さーてどうするかねぇ…私は狙撃系はあんまり得意じゃないんだよねぇ…
数100メートルが限界…まぁまず撃ち合いでは負けるな、んじゃプランAでそのまま行くか
二階から飛び降り受け身を取りながら着地し硬直せずにそのまま走り出す
左右からコッキングの音が聞こえるが…無視無視!いちいち構ってたら体力きれて戦えなくなるっての!
弾丸が吐き出されるがジグザグに避けお目当ての店を探す、さっき見たマップの位置から確かここ…そう!
恐らく入り口には罠がたんまり仕掛けられてると思うので!アウトドア量販店のガラスを突き破りダイナミックエントリー!
敵が入口出口からしか入ってこないと思うなよ!
丈夫そうなリュックサックを1つ拝借ついでに石石鹸ハンドメイド用の薬品もその中に適当に入れる
「お、この青色かっこいいですね…雄英の奴みたいですし…コスプレ系にも手を出しましょうか…前世でできなかった女性キャラのコスプレ…ッとこれは失礼」
ナイフを突き刺そうとしてきたメイドの腕を掴み突っ込んできた勢いそのまま壁に激突させ
九九式短小銃を片手で構え向かい側で銃を構えていた1人に狙撃し即座にコッキングし薬莢を排出
次に右から割れたガラスからAK43を構え突っ込んでくる!ストックで銃身上にかち上げゼロ距離で九九式を発射正面のガラスを突き破り外に吹っ飛んでくのを見届けながら
奪ったリュックサックを背負い走る!
えっと?あと必要なものは…ドラックストアにあるか…
私の目的地は隣の棟の駐車場、蜘蛛の巣のようなトラップを仕掛けてそこにおびき寄せる、私の勝ち筋って言ったらそれしかない
接近戦なら戦いになる、遠距離戦は戦いにすらならん
さぁ、どれだけ準備を整えられるか、料理は苦手だがこういうのは好きだ
◆◆◆◆◆
【現在!布都さんは一階を爆走中です!並みいるメイドたちをまさに鎧袖一触!あまりにも格が違います!】
ドローンに映る彼女はあまりにも生き生きとしていて学校では見たことない微笑みすら浮かべている
雨あられのように降り注ぐ弾丸を踊るように躱し古の映画でしか見たことない見るからに古い銃で反撃している
あ、今弾が切れたのかバットみたいにメイドの頭をフルスイングした…あれでも止めに入らないってことは手加減してるってことなのかな?
「凄い…水橋さん…ここまで強かったなんて…腕がいいのは知ってたけど…」
「確かにお前の所のメイドは強いな、上級でも類を見ない程だ、俺が知ってる中で戦闘部隊長にも匹敵するだろう…だが小鳥遊家のメイドはもっと強い」
兄さんが顎でユラが映っているテレビを見せる、そこに映っているのは最小限の動作で襲い掛かるメイドの攻撃をかわし流れる動作で武器を奪い使い潰すまでそれで殲滅し
壊れたら次の得物を手に入れる、まさに機械のように流れる作業だ…
水橋さんが荒々しい傭兵のような動きだとするとユラは正確無比なマシーンのような印象
走りながらドラックストアから何かを素早く回収して水橋さんは走り出す
目的地はどこだろう…えっと地図で見ると…
「地下駐車場…?閉鎖空間が目的なのかな」
何が目的なのかわからない、頭の回転は悪い方ではないと思うけど政治とかなら得意なんだけどね
戦闘とかは漫画とかアニメしか見たこともないから
経験が少なすぎて見当がつかないんだよね…そっちの教育なんて受けてないから…
バックヤードに続く開けた瞬間大爆発!ケホケホとちょっとめんどくさそうに煙の中から当たり前のように現れる…
え…どうやってやってるの…怪我1つなく出てくるなんて…メイドって凄いんだな…
隠れていたメイドたちが襲い掛かりバックヤードが数秒で戦場に代わる、水橋さんが自分で持ってきたアサルトライフルで撃ち倒していく
素人の僕からじゃ何がすごいのかわからないけど…そう!映画のように人だけじゃなくて消火器を撃ち抜いて煙幕代わりに辺りを真っ白に染め上げ
途端にドローンが透視モードになり煙幕の中での戦闘が可視化される、その中で水橋さんがとった行動は
スカートをたくし上げ中から現れるのは
「失礼、急いでいますので少々大雑把に行かせていただきます」
瞬間すべての爆発物が爆破ッ!映像越しに見ている僕たちでさえ身体をすくませるほどの爆発音と閃光
襲い掛かろうとしたメイドたちが全員倒れ、その中をまるでパーティーにいるかのように優雅に歩き出す
彼女の目的の場所に
地下駐車場のドアを開けこちらを振り向き微笑みながら手を振る
その光景に少しだけ見惚れてしまった。
──────────────────────
あぶね!調子乗って手榴弾落とし過ぎた!
