バカとテストと召喚獣~バカな天才の集まりGクラス~ 作:八月一日
これ、僕死んだね…
でも、床に
フィードバックのダメージで気を失いながら倒れていく僕の身体を柔らかいクッションが支えてくれた。
「大丈夫ですか、明久君?」
後ろ上方から聞こえるのは姫路さんの麗しい声。
……ん?姫路さん?
もしかしたら僕はとんでもない事をしてしまったのかもしれない!
フィードバックなんて気にしてられるか!
今僕ができる最高速の動きでクッションから跳び起き、振り返る。
「あんまり無理はしない方がいいですよ?」
そこには姫路さんが苦笑いをして座っていた…
ふむふむ、そう言う事か。
倒れそうになった僕を支えてくれたのか…
ーーその胸に実る二つの大きな果実で。
「グぼハァっ!」
「あ、明久君⁉」
「姫路…さん…僕は…もう…満足…だ…よ…」
「なに縁起でもない事言ってるんですか⁉起きて下さい!寝ちゃダメです!」
ああ、ぼくは今姫路さんに膝枕をしてもらってるんだ…
もう、疲れたし寝ていいよね?
「おや…す……み…」
「明久君!」
「……はいはいどいて~」
「与土さん、一体何を」
「……いいから見てて……えい!(ボキッ)」
「のあ!」
「……どう?目、覚めた?(ゴキッ)」
「ぐっ、い、今何を」
「……さっきの佐門の攻撃で骨がずれたみたいだから直したんだよ。ぼく、保体が得意なんだよね」
「…………!(ピクッ)」
「……でも応急処置だから後で病院に行っといた方がいいよ」
「…………(ちょんちょん)」
「ん?なんだ土屋」
「…………保健体育のフィールドにして欲しい」
「…何故だ?」
「………雨谷恭と戦いたい」
「はあ…お前と言う奴は…お前の気持ちはわからんでも無いがしかし私闘は「……いいよ別に受けて立つよ」……」
「……相手がいいって言ってるんだからいいでしょ?あれだけ自信タップリに言われたら気になるし」
「しょうがない……保健体育フィールド承認!」
保健体育の王として与土さんを倒したいのはわかるけどムッツリーニ、相手はGクラスだよ?
「………サモン」
「……サモン!」
呼び声と共に二人の分身が魔法陣か姿を見せる。
ムッツリーニの召喚獣は忍装束に小太刀を二振り。
一方、与土さんの召喚獣は同じく忍装束に鉄爪とブレードがついた手甲を右腕に装備している。
Fクラス 土屋康太 保健体育 631点
「……凄い点数だね。君ホントにFクラス?」
それには僕も同感だ。
なんたってムッツリーニは総合得点の約7割以上が保健体育の最強のムッツリスケベだからね。
「………保健体育で俺に勝る者はいない」
「……そうかなぁ。ぼくはこれでもGクラスーー」
Gクラス 与土恭 保健体育 3075点
「悪いけどFクラスには負けられないんだ」
「………くっ…負けない…『加速』!」
「……え?」
ムッツリーニが腕輪の発動キーを言って召喚獣が加速して最後には姿が消える。
Fクラス 土屋康太 保健体育 621点
VS
Gクラス 与土恭 保健体育 2797点
次に現れた時は与土さんの召喚獣を切り刻んでいる。
「……今の何?」
流石3000点級。
フィードバックのダメージが殆どないようだ。
「腕輪だ与土。ついでに全員聞いておけ。単科目で400点以上を取ると召喚獣に特殊能力を付加する事のできる腕輪が装着される」
『へー知らかった』
「……先に言って置いてくださいよ」
「すまない。腕輪の能力は人によって違う。さっきも見た様に土屋の
腕輪は『加速』、姫路は『熱線』を放つ事が出来る」
「発動にはどの様にするのですか?」
「取り敢えず発動、と言えばいい」
「……わかりました。いくよ土屋君。発動!」
…………
………
……
…
「……先生何も起きないんですけど。ぼく何か学園長に嫌われる事、しましたか?」
「いや、違う。姫路の様に何もなしに発動出来るのも有れば土屋の様に一定の行動中に発動するのもある。他には武器で攻撃でした時にだけ発動出来る物など様々だから色々試してみろ」
「……はーい。じゃあ…喰らえ!」
「………っ!加速!」
雨谷さんが不意に袈裟懸けに切り裂くのをムッツリーニは腕輪の能力でギリギリよける。
「……じゃあ今度は…発動!」
試しもあり発動キーを言いながらムッツリーニの召喚獣へと駆けていく天谷さんの召喚獣。
大きく振りかぶったそのブレードはムッツリーニには悠々かわす程の動きだった。
でもムッツリーニは回避ではなく迎え撃つ様に小太刀を一閃させる。
その小太刀が与土さんの召喚獣の首を両断する。その寸前、
「……当たりっ」
ーー雨谷さんの召喚獣の腕輪が赤く光を放つ。
「………っ⁉」
驚き、戸惑うムッツリーニをよそに光はどんどん大きくなる。
「やぁぁぁっ!」
光は雨谷さんの召喚獣のブレードを包みやがて炎と化す。
炎を纏ったブレードは高速で目の前の召喚獣に襲い掛かる。
「……この勝負、ぼくの勝ち」
炎の刃がムッツリーニの召喚獣を両断する。
Fクラス 土屋康太 保健体育 0点
VS
Gクラス 与土恭 保健体育 2697点
「………く…そ…」
腹を二つに切り裂かれたムッツリーニはフィードバックの痛みで気を失ってしまった。
100%では無いにしろフィードバックはキツイ、僕はこれを明言する。
腹を切り裂かれたのはかなりはダメージのはずだ。
……よく生きてるなぁ僕。