私を巻き込むな!?   作:カニバルキャンディー

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もう少しラブラブさせた方がいいのかな?とか考えてる作者です


ゲームの時間

 天音です、ゾンビが目の前にいる。

何を言っているんだと思うだろうし私の正気を疑うだろうけど実際に居るんだよね

映画とかに出てきそうなありふれた感じのゾンビ

うぁ~うぁ~と言いながら正面からおぼつかない足取りでこちらに向かって歩いてくる

近くには学校の男組とその妻たちが別の方向から来たゾンビをおっかなびっくりで蹴散らしている

 

なんでこんなことになったのかちょっとだけ時間を巻き戻してみるか

 

 季節は異常気象の影響か6月ですら45度を超えている…その為学校のいわゆる夏休みが早い

6月の頭から8月前半まで長い夏休みとなる、代わりに冬休みは短いんだけどね、私としてはダラダラできるから正直どっちでも構わんが…

なんだっけ…クソ暑い中新しい家から学校に通学してとろけながら勉学に励んでたら電話がかかってきたんだった。

 

 にゃろう…人がオフの時に仕事用の携帯に電話かけてくるか普通…先にメイド協会を通して欲しいんだけどなぁ、

まぁ!私レベルの奴に直通で電話してくるなんて相当切羽詰まってるか男からかのどっちかだけどな!ここだけ切り取ると私最高に悪女じゃない?

 

「はい、布都でございます」

【久しぶりだね】

 

ん~?このロマンスグレーのような声…えっと…誰だ!?私結構この年齢の人たちと仕事してるから声だけじゃわからん!

 

【おっと、申し訳ない前に一緒にお寿司を食べただろう?】

「旦那様でしたか…!申し訳ございません…すぐに思い出せず至らないばかりです」

【こちらこそ悪かったね、名乗りすらしなくて…そういえばあの時自己紹介すらする暇がなかったから通じないと思ってね】

「ご冗談を…旦那様でしたら連絡してこいの命令で私から動きました」

 

 実際依頼でも偶に向こうからこの時間に連絡入れてね!ってメールが届くんだよねぇ…いやまぁ、お偉いさんばかりだからその時間しか空いてないとかは

全然あるらしいからいいんだけども!

 

「それで何か御用でしたか?また護衛の依頼でしょうか?」

【いや、ちょっと頼まれごとをして欲しくてね、君の知り合いに同い年ぐらいの男たちはいるかな?】

「残念ながら教えるわけにはいきません、先ずは内容を」

【それは済まなかった、僕の仕事を覚えているかな?フルダイブのゲームを開発していてねそれのテスターが欲しいんだよ】

 

 あ~なるほどね…確かに旦那様VR関係って言ってたな…にしても1回護衛しただけの私に頼む?

なんか裏があるのか?いや…単純に人手が居ないのか…私の周りにちょくちょくいるから忘れがちだけど人類絶滅寸前だったわ

レッドリストもびっくり!パンダと同じ括りじゃない?

 

つまり若い男が旦那様の近くに居なかったってだけだな…それで最近バズった私のことを思い出して声をかけたって感じか

そこらへんなら納得だな。

 

「居るには居ますが…彼らはメイドとしての私の知り合いではなくオフの知り合いなので旦那様からご連絡をお願いいたします」

【それもそうだ…君の名前を出しても大丈夫かな?】

「彼らに迷惑を掛けなければ構いません、直々にご挨拶に行かなくてはいけないようなことが無いようにお願いします」

 

 前に馬鹿ご主人の例があるので一応釘を刺して置く、変なことしたら私!(フリーのメイド)とラムカ!(国家公務員)とついでにユラ!(皇族勤め)も巻き込んで会社ごと叩き潰しに行くか

嘘…私が一番立場的に弱いから捨て駒にされる…暴力で暴れたろ

 

【ふふ、流石にそこまで不義理なことはしないよ、ところで布都君も参加してくれると嬉しいんだが】

「是非に!私VRとか大好きなんです!」

 

──────────────────────────────────────────────

 そんな感じのことが二週間前ぐらいにありました!

一応男子組にどう?遊ぶ?いまならタダで新作ゲーム遊べるけど?みたいな連絡はしておいたら

全員OKで嫁達もやるらしいね、まぁ!夏休みだし男子組は海とかBBQとか外に行く系のことは絶対にできないからね…可哀想…

プールの施設貸し切りとかなら遊べそうなんだけどな…今度提案してみるか

 

 まぁいいや、そしたらウチに届いたのはダブルベッドサイズのVR機器が家に鎮座している…取り合えず空き部屋に入れてもらい説明書を読む

電源とネット繋げればインストールしてあるゲームができるよ!今回はテストだから1つのゲームしかやれないからよろしくね!

