it‘s morphing and sing time 作:バンバラバンバンバラバラバンバン
だから次回からはもういろいろと端折っちゃいたいと思います
「ネフシュタンの、鎧ッ……!?」
「へぇ……てことはお前、この鎧の出自を知ってんだ?」
「二年前、私の不始末で奪われたものを忘れるものか。なにより……。私の不手際で奪われた命を忘れるものかッ!」
ネフシュタンの鎧とは、二年前のツヴァイウィングのライブと並行して秘密裏に行われていた起動実験を行っていた完全聖遺物。突如として出現したノイズによる惨劇により行方不明となっていた。
「やめてください翼さん! 相手は人です! 同じ人間です!」
「「
綺麗にハモった
「寧ろ、貴女と気が合いそうね」
「だったら仲良くじゃれあうかい!?」
そう言うと同時に少女は装備している茨の鞭を伸ばし、翼に向かって振り下ろす。凄まじい速度で迫ってくる。鞭を翼は上空への跳躍で回避する。
そのまま翼は少女に切りかかるが全て躱され、カウンターで蹴りを食らう。
蹴り飛ばされた翼は、地面に倒れた。
そして、少女は響に向けて杖を掲げる。杖の中心の宝石部分から光の弾丸が放たれ、
その光が地面に着弾すると、そこからいきなりノイズが現れる。
そのノイズは駝鳥のような見た目をしていて嘴から粘液を吐きつけ、響を拘束する
「二人にかまけて、私を忘れたかッ!」
「お高く留まるなッ!」
少女が響の方を見ている隙を狙って翼が切りかかる。
しかし、攻撃は全て少女に凌がれ、翼は投げ飛ばされる。
「のぼせ上がるな人気者。誰も彼もが構ってくれると思ってんじゃねぇッ!」
そのまま少女は翼の頭を踏みつける。
「鎧も仲間も、アンタにゃ過ぎてんじゃないのか?」
「……繰り返すものかと、私は誓った!」
千ノ落涙
少女が大量の刃を避けるため足の力を緩めた瞬間を狙い翼は技の範囲から離脱する
その後も幾度となく刀と鞭がぶつかり合うが分は少女の方にあった
「鎧に振り回されている訳ではない、この強さは本物ッ……!?」
「ここでふんわり考え事たあ、ちょせぇ!」
そして少女は鞭の先端にエネルギーを収縮してエネルギー弾を翼に向けて放つ
NIRVANA GEDON
そのエネルギー弾はものの数秒で翼を光に飲み込み大爆発を起こす。
「ふん、まるで出来損ない。欠片の聖遺物が完全聖遺物に敵うものか」
「…………確かに、私は出来損ないだ」
「あ?」
「この身を一振りの剣として鍛え上げてきたはずなのに、あの日、私は無様にも生き残ってしまった…………」
「だが、それも今日までの事。奪われたネフシュタンの鎧を取り戻す事で、この汚名を雪がせてもらうッ!」
「そうかい。脱がせるものなら脱がして…………ッ!? 何…………ッ!?」
立ち上がった翼に追撃をいれようとした少女は自分の体が動かないことに気付く。
そして自分の影に一本の小刀が刺さっていることにも。
影を刀剣の類で縫い付ける事で、敵の動きを封じる影縫いを翼は仕掛けていた。
「月が覗いている内に、決着を着けましょう」
「…………まさか、歌うのかッ!? 『絶唱』をッ!?」
「防人の生き様、覚悟を見せてあげる!胸に刻み込みなさいッ!」
そして、翼が絶唱を歌い終えた瞬間
全てが吹き飛んだ。
弦十郎たちと合流した響は先程の絶唱で作られたクレータ中心にいる翼の向かう
「無事か、翼ッ!?」
「私とて、人類守護の務めを果たす防人」
「────こんなところで折れる剣じゃありません」
翼はすぐ私立リディアン音楽院の近くの病院に搬送された
「かろうじて一命は取り留めました。ですが、容態が安定するまでは絶対安静。予断の許されない状況です」
「よろしくお願いします」
引き連れた部下ともども、弦十郎は医師に頭を下げる。
「俺たちは、鎧の行方を追跡する。どんな手掛かりも見落とすな!」
「貴女が気に病む必要はありませんよ。翼さんは自ら望み、歌ったのですから」
「緒川さん、桜田さん。」
響のもとにやってきたのは翼のマネージャー、緒川慎次と副司令補佐の桜田ヒロムだった。
響の隣の自販機でコーヒーを三つ買い、1つを響に渡す。
「…………ご存じとは思いますが、以前の翼さんはアーティストユニットを組んでいました」
「ツヴァイウィング、ですよね」
「その時の翼さんのパートナーが天羽奏さん。今は貴女の胸に残る、ガングニールのシンフォギア装者でした」
そして緒川は天羽奏について話した。彼女がシンフォギア装者になった経緯、ライブ会場で命を落としたことを
「…………奏さんがいなくなり、一人になった翼さんはその穴を埋めるべく、自分を殺し、一振りの剣として生きてきました。そして今日、翼さんはその使命を全うすべく、死ぬ事すら覚悟して、絶唱を歌いました…………不器用ですよね。同じ世代の女の子が知ってしかるべき恋愛も遊びも覚えず、ただ剣として戦ってきたんです。でもそれが、風鳴翼の生き方なんです」
「でも…………、そんなの、酷すぎます。私は翼さんの事をなにも知らないで、『一緒に戦いたい』なんて、『奏さんの代わりになる』だなんて…………」
「僕も、貴女に奏さんの代わりになってほしいなんて思っていません。誰もそんな事は望んでいません…桜田さん?」
そこで緒川がそれまでだまっていたヒロムが何か考えていることに気付いた。
「ああ、すみません、自分は天羽さんのことあまり聞いたことなくて。」
「…そうでしたね、あなたたちはまだ2課に入って1年もたってないんでした。
ですが、それ以上に…いえ、これ以上言うのは無粋ですね。」
「?」
「お二人とも、僕からのお願い、聞いてくれますか?翼さんの事、嫌いにならないでください。翼さんを世界でひとりぼっちにさせないでください」
「……はい」
「了解」
it‘s morphing and sing time next mission
「響は響のままでいてね」
「たのもーッ!」
「名付けて、『天下の往来独り占め』作戦!」