結構受け身とか爆風とか計算して避けたけどあと少し多かったら巻き込まれてたわ…
てか弾をAP弾にしたせいでメイド服越しならともかく人に向けて撃てないわ…やらかしたぜ…これだったら普通のライオット弾とかにすればよかったかも…
さ~て目的地に到着!この場所をおもちゃ箱に改造してやるぜ!
ドアの先に閃光弾とその目の前に銃と扉を開けたら弾丸が発射される仕組み
窓にはワイヤーを窓の首ではなく腰辺りに糸を張るこれだったら窓が割れようがゆっくり入ろうが罠は発動する。
ついでに少し歩いたところに足首を斬るようにたるませたワイヤーを仕込んでっと
ARは邪魔になるから私の腰のあたりに置いておく、相手からは微妙に届かないところ、ちっちゃくないよ!
後は即席のシェルターを作ってっと…これでヨシ!
弾丸で支柱に軽く穴を開け奪ってきた薬品を混ぜ合わせたものを中に流し込む…よし…これでここに叩き付ければ即席に地雷の完成、同じものを10ぐらい作っておく
あとは…即席の落とし穴と適当に奪った銃を弄って撃った瞬間暴発するようにするか…即席だと大体この辺か?あともうちょい爆薬が欲しいから取りに行きがてら
おびき寄せるか
最後に私が出てから罠がかかるように仕込んだ扉から外に出る
カタンと音を立てて最後の罠が作動して私のおもちゃ箱とかす、並の人間なら入ったら命はないだろうなだけど相手は押しも押されぬ最上級!殺す程度でちょうどいい
寧ろ殺すつもりで行かないと押しつぶされるのは私の方だからな
表通りにつくと不思議なことにゾンビのように襲い掛かって来たメイドたちが居ない?
あ~ヤバイかもしれない…急いでやらないと
制汗剤を数本とライターも数本100%オフで購入…後は…ガソリンは燃えるだけで爆発しないんだよね、灯油とか…えっと
「お待たせしました」
手に持っていたハサミとリップクリーム全力で後方に投げる
当たり前のように受け止め優しく微笑むユラ
「まだ私探索してませんが…せっかく大きな会場を用意してくれましたし探索しませんか?」
「私ゲームだと最短でメインストーリー潰すタイプだから、サブイベントは全部終わってからやる派なのよ」
さ~て…ラスボス戦だどうする?銃を抜くか足を出すか手を出すか棚を倒して目をくらますか…
組付き?狙撃?逃走?おもちゃ箱まで後ろに前進?今手元にあるもので即席で爆弾を作る?スカートの中にあるフラッシュバンか音響爆弾…
「やめましょう、あれこれ考えてもどうせやることは1つですし」
お互いが一歩一歩近づき、微笑んだと思った瞬間激突ッ!
布都の不意打ちがてら地面に手をついて回りながらカポエイラのような低い蹴り
的確に顎を狙うがバク中するように大きく背後にのけぞらせ回避、それを読んでいたかのように腕の力だけで追いかけ
踊るように逆立ちしながら連続で蹴りを叩き込むッ!
それらを全て捌き切り逆に打ち込んできた足を捕まえ近くのガラスに投げつけ叩き付けるッ!