 

外見は完全にSFのそれ、中に入って電源入れてって感じ…SAOみたいに付けるだけでお手軽!は200年じゃ無理だったんだな。

私はこんな感じの大きい機械の方が好きだけどね、やってる感あるじゃん

 

 取り合えず男子組に連絡を取っていつ出来るかの確認…今日の夜やることになりました!

実はガッツリやったことないから楽しみなんだよね~!それに友達とやるゲームはいつだって楽しいからな!

 

学校も終わり、食事と風呂を終えてVR装置を起動!

 

「えっと…中に入って起動すれば勝手に待機画面に行くらしいので…課長!オン!」

 

そのまま瞬きをするように意識が消え目を開けると電子の空間に立っていた

軽く辺りを見渡すときさらが私に手を振りながら抱き着き抱き上げられる…

 

「ちょっと降ろしてよ…いくら私でも持ち上げられるほど小さくないはずなんだけど…!」

「だって久しぶりなんだからいいでしょ!一週間ぶり?あとほんとにVRの中だと筋力とか関係ないのね!」

 

ちょっと大きめのテディベアのように振り回され軽く頭にチョップを入れて床に降りる…

あれ?まともに歩けてるってことはこの世界三半規管存在しない?

 

「お!天音さんももう来たのか!俺たちが一番乗りだと思ったんだけどそれだけ楽しみだったのか?」

「まあな、私もVRなんてガッツリやったことなかったし楽しみで仕方がなかったよ!もう10分もしたらみんなも来るんじゃないかな?」

 

VR空間を楽しみつつ駄弁っていると残りのメンバーが集まってきた

各自各々挨拶をしゲームを起動すると四角い赤い色の箱が私たちの前に現れる。

なんか殴ったら分身しそうな見た目だこれ…しかも全耐性もちでめんどくさい感じ

 

『皆様方、本日はゲームのテスターに参加していただき誠にありがとうございます。では最初にゲームの概要を説明したいと思います』

目の前にディスプレイが現れ分かりやすく説明を始める。

 

 皆様方には200年前の西アメリカをモデルにした舞台で七日間ゾンビたちから生き延びるサバイバルゲームです!

最初に戦士・狙撃手・建築士の三種類の中からジョブを選んでもらいそれぞれ得点を得られます!

 

戦士なら体力と攻撃が高く死ににくい、狙撃手なら銃の弾を節約できます、建築士なら物を作る際素材が少なくても作れます

最初の持ち物はジョブにちなんだものを配布します!

 

 ゾンビを倒すとレベルが上がりやれることの幅が広がるシステムを採用!

夜になると走りだし日付が増えるたびに様々なゾンビが現れる環境、最終日にはゾンビたちが皆様の拠点を襲いにどこからともなくやってきます

生き残れるか!?拠点を固めろ!武器を集めろ!廃墟から物資を回収しゾンビからのドロップ品を回収しゾンビたちを蹴散らし戦え抜け!

 

『という内容になっています、皆様には生き延びてください、では皆様方!準備はよろしいでしょうか!』

白鴉先輩がこちらに振り返り全員に指さしながら高らかに宣言する

 

 

「それでは!僭越ながら俺事白鴉がリーダーを取らせてもらう!水橋!今日やるゲームはなんだ!」

「知らないです!説明された通りゾンビゲームじゃないんですか!」

「よろしい!知らないならいい!ではスタートだ!」

 

「「「「イェェェェェイ!!」」」」

 

今日みんなテンションたっけぇなぁ…男子組は混じって遊ぶことが少ないし女子組は男と遊べるからって理由だと思うんだけどね

私も楽しみだしまぁいいや!!ゲームなんだから楽しんだもの勝ち!

 

 

──────────────────────────────────────────────

 目の前が真っ白に染まり次に目を開けると荒廃した世界…

えっと…先ずはジョブを選ぶんだったな

 

「水橋さんはジョブどうするの?」

「私は建築士になろうかなって思ってるけどみんなは?」

「え!?前線で戦わないの!?天音さんがメインになると思ってたのに!」

 

 横から手作りのこん棒と革の鎧を装備した鹿討君ときさらが驚いた感じで話しかけてくる…そっちの2人と白鴉先輩猫宮先輩達は戦士か

そしたら多分小鳥遊君夫婦が狙撃手かな?明らかに肉弾戦でき無さそうだし

それで私が後衛やれば…ま!いい感じなんじゃないかな?

