魔法重視の竜の騎士は転生者   作:ザムデイン!

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第3話 最強の剣

 ダイやポップより一足先に「アバンのしるし」を受け取り卒業を言い渡されてしまった。ぶっちゃけ私がダイたちに着いていくと彼らの成長に繋がらないので別れて活動するつもりだ。

軍団長もミストバーンと親父殿以外には普通に勝てるだろうし…ロビンはパプニカに派遣済みだ。超竜軍団相手じゃ厳しいだろうが不死騎団程度なら軍団長(ヒュンケル)以外は普通に蹴散らせるはず。

軍団長(ヒュンケル)が現れたら足止めまでに留めて退きなさい」という指示は伝えてある。多分今頃「ハドラーの置き土産がぁ!」みたいな感じで憤慨しているのではないだろうか。

古来より敵の兵器を鹵獲して自軍に取り込むのは(いくさ)(つね)だから…まあこれくらい構わないだろう。

私の剣技を伝え日々アップデートし続けていたし、多分未だ魔道に堕ちている彼ではロビンに勝てない。ホイミンも送り込んだのでパプニカだけ優遇していると言えばそうなのだが、

ロビンは彼らに貰ったようなものだし、これくらいはいいだろう。オーザムにロビンを派遣しても良かったのだが…冷気には強いがメラ系はキラーマシンに唯一有効打になる魔法属性だ。

フレイザードの五指爆炎弾(フィンガー・フレア・ボムズ)には耐えられない可能性もある。

 さて、私の得意分野は魔法の方だったのだが…そちらだけ伸ばしても親父殿には絶対勝てないので、闘気の修行も幼い頃から余念は無かった。

剣技についてはここ数年のみだが、(ドラゴン)の騎士ということを加味すれば、決して「付け焼き刃」程度にはならないのだ。原作ダイなんて一年以内にあの成長ぶりだし。

竜闘気(ドラゴニックオーラ)の出力がデカすぎて魔法の効果が届き難いというのもあるのだろうが。単純に「竜闘気(ドラゴニックオーラ)の性質的に魔法耐性が高い」というのなら

双竜紋ダイがバーンのカイザーフェニックスだけであそこまでやられはしないだろう。だから「効果0」とまではいかないだろうが、魔法一本だけではどのみち厳しいのだ。

バーンは普通に反射呪文(マホカンタ)使ってくるし…(ダイ)に父親相手にあんな死闘をさせるつもりはない。「元超竜軍団長」ということは流石に隠せないだろうが、私1人で倒してダイの前まで引きずっていくつもりだ。

真バーンは双竜紋ダイじゃなければ厳しいだろうが3人も(ドラゴン)の騎士が揃えば流石に勝てるだろう。間もなく襲撃してくる魔軍司令ハドラー、彼と先生達との戦いに手出しはしないつもりだ。

まだ私の存在を魔王軍に知覚されたくなかったのと、「武人超魔ハドラー」誕生フラグを折りたくなかったのもあり、またヘタにハドラーを一方的に追い詰めて彼がバーンに失望され

「黒の核晶(コア)起爆」なんてことに繋がったらシャレにならない。アレがどの段階で埋め込まれたのか正確な時期が判らないから、ヘタなことは出来ない。

既に彼の身体はバーンの手が入っているだろうから用心するに越したことはない。私も参戦して今のハドラーを倒すことだけならそんなに難しくもないのだ。私の第一目標は地上最強の親父殿だし。

だから正史(ほんらい)通りアバン先生には死んだふりをしてもらうことにした。そして私自身は親父殿に勝てる手札を揃えなくてはならない。

対抗出来る地力は付いてきた。実戦経験はどうしても乏しくなってしまったが、私のここ数年の師匠達との特訓は生半可なモノではない。アバン先生の教えはその仕上げみたいなモノだ。

