現代にエロトラップダンジョンが現れたので攻略するだけ 作:そこら辺の人
さてさて、文字通り身一つでエロトラップダンジョンに挑んでいるんだけれども。
《コメント》
・恥じらいが無い
・堂々と歩くな
・何で隠さねえんだよwww
・ランウェイに見えてきた
「いやぁ、"ヘンタイ"みたいだね〜」
『変態じゃないぞ俺は』
初対面なのに、酷過ぎるだろ。さっき会った仲だろ?もっとオブラートに包んだりとか優しさとかは無いものなのか。
《コメント》
・説得力がねえな
・その格好で言うなw
・その子誰だよ
『この子はアレだ。あの、さっき拾った』
「ヘンタイさんに拾われました〜助けて下さ〜い」
顔を隠してくすんくすんと音を立てる彼女?を無視して、俺は説明をする。と言うか、見てなかったのか。
『さっきダンジョン探索していた時に寝てたから拾ったんだ』
「あはっ。バレちゃいましたねー。まぁ、そこの変態と同じくボクも元は立派な男の子って訳なんですよー。ボクの場合は元々そう言うヘキがあったから女になっても別に違和感は無いんだけどねー」
コイツも俺と同じく、"このダンジョンの被害者"と言う事らしい。本人がそう言っていたから本当かは分からないが、まぁそんな嘘をつくメリットなんか無いだろうし本当だろ。一人でいるよりは、脱出する確率が高くなりそうなので一緒に行動する事にした。
「あーいやでも、アレか。ナニが亡くなって女装コスニーが出来なくなったのは大誤算かなぁ〜。それに……この身体もボクの理想じゃないし。さっさと攻略しちゃおうか」
『お、おー』
早く攻略して、コイツと離れないと俺の頭がおかしくなるかもしれない。さっさと攻略しよう。
「まずは下へ降りないと、何にも出来ないから……。確か此処のフロアボスは……アイツだったかな?さっさと倒そうか」
『フロアボスが分かるのか?』
「そ、そりゃあね〜ボクみたいなベテランダンジョン探索者になるとそれぐらい当たり前だよ。と言うか、常識だよ。さては君初心者だな?」
『え』
まじか。常識なんだ、と言うかベテランか。初心者の俺は口を挟まず、黙ってついて行った方が良いな。
『へーそうか知らなかったな。ちなみにどんな奴だ?』
「宝箱に偽装したミミックってヤツだよ。一層だからそんなに強くは無いんだけど頭が良いのと、そもそも彼自身がレアモンスターなのもあって遭遇する確率が低いんだよね〜」
『ソイツなら会ったぞ』
多分さっきのミミックだよな?そう思うと、コメントの反応も同じ感じだった。
《コメント》
・アイツか
・喰われかけたぞ
・美味しく頂かれた奴な
・服が亡くなった。
・アイツは良い役目をしたよ
「え、マジ?」
『コメントの言う通り消化寸前だったけどな』
「だからドロドロで臭いんだ〜納得」
コイツの辞書にオブラートはないのかもしれない。期待するだけ無駄だと言う事が良く分かった。
「じゃあ多分もう会えないかも。一日に一回会えたら、ラッキーぐらいの遭遇率な筈だから……」
そう言って奴はニヤリと笑った、まるで何か他の方法がある様に。
「"裏ワザ"を使おうかな〜って思うんだけどご一緒する?」
『裏技?』
そんな物があれば是非ともご一緒したいところだが、本当にそんな話があるのだろうか?
「そう。実はダンジョンの下へ降りるにはフロアボスを倒す事以外にも方法があるんだ。それがこのダンジョンワーパーリングさ」
『何だそれ』
奴がポケットから取り出したのは小型の腕輪だった。小さなルビー色の宝石が付いている奴だ。
「これを使うと、フロアボスを倒さなくてもダンジョンの下へ移動する事が出来るんだ」
『あーなんかそれ聞いた事ある。もしかして転移石みたいなヤツか?』
「そうそう。そんな感じかな、サクサク進めたいから今回はこれを使おう」
まず奴は、自分の腕に付けた後。俺にも渡してきた。それを付けたら、手を繋いで。
「せーのっ」
その掛け声でジャンプをし始めたので慌てて飛んだ。