オルクス大迷宮の最新部に到着して、壮馬たちは、奥にある部屋へと入っていく。
そこはまるで、いかにもボスがいるという様な、柱がたくさん並んでいる空間だった。
「ほう…………」
「いかにもって感じだな」
それを見たハジメと壮馬がそう呟くと、ユエと香織と共に、奥に進んでいく。
「これはまた…………凄いな。もしかして………」
「反逆者の棲家?」
「ここが…………」
「だとしたら、ここがゴールってわけだな」
四人はそう話す。
四人は、感じ取っていたのだ。
ボスの気配を。
そのまま、一番奥の扉の方へと向かおうとすると、振動が起こり、その瞬間、扉とハジメ達の間三十メートル程の空間に巨大な魔法陣が現れた。
その魔法陣は赤黒い光を放ち、脈打つようにドクンドクンと音を響かせる。
「ハジメ」
「ああ…………軽く見積もって、30メートルってとこか?なんだこの大きさは?マジでラスボスかよ」
「……大丈夫……私達、負けない……」
「行こう」
壮馬とハジメはそう話すと、ユエと香織はそう答える。
どうやら、二人は既に覚悟を決めていた様だ。
壮馬も、ビルドドライバーにラビットフルボトルとタンクフルボトルを振って、装填する。
『ラビット!タンク!』
『ベストマッチ!』
その音声が鳴ると、壮馬はビルドドライバーのボルテックレバーを回転される。
すると、壮馬の周りにスナップライドビルダーが出現して、トランジェルソリッドが注入されて、アーマーの形になる。
すると。
『
「変身!」
そんな音声が鳴ると、壮馬はファイティングポーズと共にそう叫ぶ。
すると、アーマーが壮馬に挟まり、姿が変わる。
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!』
『イェーイ!』
壮馬がビルドに変身すると同時に、魔法陣は強く弾ける様に光る。
そこに現れたのは、体長三十メートル、六つの頭と長い首、鋭い牙と赤黒い眼の化け物。例えるなら、神話の怪物ヒュドラだった。
ヒュドラは大きく咆哮する。
「作戦は話し合った通りにな。俺とユエと壮馬で攻撃するから、香織はサポートを頼む」
「分かった」
「うん」
「来るぞ!」
ハジメは手短にそう言うと、香織とユエはそう答える。
壮馬がそう叫ぶと、一体が火焔放射を放ってくる。
四人はそれぞれで回避する。
「くっ!」
ハジメはドンナーで銃撃しようとしたが、すぐに別の頭が氷の攻撃をしてきて、回避する。
「よっ!はっ!」
壮馬は、ドリルクラッシャーをガンモードにして、銃撃していく。
「凍雨!」
ユエの方には、緑色の頭が風刃を放ってくる。
ユエはそれを回避すると、魔法を発動して、氷柱の雨を降らせる。
「「ハァァァァァ!」」
二人は赤と青の頭に攻撃する。
3人の攻撃を受けて、ヒュドラはダメージを受けた。
それを見て、壮馬達は笑みを浮かべるが、すぐに笑みが消える。
何故なら、白い頭が発光すると、赤、青、緑の頭のダメージが回復していっているのだ。
「白い頭が回復させてるのかな…………」
「それなら…………白いのをやればいい!」
香織がそう呟くと、ハジメはそう叫んで、白い頭に攻撃しようとする。
だが、白い頭を守る様に、赤、青、緑の頭が配置する。
「どうやら、一筋縄じゃいかないみたいだな。だったら、こっちは手数で行く!」
壮馬はそう言うと、ラビットタンクのフルボトルを抜き、ゴリラフルボトルとダイヤモンドフルボトルを取り出す。
『ゴリラ!ダイヤモンド!』
『ベストマッチ!』
その音声が鳴ると、壮馬はビルドドライバーのボルテックレバーを回転される。
すると、壮馬の周りに再びスナップライドビルダーが出現して、トランジェルソリッドが注入されて、アーマーの形になる。
すると。
『
「ビルドアップ!」
そんな音声が鳴ると、壮馬はそう叫ぶ。
すると、アーマーが壮馬に挟まり、姿が変わる。
『輝きのデストロイヤー!ゴリラモンド!』
『イェイ……!』
壮馬は、ゴリラモンドフォームにフォームチェンジする。
「よっ!ハァァァァァ!」
