弾丸の音が同時に放たれるッ!
むろん実弾で当たれば死ぬ、お互い0距離だが問題はない
天音は弾丸と同じ速度で横に回転してデコに赤い線を残し受け流す
同時にユラは縦方向に回転して同じく顎に赤い線をの残して受け流す
しゃあ!冥土流”弾丸滑り”&冥土流”弾丸加速”
しゃらくせぇ!まともにやっても勝てねぇならまともにやらなきゃいいんだよ!
撃ち出された弾丸を利用してさらに加速!そのままユラの横っ腹を蹴り飛ばす!弾丸のおかげで十分に加速された私の蹴りはスーパーボールみたいにユラをぶっ飛ばすッ!
出口の反対側の扉をブチ破り吹っ飛んでいく。
勢いそのまま小鳥遊君の重心の下に入りお米様抱っこで持ち上げ走る!うぉ!軽くない!?50キロ言ってない!?
「ご主人様、少し苦しいかもしれませんがご了承ください」
「ぐっ…だ、大丈夫…」
入ってきた扉を蹴り飛ばして目的地まで全力で走る!
時間かけると普通に起き上がってこっち向かってきそうだし、割と本気で殺す気で蹴ったんだけど普通に腕入れられた感覚あったんだよね
アイツなんなんだよ…弾丸で加速とか私でも死ぬ気だったんだけど…
廊下を爆走していると目の前から震えた新米メイドたちが2人…やっべ邪魔すぎる…!速攻で排除するしかねぇ…!
銃を向けると…棒手裏剣のようなものが突き刺さって完全に使えなくなっている…え?私が蹴ったタイミングで防御とこれ突き刺したの!?
いったいどんな腕してんだよクソ!
「あ、あの子たちまだ来たばかりだから…できるな優しく…」
「ご注文承りました、少しの間、空中浮遊をお楽しみください」
銃をその辺に投げ捨てプランを0.5秒で考える…よし決まった!
ふわっと優しく小鳥遊君を投げる。落下まで3秒!
先頭にいたメイドが目をつぶりながら箒を降り降ろすのを躱して顎に一発
半泣きになりながら包丁を横に振るうメイド…あぶね!?このメイド殺意高くない?
いくら怖くても包丁振るう普通!?
軽く横腹を蹴り飛ばして痛みだけを残す
そのまま走り抜け落ちてくる小鳥遊君をキャッチ!怪我は無い…問題もなし怖さも無さそうだな
しいて言うなら私の腕がちょっと痺れた…
「お待たせいたしました」
「う、うん…」
全力で廊下を爆走し、お目当ての…窓ガラスを発見!
袖口から仕込んでおいたサバイバルナイフを手の中に滑り込ませ、一歩全力で踏み込み抱えてる小鳥遊君に衝撃がいかないように投擲モーションに入る
私の筋肉が膨れ上がり凄まじい速度でナイフをぶん投げるッ!
防弾ガラスの窓に割れずに突き刺さる!はぁ!?嘘でしょ!?私結構本気で投げたけど割れないの!?
いくら防弾だろうと割れるものだけど!?
しゃぁねぇ!プランBだ!
「少々目を瞑っていてください、ガラスを突き破ります」
小鳥遊君が何かを言う前にナイフの柄に向かって飛び蹴り!流石に体重と速度で防弾ガラスが粉々に砕け、目的の高級
たいしてない私の胸に小鳥遊君を埋め私が下になるようにリムジンに激突!くそ痛いがそんなことを言ってる場合じゃない!
転がるように地面に落下して小鳥遊君を後部座席に投げ入れ私はリムジンに乗り込み即座に発進!
チラリとドアミラーから後ろを見てみるとユラが銃を構えこちらを狙ってくる…お前はロベルタかよ!?
