私を巻き込むな!?   作:カニバルキャンディー

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胃腸風邪で死んでいました


お疲れさまでした!

『おおーと!!巨大な爆風と閃光!瓦礫の雨あられ!2人は大丈夫なのでしょうか!?』

 

 もくもくと粉塵が巻き上がりドローンのカメラを隠す紫外線装置なども先ほどの閃光手榴弾のせいで使えなくなっている

メイドたちが我先にと外に避難しドローンに向かって手を振り救助を求め、待機していた別のメイドたちが集まり救出活動を開始する

 

『さてさて!では改めて勝利条件を確認しましょう!敵対相手の失神または戦闘不能!どちらが立ち上がるのでしょうか!』

 

 爆発がもう一度起き煙幕の中から現れたのは煤だらけになった布都!

同時に立ち上がりヨタヨタと起き上がろうとしているユラに向かって全力のサッカーボールキック!

流石の最上級メイドでもこのダメージでは意識を保てなかったのかぐったりと倒れ込む

 

「わ、私の勝ちです…お疲れ様でした…」

そのまま瓦礫の上に倒れ込み気絶、急いで救護班が集まり救出される

 

勝者!布都!

 

◆◆◆◆

 

 目が覚める…お決まりのあれをやりたいけど…やめとこネタがわかる人がいないし…

くあぁぁぁ…疲れたぁ…身体は五体満足に動く…ナノマシン入れたって考えても二時間ぐらい寝てたってことだな…

怪我は無くなったけど痛みとか体のだるさは残ってるから結構しんどいんだよねぇ…あと回復に体力持ってかれるから倍疲れる…

 

ゆっくりとベットから起き上がり辺りを見渡す…

 

「水橋さん…おはよう、起きたんだね…三時間は寝てたよ」

「あ~おはよう…体中がいてぇわ…」

 

 近くの椅子に座ってこちらを見ていた小鳥遊君がひらひらと手を振るのが見える

こちらも手を振り返してどこからともなく看護師が迎えに来る

 

 軽い検査の結果取り合えず身体の怪我は問題なしで今日と明日は念のための入院って感じ、休暇も含めたって感じになるのかな?

2時間ほど時間が経過して病室に戻る…てかここよく見たら個室だし後滅茶苦茶高い場所だな…そりゃそうかって感じだけど

まだ待っていた小鳥遊君…君なんでここに居るの?というかそっちの事情とか大丈夫なんだろうか…

ま!私には関係ないか!取り合えずは私の事情を終わらせるかな

 

「よ~し小鳥遊君…報酬のお話だ!こういうのはさっさと済ませるに限る」

「えぇ…起きてから元気だね…いいよ?何が欲しい?」

 

 この表情から見るにマジでなんでもくれそうだな…私的には要らないけど例えば生でヤレる権利とか第一婦人にしてもらうとか子供を産むとか

そこらへんは別にいいよって言うなこれは…私は無理だけども他の女性人なら大喜びじゃない?

そういう目的でメイドのになる奴も多いし

 

「んじゃ200年前のゲーム30と本体5を完璧に動く状態で用意して私の家に送っておいて…それが条件」

「な、なかなかだね…でも…うん、あれだけ頑張ってもらったんだし絶対に何とかするよ」

 

 ニコッと笑ってどこかに連絡を取る…本当に全部くれるんだ…半分に値切られる覚悟はしてたけども…

だって戦争を跨いで200年前のモノだよ?動くだけでも奇跡なものなのにそれを複数だからね…外国とか好事家とかから死ぬほど買い取るんだろうなぁ

ぶっちゃけ空の小切手渡すより金がかかると思うんだよね!

ま!私に依頼したのが運の尽きだと思ってもらえれば…

 

「今日は本当にありがとう…また何か個人的にお礼させてほしいな…デートしてくれない?」

「……いいけどちゃんと護衛は付けてよ?私結構トラウマなんだから」

 

 顔を見合わせくっくっくと笑い合い少し喋った後小鳥遊君が病室から出ていく

ぼふっとベットに倒れ込み軽く伸びをしながら今日のことに思いを馳せる…

私だいぶ頑張ったよね?明らかに格上相手に滅茶苦茶頑張ったよね…

 

「よっしゃ~!しばらく私休むぞ~!」

「いいけどぉ…一週間ぐらいでいい?それ以上はちょっとお仕事が入ってるんですよねぇ…」

「メイド長…私ですら気が付かないレベルで忍び寄らないでください…」

 

 本当の意味でいつの間にか足元に立っている…恐ろしいほど存在感がない…こえぇぇぇ…

艶のある紫色、腰まである長い髪に完璧なクラシックメイド服を着こなしている我らがメイド長

全国のメイドをまとめ上げるボスにして私のメイドとしての先生でーす

 

