遊戯王デュエルログ-戦いの記録-   作:名もなきWater

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記録4 友情の漢・炎の剣士vs恋する乙女・光の道

 ◆

 

 デュエリスト・フェスティバル――通称『フェス』。

 海馬コーポレーションの専用部署によって定期的に開催されている、決闘者達の『祭り』である。

 

「城之内君、準備はできてる?」

 

 カタカタとキーボードを打ちながら、一人の青年が声をかける。

 武藤遊戯。かつてキング・オブ・デュエリストと称された生ける伝説。

 ……というのは過去の話。今はただの裏方その一である。

 

「おう、大丈夫だ」

 

 もう一人の青年は新型のデュエルディスクを装着し、腕を上下させて感覚を確かめている。

 城之内克也。かつてデュエルの大型大会で好成績を収めた決闘者。現在はプロを目指して修行中。

 ……なのだが、今はただの社会人である。

 武藤遊戯。城之内克也。

 海馬コーポレーションの社長直々に、今回のフェスの実行委員に指名された決闘者達である。

 二人の本業は別にあり、各々自分の夢に向かって邁進中……だったのだが、旧友から指名とあっては断れない。慣れない作業に四苦八苦しながらも、何とか開催と相成った。

 今から行われるのは、フェスの開催を告げる第一戦。即ち、エキシビション・マッチだ。

 

「フェス用のデッキも組んだし、準備万端だ。どんなデュエルになるか、今から楽しみだぜ」

「うん。使い慣れたカードが使えない、というのも新鮮でいいよね。代わりのカードを探しているうちに、思わぬ掘り出し物も見つかったりして」

「それなー。つっても、俺はそういうのあんま見つけられなかったけど。デッキの穴を埋めるので精一杯だったぜ」

「それはそれで楽しみだね。城之内君のデッキ構築力、見せてもらおうかな」

「へへっ、楽しみにしてな遊戯。お前みたいに必殺コンボとかは思いつかなかったけど、その分ケンジツな仕上がりになってっからよ!」

「うん。

 ……さて、と。向こうはどうなってるかな」

 

 

 ◆

 

 

 当然と言えば当然だが、フェスの実行委員は二人だけではない。

 海馬コーポレーションの社長直々の指名ではないものの、投票によって抜擢された決闘者達もいる。

 

「デュエルディスク、ヨシ。レギュレーション、ヨシ。デッキ、ヨシ。

 ……ヨシ、万事オッケーザウルス」

 

 恐竜を模したバンダナを巻いた青年が、PCの前で書類を片手に、記された項目を確認していた

 ティラノ剣山。彼こそが投票によって選ばれたフェスの実行委員。学生時代の経験を評価され、多くの決闘者から信頼を得ている人物だ。

 

「……いやでも、本当に大丈夫ザウルス? お相手はあの武藤遊戯と城之内克也。まだ時間はあるし、もうちょっと確認を――」

「大丈夫だって、剣山先輩!」

 

 もう一人。長髪のやや小柄な少女が、青年を激励した。

 

「レイちゃん……」

「一緒に運営しているのはあの伝説の二人だよ? そんな緊張せずに、ドーンと構えていて大丈夫だって」

「はぁ……だからこそ、だドン。あの二人が相手だからこそ、デュエルアカデミアの元生徒として……そして何より、個人的にも迷惑を掛けたくないザウルス。足を引っ張るようなことだけは絶対に御免だドン」

「うーん、気持ちは分かるけど……あの二人は、そういうことは考えないと思うけどなあ」

「それは俺も同感ザウルス。あの二人は優しいし頼りになるドン。だけど、それに甘えて当たり前になってしまうようなことは、絶対に駄目だと思うザウルス。

 レイちゃんも頑張るドン! お二人に恥をかかせないような、いいデュエルを頼むザウルス!」

「硬いってば、剣山先輩。運営に関しては先輩の気持ちは分からなくもないけど、これからボクがするのはデュエルなんだよ?

