鉛玉ぶっ放しおじさんがキヴォトスを生きる話 作:人型ロボと銃はベストマッチ
続きができたので投稿。そろそろぶっ放しおじさんをマジで暴れさせたいところです。今回はパロディ多めです。
感想、評価お願いします。
「あいつら遅いねぇ。レディの諸々については言いたねぇからあれだが、もしかしたら逃げたかぁ?」
時間にして三十分、俺ちゃんは車内でスケバン達三人が戻ってくるのを待っていたのだが、一向に三人が戻ってこないのは流石に俺ちゃんも疑うものがある。荷物があるとは言え、あいつらは俺ちゃんから逃げたがっていた。逃走しても不思議ではない。
そんなことを思いながら置いていこうかとエンジンを蒸し始めると、スケバン達がようやく戻ってきた。
「「「………………」」」
うーん、よくねぇ。車内の空気最悪だね☆ってどっかから受信した電波的発言をしたいのは置いといて、どうやって話を切り出そう「あのーちょっと言いですか?」か。
「なんだ?」
「あなたが言ってた質問権なんですが、今聞いてもいいですか?」
ああそれか!良かった、この空気を破られて。俺ちゃんめっちゃドキドキしたゾ。
「いいぞ。何が聞きたい?」(さてどんな質問が……)
「あなたは私達が受けた依頼先を聞き、ミレニアムサイエンススクールだと知った。そして私達にミレニアムへと案内するよう言ってました。
あなたはミレニアムに行って何をするつもりなんですか?」
え何?ミレニアムなんたら行って何すんのか?いやそれは一つしか無いでしょ。教えて問題ナシなので、お話します。
「そりゃあ……あんたらがくるまでの二日間、あんたらみたいな奴らがいっぱい俺ちゃんを襲ってきて、苛ついてきてんだよ。で、あんたらが来て色々聞いてみたら、ミレニアムってとこのお偉いさんが、俺ちゃんを探れって依頼だしてるじゃないの。
そこでブチッてきてね、ミレニアムのお偉いさん方一同をレンコンと蜂の巣にしよう!って思ったんだ。以上だけど、他二人は?」
あれれ?三人共固まっちまった。引きつった顔してんけどなんでだ?事実しか言ってないんだけどなぁ?
「まだなら後でいいぞ。俺ちゃんがミレニアムに着くまでの間までだけどな?」
「あ、じゃあ私から」
おっ、今度はスケバン達の中で大人しい奴、無口系からだ。もっと面白い質問してくれると楽しいゾイ。
「あなたはどこから来たの?キヴォトスの外?それともキヴォトス生まれ?」
…………oh。ちょい返答困るやつ来ちゃったねぇ。俺ちゃん自身が知りたいし、困るんだけど、とりまホントと嘘を混ぜて答えますか。
「そうだねぇ、俺ちゃんは見ての通り機械で、ちょっと前にとある軍事会社で働いてたんだ。でもその会社が無くなって、俺ちゃんは独りぼっちになった。誰かに頼る事もできず、そのまま静かに廃墟で暮らしてたんだよね。
で久し振りに外に出たら、銃撃に巻き込まれて、その拍子に車を奪って逃げたわけ」
おお、今度は打って変わってちょい悲しめな顔してんね。半分以上嘘なのにごめんよ。でも信じてくれたらそれでよし!
「少なくとも軽く纏めるとこんなかな。じゃあこの質問は終わり!どうする?質問する?」
「………………」
最後に残ってんのは、スケバン達三人の中で一番気が強い奴。なんというか俺っ娘みたいな雰囲気だしてる。後嘘に対して鋭いというか落ち着いてるというか、俺ちゃんのことを見透かしてそうなんだよね。だからさっきの嘘も二人は大丈夫だったけど、こいつだけぇ目が変わらなかった。正直一番ドンパチ以外でちょい怖い相手だねぇ。さて、何を質問するのか……。
「………ああ、質問させてもらおう。あんたは、私達と戦った時もそうだが、銃を撃つのに何らかの快感を覚えている節がある。
あんたは銃が撃てるなら、どんな勢力にも敵対し、どのような行為も行う気か?」
…………へえ、やっぱり気付くか、俺ちゃんのそこんとこ。まあ、俺ちゃんが異常者であるのは自覚してる。だから誰に問われようと、聞かれたならちゃんと答える腹づもりでいる。
「おう。確かにするなぁ俺ちゃんは。銃を撃つのが俺ちゃんの全てと考えてた時期もあったんだ、今更俺ちゃんに道徳に反した行動を躊躇する理由はねえよ。それで銃が撃てんのならなぁ」
「強えとこに喧嘩売るってぇのもおんなじだ。強え奴がうじゃうじゃいるってんならそこに遊びに行くだろ。まあドンパチする為の準備はするけどなぁ。
よし、質問タイムは終わりだ。こっからはぶっ通しで向かうから、寝てた方がいいぜ」
俺ちゃんはそれを言ったが最後に、後ろを振り返らずハンドルを握った。何故かって?決まってんでしょ、あの目だよ。今度目線が合えば隠してることが勘付かれるって俺ちゃんの勘が告げてる。
それにあんまモタモタしてらんねぇよ。今回の依頼が達成されなかった場合、ミレニアムのお偉いさん方が次に何を差し向けてくるのか溜まったもんじゃねぇ。
だから奴さんらが動く前に、必ずミレニアムなんたらがあんとこに着かねぇとなぁ!