壮馬は思い切り地面を殴ると、破片が飛び散り、それをダイヤモンドハーフボディの力でダイヤモンドに変換して、右腕のサドンデストロイヤーで思い切り殴る。
殴られたダイヤモンドは、石の礫の要領で、ヒュドラに向かう。
だが、赤、青、緑の頭はダメージを受けるが、白頭が回復させる。
「サンキュー!」
「〝緋槍〟!」
それを見たハジメとユエは、すぐにジャンプして、それぞれの攻撃を無防備な白頭にする。
だが。
「「なっ!?」」
白頭に直撃する瞬間、黄色の文様の頭がサッと射線に入りその頭を一瞬で肥大化させた。
そして、淡く黄色に輝きハジメのレールガンもユエの〝緋槍〟も受け止めてしまった。
衝撃と爆炎の後には無傷の黄頭が平然とそこにいてハジメ達を睥睨している。
「ちっ!黄色は盾役か!」
「攻撃と防御のバランスが取れてるな。だったら!」
ハジメがそう言って、ドンナーで攻撃していく中、壮馬はタカフルボトルとガトリングフルボトルを取り出して、振って、ドライバーに装填する。
『タカ!ガトリング!』
『ベストマッチ!』
その音声が鳴ると、壮馬はビルドドライバーのボルテックレバーを回転される。
すると、壮馬の周りにスナップライドビルダーが出現して、トランジェルソリッドが注入されて、アーマーの形になる。
すると。
『
「ビルドアップ!」
そんな音声が鳴ると、壮馬はそう叫ぶ。
すると、アーマーが壮馬に挟まり、姿が変わる。
『天空の暴れん坊!ホークガトリング!』
『イェーイ!』
壮馬は、ビルド・ホークガトリングフォームにフォームチェンジする。
すぐに、ソレスタルウィングを広げて、飛行しながらホークガトリンガーで銃撃していく。
ハジメと壮馬は、連携していくように攻撃していく。
すると。
「いやぁああああ!!!」
「「っ!?」」
そんな絶叫が響き渡る。
二人が声のした方を向くと、ユエが絶叫していて、黒頭が近くにいた。
「ユエ!聖絶!」
「ハジメ!ここは任せろ!お前はユエの方に向かえ!」
「すまない!助かる!」
無防備のユエを守るべく、香織は聖絶を発動して守り、壮馬はハジメをユエの元に向かわせる。
その間、壮馬は忍者フルボトルとコミックフルボトルを取り出して、振って、ドライバーに装填する。
『忍者!コミック!』
『ベストマッチ!』
その音声が鳴ると、壮馬はビルドドライバーのボルテックレバーを回転される。
すると、壮馬の周りにスナップライドビルダーが出現して、トランジェルソリッドが注入されて、アーマーの形になる。
すると。
『
「ビルドアップ!」
そんな音声が鳴ると、壮馬はそう叫ぶ。
すると、アーマーが壮馬に挟まり、姿が変わる。
『忍びのエンターテイナー!ニンニンコミック!』
『イェーイ!』
壮馬は、ビルド・ニンニンコミックフォームにフォームチェンジする。
すると。
『4コマ忍法刀!』
ニンニンコミックフォーム専用武器である4コマ忍法刀が現れる。
「はっ!ハァァァァァ!」
壮馬はヒュドラの攻撃を躱しつつ、4コマ忍法刀で斬撃していく。
そして、トリガーを一回引く。
『分身の術!』
その音声が鳴ると、壮馬は分身して、ヒュドラを撹乱していく。
その頃、ハジメと香織とユエは。
「おい!ユエ!しっかりしろ!」
「大丈夫!?」
未だに意識がはっきりしないユエに呼びかけていた。
しばらくすると、ユエは意識が戻ってくる。
「……ハジメ?香織?」
「おう、ハジメさんだ。大丈夫か?一体何された?」
「香織さんだよ」
ユエがそう聞くと、ハジメと香織はそう言う。
すると、ユエは涙を流す。
「……よかった……見捨てられたと……また暗闇に一人で……」
「ああ?そりゃ一体何の話だ?」
「そういえば…………ユエにあの黒い頭が近づいてから、様子がおかしくなった様な…………」
ユエが涙を流しながらそう言うと、ハジメは首を傾げる。
香織がそう言うと、ハジメは合点がいった。
黒頭の仕業だと。
すると、ユエは不安げな表情でハジメを見る。
ハジメは気まずそうに頭を掻くと。
「?っ!?」
「っ!」
ユエに対して、キスをする。
それを見て、香織は驚愕の表情を浮かべる。
しばらくすると、口を離す。