「さて…ではちょっと真面目なお話を…今日はお疲れさまでした、最上級相手に建物1つ壊すだけで勝ちを拾えるとは思いませんでした」

「相手が油断してて尚且つ私の武器持ち込みがOKだったからですよ…いやまぁ…せっかく買った銃器意味なかったけど…ほぼ爆薬の格安ものばかりですし…」

ひ~ん…本当に活躍しなかった…これだったらもうちょい弾減らして爆薬付きナイフとか閃光弾とかももう少し用意した方が良かった…ARはともかくハンドガンすら活躍できなかったのはどういうこと…

拾った銃の方がまだ撃ってたわ!エリクサー症候群って訳でもないんだけども…

 

「ま!難しい話はここまでよぉ?公式に何か渡すことはできないけど何か欲しいものとかあったりする?」

「休暇と今日の映像で儲けるんだろ?5割でいいから売り上げくださーい」

「休暇は今からあげるわよぉ?売り上げは3割♡」

 

 キー!ここら辺が落としどころかお金は別に欲しいわけじゃないけどここら辺ちゃんとしておかないといいように使われるからな

変な仕事に入れられないといいけども

 

 じゃあね~とひらひら手を振って病室から出ていくメイド長

本当に歩く動作すらわからないから怖いんだよね…

 

「さ~て…ねよ…もういい時間だ…」

 

────────────────────────

 はい、おはようございます、こんにちは、こんばんは

入院も終えて無事帰宅からの学校です…学生に休みなし!

私の休日なんてゲームしてるかアニメ見てるか運動してるだけだからね、見ても楽しくないんだよねぇ

 

「う~す、私が久しぶりに登校してきたぞ」

「あ、おはよ天音!動画見たわよ!」

「アレもう一般人に見られるようにしてんのか、メイド長も仕事が早い事で」

 

 自分の机に座り軽く欠伸、後ろから覆いかぶさるように青神ちゃんが画面を見せてくる

うひょー胸が背中で潰れてる感触!ぐりぐりしてくれるから感触がダイレクトだ!

 

 画面に映る自分は天井を爆破しながら悪そうな笑みを浮かべている…うわ…こんなに悪い感じの顔してたのか、しかも中指と親指降り下げてるから印象悪いなぁ…

私の仕事荒事系が増えたら面倒なことになりそうだぞ…私の専門は身辺警護です!

 

「ね!ねぇ!ここまでできるってことはやっぱり男と知り合いになるんでしょ!?」

「前も言ったけど青神ちゃんじゃ無理だっての」

「なーんーでーよー!」

 

せめて学校卒業してからじゃないのか?私はちょっとめんどくさい事情があって小学生ぐらいからやってたんだよねぇ…

まぁ、世知辛い事情は置いておいてっと…

頬をウリウリ突いてくる青神ちゃんの頬を堪能しながら授業が始まる

退屈だけどまともな日常が戻ってきた

 

 

「水橋!あの映像見たぞ!今日も部室来てくれ!」

 さ~て帰ってアニメ見るか青神ちゃん辺りを誘ってゲーセンでも行こうかと思ったタイミングで白鴉先輩から電話が入る

なになになに…私の電話番号教えてないんだけどみんなして私の個人情報抜き取りすぎじゃない?

一応いろいろヤバい場所とか入れるんですけど!?

 

「白鴉先輩?私の個人情報勝手に抜かないでください…部室了解デース、ちなみに私チーズタルトが食べたいデース」

「用意させとく!」

 

 よし…取り合えず付いたらタルト食べられるらしいから行くか…

欠伸を1つしながら部室に向かう…そろそろ熱くなってきたな…もう夏か!活動的になって人間性が爆発する!

200年の影響か知らないけど40°余裕で超えるからしんどいんだよねぇ…それでも外でいろいろしないといけないのが辛いところだけど

 

「にゃ~す、私到着でーす、タルト食べに来ました~」

ドアを開けて中を除くと男子連中勢ぞろいで私がお願いしたチーズタルトを食べていた…

にゃろう…私の物なのに…

 

「おお!待っていたぞ!水橋!ぜひ話したいことが強い強いと思っていたがあんなことができたとは!」

「武器持ってない素人にプロが負けちゃダメだろうが、確かティーセット置いてあったよね勝手に使うから」

 

 部室の棚に飾ってある高そうなティーセットと電気コンロにお湯をかけ体温計をぶっさす

確かここら辺に…お、あったあったローズヒップの茶葉、前から飲んでみたかったんだよねぇ

私とてメイドの端くれ紅茶を入れるのはプロ級よ

 

「天音さん、俺たち全員の分も入れてくれない?」

「割と酸っぱい系の紅茶だけど飲めるの?」

「あ~俺はいけるけど…みんなは?」

「めんどくさ!飲める奴手を挙げて!飲めない奴は全員ミルクティー!」

 

 鹿討君と白鴉先輩が手を上げてあと2人が首を振る

ハイ決定!高そうなタルト用意してくれたし私の腕を振る舞うのも上等って感じ

せっかくなので本格的ブリテッシュ式で紅茶を入れる…何気に高等技術だぜこれ

 

「ハイどーぞ、多分口に合うと思うから、媚薬とかは入ってないから」

 

 ひらひら手を振って紅茶を飲みながらタルトを食べる…む…これ物凄く美味しい…最高!高級品を持ってきたなこれは!