 例えばこういう時……十代様だったら、なんて言うと思う?」

「アニキなら……?」

「せっかくの機会なんだから、楽しいデュエルをして来いよ――十代様だったら、きっとそう言うと思うんだよね」

「それは……確かに、そうかもしれないザウルス。武藤遊戯と城之内克也。アニキだったらきっと……難しいことを考える前に、全力でデュエルを楽しむドン」

「うん。だから、ボク達も楽しもう。足を引っ張らないのも大事だけど――まずは、楽しまないと!」

『――二人共、準備はいいかい?』

「! はい、よろしくお願いします!」

 

 決闘者達が入場する。

 これより開催されるはデュエリスト・フェスティバル。通常とは異なるレギュレーション化でのデュエル。

 試されるのはデッキ構築力。より多くのカードに精通した決闘者が、この祭りを制する。

 

「漢・城之内克也、悪いが年下相手でも手加減しねーぜ! お前も俺を倒すつもりで、全力で来な!」

「勿論です! 本気で行かせてもらいます!」

 

「「決闘(デュエル)――!」」

 

 ◆

 

ターン1

 

「先行は頂きます!

 手札から魔法(マジック)カード《光の援軍》を発動! デッキの上からカードを四枚墓地へ送った後、レベル4以下のライトロードを一体、手札に加えることができる!

 ボクが選ぶのは《光道の龍(ドラグーン・オブ・ライトロード)》! そしてこの子は、自分の墓地にライトロードがいる時、特殊召喚できる!

 おいで、《光道の龍(ドラグーン・オブ・ライトロード)》!

 そして、モンスター効果発動! 特殊召喚に成功した時、デッキから《ライトロード》モンスターを墓地に送る!」

「へっ、悪いがそうはさせないぜ!

 手札から《エフェクト・ヴェーラー》の効果発動! こいつを墓地に送って、《光道の龍(ドラグーン・オブ・ライトロード)》の効果を無効にするぜ!」

「っと、流石ですね。それじゃあ今度はこの子!

 ボクは、《ライトロード・サモナー ルミナス》を攻撃表示で召喚!

 そしてモンスター効果発動! 手札を一枚墓地に捨て、墓地からライトロードを特殊召喚できる!

 さあ、来て! 《ライトロード・アサシン ライデン》!

 ライデンの効果発動! デッキの上からカードを二枚墓地に送る!

 ! ここで、墓地に送られた《ライトロード・ビースト ウォルフ》の効果発動! デッキから墓地に送られた時、フィールドに特殊召喚できる!」

「っ……マジかよ。あっという間にモンスターが四体も……」

「まだまだ、本番はここからですよ!

 ボクはレベル4の《光道の龍(ドラグーン・オブ・ライトロード)》に、レベル4の《ライトロード・アサシン ライデン》をチューニング!

 シンクロ召喚! 現れて、《ライトロード・アテナ ミネルバ》!

 ここで、墓地に送られた《光道の龍(ドラグーン・オブ・ライトロード)》の効果発動! デッキから《裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)》を手札に加える!

 更に、《ライトロード・アテナ ミネルバ》の効果発動! シンクロ召喚に成功した時、素材となったライトロードの数だけ、デッキからライトロードを墓地に送る!

 ボクは《ライトロード・アーチャー フェリス》と、《ライトロード・デーモン ヴァイス》をそれぞれ墓地へ!

 そして今、墓地へ送った二体の効果発動! 墓地から《ライトロード・アーチャー フェリス》、《光道の龍(ドラグーン・オブ・ライトロード)》の二体を、ボクのフィールドに特殊召喚!」

「ぐっ……シンクロ召喚したはずなのに、モンスターが全然減らねえ……!」

「フフッ、どんどん行きますよ!

 レベル4の《ライトロード・ビースト ウォルフ》に、レベル4の《ライトロード・アーチャー フェリス》をチューニング!