「ぐが…!やってくれますね…!」
肺の中の空気を吐き出し、呼吸すら整える暇がないまま恐るべき威力の飛び蹴りが布都の目の前に襲来する
反射的にもたれ掛かっているガラスを自分の手で叩き割りながら蹴りを受け止め威力をかすかにでも減らす
空中で体を翻しながらユラの拳を左の掌で受け止め右腕で受け流しながら腕を捕まえ体勢を無理やり崩す
だが受け流された方の手を巻き込むように大回りに回され捕まえた腕が離される
布都の一瞬の判断で手をこちらから離し一歩前に踏み出しながら肩の辺りを押さえ関節を決めるッ!
「接近戦は自信があったんですが…流石にお強い!」
「えぇ、今のところ凄まじいわよ?よくその歳でここまでやれるのね」
膝辺りを蹴られバランスを崩す、そのまま曲芸のような動きで足で私をぶん投げる変則的な一本背負いッ!
はぁ!?コイツ正気かよ!?身体柔らかいなぁ!?
空中で態勢を整え仕込んでいた閃光手りゅう弾をスカートからこぼれ落とす
ちょうど目線の位置になるように蹴り上げるッ!
「っ…!?」
「びっくりドッキリメカって感じですね」
爆発すると同時におもちゃ箱に向かって全力で走る!
一時的に私の目と耳が聞こえなくなるけど場所は覚えているから問題はない
追いつかれる前に走り抜けて逃げるが正解って話よ!
さてさて、ここからが本番だ
少しして目と耳が聞こえるようになりユラが歩き出す
驚くことに瓦礫を蹴り上げ簡易的な壁を作り出しダメージを最小限にしたのだ
「まったくご丁寧に案内をしてるわね…恐らく罠でしょう」
壁には意地悪そうなリスのマークが貼り付けられていてわかりやすく目印になっている
それに縫うようにわかりずらく、そして悪意に満ち溢れたブービートラップが仕掛けられている
ワイヤーから爆発物、液体、即席の危険物が悪意を持って罠として降り注ぐ
「本当に上級?かなり悪質で厳しい罠が多いわね…まるでテーマパークだわ」
爆弾を持ったリスが手招きしたマークが入った扉が正面に現れる
恐らくここだろう、もちろん罠だだけど行こう
最上級の意地とこの状況を楽しんでいる自分に正直に
ドアを開けた瞬間後ろから大爆発、意識すらしていない不意打ちで部屋の中に強制的に入室させられる
ひょっこり現れた布都が後ろからドローンに向かってピースしながら同じように部屋の中に入り
扉が閉まり戦闘が始まる
──────────────────────
発砲音が鳴り響くッ!
布都の方は銃弾と本体を打ち込みユラは徒手空拳でそれに挑む
メイド服は完全防弾仕様、弾丸は身体を貫かず衝撃だけを体に与える打撃武器とかす
つまり生身の部分に当てなければ致命傷にはなりえないのだ、そしてある程度の実力があるメイド同士は当てられるような雑な動きはしない
必然的に戦いは超接近戦に集約し原始的な打撃戦とかす
クソったれが!わかっていたけど相当しんどい戦いだぞ!?
おもちゃ箱を総動員して足止めから殺す気で狙ったりしてるが…致命的なのがなかなか当たらない
壁に叩き付けて爆発はさせても二回目はこちらがくらった!
私だけ飛び道具使ってるのに…!ARはすでに破壊された!どうするよ!?わかっていたけど正直正面戦争は勝ち目が薄い!
もう少しだ…もう少しで本命が来る…ッ!
「何を狙っているの?このままだとジリ貧よ貴女」
「でしょうね、私では貴女には勝てない…普通にやればですけど」
やりたくないけどやるか…!後輩の技…正直死ぬ5秒前みたいな技だぞこれ…
一瞬のスキを付いて銃を腰のホルダーに仕舞い代わりに火薬(バター)入りのナイフを2本取り出す
衝撃を与えたら爆発する危険物を一瞬の躊躇もなくぶつけるッ!瞬間当たり前のように爆発が起き
2人確実に巻き込みながら破片と爆風が身体を切り刻むッ!
