鉛玉ぶっ放しおじさんがキヴォトスを生きる話 作:人型ロボと銃はベストマッチ
バリバリバリ!!ズドドドド!!!ドカーン!!!
「ああ〜たまらないぜ。鉛玉をぶっ放すのは最高や。」
しかしキヴォトスってのはいい場所だなぁ。幾ら鉛玉をぶっ放したり誰かをしばいても文句言われねえってのはさぁ。
この辺で、そこらで歩いてる奴ら捕まえて、パーティー(物理)にするってのはどうだい?(己の中の暗黒卿感)
ん?ミーが誰か?そうですねぇ、俺ちゃんは………
鉛玉ぶっ放しおじさんと、自分で自分をそう呼んでます。
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いやまあちょっと真面目に語らせていただくと、一応俺ちゃん元はただの人間でした。銃ぶっ放す奴がただの人間じゃないだろってツッコミはおいといてな?
んで、ガキンチョの頃から色々と銃をぶっ放す機会があって、二十歳の若造になってからは軍に入って紛争地域に遊びにいったりと、まあ色々とやらかしました。
そんで、どっかんとこの軍に追われて、呆気なく蜂の巣にされぽっくりと逝きましたと。
そして次に目ぇ覚まして、身体が機械になってるアンド知らない廃墟の中にいたとさ。
はぁ?舐めとんの?ってその時急にブチギレた自分がいたんだよね。
で、キレたまま廃墟を飛び出てその辺走り回って、ようやく落ち着いて脳内で状況整理開始ですわ。
俺ちゃんの脳みそを再生してロボに入れて遊んでんのかなとか、どっかの変態が超リアルなショーでもしてんのかなとか色々と考えた。けど自慢じゃないが確実に俺はあの時蜂の巣以上の蜂の巣、ミンチ以下のもんになった筈。そっから人間の複雑な脳と神経と自我作れるとは思えないし、結局わからん仕舞い。俺ちゃん見事に不貞腐れました。
そのまま身体がぶっ壊れるまで動き回ってもよかったんだけど、運命の女神が命令してんのか分からんものの、不意に聞こえちゃったんだよねぇ、
だから音の方に向かってったら、戦の跡地みたいにぶっ倒れた奴らが沢山いて、しめたと思って倒れてる奴からARとかのチャカと弾ぁ拝借したんご。
でもまあ拝借する以上、一応起きてる奴らに色々聞いてみたら、ヘルメットの奴らが沢山とかカイザーなんちゃらがなんかしたとか言ってて、俺ちゃん一気に脳がパンクで暴走モードに。
他にもここがキヴォトスって都市の端だとか諸々聞いて、俺ちゃん現場へGO!!後は適当に目の前の奴らの脳天ぶち抜いたりガスタンクぶち抜いて暴れて、結果今に至るってわけ。
「………………。」カチャ
ちょーとやり過ぎたみたいですなこれ。さっきまで戦ってたヘルメットなんちゃらとカイザーなんちゃらが俺ちゃんに銃向けてるよ。
俺ちゃんモテモテぇ!って普段なら言うけど、ちょっとこれは巫山戯られんかもねぇ。
「あんた……一体ナニモンだ?」
なーんか変なヘルメット被った女の子が俺ちゃんに話し掛けてきたが、どうしよ?女の子、しかも明らか年下となるとおじさんちょっと困る。ナニってナニですが?って答えても良いけど、流石に相手を見誤ったり俺ちゃんはしない。うーんそうだなぁ、取り敢えず偽名をば。
「俺かぁ?俺ぁただの鉛玉ぶっ放しおじさんだ。」
「「は?」」
なんだか他の奴らも困惑してるみたいだけど、会話は面倒なんでこのままゴリ押そうぜい。
「おたくら随分とまぁドンパチしてるじゃないの。そりゃいいんだけどよぉ、おたくらのせいで涙を呑んだ連中がうじゃうじゃいてよ、
おたくらを潰してほしいってさ!」
「ッ!」
目の前のヘルメット女子が俺ちゃんに向かって引き金を絞ったけど、俺ちゃんにとってめちゃ遅い。