弾丸を交わしながら正面玄関を車で粉砕!即座に外に出る…流石にここまで追ってはこないだろ。多分
「お怪我はありませんか?先ほどは申し訳ございませんでした」
「大丈夫、布都さんありがとう…凄かったね」
「完全な不意打ちだけですよ、まともにやったら敵いません、取り合えず寮までで構いませんか?」
お願いの言葉と共に小鳥遊君が大きなため息を吐く、色々大変なんだなぁ…それしか言いようがないわ…助けるし何とかしたいとも思ってるけどね
ん?視界の端に私のメイド長からメールが…このタイミングではなんかいやな予感がするぅ…車を自動運転にして内容を読む…
【刑部 布都様 現在逃亡中だと思いますが、男性保護の観点から捕まる可能性があります…まぁ私が一応握り潰しておきましたそもそも変な感じでしたし
何があったかは知りませんがケツ持ちはこちらがしますので何かあったらまた個人携帯に連絡してください。PS勝江って苗字は英語にするとビクトリアなので王族です】
あっぶねぇ…下手したら誘拐になるのかこれ…いくら男が何言おうと責任取れないからね、人権はあるけど責任取る能力はないって感じ
やったやつが悪いってなる。
てか最後何!?どうでもいいんだけど…もうちょっと気の利いたこと言って
「ふぅ…二時間ぐらいでしょうか?少しの間休憩していてください。私も休憩しますので」
「ありがとう…その…迷惑かけちゃったかもしれない…」
「友達ですし、それに仕事ですから気にしないでくだ…あ~今度美味しいごはんと新しい銃の費用出してください」
「もちろん…!」
───────────────
二時間ほど運転し。寮に到着!格上相手に一瞬とはいえ本気で戦ったから疲れたわ…いくらなんでも
ちなみに寮は治外法権!幾ら家が強かろうと名目上は圧力すらかけられない、一応完全なる安全地帯
そうして今日は何事もなく終わる…残念ながら今だけだったが…
「なぁ、八雲が上の空なんだけど何か知らない?天音さん」
「ん~?いろいろ知ってるけど言ってもいいのかわからにゃい」
今日はコンビニで売ってる妙に量が多いラーメンを食べる…うむ…美味い!明らかな工場料理だけどそれでも美味い
場所はやっとブームが去ったのか人が居なくなった屋上…う~ん!ジメジメしてる校舎裏と違って晴れてるとやっぱり気持ちがいいな
欠伸をしながらラーメンを食べきり、妙に神妙な顔をしてる鹿討君のデコにデコピンを一発
「いて!」
「そんなに気になるなら自分から聞きな?数少ない男友達なんだから」
クスクスっと笑って立ち上がりくるっと一回転…しつつ袖口からナイフを取り出し鹿討君が見えない速度でドアの方向にぶん投げる
ガコンッ!と扉近くの壁に突き刺さりさっきからこちらをチラチラ見てくる恐らく…同業者に対して威嚇…クソが…私が逃げ切ったからいろいろ探りを入れてやがるな?
腕は微妙、隠密もいまいち…舐められたか?これだったら数10人単位で襲ってきても大丈夫だな…だが舐められてるのはムカつくな
「酷いよ天音さん…男の俺にも聞かせられない話なのか?」
「んにゃ?どっちかっていうとプライベートだから私の一存で言ってもいいのかって感じ?」
「あぁ…そういう感じか…なら八雲に直接聞くか…」
「ま、しいて言うなら割と本気で困ってるから助けてあげたら?って私は今助けてるけど」
ビニール袋を膨らませ優しく蹴り上げる、鹿討君も返すようにビニール袋を空中に蹴る
よくある学生の暇つぶし
「あ、この間送ったジュースどうだっ…た!?」
「美味しいけど量多すぎ…私は軽いペットボトルだと思って…た!」
地面に落とさず暇つぶしのラリー、しばらく喋りながら他愛のない話をしながらダラダラとだけどお互い楽しそうに笑いながら昼休憩を終わる。
特別なことなんていらないただただ楽しいだけの学生の遊び
◆◆◆
次の日の放課後、小鳥遊君の教室にまたもや呼び出された…
えぇ…今度はなんだよ…てか昨日の夜変な奴に襲われたんだけど叩きのめしたけどな!
