ホロライブライダーズ 不死身の闘牛(ザ・リメイク) 作:プロトタイプ・ゼロ
つらいよぉ……つらいんだよぉ……!!うわああああああああああああああ!!!!今なら超サイヤ人になれるかな?
ライブ会場襲撃から数日、アマゾンアルファ、アマゾンオメガ、アマゾンヴェノムの3人は食事中(カップヌードル)に襲ってきたクロスギーツと戦闘を行っていた。戦闘を始めるやいなやライジングモードへと移行したアマゾンアルファが俊敏な動きでクロスギーツの周りを走り回り、アマゾンヴェノムが毒を帯びた爪で斬り裂こうとする。だがクロスギーツはその腕を掴むと後ろにいたアマゾンオメガに向けて放り投げた。
「は?」
「うぉ!?」
背後から不意打ちをかまそうとしていたアマゾンオメガの拳がアマゾンヴェノムの背中にぶつかり血が飛び散る。そこに足をかけて転ばされたアマゾンアルファが物凄いスピードで2人に衝突した。
「お、お前らなぁ……!!」
「ご、ごめん……」
「ちっ……やっぱり強えなアイツ」
「いいからどけ!!」
アマゾンオメガの上に乗ったかったままのアマゾンヴェノムが冷静にクロスギーツの戦闘力を分析し、アマゾンアルファが2人の上から謝りながら飛び退く。
(なんだろう……この違和感)
クロスギーツと戦闘を行って最初から感じていた違和感。それがなんなのかよく分からず頭を悩ませる。それがいけなかったのか気づいたころにはクロスギーツの拳が飛んてきていた。瞬時に頭を切り替えなんとか避けるが頬を抉り取るような攻撃に内心冷や汗をかく。
(いつものように相手を小馬鹿にしていない……? どういうことなんだ)
大きく後ろに後退し腰を落として手をダランとさせながら左手を伸ばし、右手を顔の近くに持ってくる。そして迅特有の独特の構えを取ると、最大限警戒しながらクロスギーツを睨みつける。
「おらぁ!!」
「ふんっ!!」
アマゾンオメガとアマゾンヴェノムが交互に殴りかかるが、クロスギーツは余裕そうに後ろへ後退しながら受け流していく。ある程度の距離まで下がるとアマゾンヴェノムの回し蹴りを掴みそして投げ飛ばして回転させる。
続いて殴りかかってきたアマゾンオメガの拳を受け流したあと腹に二発重い膝蹴りを入れる。そして地面に崩れ落ちたアマゾンオメガの襟首を掴み上げ腹を殴る。
二人のアマゾンが撃沈し、残りのアマゾンを倒すべくクロスギーツが周りを見るがどこにもいない。逃げたのかとため息を吐こうとした瞬間、バチバチと音ともに現れたアマゾンアルファの鋭い蹴りがクロスギーツの顔面にぶち当たる。
「え、当たった……?」
地面に着地し吹き飛んだクロスギーツのほうを見る。いくつもの土管をぶち壊しながら吹き飛んだクロスギーツが煙の中で立ち上がる。そこから現れたのは迅の知る黒い狐の仮面を被った青年ではなく、フードを深くまで被った少女だった。
「え、誰ぇ……?」
アマゾンアルファから人間態に戻った迅が問いかけるが、少女の背後に黒いオーロラカーテンが出現する。
「……」
「え、ちょっと待って!!」
無言のまま黒いオーロラカーテンの向こう側に消えていく少女を追って迅も黒いオーロラカーテンの向こう側に消えていく。アマゾンオメガとアマゾンヴェノムも何とか立ち上がって追いかけるが、黒いオーロラカーテンの向こう側に入れたのはアマゾンオメガだけだった。
「おいおい、マジかよ……」
アマゾンヴェノムが入り込む寸前に閉じてしまったため、勢い余って土管に頭をぶつける。溜め息を深く吐きながら人間態である龍真の姿に戻ると、ジャケットについた砂を払い落としてポケットから出した煙草を咥える。