そして真魔剛竜剣に匹敵する「ダイの(つるぎ)」のような…強い武器が…ロン・ベルクとの繋ぎは既に作った。「貴方の作った剣で真魔剛竜剣をぶった斬りたいです」と紋章見せて言ったらあっさり気に入られた。

私の今のメインウェポンの吹雪の(つるぎ)も彼の作品だ。魔界産の特殊な魔宝石に魔法を込めることで繰り返し使える機構に出来るらしい。

彼にはヒャド系の適性は無かったので私が魔法を込めた。良い武器だが真魔剛竜剣には届かないだろう。いずれアバン先生に譲るつもりだ。

私は自分の武器の材料集めの一環として光の闘気を身に着けてからメタリンの身体をちょこちょこ削っては回復魔法で再生させて溜め込んでいる。

まず前提としてドラクエシリーズにおける「メタルキング」の名を冠する装備は作中で基本最強クラスの性能を誇る。

それ即ち神の金属たるオリハルコンにも金属としての純粋な性能なら負けていないであろう、ということだ。

メタルキングから採取出来る金属は「メタリウム」と名付けられているらしいが…私は「メタルスライムの体成分もこのメタリウムだろう」と推測した。ゲームでは彼らの守備力は基本両者共カンストの999だ。はぐれメタル含めて。

当然他のステータスには差があるが…まあHPの差は身体の大きさの差、生命力の差でしかないであろう。

最近のドラクエでは「メタスラのけん」とか出始めているが、アレはメタリウムの含有量が違うとかそんなんだろう。

というか普通に同じ量集めるなら地上にもいるが結構珍しいメタルスライムをせこせこ狩って集めるより、魔界にでも出向いて身体の大きいメタルキング一匹狩る方が絶対楽だろうしな。

探索呪文(レミラーマ)を使って発見した、カールの僻地に住んでいた魔族の錬金術師に、「覇者の冠」と併せて見てもらったところ、「オリハルコンとも差は無い」と太鼓判を押された。

ロモス王にねだって「覇者の(つるぎ)」は回収したから最悪これで戦うつもりだったが…第一次侵攻で親父殿が攻めるリンガイア方面の救援は間に合わないだろう。

だから親父殿はカール方面で超竜軍団ごと迎え撃つつもりだ。基本彼らは人間を舐めているので初回で倒せれば竜騎衆は出てこないだろう。

リンガイアは見捨ててしまう形になってしまうが…この考えも傲慢だな…「自分が助けなきゃ負ける」なんて…彼らも抵抗しなかったわけではないだろうに。

 

「ロンせんせーい!材料集まりましたよー!」

 

「おお、レイか、また、ここに来たということは…『いよいよ』か?」

 

「はいっあと錬金術師さんから『オリハルコンとメタリウムの1:1の比率の合金で性能低下は無い』とのことですっ」

 

「そうか…金属そのもののことはオレも素人とは言わないが、専門家には劣るからな…それなら予定通りに、か?」

 

「ハイッこの『覇者の冠』のオリハルコンの半分とメタリウムを使った合金で最強の剣を作ってくださいっ!あと『覇者の(つるぎ)』も持ってきましたから…コレは絶対越えてくださいね?」

 

「フ…バーンの時よりよっぽど面白い仕事になりそうだ…」

 

それから2日ほどかけて休み無しに剣を鍛え続け「最強の剣」が出来上がった。

銘は「レイの(つるぎ)」じゃダイと被るので「レイソード」にしてもらった。直訳すると「光の剣」だ。それっぽくていいだろう。「オリハルコン単一の剣よりは少し軽いだろう」とのこと。女性の私には丁度いいだろう。

溜め込んだメタリウムは殆ど全部預けた。デルムリン島に置いていたらザボエラに盗まれかねない。「残りはいつか来る弟のために」と告げて後にした。

 島に戻ると丁度アバン先生の自己犠牲呪文(メガンテ)の光が視えた。死なないと判っていてもあまり気持ちの良い輝きでないなこれは…

 

 

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