確認する。

 

夏合宿の後すぐに次走を発表した以上、

天皇賞秋に出走してくるのはそれを見て来た

選りすぐりの強者たちということだ。

 

誰もがイクイノックスに対して何かしらの

勝算を持ってきているだろうというのは

想像にかたくない。

 

トレーナーとして、可能な限り

相手のやってきそうなことを洗い出したが……

とはいえ、完全でないのも確かだ。

 

だが、イクイノックスを不安にさせるわけには

いかない。そう決心したところで、控え室の

扉が開いた。

 

「――すみません、お待たせしました!

ブリーフィングお願いしても大丈夫ですか?」

 

――イクイノックスは、落ち着き払っていた。

 

Ω(もう今までのイクイノックスじゃない……!)

 

こちらも気合を入れ直し、資料を呼び出す。

自分の見つけた情報、考えられる手段。

全部を伝えても大丈夫だと、確信していた。

 

 

   ―//―//―//―

 

 

「来たぞ、イクイノックスだ……!」

 

「やばっ、なんか今日オーラ違くない……?」

 

「――っしゃあっ!!」

 

「来たね、イクイノックス……!

今日はお互い、いいレースをしよう!

そんでもって――」

 

「アタシは、最強になる!

今度は別の称号をもって!」

 

(ザワザワ……)

 

(ドウ、マイクパフォマーンスなんて

普段は全然しないのに……)

 

(よし……)

 

「……大丈夫だよ、ドウ。

それに、それを言うなら――」

 

「いいレースにしよう、

()()()()()()()()ドウデュース。

……私は、準備万端だよ。」

 

「なっ――」

 

「おいおい、イクイノックスが……!?

前と雰囲気違いすぎないか……!?」

 

(大丈夫だって伝わったかな……)

 

(ドウのおかげで、少しだけ……

ほんのちょっとだけ、自分にできることが

わかった気がしたから)

 

(だから、あとはレースで伝える。

……ドウを、巻き込む……!)

 

「……っ。

イクイ…… アタシは――」

 

「……ううん、アタシも走りで伝えるよ。」

 

「――さあ、クラシックの続き!

最高の第2ラウンドにしよう!!」

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