購買で買ったプリン&ミルクみたいな名前のジュースを飲みながら教室のドアを掴む…
え…ドア動いたんだけど…勝手に指紋登録されてないこれ…いつの間に私の生体情報取りやがった…?
割と怖いんだけど!?私いろいろ機密情報エリアは入れるから不味いんだけど!?
「わーたーしーが来た!時間ぴったりって感じ?」
「今日はなんかテンション高いね…水橋さん…」
「面倒ごとの気配しかしないから無理にでもテンション上げないとやってられないからね」
出迎えてくれた小鳥遊君の近くの席に座り身体を投げ出す…どうせこの間の話なんでしょ~?
まぁ、別にいいけど今更巻き込まれたし!乗り掛かった舟だ。
「ごめんね…えっと…また僕の為に戦って欲しい…メイド3本勝負に」
「嘘でしょ…」
説明しよう!メイド3本勝負とは!男たちが喧嘩するときに男が殴り合うのは法律上禁止されている!
なので自分の所のメイドに代わりに戦ってもらう!戦う内容は、料理!掃除!
そして直接的な戦闘能力を競い合う。
正直前世のホビーアニメかよって思うけど割と馬鹿にできないんだよね…貴重な男たちが争わないといけないっていう状況をわずかでも減らしたい
なら女のメイドに戦わせればいいじゃないっていう発想、自身の家ではこれだけ素晴らしいメイドを雇えるんだって住んでいるんだって証明にもなるし
何より男が傷つかないから!
まぁ、普通は家付きのメイドでやるから私たち関係ないって思ってたんだけどねぇ、代行とか普通はやらないからね!だって責任が無いかもしれないから…
「ちなみになんで私?戦闘能力は上の上だけど最上級には勝てないレベルだぞ?そもそも小鳥遊君の家だったら最上級メイドぐらい居るでしょ?」
「僕が君を信用してるから…かな?あと僕自身は家の力そんなに使えなくて…それに家からの命令を断ってるし…頼れるのが居ないんだ」
「他の男たちは?鹿討君とか私から見ても頼りがいあるし他の男も権力持ってウハウハ!」
「普通に考えて人の家事情で権力使わせられなくない?」
「私はいいのかよ…」
「お金で解決できるし」
手に持ってたペットボトルを割と強めにぶん投げて小鳥遊君の頭に当てる
スコーンと気持ちのいい音がするがなんか楽しそうに笑うだけ…ぐぬぬ!
この野郎…確かに事実だけどなんか私が軽い女みたいだからやめろや!
というか家の権力使えないのか…まぁ、そりゃそうかいくら男だろうとヤることヤらないと権力なんて使えないか
ったく仕方ねぇなぁ…そんな泣きそうな顔されたら助けたくなるでしょうに、ま、友達のためだ命ぐらい賭けるか
「ok…ちゃんと協力するよ、ただし!報酬は弾んでくれよ?」
「僕が払える分はいくらでも払うよ」
「あ、あと男たちにはちゃんと訳ぐらい話しておけよ?心配してたぞ?私に相談するぐらいには」
わかった…と少し嫌そうに頷く小鳥遊君…あらら家庭の事情であんまり巻き込みたくないって感じかな?