「どーすっかなぁ……」
普段は近くにいた子供2人に考慮して我慢していた煙草に火をつけて息を吐き出す。やれやれと肩をすくめながら土管に座り込んだ。
一方で――
「ここ、どこ?」
謎の少女を追いかけて黒いオーロラカーテンを抜けた迅。だがそこは自分の知ってる街並みではなかった。駒王町と書かれた看板を見てから、不安そうに周囲を見渡して知らない道を歩いていく。
ホロライブの世界に戻ろうにも黒いオーロラカーテンは閉じてしまっているため、どうしょうもない状態に若干涙が溢れそうになりつつも歩く。もしかしたらこの世界に誰か知り合いがいるかも知れないことに賭けて。
「わぷっ!?」
「あれ……? 君ってたしか迅くんだっけ?」
「おっ! ホントじゃん! こんなところで何してんの?」
下を見ながら適当に歩いていたためか迅は誰かの背中にぶつかってしまう。そして振り向いた相手は駒王学園の制服を着た少年――蛇倉宗一だった。隣にはゲーム機で遊ぶパラドもいる。
ほぼ初対面かつ不良っぽい見た目(迅主観)に、しかも自分よりも背の高いことから迅の瞼に涙が溢れ出す。というか流した。それに宗一やパラドが慌てたように迅をあやそうとするが不安が爆発した迅が大泣きしてしまい2人して困惑してしまった。そのため、宗一にとってはもうお馴染みになっているスレのみんなに助けを求めた。
ちなみに同じく謎の少女を追いかけたアマゾンオメガことハルカは、いつの間にか自分が元々いた世界に帰ってきていた。ご丁寧にジャングレイダーと共に。
〜〜〜ホロライブライダーズ〜〜〜
ライブ会場で仮面ライダーに変身し戦闘を行った道長は、突然助っ人に現れたリュウガに後ろから蹴り飛ばされ気絶しリュウガによって連れ去られた。目覚めればそこは以前にもお世話になった喫茶店の二階。困惑し一階に降りて裏千束に説明を求めて詰め寄ったが「仕事の邪魔だ」と追い出された。
「ったく……アイツは本当になんなんだ」
ブツブツと文句を言いながら歩いていると広場に辿り着く。真ん中に大きな噴水があるその場所で、ジャマトの群れが暴れていた。
「ワスススワスア!!」*1
「ピルクワスヴォテン、コポステウガルル!」*2
「クテウルクトリツームレレララサ、ロオリジコキョピジゼラガ」*3
道長は足を止めた。ジャマトという存在に驚いたからではない。そのジャマトの話している言語を理解できたからだ。
(どうして俺は、あいつらの言葉がわかる……?)
その謎について深く考えようとした時だった。甲高い悲鳴が広場に響き道長の意識が戻る。ハッと周りを見ればジャマトの一人が青い髪の少女に襲いかかろうとしていた。
「ちっ!! オラァ!!」
「セバイワス!?」
すぐさま走り青い髪の少女に襲いかかろうとしているジャマトを飛び蹴りをかます。蹴り飛ばされたジャマトが噴水を壊しながらその体を水で濡らす。
「スリトキョ! ラサツームアラチャファ!」*4
「チャキョピピファツワスビ?」*5
他のジャマトに支えられながら立ち上がったジャマトが憤慨しながら道長を指差し怒鳴る。その言語も理解できた道長は一瞬戸惑いつつも、後ろで尻もちをついている青い髪の少女を見る。
「あわわ……!?」
何故か大量の酒瓶が入ったカバンを大事そうに胸に抱きながら涙目になっている青い髪の少女――雪花ラミィの姿に、道長の脳内に宇宙が広がりかけた。
(あれ? コイツってたしかアイドルじゃなかったっけ?)
