超天才清楚系病弱美少女ハッカー風転生者がヤケクソになる話   作:VISP

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地球編 ※ただし原作70年前

 

 「いやこれは無いでしょ。」

 

 生まれながらの下半身不随!

 しかも孤児!

 しかし、その頭脳はガワが超天才清楚系病弱美少女ハッカーだからか正に天才!

 身体能力?期待すんなよガワももやし半身不随やぞ。

 まぁその頭脳が偉い人の目に留まって養子に貰ってくれる事となった。

 精々愛想尽かれないように頑張るかーと思ってたら、この世界の年号ってC.E.なんだよね。

 C.E.ってね、あの悪名高いガンダムSEEDの年号なの。

 住民の民度とか倫理観終わってて、コロニーの一部と地球で戦争してて無警告で戦略兵器ブッパするガンダム界隈でも屈指のヤベー世界って事です。

 そして拾ってくれた偉い人がどう考えても地球圏でも一握りレベルの富裕層でして。

 しかも苗字がアズラエルって言うんですよねー。

 ご本人やご子息の名前はムルタじゃないそうですけど、どう考えてもアズラエル財閥関係者というか一族です本当に(ry

 

 Q、つまり?

 A、原作で悪役のブルーコスモス(テロ屋)とロゴス(資本至上主義秘密結社)と繋がってる可能性高し。

 

 この時点で座したままだと民衆に石投げられたり吊るされたりする可能性が出てきて頭痛くなってくる。

 私には世話役を付けてもらって色々勉強をさせてくれるし、月に数度会えるか程度だけどご子息共々大事にしてくれるのは分かる。

 恩もあるから何とかしたいが、たかが多少頭が良い程度の孤児の半身不随の小娘には聊か以上に荷が重い。

 しかしリンチは嫌だし、平穏な生活は手放したくない。

 

 「う~~~~~~~ん………やっぱり原作ままとか無理ですね。諦めましょう。」

 

 となれば、割り切って自分のために世界の行く末を変えてしまうべきだろう。

 アコード?知らん知らん。

 こんなごみ溜めみたいな世界のトップに立ちたいと言うのならどうぞご自由に。

 彼らが台頭する頃には私はどっか遠く(火星以遠かあの世)に逃げ切り勝ちしてる予定ですからノータッチで。

 

 「では先ずは出来る事から始めましょう。

 

 千里の道も一歩から。

 取り敢えず、CPUとプログラムと通信環境揃えてから、得意のクラッキングと参りましょう。」

 

 

 ……………

 

 

 「んー、まぁこんな所でしょうか。」

 

 あれから早10年。現在C.E.20年。

 何度か顔出しした関係者のパーティでもムルタ氏を見つける事も出来ず、私はお父様の会社の子会社の一つを買い取らせてもらい、主にプログラミング関連で成功を納めつつ、あちこちに投資したり伝手を繋げたりして順調に規模を拡大させ、充実した日々を過ごしていた。

 結婚?頭C.E.民はちょっと…。

 大体の奴は金目当てだし、こっちが下半身不随で子作りも難しいと知ったら同情されるばっかだし…もういいかなって。

 孤児院の子供達とか自然活動保護の一環で拾った動物達との触れ合い位ですよ、私の癒しって。

 後はやはりアニメやゲーム、ラノベとかのサブカルですよサブカル。

 スポンサー側になって好みの作品をプロデュースできるなんて頑張った甲斐があったってもんですよウヘヘ。

 

 「新型の食料生産コロニーの稼働は順調そのもの。プラントとの取引は好調のまま。しかし、肝心要の火星圏開拓への公募は低調。まぁ近場に手頃なのが沢山ありますし、遠すぎますか。」

 

 プログラム、特に対ウイルスソフトに関して他の追随を許さないと評判の我が社が次に社運を賭けて乗り出したのが宇宙開発でした。

 C.E.世界では悪名高き再構築戦争以後、国連により宇宙開発の遂行が宣言されたため、西暦時代よりも遥かに宇宙進出が進んでいます。

 そんな世界だからこそ敢えて軍事関連には殆ど出資せず、主に宇宙における医療・食料・生活必需品関連で業績を上げています。

 特にC.E.30年代は最も宇宙開発が盛んに行われた時代であり、各ラグランジュポイントにてコロニー建造ラッシュが起きていました。

 勿論、そんな大規模工事が行われているのなら人の活動も活発であり、人が生きるならば食料に医薬品に医療施設に生活雑貨に多数の娯楽と、必要なものは枚挙に暇がありません。