「ヤツを殺して生き残る。そして、地上に出て故郷に帰るんだ。……一緒にな」
「んっ!」
ハジメはそんな風に言い、ユエはそう答える。
すると。
「ハジメ君?」
「いや、これはその…………ユエを安心させる為と言いますか……………」
般若のオーラを纏った香織がそう聞くと、ハジメはそう言い訳する。
それを聞いた香織は。
「はぁ……………後で私にもキスをお願いね」
「はいはい…………」
香織はハジメにキスを要求する。
それに対して、ハジメは苦笑しつつ、そう答える。
ハジメは、口を開く。
「ユエ、香織。シュラーゲンを使う。連発できないから援護頼む」
「……任せて!」
「ええ!」
「壮馬も頼む!」
「あいよ!」
ハジメはそう言うと、ユエ、香織、壮馬はそう答える。
壮馬は、パンダフルボトルとロケットフルボトルを振って、装填する。
『パンダ!ロケット!』
『ベストマッチ!』
その音声が鳴ると、壮馬はビルドドライバーのボルテックレバーを回転される。
すると、壮馬の周りにスナップライドビルダーが出現して、トランジェルソリッドが注入されて、アーマーの形になる。
すると。
『
「ビルドアップ!」
そんな音声が鳴ると、壮馬はそう叫ぶ。
すると、アーマーが壮馬に挟まり、姿が変わる。
『ぶっ飛びモノトーン!ロケットパンダ!』
『イェーイ!』
壮馬は、ビルド・ロケットパンダフォームにフォームチェンジする。
「ハァァァァァ!はっ!」
「〝緋槍〟!〝砲皇〟!〝凍雨〟!」
壮馬がロケットハーフボディで飛行して、飛行して、右手のジャイアントスクラッチャーで攻撃していき、ユエは魔法を放つ。
壮馬は着地すると、ハリネズミフルボトルと消防車フルボトルを振って、装填する。
『ハリネズミ!消防車!』
『ベストマッチ!』
その音声が鳴ると、壮馬はビルドドライバーのボルテックレバーを回転される。
すると、壮馬の周りにスナップライドビルダーが出現して、トランジェルソリッドが注入されて、アーマーの形になる。
すると。
『
「ビルドアップ!」
そんな音声が鳴ると、壮馬はそう叫ぶ。
すると、アーマーが壮馬に挟まり、姿が変わる。
『レスキュー剣山!ファイヤーヘッジホッグ!』
『イェーイ!』
壮馬は、ビルド・ファイヤーヘッジホッグフォームにフォームチェンジする。
「ハァァァァァァァァァ!!」
壮馬は、左腕のマルチデリュージガンから、火焔放射を放つ。
そして、右腕のBLDスパインナックルで針攻撃を行う。
すると、黒頭が壮馬のすぐ近くに迫っていた。
「っ!?」
黒頭の目が光ると、壮馬の胸中に不安が湧き上がってくる。
ハジメ達や、地上にいる雫達に裏切られたらどうしようと言わんがばかりの。
だが。
「それがどうした!俺は前を向いて進んでいくだけだ!」
壮馬はそう叫ぶと、ビルドドライバーのボルテックレバーを回す。
『
「ハァァァァァ!」
壮馬は、炎を纏ったトゲ付き球体に変化して体当たりする。
黒頭が炎上する中、壮馬はマルチデリュージガンを向ける。
『ボルテックフィニッシュ!』
『イェーイ!』
「ハァァァァ!」
壮馬がそう叫ぶと、マルチデリュージガンから放水が行われる。
すると、黒頭は爆発する。
これは、水素爆発を応用した必殺技なのだ。
「ハジメ!」
「おう!まとめて砕く!」
壮馬がそう叫ぶと、ハジメはシュラーゲンを構える。
黒頭が倒れ、白頭を守ろうと黄頭が前に出る。
だが、ハジメのシュラーゲンから放たれた一撃は、白頭を黄頭ごと吹き飛ばした。
残りの頭が呆然とする中、壮馬はフォームチェンジをしていた。
『たてがみサイクロン!ライオンクリーナー!』
『イェーイ!』
壮馬がフォームチェンジをすると、壮馬、ユエ、香織は攻撃しようとしていた。
「「ハァァァァァ!」」
「〝天灼〟」
二人の攻撃とユエの魔法が炸裂する。
三つの頭の周囲に六つの放電する雷球が取り囲む様に空中を漂ったかと思うと、次の瞬間、それぞれの球体が結びつくように放電を互いに伸ばしてつながり、その中央に巨大な雷球を作り出した。
三人の攻撃によって、残りの三つの頭は消し飛んだ。
「ふぅ…………」
「お疲れ様」