 シンクロ召喚! いでよ! 《PSY(サイ)フレームロード・Ω(オメガ)》!

 《PSY(サイ)フレームロード・Ω(オメガ)》の効果発動! このモンスターと相手の手札一枚を、次の自分のスタンバイフェイズまで除外します!」

「何ぃ!?

 ――おわ! 俺のモンスターが……!?」

「ここで、《ライトロード・アテナ ミネルバ》の効果発動! 墓地からライトロードを四体まで除外して、同じ枚数分デッキの上からカードを墓地に送ります!」

「くそ、またカードを墓地に……!

 けど、いいのかよ、それで! そんな戦い方じゃあ、お前のデッキは長くは持たねえぞ!」

「命短し恋せよ乙女――ってね! 元より長期戦にするつもりはありません! 初めから全力疾走のロケットスタート。恋もデュエルも、初動こそ大切なんです!

 それに今のは、墓地へカードを送ることは目的ではありません。

 『ライトロード』モンスターを『四種類』除外する。その条件下でのみ特殊召喚できるモンスターがいます! それがこのカード!

 現れろ! 《戒めの龍(パニッシュメント・ドラグーン)》!

 そしてボクは、フィールドの《戒めの龍(パニッシュメント・ドラグーン)》と、墓地に眠る《裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)》の二体を除外し、融合!

 裁きと戒めが一つになる時、天空より黄金の龍が降臨する!

 現れろ! 《神光の龍(エンライトメント・ドラグーン)》!」

「うおっ、まぶしっ……!

 ってか、二枚目の《裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)》だと……!? いつの間に墓地に……」

「最初に《光の援軍》を使った時に、既に墓地にね。こればっかりは、運がボクに味方しました。

 カードを一枚セット。そしてこのエンドフェイズ、ライトロード達の効果が発動します。

 まずはルミナス。デッキからカードを三枚墓地へ送る。

 ――ここで、墓地へ送られた《ライトロード・メイデン ミネルバ》の効果発動。デッキの上からカードをもう一枚墓地へ。

 次に《神光の龍(エンライトメント・ドラグーン)》。デッキの上からカードを4枚墓地へ送る。

 ボクはこれで、ターンエンド」

 

ターン2

 

「へっ、中々つよそーなモンスターを呼んでくれたじゃねーか。だがよ……それでこそ、腕が鳴るってもんだぜ!

 行くぜ、俺のターン!

 まずはこいつだ! 来い、《SR(スピードロイド)ベイゴマックス》!

 こいつは自分の場にモンスターがいない場、手札から特殊召喚できる! そして召喚に成功した時、デッキから仲間のモンスターを一体、手札に加えることができる!

 俺が加えるのは《SR(スピードロイド)タケトンボーグ》! こいつは自分の場に風属性モンスターがいる場合、手札から特殊召喚できる! 来い、タケトンボーグ!

 これで俺の場に、同じレベルのモンスターが二体揃った!

 俺はレベル3のベイゴマックスと、タケトンボーグでオーバーレイ!

 二体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚!

 現れろ! 《M.X(ミッシングエックス)-セイバー インヴォーカー》!

 インヴォーカーの効果発動! オーバーレイユニットを一つ使って、デッキから新しい戦士を呼び出すぜ!」

「それは通しませんよ!

 (トラップ)発動! 《夢幻泡影》! これでインヴォーカーのモンスター効果を無効にします!」

「ッ――やるじゃねーか。

 だったら次はこいつだ! 俺は、《闘炎の剣士》を攻撃表示で召喚!

 モンスター効果発動! デッキから永続魔法《炎の剣域》を手札に加える!

 更に、手札から《飛竜炎サラマンドラ》の効果発動! こいつを《闘炎の剣士》に装備!

 そして現れろ! 友情と炎のサーキット! アローヘッド確認! 召喚条件は戦士族モンスター二体! 