そう思いながらも(ストレス溜まってそうだなー)と呑気に考えた道長は後ろにラミィ、そして近くでいつでもラミィを救い出せる位置にいる獅白ぼたんがいるのに構わずデザイアドライバーを取り出し腰に装着する。
後ろで驚いた顔をしている2人を無視して、取り出したゾンビレイズバックルをデザイアドライバーにセットさせる。
『SET』
左手で右腕を払うような動作をしたあと小指と親指を突き出しながら胸をなぞり、上半身をわすかに後ろへ反らしてから左手を掲げる。
「変身!!」
そしてサイドに頭蓋骨を模した「ウェイキングキー」を回し、ウェイキングキーを回すことにより扉が開き中からゾンビの手を模した「インベードハンド」が飛び出す。
『ZOMBIE』
道長の体が黒い素体姿――エントリーフォームになると、デザイアドライバーから「ZOMBIE」と表示されたエフェクトが紫色のまるで肋骨状の模様が浮かぶ装甲「アンデッドチェスター」に変化し、エントリーフォームの上半身に装着される。それと同時に左腕には毒を作り出す「ポイズンチェンバーアーム」が実装され、そこから更にオレンジ色の鋭い爪のような見た目をした「バーサークロー」が延びている。
『READY FIGHT』
紫色の闘牛を模したマスク――バッファヘッドの複眼が一瞬だけオレンジ色に光り、仮面ライダーバッファへと変身した道長は開幕早々にゾンビブレイカーについているデッドリーポンプを足で踏みつけて刃先まで上げそしてインプットリガーを押す。ラミィはぼたんが引きずっていった。
【POISON CHARGE】
【TACTICAL BREAK】
ゾンビブレイカーの刃部分にあるドリブルチェーンが猛毒を纏いながら急速に回転し、バッファがゾンビブレイカーを振るうと同時に猛毒の斬撃がジャマトの群れを斬り裂いていく。
飛んできた斬撃を食らい慌てるジャマトの群れに突撃しゾンビブレイカーを振るっていく。猛毒のエフェクトが斬撃となってジャマト達を襲っていく。時々頭突きや蹴りを入れてラミィとぼたんに近づけないようにしながらジャマトの群れを遠ざけていく。
広場から離れ大通りで戦闘を再開する。大通りにいた人たちが仮面ライダーと怪人の激突に対して悲鳴を上げながら逃げ出し、携帯端末でどこかに電話をかけたりしていた。
途中無謀にもエントリーフォームでバッファに襲いかかってきた野良ライダーを撃破すると、野良ライダーから外れて飛んでいったデザイアドライバーを手に入れたポーンジャマトがディスコアIDをデザイアドライバーに嵌めて腰に装着する。
「……なに?」
ポーンジャマトが取り出したのはレイズバックルだった。それも見たことない緑と紫の植物に覆われた謎のレイズバックル――ジャマトレイズバックルを、ポーンジャマトはデザイアドライバーの左側にセットする。
「ジュラピラ!」*6
(変身だと……!?)
道長が驚愕すると同時に、ジャマトレイズバックル本体の植物活性装置【グロウエクスポージャー】によってデザイアドライバーの反応炉【トーラスリアクター】から発生する再生可能エネルギーを植物を急成長させる特殊光線に変換し、バックルを侵食するように覆う【メタモルアイビー】がこれを受けて急成長し、茨の生えた蔓が直接全身に巻きついて装甲に変化すると、ジャマトの全身を覆い尽くしてジャマトライダーへ変身させる。
「……変身、した!?」
「や、ヤバイよししろん!!」
もう逃げたと思っていた2人がまだいることに驚きバッと後ろを向く。なんとそこにはおんぶをねだるように手を広げたラミィとあきれた目をしながら後ろを向いて膝をついているぼたんの姿があった。
「えぇ……」
バッファは数秒だけ固まった。その隙を逃さずジャマトライダーが殴りつけたことで吹き飛ばされた。そしてバッファを吹き飛ばしてジャマトライダーは腕から茨の生えた蔓を生やしラミィとぼたん目掛けて伸ばす。
【ゾンビ&ブースト!】
ブーストレイズバックルをデザイアドライバーの左側にセットしゾンビブーストフォームになると、上昇した速度と機動力を活かして二人の前に現れる。そしてあらかじめ肩を使ってポイズンチャージしておいたゾンビブレイカーを振るって茨の生えた蔓に絡ませると、そのまま勢いよくジャマトライダーを引っ張る。