「ああ」
壮馬が一息つく中、ユエは魔力が枯渇したのか、膝をつき、ハジメと香織はそう話す。
安堵していると。
「ハジメ!」
「ハジメ君!」
「マジかよ!?」
ユエと香織はそう叫ぶ。
すると、音もなく、ヒュドラの本体から7つ目の頭が現れた。
その銀色の頭は、ハジメと壮馬ではなく、香織とユエを見ていた。
「まさか!?」
「くっ!」
壮馬がそう叫ぶと、ハジメはユエと香織を守る様に立つ。
すると、極光がハジメ達に向かう。
「ハジメ!香織!ユエ!」
壮馬はそう叫ぶ。
突然の出来事に、対処しきれなかったのだ。
光が落ち着くと、壮馬は三人の方を見る。
「っ!?」
ユエと香織は無事だった。
だが、極光を一番浴びたであろうハジメは、ところどころが焦げていた。
シュラーゲンが落ちると同時に崩れる。
それと同時に、ハジメも倒れる。
「ハジメ!」
「ハジメ君!!」
「っ!?」
ユエ達はそう叫び、壮馬は驚愕の表情を浮かべる。
ハジメは、右目を潰されたのか、出血していた。
「…………香織、ユエ。ハジメを頼む」
「壮馬君は…………?」
「時間を稼ぐ。頼んだぞ!」
壮馬はそう言うと、銀頭の方へと向かう。
壮馬の胸中は。
『…………くそっ!何やってんだよ!ハジメより、俺がいくべきだったのに!』
後悔の念が出ていた。
ハジメに無理をさせてしまったことへの後悔が満ちていた。
壮馬は、ドラゴンフルボトルとロックフルボトルを振って、装填する。
『ドラゴン!ロック!』
『ベストマッチ!』
その音声が鳴ると、壮馬はビルドドライバーのボルテックレバーを回転される。
すると、壮馬の周りにスナップライドビルダーが出現して、トランジェルソリッドが注入されて、アーマーの形になる。
すると。
『
「ビルドアップ!」
そんな音声が鳴ると、壮馬はそう叫ぶ。
すると、アーマーが壮馬に挟まり、姿が変わる。
『封印のファンタジスタ!キードラゴン!』
『イェーイ!』
壮馬は、ビルド・キードラゴンフォームにフォームチェンジする。
それと同時に。
『ビートクローザー!』
本来はクローズの専用武器であるビートクローザーを生成する。
「ハァァァァァ!」
壮馬は、ビートクローザーに蒼炎を纏わせて、攻撃していく。
その苛烈さに、銀頭は押されるが、光弾を放ってくる。
光弾は壮馬にも当たる。
「くっ!ここまでか………!だったら!」
壮馬はそう呟く。
これまでの戦闘の疲労と、ハザードレベルがそんなに上がっていないのが影響したのか、キードラゴンフォームでの活動時間が限界に近づいていた。
壮馬は、海賊フルボトルと電車フルボトル振って、装填する。
『海賊!電車!』
『ベストマッチ!』
その音声が鳴ると、壮馬はビルドドライバーのボルテックレバーを回転される。
すると、壮馬の周りにスナップライドビルダーが出現して、トランジェルソリッドが注入されて、アーマーの形になる。
すると。
『
「ビルドアップ!」
そんな音声が鳴ると、壮馬はそう叫ぶ。
すると、アーマーが壮馬に挟まり、姿が変わる。
『定刻の反逆者!海賊レッシャー!』
『イェーイ!』
壮馬は、ビルド・海賊レッシャーフォームにフォームチェンジする。
それと同時に。
『カイゾクハッシャー!』
ベストマッチウェポンであるカイゾクハッシャーが生成される。
「ハァァァァァ!」
壮馬は、カイゾクハッシャーで斬撃を行う。
ある程度ダメージを与えると、そこから、カイゾクハッシャーのビルドアロー号を引っ張る。
『各駅電車!急行電車!快速電車!海賊電車!発射!』
その音声が鳴ると、エネルギーがチャージされる。
銀頭が怯む中、ビルドアロー号が発射されて、電車のエネルギー体がダメージを与える。
「次だ!」
壮馬はそう言うと、オクトパスフルボトルとライトフルボトル振って、装填する。
『オクトパス!ライト!』
『ベストマッチ!』
その音声が鳴ると、壮馬はビルドドライバーのボルテックレバーを回転される。
すると、壮馬の周りにスナップライドビルダーが出現して、トランジェルソリッドが注入されて、アーマーの形になる。
すると。
『
「ビルドアップ!」
