イクイノックス 育成ウマ娘イベント   作:土見

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[シニア級11月後半]ジャパンCにむけて

 

 

 

「ジャパンカップというレースは、もともと

世界のウマ娘と競いあうという目的のために

設立されたレースでした。」

 

「そういった意味では、『日本のウマ娘が

世界を見るためのレース』という側面も

間違いなくあったのですが――」

 

「今年はもう『世界のウマ娘が日本のレースを

見る』という、そんなことになっても

おかしくないと思います!」

 

「ええ、上位人気に食い込んだウマ娘たちは

いずれも超一線級と呼んでも差し支えない

豪華なメンバーです。」

 

「このレースが、後に伝説のレースと

呼ばれることになってもおかしくない。

そんな気がしてなりません――」

 

 

   ―//―//―//―

 

 

いつも通り、レース前のブリーフィングを

準備を進めていると。

 

「……あの、トレーナーさん。

大それたことを言ってしまうかも

しれないんですけど。」

 

「今日のレースで、やりたいことが

あるんです。」

 

Ωいいよ!

 

「えっ、せ、せめて内容を聞いてから

判断してくれませんか!?」

 

イクイノックスのやりたいことに、

とりあえず許可を出す。

ともすれば無責任な肯定になるが――

 

Ω君のやりたいことを全力でサポートしたい

 

ファンとしての自分は、イクイノックスの

背中を押したい。責任を取るのは、

トレーナーとしての自分の職務だ。

 

自分の中で自信をもって「やりたい」と

思ったことは、遠慮なく伝えてほしい。

 

そう伝えると、イクイノックスは

困ったように笑った。

 

「……ありがとうございます。」

 

「その期待に応えられるかは

わからないんですけど――」

 

 

   ―//―//―//―

 

 

(ウオオオオオッ!!)

 

「出てきたぞ、イクイノックス……!」

 

「今日もぶっちぎっちゃうのかな……」

 

(……大丈夫)

 

(大切なのは、自分から前に進むこと)

 

(まずは1歩、踏み出すこと……!)

 

「――よーっす、イクイの!」

 

「パンサラッサ先輩……!」

 

「いやぁ、天皇賞秋出たかったんだけどねぇ……

身体はようやく本調子ってコトでここはひとつ

見逃してもらえない~?」

 

「その代わり、今日も――

全力全開、カッ飛ばさせてもらうから!」

 

「ちょっとちょっとパン先輩!

抜け駆けナシってさっき言ったじゃ

ないですか!」

 

「ドウ……!」

 

「イクイ、言った通りだよ!

アタシは、何度だってイクイに挑む……!

勝って、最強の称号を手に入れるまで!」

 

「ただただ背負われるなんて、

アタシのガラじゃないしね!」

 

「あたしはあたしのレースをする!」

 

「アタシはイクイに勝つレースをする!」

 

「だから――今日はアタシが勝つっ!!

だから――今日はあたしが勝つっ!!」

 

「……そう、だね。

でも――それでも、私だって

今日は勝たせてもらうよ……!」

 

世紀のジャパンカップが、幕を開ける――!

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