すかさずヘルメット女子の手に一発、眉間に一発鉛玉をぶち込んでやった。そんでヘルメット女子が気絶すると一緒に後ろの奴らが俺ちゃんに向かって乱射してきてる。すぐに俺ちゃんヘルメット女子を盾に弾ガード、アンド反撃で一人ずつ足や腕、眉間や目にぶち当てていく。
けどもだぁれも鉛玉に貫かれることはなく、精々気絶したりするか動けなくなる程度。正直俺ちゃんビックリだけど、動けなくなったなら好都合ですな。
「確かに嘘言った俺ちゃんも悪いけど、ホントここは驚かされるばかり。鉛玉食らっても死なない連中が大勢いるんだったら、そりゃドンパチやっちゃうよねぇ。」
そんなことをぼやくけど、これからどうしようかね。これでヘルメットなんちゃらとカイザーなんちゃらに喧嘩売ったかもだし、俺ちゃん後ろ盾とかないからなぁ。うーん………まあこいつらでちょっと遊んでからでええかな。
「でも、動けなくなったら関係ないよね?形は人間と同じだから、多分構造もおんなじっしょ。後気絶したフリをしても無駄だよ、俺ちゃんには意味ないから。」
「うっ!」
気絶したフリして這って逃げようとしたヘルメットなんちゃらの奴に、もっぱつ鉛玉くれてやった。足の関節辺り狙ったが、やっぱり弾は肉を貫かず赤く腫れる程度で留まってるねぇ。ちょっと頑丈過ぎじゃないかなこいつら?
正直これじゃこの後に支障が出そうだけど、とりまやってみようの精神で、俺ちゃんはヘルメットの奴を掴み上げる。
「大丈夫大丈夫、俺ちゃんは君に痛いことをしたいわけじゃあない。ただ……
君達はどうやったら死ぬのかなぁ?
鉛玉は効かない、爆発も効かない。素晴らしい剛性だねぇ。
ならば毒はどうだ?斬撃はどうかな?バイオ兵器は?ああ楽しみだね、君を試すのが。君の全てを、俺ちゃんに見せてくれよぉ!!」
そのままの勢いでナイフで切ってみようとしたけど、ここで俺ちゃん痛恨のミス。どうやらハイになって言ったのがよっぽど怖かったみたいで恐怖のあまり、ヘルメットの奴がマジに気絶してしまった。
「しらけるぜ……命拾いしたなぁ、まったく。」
俺ちゃんは鉛玉ドンパチをできりゃそれでいい。殺るか殺らないかも嫌いじゃないけど、やり過ぎるのも不快になるのよね。てことでヘルメットの奴の指を軽くナイフで切る程度に済ませ、俺ちゃんその場から逃走。鉛玉ドンパチに巻き込まれず綺麗なままの車パクって、ついでにカイザーなんちゃらの持ってた服や銃を剥ぎ取ってその場を後にしたぞい。
「しかしまぁ斬撃は効くんだなぁ、奴さんらは。」
弾も爆発も効いておらずでヒヤッとしたが、ナイフで傷はついた。これは俺ちゃんにとって一つ目の大きな収穫だ。
まあ一先ずの足と
「キヴォトス、キヴォトスねぇ……。駄目だ、俺ちゃんの中でそんな国や自治区聞いたことねえ。どっかの実験施設の名か? 或いは何かの隠語か……?」
流石に遊ぶ時とふざけていい時以外は俺ちゃんも真面目になる。というかここまで得た情報だけでも、確実に俺ちゃんにダメージを与えていた。
「いや、まだまだ情報が足りねぇ。少なくともここが何なのか分からんから、今は幾ら撃っても壊れない的がいる地域とでも考えとくかね。
それに、改めて考えんといかんのは俺ちゃんのこの身体……どっかのアイルビーしそうな奴のオタクが作ったか?」
そう、何よりも気になったのは今の自分の体について。ぱっと見言えんのは、人間だった俺ちゃんの顔じゃねぇこと。後は感覚のズレとか、SFあるあるやお約束がないことか。こんな技術、マジで俺ちゃんも知らない。
正直夢見てんのかって考えてたが、こんだけ身体が動いて、火薬の匂いがして、血の味を感じれればそれはもう現実だろって感じ。だから夢見てる説は消してどっかの施設説に切り替えた。
今だ俺ちゃんも分からないことばっかだけど、取り敢えず今必要なことがある。
「俺ちゃんの拠点、準備しねえとなぁ。」
車を走らせながら、俺ちゃんは拠点の妄想に浸るのだった………