鉛玉ぶっ放しおじさんがキヴォトスを生きる話 作:人型ロボと銃はベストマッチ
四話目できたので投稿です。今回はぶっ放しおじさんをミレニアムでほんのり暴れる話です。
感想、評価お願いします。
「いやー的が多すぎますなぁ!!!ほらほらぁ、どんどん撃つよぉ!?」
ダダダダダダ!!!ガガガガガ!!
「なんだよあいつは!?一体何しに……うっ!」「ちょっ、避けられない!あうっ……」「痛い痛い!!何でこんなぁ、うはぁ!!」
あー楽しい。せいせいするぜぇ?、撃つってのはよぉ。だが思った通り、足んねえなぁ、殺るには。
「(気絶している奴もいるがぁ、予想より起きてる奴のもいるなぁ……やっぱ共通か、火器への耐性ってのは……)へ、そうじゃねえと的は務まんねえよなあ!!」
ドッドッドッ!!!バラバラバラ………
「チッ、弾切れかいなこんな時に。リロードは忘れるべからずってことだな」
「そこだ!撃て!!」
「だけどよぉ、敵陣で他のチャカぁ準備してねぇわけもねぇんだよなぁ!」
懐から予備のSMGを取り出し、狙ってきた奴に対し鉛玉ぁワンマガジン分叩き込む。こんぐらいしとかないと、こいつらはすぐに気絶から目ぇ覚ますって、スケバン達で学んだからなぁ。
さて、そろそろ的もあらかたのして遊んだことだ。ここからどうするかだな。
ミレニアムのお偉いさん方を殺るには、今の俺ちゃんも手札が足んねえ、かと言って今んとこあいつらの弾じゃあ俺ちゃんは殺られねぇ。つまるとこ俺ちゃんの方が不利だねぇこりゃあ。気絶したの奴からパクっても数足んねえのがいい証拠だ。
だけど俺ちゃんは、このまま手ぶらでずらかるのは毛頭ない。確実にお偉いさん方に嫌がらせしたいのだ。どうするかなぁ………「おい、これはどういう状況だ?」おぉん?
声のする方に向いてみると、メイド服とスカジャン着た赤髪のチビが立っていた。
ん?メイド服とスカジャン?………俺ちゃんの目おかしくなったか?服のセンスも分からんし、着てる奴がチビなのもアンバランスなのよ。でも、大事なのはそこじゃないね。
このチビ、服のセンスとは裏腹に結構強い。俺ちゃんの勘がビンビンに教えてる。
「バンバン鳴ってうるせぇから来てみれば、成程な。
てめぇが原因か」
機械なのに手足がピリつくこの感覚……。こいつは懐かしい。どうやら、俺ちゃんは思い掛けない
「だったらどうする?俺ちゃんはただ、この的達と遊んでただけだが?
的は壊れてねぇんだ、別にいいだろ」
「的、的……気に入らねぇ。てめぇが何なのかはもうどうでもいい」
「今ここで、てめぇをぶっ壊す!そんだけだ!」
「うん。じゃあ楽しもうか、おチビさん?」
C&Cリーダーにして、コールサイン00(ダブルオー)、美甘ネル。
ロボ化した凶人、軽度トリガーハッピー持ち、鉛玉ぶっ放しおじさん。この二人の邂逅は、これが最初であった。
そして、この出会いが。後にキヴォトスに訪れる大人、"先生"。彼とぶっ放しおじさんが関わる理由の一つとなるのは、少し先のことである。
────────────────────────
「あれれぇ?ぶっ壊すとか言ってたけど、全然当たってないねぇ?ビッグマウスじゃなくてcoward(カワード)に名前変えたらどうだ?」
「当たってないんじゃねぇ、あたしが当ててねぇだけだ!」
チッ、こいつ、倒れた奴を次々に盾にしながらこっちに撃ってきやがる。下手に撃てば盾にされてる奴にも当たっちまう、だからと言って盾になってる奴に当てず、攻めるってのも難しい。
はっきり言うが、こいつは強い。狡い手を使ってるが、それ以上に狙いが正確だ。普通の奴なら命中してんだろうし、あたしだって避けながら撃ち返すのが限界だ。
それにリロードの隙もねぇ。こいつもSMGを使ってるみたいだが、それでも弾切れがどっかある筈だ。そのタイミングを狙おうにも、別の倒れてる奴で防ぎながらリロードしてやがるしで、結果撃ち続けられているのが現状だ。
正直場所が悪い、建物の中に持ち込む、或いはあの盾を離させれば……
「おっ、その感じ……もしかして俺がこれを盾にしてて、危なくて当てれないとか?ヒュー。見た目と裏腹にお優しいこってぇ」
「はっ、違うな。あたしはてめぇを試してんだよ」
「ほお?」
何だこいつ、急に動きを止めた?あたしが言ったのに興味を持ってか?いや、それはいい。今はこいつをぶっ壊す……
いや、まだ駄目だ。倒れた奴を盾にしたままだ。動きは止まったが、あたしに対しての警戒は解いてない。あたしが撃つ動作をすればすぐに構える筈だ。
ならどうする?このままじゃあたしの銃の弾が先に尽きちまう。今リロードしようにも、盾になってる奴がいる以上こいつを刺激しかねない。
「で、結果はどうだい?俺はかなりの腕前だと自負しているんだがな」
「はっ、結構なもんだな、あんた。本気であたしもやらないとかもな。
コールサイン00(ダブルオー)、掃除を始める」
ブルブルブル……ブルブルブル………
次は何だ?急に震え始めた?一体何なんだこいつは……
「何だ?あたしのこと知らないのか?C&C所属、00の美甘ネルだ!」
「貴様は……貴様は……」
「あん?何言ってんのか聞こえねぇぞ!ビビってんのか?」
「貴様は、00(ダブルオー)などではない!」
────────────────────────
「ああん?てめぇ何言ってんだ?あたしが、00だ!」
こんなチビがダブルオー?ええい、冗談ではない!俺ちゃんにとってのダブルオーは、ガン〇ム自称したりガン〇厶認定してくるおもしれー男が使うもんなんだよ!