そんな音声が鳴ると、壮馬はそう叫ぶ。
すると、アーマーが壮馬に挟まり、姿が変わる。
『稲妻テクニシャン!オクトパスライト!』
『イェーイ!』
壮馬は、ビルド・オクトパスライトフォームにフォームチェンジする。
「ハァァァァ!」
壮馬は、ライトハーフボディのBLDライトバルブショルダーを光らせて怯ませて、そこから、フューリーオクトパスによって、鞭のような攻撃をしていく。
すると。
「ハァァァァ!」
「ふっ!」
ユエがハジメのドンナーを持って銀頭に向かい、香織は支援をしていた。
「お前ら…………!ハジメは!?」
「まだ目が覚めない…………けど!」
「絶対に守ってみせるから!」
「…………ったく!」
壮馬がそう聞くと、ユエと香織はそう言う。
それを聞いた壮馬は、そんな風に言うと、銀頭と応戦していく。
一方、ハジメは。
『俺は…………何も出来ないのか?』
ハジメはそんな風に思っていた。
自分が倒れている中、仲間達は必死に自分を守ろうと戦っていた。
かなり消耗していて、劣勢気味だったが。
『…………アイツらが必死に戦ってるのに、俺は…………ここで倒れてるしかできないのか?香織とユエは泣いてるのに…………!』
『……………力が欲しいか?』
ハジメはこんな時に何もできない己に苛立ちを見せる中、そんな声が聞こえてくる。
『…………なんだ、いきなり』
『…………お前に問おう。この私の力を求めるか?』
ハジメはその声の主にそう聞く。
その声の主は、そんな風に言う。
それを聞いたハジメは。
『…………決まってる。あいつを殺す為に、力を……………!』
『ふふふふ…………!いいだろう。力を貸してやろう』
ハジメはその声の主に対して、そんな風に答える。
それを聞いた声の主は、笑いながらそう言う。
壮馬達が戦闘する中、ハジメが居た場所から、悪意のオーラが出てくる。
「「「っ!?」」」
三人が驚いて、その方を向く。
銀頭もあまりの気配に、攻撃を止めた。
「ハジメ…………?」
「ハジメ君!」
「ハジメ!」
三人はそう言う。
すると、壮馬は気がついた。
ハジメの腰に、ドライバーが装着されていたことを。
すると。
「…………変身」
ハジメはそう言うと、そのドライバーの上部に触れる。
『アークライズ!』
その音声が鳴ると、ハジメの体から流体金属の様なものが出てきて、それがアーマーへと変化して、ハジメに装着される。
『オール・ゼロ………』
その音声が鳴ると、ハジメは仮面ライダーアークゼロに変身する。
「アークゼロ…………」
「ハジメ君…………!」
「ハジメ…………!」
「よくやったな。あとは任せろ」
壮馬がそう呟く中、香織とユエはそう言う。
ハジメはそう言うと、二人は安堵したのか、力が抜ける。
ハジメは、壮馬に話しかける。
「行くぞ。あいつを殺す!!」
「ああ!勝利の法則は…………決まった!」
ハジメがそう言うと、壮馬も答える様にそう言い、ラビットフルボトルとタンクフルボトルを振って、装填する。
『ラビット!タンク!』
『ベストマッチ!』
その音声が鳴ると、壮馬はビルドドライバーのボルテックレバーを回転される。
すると、壮馬の周りにスナップライドビルダーが出現して、トランジェルソリッドが注入されて、アーマーの形になる。
すると。
『
「ビルドアップ!」
そんな音声が鳴ると、壮馬はファイティングポーズと共にそう叫ぶ。
すると、アーマーが壮馬に挟まり、姿が変わる。
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!』
『イェーイ!』
壮馬はラビットタンクフォームに戻る。
「ふっ!はっ!」
「よっ!ハアッ!」
ハジメは、アークゼロのビームエクイッパーからショットライザーを大量に空中に生成して、ドンナーの銃撃と共に、銃撃する。
壮馬も、ラビットハーフボディの力で素早く動きつつ、攻撃していく。
「遅ぇ!」
銀頭は反撃しようとするが、アークゼロは、数億通りの事象に対する結論を導き出す能力があり、今のハジメに攻撃は届かない。
ハジメはジャンプすると、天井に手榴弾を仕込んだ。
