バカとテストと召喚獣~バカな天才の集まりGクラス~ 作:八月一日
お久しぶりの更新となりました、八月一日です。
久しぶりに評価をみたらいつの間にかめちゃくちゃ下がってる……ま、どうでもいいか…。
評価してもらうためにやってるわけでもないですし。
それでは、どうぞ!
「はい、坂本君」
「お、おう。ありがとな姫路…」
地面に横たわる級友の死体が文字通り命懸けで知らせてくれたこのスポーツドリンク型三途の川…どうすれば…。
そう思っていると神谷君が沈黙を破った。
もしかして状況の打開策をーー
『…あ、そうだ。佐門、佐門』
「なにかしら?」
『僕もみんなのために飲み物持ってきたのに忘れちゃってさ…とってきてくれる?教室にあるとおもうんだ』
「わかったわ!でもきっとおそらく時間がかかるわ!」
このクソ野郎ぉ!
自分の命を犠牲に、僕をも生贄にして幼馴染を助けやがった…!
「ん⁉姫路さんアレはなにかなぁ⁉」
「えっ?なんですか?」
僕が指した明後日の方向を姫路さんが見る。
(くらえやぁっ!)
(ぐぼぉ⁉もごぁぁっ⁉)
その隙に神谷君のボディに渾身の一撃をいれ、無理やり劇薬を流し込む。
目を白黒させているので、顎を掴んで飲み込ませるのを手伝ってあげる。
噛むように飲むのがポイントです。
「これでよし」
「……鬼畜ですね、吉井君」
東雲君が雄二に劇薬を呑ませながら何か言ってるけど気にしない。
神谷君と雄二が空気を掴もうとしてるけど気にしない。
「姫路さん、どうやら吉井君の見間違いだったようです」
「あ、そうですか」
ごめん、姫路さん。騙したりして。
でもこの過酷な世の中で生きていくには仕方がないことなんだ。
「うん。やっぱり酸っぱかったけど、ご馳走様」
「今度は普通のをお願い致します」
四人の犠牲者を出したものの無事処理完了。
僕の気持ちはこの青空のように晴れ晴れとしている。
「あ、早いですね。そんなに喉が乾いていたんですか?」
「うん。特に二人がそうみたいで」
そうですかー。と姫路さんは嬉しそうに笑う。
『う…うぅ……。ありがとう、姫路さん……』
ヤバイ。目に光が見えない。
「じゃあ、わたしは水筒を片付けに教室へいってきます」
とてとてと姫路さんはかけていった。
あれで料理の腕さえ人並みだったら最高のお嫁さんだろうな…。
こう、毎日丁寧におかえりなさいって三つ指ついて………。
『どうしたの?吉井君、いきなりニヤニヤして…保健室いく?』
失礼な。
でもこの時、僕は知らなかった。
神谷君の料理の腕とこれから更なる悲劇があることを。
****
「修玖ー!水筒とっ………とってきたわよ」
いま、犠牲者が増えてることをみたけど無視したよね。
そんな中西さんの手には確かに一人用では大きい銀色の水筒があった。
『う…あ…ありがとう……』
なんとか、というふうに立ち上がった神谷君は僕に生まれたての子鹿を彷彿とさせた。
『よいしょ、と。はい、吉井君』
「あ、ありがと」
実をいうと僕は限界まで喉が乾いていた。
ありがたく両手で紙コップを受け取り、一気にあおる。
ゴクン
「あ…飲んじゃった…」
「ん?どうしたの中西さん」
何故か中西さんは驚き戸惑いの表情でこちらを見つめてくる。
え?なに?なに?
僕、いまこれを飲んだだけ……はっ!
「神谷君!まさか!」
『お返しだよ吉井君』
まさに悪魔の宣告。
彼の言葉は周りの熱気で温められた僕の身体を凍えさせた。
「吉井君…修玖は料理をすると100%の確率で失敗するの」
「じゃ、じゃあこれは…」
「多分、毒…みたいな?」
多分、いきなり裁判所に連れてこられた人が「あんた死刑ね」と言われたらこんな感じなのだろう。
僕の頭の中に色々な楽しい思い出が駆け巡る。
試召戦争で雄二がやってくれたこと……二年生の振り分け試験で姫路さんが倒れた事………一年生の時、美波のために雄二や秀吉、ムッツリーニと協力したこと……。
「ってまだ死ねるかぁぁぁ!」
僕はまだ人生計画、『新説版 クラスメイトから結婚まで〜君と出会えた春〜全1025話』を成し遂げてない!
あと986話はどうすればいいのさ!
『吉井君…まさか…生きてるなんて信じられない…!』
「最近、姉さんの料理を食べることが多いからね!」
『ならば腕ずくで落とすのみ!』
「させるか!落ちるのは君の方さ!」
お互いが腕を引き、渾身の一撃を放つ。
くらえ!僕の必殺技、メキシカン・ハイドロ・メガ・クラッシャー!
「おやめなさい」
「がっ」
『がっ』
僕らの渾身の一撃は互いに当たることなく、東雲君のボディブローが決まり身体がくの字に曲がって、
「『うわぁぁああ』」
宙をまい、僕は植木に、神谷君はベンチに突っ込んだ。
「いまは体育祭中です。仲間割れはよしましょう」
これはのちに文月学園伝説、宙をまうドッペルゲンガーとして語り継がれることになった。
「いててて…」
『あたたた…』
僕は枝で切れた腕を触りながら、神谷君は腰をさすりながら立ち上がる。
「くぉらぁ!貴様ら、またなにをしたんだ!」
「て、鉄人!」
『またって…てうわぁぁぁ』
「あ、お二人方。あと二分で二人三脚が始まりますからそれまでに帰ってきてくださいね」
東雲、それはインポッシボーっていうものだよ。
こうして僕は神谷君の料理(?)、神谷君は姫路さんの劇薬を飲んだ直後でうまく動かない身体での鉄人との制限時間付き鬼ごっこがはじまった。
いやぁ久しぶりに書くと短いですね〜あはははは……すみません、頑張ります。
ーーでは