鹿討君なら無理にでも聞きに来ると思うけど…
「んじゃ…やる日はいつ?武器を揃えたいから4日後とかなら嬉しいんだけど」
「わかった…じゃぁそう伝えておくから…武器揃えるの僕も行っていい?」
「いいけど今度はちゃんと出てくるって言っておいてよ…私いい加減追いかけられるの嫌だから」
ケラケラ笑いながら教室のドアから出ていく
さて…最上級メイド相手か…頑張るけど、どうしようかなぁ…
か、勝てるビジョンが湧かない…マジで相手バケモンクラスだからなぁ…
頑張って考えるか。
───────────────
身体を伸ばしてメイド協会の中に入っていく
「水橋さん…ここってメイド協会だよね?武器作りに来たんじゃなかったの?」
「yes、ここはメイドたちにとってスーパーみたいなものだから何でも揃う」
地下3階、清潔感のある上層部とは違い薄暗く武器が壁に飾られている
男心をくすぐる大型の重火器から暗殺に使うような小型の銃、何に使うかわからない形状の刃物
世界各国の剣や刀、そして200年前では考えられない武装の数々。
銃は200年経っても本質的には変わらないものだ
認証システムなどはあるがそれでも火薬で硬いものを超高速で撃ち出すのは変わらない
銃は200年前に完成しきっている、無論ここで言う銃とは手で持てるもの、大型の超電磁砲やミサイルなどは含まれない
「こんにちは、布都様、要件を伺います」
男装した少しだけ年老いた女性が2人を出迎える、彼女はここの武器庫のオーナー兼紹介人
それにまるで当たり前かのように布都が答え微笑む
「フルコースを食べに来ました」
机の上に置いてある、デジタルCG発生装置で設計図を数枚見せデザインを選ぶ
「では
満足いただけると思います…それと自動修復機能はもちろんデフォルトでついていますので、ただ…弾は当たると激痛が走ります」
普段着ているメイド服を少し厚めの生地にしたものが投影される…ふむ…私的に物凄く好みだけど今回にはちょっと使わない
「ナイフを数本減らしても構いません、拳銃用のマガジンを多めに入れられるようにしてください。それに右のリストバンドに研いだワイヤーを数メートル巻きつけて貰えると助かります」
「かしこまりました。」
空中ディスプレイを触りその場で整え私がお願いした通りに味が調えられる
「続いて
「ナイフにバターを塗ったものに変更を、今回はまともにやっては勝てないので搦手と悪手で行きたいと思いますのでたっぷりと」
「かしこまりました。」
近くにいたメイドに耳打ちして実物を取りに行かせる。その間も食事は続く
「お待たせいたしましたメインの
「威力があって、小回りが効くものを」
「ではこちらを…アメリカ軍が正式採用しているM4 SOPMODII、グリップを滑らないようゴム製、カスタマイズはクリスマスツリーのようにお望みのままに変更できます
何より見た目が…攻撃的で貴女にぴったりだ」
実物を渡され軽くチェック…マガジンも入れやすいこれなら十分実用に耐えてくれるかな?
スコープは16倍もいらんな…8か6で十分か…そこまで遠くから狙撃はできん
「最高です、これを一丁」
「では
接近戦でも使えるよう、スパイク付きマズルガード、貴女の筋力で殴ったら相手の骨が砕けますのでご注意を…ハンマーとリアサイトには乱闘時の引っ掛かり防止用にハンマーシュラウドを採用しています。」
拳銃を受け取り指でクルリと回して軽く振り回す…いいねぇ!適度に重たくて持ちやすいし抜きやすい、これもいいな
「気に入って貰えてこちらも嬉しく思います、では次です」
「
「問題ありません、私でしたら完璧に使って見せますよ」
「お疲れさまでした最後に
「すべてAP弾でお願いします」
注文をすべて終えお互い満足がいく結果に…
頭を下げ外に出ていく瞬間後ろから声を掛けられる
「良き闘争を、楽しみにしています」
顔を向けずに1階に戻りカフェテリアで休憩…そういえば小鳥遊君一言も喋らなかったけどどうしたんだろ
もしかして雰囲気に呑まれた?ちょっと独特な感じするし…
「大丈夫?何も喋らなかったけど疲れた感じ?」
「え?いや…かっこよかったなって…別人みたいだったよ」
「憧れちゃった?マネしてもいいけどちゃんとこっちも格好つけないとダメだぜ?」
普通の珈琲を飲んで武器の調達は終了…
あ~勝てる気がしねぇ…どうすっかなぁ…
感想高評価お待ちしております