着地すると。
「香織達を弄んでくれた礼だ。存分に食らいな!」
ハジメはそう言うと、ドンナーとショットライザーから銃撃を放つ。
その銃撃は、手榴弾に命中すると、天井が崩落する。
それを受けて、銀頭は満身創痍だった。
「決めるぞ」
「ああ」
二人はそう話すと、必殺技の体制に入る。
壮馬は、ボルテックレバーを回転させる。
『
その音声が鳴ると、二人はジャンプする。
すると、グラフ型の標的固定装置で銀頭を固定する。
そのまま。
「「ハァァァァァ!」」
『ボルテックフィニッシュ!』
『イェーイ!』
『オールエクスティンクション』
壮馬はボルテックフィニッシュを、ハジメはオールエクスティンクションを発動する。
二人のライダーキックが、銀頭に炸裂する。
それを受けた銀頭は、消滅した。
二人は着地する。
すると、二人は変身解除して、壮馬は座り込み、ハジメは倒れる。
「ハジメ君!」
「ハジメ!」
「疲れた……………」
「流石に……もうムリ……」
香織とユエが駆け寄る中、二人はそう呟く。
こうして、オルクス大迷宮のボスは倒されたのだった。
その頃、トータスの教会。
そこでは、イシュタル教皇に対して、愛子先生が叫んでいた。
「どういう事ですか!?嫌がる生徒達に、戦いを無理強いするなんて!仲間の死を…………目の当たりにしたばかりなんですよ!悲しみや恐怖から立ち直るには、時間がかかるんです!」
愛子先生はそう叫ぶ。
その理由は、迷宮攻略が再開されるというのを聞いたからだ。
それに不服を抱いた愛子先生は、イシュタル教皇に直訴しに来たのだ。
それに対して、イシュタル教皇は。
「…………確かに、あれは不幸な出来事でした。まさか、勇者一行の中に、仲間を害そうとする者が居たとは…………」
「……………」
「本当にそう思っているのなら、今すぐ辞めさせてください!でなければもう、農地には行きません!」
イシュタル教皇はそんな風に言う。
どこか、他人事の様に捉えているイシュタル教皇に、光輝は密かに睨んでいた。
すると、愛子先生はそう言う。
それを聞いたイシュタル教皇は。
「…………それでは、こうしましょう。否と仰る方には、無理強いしない事をお約束します」
「…………お願いしますね」
「愛子様の天職は、大変貴重な作農師。その能力を活かして、引き続き、農地開拓にお力添えをいただきたい」
「…………失礼します」
イシュタル教皇は、そんな風に提案をする。
それを聞いて、愛子先生はそう言うが、イシュタル教皇はそう言う。
愛子先生ほどの存在の協力を得られなくなるのは困るという判断から、そうしたのだ。
それを察した愛子先生は、拳を握りつつ、去っていく。
それを思い出した光輝は。
「……………はぁ」
「どうしたの?光輝君」
「いや、ちょっと、考え事をしてただけだ」
光輝がため息を吐くと、恵里はそう聞いてくる。
それに対して、光輝はそう答える。
すると、雫が話しかける。
「…………やっぱり、愛子先生は怒ったのね」
「ああ。イシュタル教皇は、無理強いはしないと約束したが、それは愛子先生の協力を得られなくなる事を避けての判断だろう」
「…………やっぱり、僕たちの事を戦争の兵器として扱う…………壮馬が言ってた事は合ってたって事だね」
雫がそう聞くと、光輝はそう答える。
恵里はそう言う。
すると。
「休憩は終わりだ。先に進むぞ」
『はい!』
メルドはそう言い、光輝達は先を進むことにした。
行く先は、ハジメ、壮馬、香織の三人が落ちたあの橋だ。
今回はここまでです。
今回は、オルクス大迷宮のボス戦です。
東都のベストマッチフォームを駆使して戦う壮馬。
そして、ハジメがアークゼロの力を獲得しました。
4人は頑張って、ヒュドラを撃破する事に成功しました。
そんな中、愛子先生は、イシュタル教皇に直訴していました。
そして、光輝達はベヒモスのリベンジ戦に挑むのだった。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今後の展開などでリクエストがあれば、受け付けています。