上野駅
鉄道公安隊・特捜班の南 達仁は学生時代にバイトしたパン屋さんの店員の井上と田中と猪谷と一緒に駅へやって来た。
この日、南は元パン屋の店員の恒喜さんの見送りに来ていた。
「寂しくなるわ、恒ちゃん。」
「でも、何で離婚何か。」
と、猪谷は言った。
「もう決めたから、真帆を連れて北海道へ帰ることに決めたの。」
と、恒喜は言う。
「真帆ちゃん、北海道の学校へ行っても私の事を忘れないでよね。」
「私も真帆ちゃんと別れたくないわ。」
「いっちゃん、ゆあちゃん。」
プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルーッ
まもなくー、16時50分発東北本線回り寝台特急「北斗星1号」札幌行きがまもなく発車いたします、ドアが閉まりますご注意ください
と、駅のアナウンスが流れた。
「じゃあ、たっちゃんも元気でね。」
「北海道でしたよね、実家は。」
「ええ。実家は小樽何です。」
「小樽か。」
「じゃあ、行こう真帆。」
「うん。」
そう言って、恒喜は娘と一緒に寝台特急「北斗星1号」に乗って札幌へ向かった。
ピィーッ!
と、警笛を鳴らして上野駅を発車した。
「じゃあ、元気でね。」
「また、遊びに来てよ。」
そう言って、ゆめちゃんといっちゃんは真帆ちゃんを見送った。
寝台特急「北斗星」は北の大地北海道へ向かって走り去っていった。
「さよなら、恒ちゃん。」
そして、次の日。
「えっ、公金横領。」
と、高山は言った。
「ああ、今警視庁から捜査協力の要請があった。」
「わかりました、さっそく捜索してみます。」
と、その時だった。
「ん、どうした南。」
「実はですね、私も上野駅でその男らしき人が夜行列車に乗って行くところを見たんですよ。」
と、南は言った。
「えっ、それは本当なのか。」
「ええ、確か16時50分発の寝台特急「北斗星1号」に乗って行くところを見ましてね。」
「つまり、彼は寝台特急「北斗星」に乗って札幌へ逃げたと考えられますね。」
と、小海は言う。
「なるほど、するとその男は16時50分発の寝台特急「北斗星1号」に乗って札幌へ向かって、そこから網走へ行くんだろう。」
「ああ、それも考えられますね。」
「札幌から網走へ行くとしたら、恐らく特急「オホーツク」とみて間違いないな。」
「そうか、上野から寝台特急「北斗星」に乗って札幌へ向かい、札幌から特急「オホーツク」に乗って網走へ向かったんだ。」
と、高山は言った。
「その可能性が高いな。」
「ええ。」
「という事は、上野から札幌か網走へ逃げたと考えられるな。」
「寝台特急「北斗星」に乗って札幌へ向かって、札幌から特急「オホーツク」に乗って網走へ行った。」
「ほう、なるほどね。」
新作の公安特捜は北海道を舞台に書いてみました。
寝台特急「北斗星」は乗ったことがあったらコメントをお願いします