紅茶の出来もいいし…や~と落ち着けるって感じ…仕事はもう少し入れないらしいからなぁ…メイド長が言うには私を専属にとかそんな感じの声が増えてるだとさ

私はパス!このタイミングで声をかけてくる輩は碌なもんじゃないのが相場だからな。

 

「ねぇねぇ!天音さん戦った時の話聞かせてくれないか?ちょうど動画もあるし?」

「俺っちも聞きてぇな!瓦礫が降る中で笑ってる光景!痺れたね!」

 

 猫宮先輩まで…仕方ない!ここは面白おかしく脚色しながら離してやるか!任せな!男の子なら燃え上がる感じにしてやるぜ!

映像を見ながらワイワイ盛り上がる、時々私の解説を交え歓声が上がる

 

普通の学生のように叫びハラハラしそして笑顔になる。

 

────────────────────────────────

「はぁい…私ちゃんに何の用ですかぁ…しかもまだ7時よ…学生の休みの日にこの時間に起こすって殺されても文句は言えないってことだけど…」

「ごめんね、ちょっと僕もごたごたしててあんまり時間取れなかったんだ」

 

 メイドとしての最終休み&学校の祝日のクソ朝が早い時にこの根暗野郎は私を呼び出しやがった…必然的に起きる時間は6時ぐらいだよ!!

休みの日ぐらいのんびりさせてくれや!!

ぶーぶー言いながら小鳥遊君が乗ってきたアーマードハイエースに乗り込み、そのまま揺られる

 

 私の家から歩いて15分ぐらいの所に到着…駅も近く店もそれなりに揃っている住みやすく遊びやすい場所

こんなところに連れてきて何をする気?

 

「付いたよ、水橋さんが欲しがっていたゲーム機…それに個人的な僕からの贈り物」

「え…私の目の前には普通の一軒家があるように見えるんだけど…もしかしてこれ?」

「コレ」

 

 車から降りて鍵を渡されたので中に入ってみるとそこには真新しい新居…と見せかけてだいぶ改造が施されている…

なんじゃこりゃ、一般の男が複数人住む家でもここまで丈夫にしないぞ?少なくとも私が相手するレベルのご主人様たちが使うような家

中は広く1人で住むには広すぎ、だがグッズを置きまくるオタクの家としてはちょうどいいサイズ

 

「ウチの業者に頼んだんだ、最高級レベルだと思うよ…それと200年前の物は管理が難しいって言われちゃった…」

「私はコレクターじゃなくてプレイヤーなんだけどな…容赦なく遊ぶつもりだからよろしく」

 

 なるほどねぇ…確かに日本刀とかは管理がしっかりしてないとダメとか聞いたことがあるな…それより貴重なもの何だからそれなりってことか。

にしても…いくら男で実家が太いっても一軒家ぽんとプレゼントするかね…スケールがちげぇや

さ~て!!どうしよっかな!1人暮らしは別に問題ないとして維持費が…問題ないくらいのお金は稼いでるけども…持て余しそう!

メイドの稼げてない後輩たちでも誘って遊ぶかねぇ

 

「維持費とかはこっちで出すよ、プレゼントに負担掛けたくないし」

「助かるけど太っ腹過ぎない?私1回婚約を防いだだけだぜ?」

「それが僕にとっては大切なことなんだよ、だからできるだけお礼したくてさ」

 

 さいで…にしても…丈夫だな…これだったら私が少し武装揃えてやれば男子組も私の家に遊びに来られるんじゃないか?

いいアイディア!どうせあの部室だけだと暇だろ、移動は…全員で金出し合って車でも買ってもらうか、男連中なら金なら余ってそうだし

ま。その前に家から荷物とか移動させるか…整理とかは夜やればいいし

 

「ありがと、いろいろ買ってくるけど今日時間ある?」

「その為に早く待ち合わせにしたんだ、あと…僕あんまりセンスないからよろしく」

「いいところの坊ちゃんなんだからそれなりに教育ぐらい受けてんだろ…」

 

 小鳥遊君の背中を軽く叩きながら外に止めてある車に乗り込む

ケラケラ笑いながら長い長い一日が始まる

 

 

 

 

 




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