●●●
って焦ってた時期が私にもありました。あれから傭兵やヘルメットやスケバンに襲われることも、車体に異変が生じることもなく、俺ちゃん達はブラックマーケットに到着した。
「ここがブラックマーケットねぇ……随分と活気があるじゃないの。俺ちゃんてっきり、もっとコソコソしてるのをイメージしてたんだけどなぁ?」
「これでも今日は人が少なめですよ。日によっては様々な物品のオークションが行われて、それはそれはレアなものが………」
「俺ちゃんちょっとここで買うものがあるが、あんたらはどうする?」
「じゃあ私達も別で用があるから、後で合流しよう」
「了解、じゃまた後で」
軽くスケバン達と会話を済ませ、俺ちゃんはブラックマーケットに足を踏み込んだ。
ふーん成る程ぉ、俺ちゃんのイメージと違うだけで、本当にここは闇市のようだねぇ。となると、
「すまない、これとこれを2個ずつ買いたいんだが、幾らだ?」
「あん?それとそれは両方とも1個2000だ」
「分かった、ならこれで頼む。釣りは要らないから取っといてくれ」
「あいよ。少々待ってくれ」
俺ちゃんは目的の店を見つけ、店主に売られている商品の値段を聞いて、万札を押し付けた。ちなみにこの万札は襲ってきた奴らからくすねたものだ。パクられるのが悪いので俺ちゃんに罪はない。
そんなこんなで少し待つと、店の奥から店主が商品を持ってきて、俺ちゃんの前に置いた。
「はいよ、ご注文のスモークと催涙剤だ。使い方も用紙をつけてあるからそれを読みな」
「ありがとう、それじゃああいつらと……ん?ちょい待て店主よ」
俺ちゃんは中身を確認し、身に覚えの無い手榴弾がいくつか混じっているのに気付いた。呼び止められた店主は、先程俺ちゃんと話していたのとは裏腹に明る笑みを浮かべている。警戒しとかねぇとなぁ………。
「ああ気にすんな。それらはサービスだ。あんたが見ない顔だったのと、釣りの礼だ」
なんだそういうことか、ホント焦った。てっきり爆破されるかとおもって投げ返すとこだったよ。俺ちゃんは店主に向かって静かに手を軽く挙げ、その場をそそくさと離れた。
車に戻ると、丁度スケバン達も戻ってきた。手には大きな荷物を抱えて。
俺ちゃん達はマーケットから少し離れた位置に移動し、これからについて話をつけた。
「さてと。あんたらをブラックマーケットに送ったんで、ここでお別れだ。」
「あっ、そうでしたね。忘れていました……」
「あなたはこれからミレニアムに行く?」
「おん、襲撃する。目一杯暴れてきますわ、楽しんでくるよ」
「本当にやるのか………手段はあるのか?」
「それは秘密。でもまぁ、緊急ニュースを起こす位のことはするつもり」
「はぁ、やはりあんたはそういうのか……」
話を終え、俺ちゃんは再び車に乗り込んだ。そして後ろを振り返り、スケバン達に告げた。
「俺ちゃんに会ったのは運の尽き。だけど運が良ければ、新しい弾を得れるかもなぁ。
また会えたら会おう、次も依頼は辞めてくれよ?」
振り返るのはそれが最後。もう後ろを見ることもなく、車で俺ちゃんはその場を走り去った。
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よっしゃいこっからはおふざけタイムだぜぇ!!流石に女子がいるところで俺ちゃん全力全開できねぇ、そんなのあたり前なんだよなぁ。
「て訳で、見えたぜミレニアムなんたらぁ!!ア〇オ、いっきまーす!」
「なんだあれ?こっちに向かってくるぞ!」「あれ?やばくない?」「おい逃げるぞ!私達が巻き込まれ」「駄目みたいですな……」
ドッカーン!!
勢いよくミレニアムの建物に突っ込んだ俺ちゃんの車は、大きく黒煙を挙げ、ものの見事に廃車となった。ちなみに必要なものは既に装備してるし、そもそもパクった車なので結果問題なしである。
「あれれぇ?なんか引いちまったかぁ?ま、いいや、どうせ取るに足んねえもんじゃろが」
「あ、あんた、一体ナニモンだぁ!?」
おやおや、どんどんギャラリーが集まってるようです。素晴らしいですね俺ちゃん。
だろボっさん?俺ちゃんイケてるだろ?ってな感じの一人遊びはサンのチが飛ぶのでやめておきますよと。
「さてぇ、聞かれたからには答えなきゃあなんねぇよなぁ?そう、俺ちゃんこそ………。
鉛玉ぶっ放しおじさんだよ!!全員集合!刺激的にやろうぜ?」
後に、ミレニアム最大の財政危機にして、最悪の襲撃事件、【ミレニアムサイエンス襲撃】の始まりであったと、ある人物は語るのだった。