 俺は《M.X(ミッシングエックス)-セイバー インヴォーカー》と、《闘炎の剣士》をリンクマーカーにセット! サーキット・コンバイン!

 リンク召喚! 現れろ、《聖騎士の追想 イゾルデ》!

 この瞬間、《闘炎の剣士》、《飛竜炎サラマンドラ》、《聖騎士の追想 イゾルデ》の効果がそれぞれ発動する!

 まずはイゾルデ! デッキから戦士族モンスターを手札に加える! ただしこのターン、このモンスターは使用できない!

 次に、《飛竜炎サラマンドラ》! こいつが墓地に送られたことで、デッキから魔法カード、《サラマンドラ・フュージョン》を手札に加える!

 最後に《闘炎の剣士》! こいつが墓地に送られたことで、EXデッキからモンスターを一体墓地に送る!

 そして俺は、イゾルデの二つ目の効果を発動! デッキから装備魔法を任意の枚数墓地に送り、送った枚数と同じレベルの戦士族をデッキから特殊召喚する!

 デッキから装備魔法を一枚捨て、《焔聖騎士-リナルド》を特殊召喚!

 リナルドの効果発動! 特殊召喚に成功した時、墓地から装備魔法を一枚手札に戻す! 俺が選ぶのは、イゾルデの効果で捨てたカード、《焔聖剣-デュランダル》!

 そして、《焔聖剣-デュランダル》をリナルドに装備! 

 デュランダルの効果! デッキから新たな戦士を手札に加え、このカードを破壊する!

 デッキから《キリビ・レディ》を手札に加え、デュランダルを破壊!

 そして再び現れろ! 友情と炎のサーキット!

 俺は《聖騎士の追想 イゾルデ》と、《焔聖騎士-リナルド》の二体をリンクマーカーにセット! サーキット・コンバイン!

 リンク召喚! 現れろ、リンク3! 《トロイメア・ユニコーン》!

 《トロイメア・ユニコーン》の効果発動! 手札を一枚捨て、フィールドのモンスター一体をデッキに戻す! 俺が選ぶのは当然、《神光の龍(エンライトメント・ドラグーン)》!」

「っ――だったらここで、《神光の龍(エンライトメント・ドラグーン)》の効果発動! ボクのライフを使って、お互いのフィールドと墓地のカードを、全て除外する!」

 

早乙女レイ

LP:8000 → 6000

 

「くそっ……お互いのカードをまとめて除外するとは、見た目通り派手な能力だぜ……!

 だが、これでお前の場もがら空きになって――ねえ!?」

「フフ、残念でした。《ライトロード・アテナ ミネルバ》がいる時、ボクのフィールドのライトロードは除外されません。《神光の龍(エンライトメント・ドラグーン)》はいなくなっちゃったけど、他のモンスターは健在だよ」

「くっ……だが、俺のターンはまだ終わっちゃいねぇ!

 永続魔法発動、《炎の剣域》! 手札のモンスターカードを一枚墓地に捨てて、こいつを特殊召喚する! 来い、《炎の剣士》!

 更に装備魔法《サラマンドラ・フュージョン》! このカードで、《炎の剣士》を一段階上の剣士へと成長させるぜ!

 現れろ、煉獄を操る歴戦の勇士! その名も――《極炎の剣士》!

 《極炎の剣士》の効果発動! 一ターンに一度、相手モンスターを破壊し、500ポイントのダメージを与える!

 俺が破壊するのは、《ライトロード・アテナ ミネルバ》!」

 

早乙女レイ

LP:6000 → 5500

 

「バトルだ! 《極炎の剣士》で、《ライトロード・サモナー ルミナス》を攻撃!」

 

早乙女レイ

 

LP:5500 → 3700

 

「くっ……!」

「ターン終了前に、俺は魔法カード《闘気炎斬剣》を発動。この効果により、デッキから罠カード《炎の剣舞》を手札に加えるぜ。

 更に、リバースカードを一枚セット。これでターンエンドだ」

 

ターン3

 

「ボクのターン!

