現代にエロトラップダンジョンが現れたので攻略するだけ   作:そこら辺の人

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一層

 

この世には、ダンジョンが二つ存在する。エロトラップダンジョンかそうじゃないダンジョンだ。

 

エロトラップダンジョンとは名前の通りえっちなトラップがあるダンジョンで、一時期診断メーカーで流行った様なアレだ。

 

何でそんな話をしているのかと言うと。

 

『ネットの情報はウソもある事。完全に忘れてたな』

 

どうやらネット掲示板に書かれていた初心者に超オススメと噂の、このダンジョンの正体はエロトラップダンジョンだったらしい。しかも探索者は、エロトラップダンジョンなんて寄り付かないから助けも求められないしどうしよう。理由?男はTSして弱体化するから。ソースは今の俺。

 

『はぁ、誰だよ俺のスマホハッキングして配信画面固定したやつ』

 

おまけにスマホは、何故かずっと撮影中で。そこから動かせないから連絡も出来ない。お、コメントが来た。

 

《エロジジイ》早くエロい目にあってくんない?こっちは全裸で寒いんだからさ。

 

何だこいつ。何で変態の相手しなきゃいけないんだ?ってかエロい目って何だよ。騙されたこっちの身にもなってみろよ。いや、エロトラップダンジョンだからそれが正しいのか。取り敢えず、辺りを歩いて見るか。

 

地図も無いからカンで適当に歩き回ってみた物の。モンスターはいなかった。あるとすれば……。

 

『開けろと言わんばかりに置いてある宝箱だな』

 

スタート地点からずっと見えていたけど怪し過ぎてスルーしてた物だ。だって、絶対(トラップ)じゃん。こんなもん誰が開けるのさ。

 

……。

 

『此処まで怪しいと逆に開けたくなるな』

 

開けない方が良いのは分かっているけれど、ほんの少しなら大丈夫だろうと思い少しだけ開けてみた。ラッキーな事に鍵はかかってないみたいで覗き込めば何が入ってるかぐらいは見えそうだった。

 

『さて、何か良い物は無いかな?』

 

暗かったのでスマホの光を当てて覗き込んでいると、背後から誰かに押された。そこからの記憶は無い。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

『いってえ……』

 

周りを見ると壁に囲まれている。ツルツルしてて登れなさそうだし、出口は遠そうだ。と言うか此処は一体何処なんだ?

 

《コメント》

・ミミックに食われてて草

・あんな上手くいくんだな

・もう一回リプレイで見たいわ

 

 

いつの間にか視聴者が増えて盛り上がっている。……どうやらコメントを見る限り、信じたくないが此処はミミックの体内らしい。

 

いや、え?どうすんの?

 

出れないし、助けも来ないしもしかしなくても此処で死ぬって事?

 

『おーい、誰かぁ!死にたく無いから助けてくれぇ!!』

 

俺の声は響いて誰にも届く事も無く何処かへ消えていった。

 

『誰かぁ!』

 

《コメント》

・自分で何とかしろよ

・探索者だろ?

・パニクってないでスキル使えばか

・がんばっれ

・うるせー

 

『くそったれ。聞こえてるなら助けてくれよ』

 

《コメント》

・騒いでる暇あったら自分で何とかしろよ

・ヒトに頼ろうとするのがヒトの汚点だよねー

・これだから人間はー

・専門外なので出来ません

 

『あーもう良いよ、ネットなんか信じねえ。もうこれから悪い電波を浴びない様、頭にアルミホイル巻いて暮らしてやるよ。生きて帰れたらな!』

 

そんな戯言を返しながら、考える。どうしようかな。スキルは使えないから己の力でどうにかしないと……。

 

『おらっ!くそっまだ死にたく無いんだよ』

 

壁を力いっぱい叩いては見たが、穴が空く気配はない。それどころか拳が痛い。今度は足で蹴ってみたが変わらなかった。それでも何とかならないかと交互に殴る蹴るを繰り返す。

 

『はぁ……はぁ……』

 

三十分ぐらいだろうか?スマホを見るのも面倒臭いぐらい疲れたが、先程と変わらず壁は傷一つついていなかった。もう無理だと思い、諦めて壁にもたれ掛かって上を見上げていると。

 

『ん?何だあれ?』

 

さっきまでは気づかなかったが、上の方に何かが出ている。何だろう紐?いや、ゴムの様な物か何か突起物の様な物が見えた。分からないが、アレに捕まって上から出られないか。

 

そう思った俺は少し休憩した後、上を目指す事にした。

 

 

『よっ、ほっ!』

 

駄目だ、全然届かない。必死に手を伸ばしても高さが足りない。

 

《コメント》

・だめじゃん

・だめだめ

・何やってんだよ

 

なら、壁を蹴れば!

 

『壁キックで、なんとかぁああ!!!』

 

思いっきり蹴って手を伸ばすと、辛うじて掴めた。それを手繰り寄せる様にして引っ張る。何かぬるぬるとしていると体全体で掴み、体重を掛けて引っ張った。

 

すると。

 

『な、なんだ?』

 

下から水が物凄い勢いで流れて来た。うわ、くせぇ。

 

《コメント》

・何だなんだ

・お?

 

既に足元まで濡れてきていてかなり不味いなと思っていると、あっという間に水に飲み込まれた後。そのまま勢い良く外へ出されたらしく。スマホも後から落ちて来たから、それは良かったんだけど。

 

《コメント》

・エッッッッッッ

・即高評価押した

・これは神回

・一生ついてきます

・えろかわ

 

『服溶けるのは聞いてないって』

 

ほぼ素っ裸になってしまった。ってか何で服が溶けたんだ?

 

《コメント》

・多分消化液かな?

・服はほぼ残ってないのに、靴がギリギリ残ってんのダンジョンマスターの性癖を感じる。

・裸スニーカーはニッチ過ぎるだろ

・スライムかもしれない

 

すっげえゲロ臭い。何でこんな目に遭うんだ。あー消化液か?ありそうだな。ミミックはいなくなってるし、どうすれば良いやら。取り敢えず、此処から脱出する事を考えないと。

 

『服と、武器と。それからお腹も空いたし』

 

それらを求めて、俺はエロトラップダンジョンの一階を進む事にした。

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