 

「ん~私が戦士やったら新・メイド無双が始まるだけだけど…せっかくのゲームなんだからそれは楽しくないでしょ?楽しまなくちゃ!」

 

 ケラケラ笑いながら近くに来ていたゾンビに前蹴りをしてちょっと吹き飛ばす

そう!ゲームなんだから失敗してなんぼ!死んでなんぼ!効率厨みたいなゲームの仕方は1人の時は楽しいけどみんなでやるときは大体やる気なくなるからやらない方がいい

あとそういう奴って大体めんどくさいんだよねぇ…

 

 建築士を選択して最初のアイテムが付与される

えっと…何だ…?武器は…サバイバルナイフと革防具と建築用ハンマーか…まあまあいいんじゃない?

 

「確かに…よし!あまり水橋に頼らないように俺たちで頑張ってみるか!せっかくだしな!」

「それもそうだな、俺も久々に全力で暴れられるじゃねぇか」

 

 ゲラゲラ笑いながら猫宮先輩が私の頭を乱暴に撫で回し糸桜先輩が私の頬をなまめかしく撫でる。

なんでこの2人は私を誘惑する感じなんだ…いいけども…!役得だしエッチだし!

 

「ウチはあんまり戦うのは性に合わへんから天音と一緒に建築士やろう思ってなぁ、よろしゅう」

「よろしくお願いします、まぁ、最初は全員で街に移動していろいろ回収じゃないですかね?」

 

 基本的なチュートリアルをやりながら街を目指す。

本来ならオープンワールド系でいくらでも世界が広がる、だけど今回はテスターなのでだいぶ大きめな街が1つだけ用意されてるらしい。

とはいっても本当に街1つだからめちゃくちゃデカいんだけどもね

 

そんな感じで一番最初の光景に戻る

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 これ戦闘のイロハから教えた方がいいのかな…でも間違えて覚えていくもんだしなゲームだし…いよいよってなったら手助けするか…

ついでに正面から襲ってきたゾンビを全身のばねを使ったアッパーカット!

 

「ん?なんか滅茶苦茶硬くない?首の骨と顎の骨砕くレベルの一撃与えたのに倒れただけだ…やっぱり武器じゃないとダメとかそういうのか?」

「天音さん!天音さん!ヘルプ!こっち!なんか大人数来てる!」

「全員退却!ナイフ一本とこん棒でどうやって戦えって言うんだよ!あの三階建ての家まで退避!」

 

 私と取り合えず戦えそうな猫宮先輩夫婦がしんがりをやりつつ白鴉夫婦が戦闘で中に入っていく

中から何かを殴り倒す音と悲鳴、そして発砲音!

これパニックホラーだっけ!?臨場感凄まじいんだけど!

 

「猫宮先輩!糸桜先輩!任せてもいいですか!?これメイド無双とか言ってられないですわ!」

「確かに初日で全滅はまじぃな!ここは俺に任せろ!」

「あんまり肉弾戦得意や無いんやけど…しゃーない任せとき」

 

 いい感じにゾンビの頭をフルスイングした猫宮先輩とナイフで脳天を突き刺してる糸桜先輩を尻目に教会の中に突入!

中にはそこそこの数のゾンビがみんなに襲い掛かっていた…これマジでやらないと全滅するんじゃん!

 

体勢を低くしながらゾンビの群れに突っ込む!

取り合えずすれ違いざまにナイフでゾンビの首を吹っ飛ばし大男のゾンビは重心を崩すタックルと懐からボロボロの拳銃を盗み取る

200年後でもアメリカは銃社会だ200年前だったらガラの悪い男が持ってねぇわけねぇ!

腹にナイフを突き刺しそれを足場にし肩に上がり、今に襲われそうになっている雪目の前に居るゾンビの頭を撃ち抜く

 

残りの数あと…いっぱい!!メイド無双だオラ!!

 

数十分かけてゾンビを殲滅しました…最後の方ナイフとかへし折れて拳で殴り殺してたんだけど…これ私やっぱり戦士か狙撃手やってた方が良かったか…!?

難易度がおかしいぞ…!

 

「と、取り合えずあらかた倒したな…もうみんなここが拠点でいいだろ…」

「白鴉先輩に賛成です…取り合えず荷物置けられる場所と安全な拠点が欲しいですね」

 

 小鳥遊君が息を切らしながらスナイパーライフルを地面に落として雪目に肩を貸してもらっている

疲れたように地面に座り込んでる鹿討君がきさらと一緒にこちらを見て

ついでにいつの前にか返ってきた猫宮先輩夫婦がひらひらと手を振る

 

「私もそれでいいと思う…ちょっと休憩したらこの部屋の中のアイテムとゾンビ達から剝ぎ取るか…いやぁ!最初から難易度高くねぇか?フロム製?」

軽く舌打ちをしながら耐久が無くなって無残な姿になったナイフを適当に投げ捨て高らかに叫ぶ

 

「ここを拠点とする!!」

 

 

 

 

 




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