 そうしたある種のバブル景気の波に乗る事に成功した、という訳です。

 

 「とは言え、既にブルーコスモスの様なテロ団体があちこちに出始めてますし、そいつらが動き出す前には逃げ出したい所ですねぇ。」

 

 今は良い。

 自分は富裕層だし、多くの力によって守られている。

 何より迫害対象となるコーディネーターではないからだ。

 だが、何れプラントが力を持った時、その図式は覆り、やがて空の化け物となった彼らによって大勢が殺されるだろう。

 因果応報と言えばそうだが、そんな他人事に巻き込まれるのは堪らない。

 この世界も何れターンAの月光蝶によって塵も残さず消滅して黒歴史の一部になるにしても、私は自分が最後の瞬間まで快適に生きるための努力を欠かすつもりはない。

 

 「今はまだ力を蓄えるべきですね。後はそろそろ軍事関連のコネが欲しい所ですが…。」

 

 一応自分もアズラエル財閥に属する業界人の一人なので、多少のコネはあると言える。

 アズラエル財閥で主に採用してるセキュリティソフトもうちの会社が出してるものだし、他にも各種CPUとかもだ。

 最近の話だと、私が主導となり最新の量子CPUの開発に成功、量産を開始している。

 

 「出来ればこのまま静かに、とは行かないのでしょうねぇ。」

 

 こうして、原作時空はまだまだ先な事もあり、私は次々と手を打ち続けるのでした。

 

 

 ……………

 

 

 現在、C.E.60年にて

 地球人類はプラントと理事国と他中立国、そして火星自治区へと分裂していた!!

 

 「ちゃうんや…(震え声)」

 

 そして、ヒマリ・ミョウジョウ初代火星自治区代表にして現ミョウジョウグループ会長(御年60)は自室で頭を抱えていた。

 彼女は物心ついてから今日まで、死にたくない&最後まで快適に生きたいという欲望のままに技術チートの限りを尽くしてきた。

 結果、「誰も投資してくれねーんなら自分で金集めて理想郷作ってやるよオラぁッ!!」となったのだ。

 儲けた金を次の商売に回して増やし、それで儲けた金で更に次の商売に回して増やし、という形で彼女と彼女率いるグループはロゴス?一族?知らねぇなぁ!とばかりに金を稼ぎに稼いだ。

 とは言え、それを社会に還元しなかった訳ではない。

 寧ろ積極的に還元していたと言っても良い。

 その最たるものが各LP(ラグランジュポイント)における食料生産コロニー群の存在である。

 「宇宙でも充実した食生活を」をモットーに経営されているこれらコロニー群は大体のものは何でも作れると言われるプラントでは禁止されている穀物含む食料品を多数製造している。

 プラントに出荷する分は一度纏めて理事国が購入してからプラントへ輸出される形にこそなっているが、実質宇宙で暮らす全ての人々のインフラの一部を担っている(握っているとも言える)。

 これらは利益率としては敢えてやや低めに設定されており、宇宙に出たばかりの人々も安心して生活できる一助となっていた。

 一時、プラント理事国とはプラントへの食糧輸出関係でギクシャクしていた頃もあったが、最終的には理事国側が前述の形で折れた形となった。

 何故そんな事になったのか?