バランスを崩しながらこちらにやってきたジャマトライダーに対してブーストゾンビフォームになると2回回し蹴りを食らわせポイズンチェンバーレッグの先にあるバーサークローの毒を叩き込む。
「オラァ!! もうさっさと死にやがれ!!」
そして怯んだ隙をつきブーストを上にしたことで上昇したパンチで思いっきり殴り飛ばす。殴り飛ばされたジャマトライダーはビルの壁に激突しパラパラと瓦礫を落としながら地面に倒れる。だが元々が怪人ということもありすぐに立ち上がってくるその姿にバッファは盛大に舌打ちする。
「ちっ……お前らも早く逃げろ!! 気が散る!!」
後ろに向かってそう怒鳴りながらもう一度ゾンビブーストフォームへとデュアルオンするとジャマトライダーに飛び蹴りを入れ、その頭を掴んでゾンビブレイカーで頭突きをしてから殴る。
少々息切れを起こしながら他のジャマトをゾンビブレイカーで斬り倒していると、黒いオーロラカーテンが突然開きその奥からフードを深く被った謎の少女が現れる。
「……誰だ、テメェ」
謎の少女に向けて問いかけるが、本人は聞こえていないのかフードの奥から覗く青い瞳でバッファを見つめるとどこからともなくベルトを取り出した。
【スカイドライバー!】
取り出したベルト――スカイドライバーを腰に装着した瞬間重々しいBGMが流れ始め、そして一度俯かせていた顔を上げる。その時、バッファの背後にいた二人だけはそのフードの奥を見てしまった。
「えっ……?」
「そら、先輩……?」
二人が驚くのも無視して謎の少女はスカイドライバーの上部についているボタンを押し、右側部分のスカイパワーカバーを右にスライドさせる。
「……変身」
露出した中央部にある天空の紋章のスカイエンブレムより空色のエネルギースクリーン「スピリチュアル・スカイエレメント」が出現し、謎の少女を通過することで、全体的に空色と金のカラーがついた仮面ライダータスクへと変身した。
仮面ライダータスクはジャマトライダーには目もくれず一目散にバッファに向けて歩き出き近づく。そして拳を握り周囲から水色のエネルギーを拳に収集させると、その拳をバッファに繰り出し殴り飛ばした。
「ぐわああああああっ!!」
突然殴り飛ばされたバッファはゾンビブーストフォームの防御力を貫通した痛みに、仮面の下で顔を歪ませる。何とか起き上がるとすでに近づいてきていたタスクに膝蹴りを食らってしまいまた吹き飛ぶ。さっきのジャマトライダーと同じようにビルの壁に衝突し地面に崩れ落ちる。
「はぁ、はぁ……なんなんだ、テメェは!! がっ!?」
よろよろと立ち上がろうとするがジャマトライダーに背中を踏みつけられ起き上がることはできない。タスクは地面に崩れ落ちたバッファの近くに来ると、強引にバッファを立ち上がらせたジャマトライダーごと蹴り上げる。
ジャマトライダーは上空で爆破し、同じく上空に打ち上げられたバッファはゾンビブレイカーのデッドリーポンプを刃先まで上げインプットリガーを押す。
【POISON CHARGE】
【TACTICAL BREAK】
テリブルチェーンが猛毒のオーラを纏いながら高速回転するのと同時に、タスクが一度スカイパワーカバーを中央に戻してそして開く。それにより周囲から凄まじい量の水色のオーラがタスクの右足に収束され、そして落ちてきたバッファがゾンビブレイカーをタスクに叩きつけようとしたのを横に避けそのまま回し蹴りをバッファの肩にぶつけた。吹き飛んだバッファは変身を維持しながらもゴロゴロと地面を転がっていく。
「はぁ、はぁ……本当になんなんだテメェ!!」
「……しつこい」
うざったそうに顔を俯かせたタスクがもう一度スカイパワーカバーを中央に戻そうとした瞬間、ゴーン、ゴーンと鐘の音が周囲に響く。
「……あ?」
「……この音は」
バッファとタスクが驚きながら周囲を見渡す。ラミィとぼたんも同じように見渡している。
そして、その音の主は現れた。
「よぉ、バッファ。ずいぶんと苦戦してるみたいじゃないか」
全身を白と赤の装甲に身を包んだ白い狐が、黄色の複眼を一瞬だけ発光させて空から文字通り歩いて降りてきた。
「手を貸してやるよ……さぁ、ここからがハイライトだ」
というわけでどうだったでしょうか!!
もしよければ感想や誤字咆哮などくれると嬉しいです!!
それでは皆様!!また次回でお会いしましょう!!