 このスタンバイフェイズ、《PSY(サイ)フレームロード・Ω(オメガ)》がフィールドに帰還するよ。同時に、除外したカードも元の持ち主の手札に戻る」

「おっと、そうだったぜ。

 ……《PSY(サイ)フレームロード・Ω(オメガ)》の攻撃力2800。《極炎の剣士》と同じ攻撃力か」

「いいえ、残念ですけど相打ちはしませんよ。

 まずボクは、二体目の《ライトロード・サモナー ルミナス》を召喚!

 そして現れろ、輝く未来のサーキット!

 ボクは《PSY(サイ)フレームロード・Ω(オメガ)》、《ライトロード・サモナー ルミナス》、《光道の龍(ドラグーン・オブ・ライトロード)》の三体をリンクマーカーにセット! サーキット・コンバイン!

 リンク召喚! 現れろ、リンク3! 《ライトロード・ドミニオン キュリオス》!

 キュリオスの効果発動! リンク召喚に成功した時、デッキからカードを一枚選んで墓地に送る!

 ボクは罠カード《ライトロード・アイギス》を墓地に送る!

 そしてこの瞬間、《ライトロード・アイギス》の効果発動! このカードは、デッキから墓地に送られた場合、フィールドにセットできる!

 更に、キュリオスの二つ目の効果発動! デッキのカードが墓地に送られた時、デッキの上から追加で三枚墓地に送る!

 ! ここで、墓地に送られた《ライトロード・アーチャー フェリス》の効果発動! デッキから墓地に送られた場合、フィールドに特殊召喚できる!」

「二体目のアーチャーだと……!?」

「《ライトロード・アーチャー フェリス》は、自身をリリースすることで、フィールドのモンスターを破壊できる!」

「させるかよ! リバースカードオープン! 罠カード、《炎の剣舞》! モンスターが特殊召喚された時、そのモンスターを裏守備表示にした後、《炎の剣士》を特殊召喚する!

 来い、二人目の《炎の剣士》!」

「流石……裏守備表示だとフェリスの効果は使えない。だけど、一つだけミスしてますよ!

 バトル! 《ライトロード・ドミニオン キュリオス》で、《炎の剣士》を攻撃!」

 

城之内克也

LP:8000 → 7400

 

「っ……いっけね。《炎の剣士》を守備表示で出すの、すっかり忘れてたぜ。ま、誤差の範囲だけどな!」

「ボクはこれで、ターンエンド」

 

ターン4

 

「俺のターン!

 俺は、二体目の《焔聖騎士-リナルド》を特殊召喚! こいつは自分の場に戦士族・炎属性のモンスターがいる時、手札から特殊召喚できる!

 そして、リナルドの効果発動! 墓地から装備魔法《サラマンドラ・フュージョン》を手札に加える!」

「そうはさせませんよ!

 罠発動! 《ライトロード・アイギス》! 自分の場のライトロードの数だけ、相手の表側表示のカード効果を無効にする! これでリナルドの効果を無効にする!」

「へっ……なら俺は、二体目の《SR(スピードロイド)ベイゴマックス》を召喚!

 現れろ、友情と炎のサーキット!

 俺は《SR(スピードロイド)ベイゴマックス》と、《焔聖騎士-リナルド》の二体をリンクマーカーにセット! サーキット・コンバイン!

 リンク召喚! 燃え上がれ、《剛炎の剣士》!

 《剛炎の剣士》が存在する時、俺の戦士族モンスターの攻撃力は500ポイントアップする! よって、《極炎の剣士》の攻撃力は3300にアップ!」

 

《極炎の剣士》

攻撃力2800 → 3300

 

「バトルだ! 《極炎の剣士》で《ライトロード・ドミニオン キュリオス》に攻撃!