 

 例えマスドライバーで比較的安価かつ連続で宇宙に送り出せるって言っても、輸送費がかからない訳ないじゃん。

 

 西暦より遥かに発展しているとは言え、やはり輸送コストは深刻な問題として理事国に伸し掛かっていたのだ。

 そもそも鮮度が命の食料品は地産地消がメインであり、態々食料集めて打ち上げてプラントまで運んで~ってのに多額の金がかからない訳が無いのである。

 確かにプラントで製造された高品質な工業製品は魅力的で理事国の大きな利益となり、それに依存する形になっていったが、やはり余計な出費は抑えたいと思うのが人である。

 宇宙での食料生産事業はその辺を上手く突いた商売と言える。

 理事国が莫大な利益を上げると同時に、宇宙で展開する食料生産コロニーを多数保有するミョウジョウ・フーズもまたそのお零れに与っていたのだ。

 また、ソフトウェアにおいては地球圏第一位を誇るミョウジョウ・プログラムはプラントのそれを抑えて利益を上げており、未だにトップを独走していた。

 他にも多数あるミョウジョウ系列企業群はその利益を社員と設備、研究に振り分けつつ、その多くを更なる宇宙開発へと投資していったのだ。

 ここまで来ると舵取りさえ間違えなければ、後は金が金を呼んでくれる事態が続く。

 お金とは独りぼっちを嫌がる寂しがり屋とは誰の言葉だったか。

 余りに転がり込んでくる資本に、ヒマリ自身は途中から何も考えずに次の事業展開とか商品開発とか研究に思いを巡らせていた位だった。

 尤も部下達の叱咤激励、或いは何処からか派遣された刺客の襲撃によってすぐに正気に戻されてしまうのだが。

 そしてC.E.50年、遂にコネと実績と技術力と金と金と金と金と金と金と金と金と金の力によって、国連から火星開発公団の設立及び火星圏の経済特区・特別自治区への指定を勝ち取ったのだ。

 これにより火星は名実共にミョウジョウグループの領土と化したのだ。

 

 「正直ここまで成功するとは思ってませんでしたからねぇ。いや、私が天才過ぎたのがいけないのでしょうが。」

 

 コロニー建造ラッシュが終わり、コロニー建設業が下火になって関連企業が業績不振に喘ぎ始めた頃、ミョウジョウグループによりレーザー核パルス推進付きのコロニーが多数発注され、完成次第内部に火星圏開拓用の資材と人員を抱えて火星へと出発していった。

 そして片道一年近くをコロニー改装型移民船の中で過ごした後、順次火星圏開発へと乗り出した。

 当初、余りにも無謀と笑いの的となった火星圏開発事業だが、それを巨大とは言え一つの企業グループが成功させ、実質的に占有する事態となって初めて他の企業や財閥は慌て始めた。

 しかしもう後の祭りに過ぎず、彼らは何とか火星開発ラッシュに参加できないかミョウジョウグループへと接近していく。

 そして足元がお留守になった所で、地球圏に残ったグループ傘下企業がゆっくりと浸食していくのだ。

 システムこそ大型化しているものの、共時性パリティ通信の実用化によって地球から火星圏までタイムラグ無しの超長距離通信を実現しているため、そうした連携には苦労しないのも大きかった。

 これにより、ブルーコスモスの支援母体にもなっていたロゴスの政治的・経済的一強体制は崩れ、世界は原作にはない混迷の時代へと突入しつつあった。

 

 「ま、後は地球圏に住まう皆さんのお仕事ですし、私はのんびりと隠居させてもらいましょうかね。」

 

 火星自治区からグループ全体を各種監視プログラムによって見張りながら、彼女は今日も研究と趣味に没頭するのだった。

 

 

 

 

 

 

 このままでは彼女が死んだ後、この超巨大グループのトップの座を巡って凄まじい権力闘争が発生する事への対処法に頭を悩ませながら。

 どうにかこうにか軟着陸する方法を探す日々が始まるのであった。

 

 

 




結論、地球に生まれようが時間与えたら第三勢力構築して距離取ります。
ガチンコ絶滅戦争なんぞしてられるか!
オレは気配消して引き籠るぞJOJOー!

ちなみに火星の低重力環境はじめ火星圏での運用に即した各種兵器を開発してるので自衛もバッチリ!

MS?多分趣味もあって木星帝国系MSとか配備してると思う。
重力低いから歩行能力低めでも良いし、生産性高いし、色モノだけど発展機多いし
何より木星開発の偉大な功労者であるドゥガチには敬意持ってるから

火星は嵐が怖いので、基本的に衛星とコロニー以外は地下都市化
表面には太陽光発電システムとか格納可能な農業施設とかだけじゃないかな


後はプラント編と同年代で地球生まれやって終わりかな
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