だが布都だけはほぼ無傷のまま腰から追加の手榴弾を2個取り出す!
なぜ無傷なのか、単純明快
爆風を計算して、破片の位置を確認しまったく当たらない場所に身体を滑り込ませる、もしくは爆風を当て合い強制的にセーフエリアを作り出す
尋常ではない集中力を要する技ともいえぬ技
脳の神経が焼き切れるのではないかと思われる負担、一ミリの計算ミスも許されないのだ当然であろう
「おもしろいわねそれ…もう一度見せてもらえる?」
「いえいえ…それには及びません…もう準備はできましたから」
パラパラと天井が崩れ始める
1人が嬉しそうに微笑み1人がやられたと顔に出す
「どれだけ爆薬埋め込んだの?」
「手作りニトログリセリンを大量に…後は手持ちの手榴弾で何とかなります…貴女にはまともにやっても勝てません…ならば」
もう一度手榴弾を地面に落とし至近距離にいる2人を巻き込み爆破!
だが今回はどちらも怪我1つなく無傷のまま!
「瓦礫の雨が降る中、果たして同じ実力を発揮できますか?」
「死ぬ気かしら?」
「私たちがこの程度で死ぬわけないじゃないですか、それとも死ぬような鍛え方してましたか?」
「まさか、じゃあ戦いましょうか…貴女と戦うの結構好きよ」
私は嫌いだよ!そもそも戦闘が得意なだけで好きじゃないんだからさ!
絶対これ終わったら昔のゲーム30本は奢らせてやる…しかも動く状態の奴をなァ!
行くぞオラ!!
最低でも人の頭と同じサイズの瓦礫が雨のように降り注ぐ、当たれば即死当たらなくても大きいものそれだけで恐怖を煽るだろう
だがッ!ここの2人は気にも止めない!
既に使い物にならなくなった拳銃を投げるでは無くパスするようにユラに優しく投げる
人間の反射的に投げられるではなく渡されると反射的に受け取ってしまう、例外に漏れずユラは受け止めてしまう
その一瞬の隙で布都は2歩近づき、全力でユラの足の親指を踵で踏みつぶし地面に縫い付けるッ!
本来なら激痛で体の動きが止まるはずだ!だがそれ意に介した様子もなく冷静に拳銃で殴りかかる
布都が利き手である右腕で受け止め骨をへし折りながら左腕でユラの喉を掌底で叩く
悲鳴を噛み殺しながらくぎ打ち機のようなユラの正拳を折れた手でブロックして一歩後ろに下がってしまう
その隙を見逃さず詰め寄ろうとするも巨大な破片が降ってきて2人の視線を遮る
もう一歩下がりながら布都が袖口からナイフを3本掌に滑り込ませ落下してくる瓦礫に合わせ投擲ッ!
ユラがナイフを一本受け止め残り二本を恐ろしい反射神経で弾き飛ばし後方で爆発が起きるッ!
「自分が使うナイフまでも爆弾を仕込んでるの…!?誤爆って言葉知ってる!?」
「チキってるって意味ですよね、さぁ!私はあと何個爆弾を仕込んでるでしょう!」
布都は右腕がへし折れ擦り傷や打撲、内出血が酷い、一方ユラは喉に掌底こそもらっては居るものの動く分には問題はない
つまりは絶体絶命、だけども布都は頬を吊り上げ最後のナイフを取り出す
「はぁ…やっと終わりですよ…全部出し切りました」
「えぇ、私の勝ちでね少なくともタクティカルKOは私の勝ちよ?」
「でしょうね…正直私も勝てる気はしません、だからワンチャンに賭けさせていただきます」
ナイフを唯一無事だった天井に向かって投げる、瞬間ナイフが爆発し大量の音爆弾と閃光手りゅう弾が降ってくる
「私このセリフ1回言ってみたかったんですよね…では失礼して」
こほんと喉の調子を整え中指を立てながら手を大きく広げる
『それでは皆さんご唱和ください!It's!All Fiction!』
「よくやるわねほんと…」
親指を下に下ろすと同時に地面に落下したすべての爆弾が爆発するッ!
反応高評価お待ちしております