 ――そしてこの瞬間、《極炎の剣士》の効果発動! 攻撃力、更にアップだ!」

 

《極炎の剣士》

攻撃力3300 → 6600

 

「攻撃力、6600……!?」

「オーバーヒートってやつさ! 《極炎の剣士》は自分の命を燃やして、攻撃力を一度だけ二倍にできる!

 バトル続行! ぶった切れ、《極炎の剣士》!  闘気・極炎斬剣!」

「きゃぁぁぁ――!!」

 

早乙女レイ

LP:3700 → 0

 

 

 ◆

 

 かくして祭りは開催された。

 フェスの最も大きな特徴は、専用のレギュレーションだ。フェスは開催される度に何かしらのテーマが設けられ、それに沿わないカードは軒並み使用禁止となる。

 過去に開催された例としては、『シンクロフェス』。

 このフェスの場合、EX(エクストラ)デッキに採用できるモンスターはシンクロモンスターのみとなり、それ以外のモンスターは例外なく禁止カードに指定される。また、デッキ内容に偏りが出ないよう、強力過ぎるカードも同様に禁止される。

 つまるところ、パワーカードの規制である。

 

『何故そんな催しを開催するのか?』

 

 理由は大きく二つ。

 一つ。視野を広げるため。

 この世界には多種多様なカードが存在している。強いカードがあるのなら当然、弱いカードも存在する。強いカードだけではなく、弱いカードにも目を向けることで、決闘者達の視野を広げるのが目的だ。

 二つ。ユーザーを増やすため。

 強いカードは複数の能力・効果を持っている。それらを一度に覚え、使いこなすことは熟練者ですら難しい。初心者であれば猶更だ。

 だからこそのフェスである。ここでは基本的に単純なカードか、能力の低いカードしか使用できない。初心者にとってデュエルを覚えやすく、プレイングミスもカバーしやすいように調整されているのだ。

 

 そう、ユーザー。つまりは人口。

 デュエリスト・フェスティバルは、決闘者の人口を増やすための催しなのだ。

 

『何故、人口を増やしたいのか』

 

 無論、この世界の為。

 マスターデュエル・ディメンション・システム。

 海馬コーポレーションの社長自らが手掛けるプロジェクト。

 現実世界とは異なる空間を創造し、あらゆる世界の決闘者が集め、デュエルを行う。

 四次元の壁を越えた、常識はずれのエンターテイメント。

 ――というのは、あくまで表の顔。真の狙いは別にある。

 あらゆる世界から決闘者を集めているのは、デュエルをさせるためではない。異世界の技術を学び、吸収するためだ。

 では、その目的は?

 

「――決まっている。己が宿敵との闘争がため。

 こちらへの召喚も、あちらへの旅も、成功とは言い難い結果だった。

 だから作ったのだ。現世とも冥界とも異なる第三の世界を。

 後は、かの王をこちらに招くだけ。

 ……だが、現時点では不可能だ。技術と人材、ありとあらゆるものが不足している。

 よって、まずは人を集める。あらゆる世界から決闘者をここに。そしてこの世界を、決闘者の為の闘技場に仕立て上げるのだ!」

 

 ◆




リミットレギュレーションは『テーマクロニクル2025』
マスターデュエルのソロモードで使えるテーマが主役のフェス。それ以外のテーマのキーカードやパワーカードは軒並み禁止カードに指定されている。
(《ジャンク・スピーダー》、《光の黄金櫃》、《RR-ブレイブ・ストリクス》など、その他多数)

使用デッキ
自分:炎の剣士
普段使っているカードが軒並み禁止カードに指定されたので新しく組んだデッキ。シャルル×2は禁止カードだったので焔聖騎士はリナルドのみの純構築。
お相手:ライトロード
おそらくレンタルデッキ。

アニメテーマ使いと沢山当たると思ったが気のせいだった。
とはいえせっかくの特殊環境なので何かしら書きたい

タッグフォース3で早乙女レイはライトロード使い

城之内vsレイとなった。
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