あー頭にきた、シリアスはもうやめだ。そもそもこんな盾を使うのもいまいち面白くねぇ、こっからは刹っさんの思いを借りるぜ!
「貴様は歪んでいる!貴様の存在が、世界の歪みだ!」
「あたしは歪んでねぇよ!てめぇが歪んでんだろ!」
「その歪みを、俺が正す!」
「あーもう、てめぇ話通じねぇなあ!!」
ガガガガガ!!ズダダダダ!!!
「やはり拉致があかないなガン〇ム!しかしそれすら美しい!」
「何をキモいこと言ってやがる!さっさと死にな!」
いやーこいつと遊ぶの凄い楽しいけど、そろそろマジでぇ弾が切れそう。
それに主目的はこれじゃないんだ、いい加減、こいつから逃げねえとなぁ。
「だがこれ以上は、互いにとって不毛になるだろう。
故に!」
俺ちゃんはスモークグレネードのピンを抜き、地面に叩き付け爆発。すかさずその場から逃走し、付近の建物内に侵入した。あのスモークはほんの少しの時間稼ぎ、うかうかしているとまた赤いチビが来ちまう。
「何で、目ぼしいものを持っていきたいとこだが……ここは実験室みてぇだなぁ……」
このキヴォトスは銃の質も弾の質も、前いた場所と殆ど変わんねぇ。戦車や装甲車も同じく。だから技術力に差はねぇと考えているのだが、果たして……。
「まあ銃の一つや二つ持っていければ御の字なんだがなぁ……うん?これは……」
室内の棚を物色していると、見たことのない冠のような機械と、これまた見たことのない、近未来的銃を発見した。
「何だぁ?この冠みてぇな機械は……どうやら説明書もあるみたいだな。
なになに、"このマシンは、頭に装着し起動することで、一定時間姿を消す光学及びステルス迷彩機器です。"
"本機器を起動すると、使用者の体型と装備品を読み取り、それに合わせて使用者の姿を霧散させ、使用者から発生するあらゆる音、匂い、物質を隠蔽します。"
"但し、本機器の想定使用時間である十五分を越えると、これらの隠蔽効果は解除されますので注意を。"」
成程、纏めると超優秀の迷彩機器で、使える時間は十五分と。めちゃくちゃ強くないかこれ?それで、こっちのイカした銃は……うわ、冠よりも説明書が分厚いぞ。しかたねえから、安地に移動してから読むとしよう。
そうして俺ちゃんは、赤いチビが来るまでの間、ミレニアムの施設を壊しまくった。具体的には発電所をショートさせたり、データが保管してるとこのデータを消去したり、図書館を爆破したり。
そして、最後に馬鹿でかくそびえ立つタワーに侵入しようとした時、遂に赤チビがやって来た。
「やっと見つけたぜ……てめぇは、ここで潰す!」
おう、かなりピキッてんねこれ。けど、これ以上俺ちゃんも長居するつもりはない。データも取れたし、建物もいくつか駄目にしたので、成果は充分。となると後は、この赤チビを何とかするだけである。
しかしこいつは強い。それに他の奴より硬く、中々倒れなくて面倒。相手にするのも余裕の時だけなのである。
じゃあ、アレを使ってしまいにしようかぁ。
「そうだねぇ、俺ちゃんも君と遊ぶのはもう飽きたんだよ。だから……」
「プレゼント、受け取ってくれ」
「は?」
なんてことはない、ただ赤チビが反応する前に接近しただけだ。そして、そのままの勢いでタワーに向かって赤チビを蹴り飛ばした。
赤チビはそのままタワーに激突。ガラスを突き破り、建物の中に姿を消した。
「うわー、力任せに蹴ればこんなこともできんのか、俺の身体。これは本格的に力の使い方を覚えねぇとな。
あっ、それと赤いチビ!確か美甘ネルとか言ったか?お前との戦い、楽しかったよ!また会えたらやろうな!
それじゃ、チャオ!」
そう言って俺ちゃんは誰にも見られないとこまで移動し、そこで迷彩装置を起動。偶々いたカイザーなんちゃらの車に乗飛び乗り、そのままカイザーなんちゃらの拠点に向かうこととなった。