サイキョー転生! 〜魔法少女と仮面ライダー〜   作:堕落と強欲の権化

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今回はとある魔法少女のお悩み回です。


第20話 死んでもいい

私、「火ノ星かのほし ラン」は、学校でいじめられて、その度に「悪魔さん」が締め上げて、そのせいでまたいじめられ……の無限ループを繰り返している。

 

私の悪魔は「ヴルトゥーム」というらしい。とある魔女さんが教えてくれた。

その魔女さんは、私の自殺を止めてくれた、心優しい人である。

 

私「はぁ……」

今日もまた、ひとり屋上に登る。

イヤなことがあると、いつもここにくる。

 

「またここか。ったく、メンタルケアする私の身にもなれよ」

私「ここは誰もこないから」

ふと声のした方を見る。赤い髪、燃えるようなスカート。

いつもの魔女さんだ。確か名前は「アグニス」だったと思う。本名は知らない。

 

アグニス「そりゃそうだけどさぁ。まあ、死なないのならそれでいい」

私「そう、ですか」

アグニス「ふふ、そんな君に面白い情報だ」

私「面白い情報?なんですか?」

アグニス「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

私「……え?」

別世界、という言葉につい反応してしまった。

でもなんでこんな世界に?この世界だと迫害されるのがオチ。この世界に意味なんて。

 

アグニス「魔法少女だけじゃあない。なんだっけ、『仮面ライダー』?とかいうのも来てるってさ」

私「聞いたことないですね。どんなやつですか?」

アグニス「さあ?聞いたら?連れてきてるから」

私「えっ」

先に言ってほしかった。

 

「おぉ、高いな、高台の上のビルだからか?」

「さあな」

「むぅ、私の話無視するなー!」

「高いわね、拷問にピッタリだわ」

「ひん」

「あら、もう来てたの」

アグニス「遅いじゃない」

何人かが登ってきた。中にはあの「星月こはく」がいた。

 

こはく「そんなこと言われても、この男どもがねぇ、ちょっと厄介と言いますか」

「やいこら、誰が厄介じゃ」

「厄介なのはそっちだろう、こっちにもやりたいことはある」

アグニス「うん、確かにめんどくさいね」

「あ?」

こはく「でしょー?めんどくさいのよー」

「言われてら」

「……私は知らない」

見捨てられてる。

 

『……』

私「あ、ヴルトゥームさん」

「ファ!?」

え、なんか反応した。

 

「ヴルトゥームって言った?」

私「はい」

「Oh、my god!ヨグ=ソトースの息子?娘?さんじゃん!」

私「よぐ……?」

「あぁ、失礼。俺は「飯倉 龍樹いいくら たつき」、仮面ライダーだ。俺は『クトゥルフ神話TRPG』が好きなもんで」

私「は、はぁ。クトゥルフって?」

龍樹さん「お、興味出たか。例えばこいつの契約していた「ダゴン」は__」

私「え、ダゴンさん!?」

ダゴン「……屈辱」

私「ひえー」

龍樹「……いいかな?ダゴンは、クトゥルフ、ヴルトゥルームの兄弟、つまり半分お前の姉だ」

ダゴン「それはない」

私「あはは……」

アグニス「面白いだろう?生きてりゃいいことがたくさんあるのさ」

龍樹「士ー、こいつを旅に連れて行かね?」

士「……好きにしろ」

私「いいんですか?」

龍樹「まあ、そうだな。俺たちはこれから「魔法少女」の概念をぶち壊しに行く」

士「ディケイドは「世界の破壊者」と呼ばれていてな」

世界の破壊者。文面的に、価値観とか考え方とかを壊して再構築する、ということか。

 

私「……ついていきます」

龍樹「決まりだな」

こはく「じゃ、私とダゴンも追加で」

士「大所帯だな。よし、人目につきやすいところで戦って、そこで少し芝居を挟もう」

ダゴン「なんで私が……」

龍樹「士の口からそれが聞けることが驚きだ」

なんか決まっちゃったぁ……




お芝居によって考え方を無理やり変えるという滅茶苦茶な方法です、それをあのイケおじが言うなんて……!
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