よ~し…取り敢えず切ってきてくれた木材で作業台を作って…その近くに武器のチェストを用意して
銃器の残骸を取り出して指をぽきぽき鳴らす、これやると意識が切り替わるんだよね…なんでだろ?
よし!ちょっと頑張っちゃうぞ~流石に本職のガンスミスほど上手くはないけどメイドとして簡単な整備ぐらいはできるし
いわゆるフィールドストリップってやつ
ここで用意するのはブラシと油をふき取るために布にドライバーとハンマーがあれば取り合えず完全に分解するのはともかく品質1つ上にあげることくらいはできるからね
最初はショットガンで行くか…こっちの方が使うし
ネジを外してバレルを引き抜きフォアエンドのネジも外してっと…本当ならここで内部まで分解したいところだけど…流石にそこまで精巧につくられてない
これを今日持って帰ってきた分すべてやります!大体使えないもの含めて10丁!集中して20分ぐらい!
終わったのがこちらになります…ちょい大変だったぜ…
「天音さん終わった?随分集中してたみたいだけど」
「終わってねぇ!今から始まる…この中で使える部品で組み立てるから任せな、最低でも4丁を用意しないと…」
「なんか手伝えることある?」
「折れてないナイフ全部と砥石に綺麗な水用意しておいて」
わかったよの声を聴いて武器のチェストに走っていく…よっしゃ
現実と違って流石に完璧にやらなくていいのが救いだな。
使えるものと使えないものを仕分け使えるものを組み立てる事30分!
最高品質のポンプショットガンが3丁に余った部品で作れた二連式ショットガンが2丁
「う~し壊れる前提として取り回しのいい感じの奴を作れた。」
背筋を伸ばしぽきぽきと気持ちのいい音が鳴る、ちょうどヘルスが減っていたので飲み物と軽い食事を取る
あ、そういえば戦い方教えるとか言ってたな…明日の日中でいいか罠の作成とか堀の作成とか近くの民家の回収ぐらいだし
「天音様…少しお時間いいでしょうか?」
ナイフを砥ごうと準備をしていたら雪目が後ろから話しかけてきた
────────────────────────────────────────────────────
「大丈夫だけど…なんかあった?」
みんなが騒ぎながら自分たちの部屋を整理していく、自分で内装とかできると途端にそっちに集中しちゃうよね…私は戦闘が好きだから豆腐ハウス一択だったけど…
んで?少し遠くにいる私にわざわざ何の用だ?問題発生?後数時間で日が昇るからそれまでにナイフどうにかしておきたいんだけど
話しながらやるか…別にそれくらいいいでしょ。
ナイフの刃を濡らし、シュッ!シュッ!と刃を研いで行く…本当はもっといろいろしないといけないんだけどゲームだからそこらへん全部カットしてくれるの助かる
銃ならいろいろ直せるけど刃物は完全に専門外だし
「質問があります…なぜ天音様はそこまで強く、真っすぐに居られるのでしょうか?」
「はぁ…?私が?私は好き勝手に生きてるだけだけど…人生に悔いが残るような生き方してたからね、今世は今この瞬間笑って死ねる生き方を生きてるだけ」
「それが素晴らしいのです!私は…正直悔いが残る生き方をしています…八雲様と結ばれたのはいいですが…殆ど政略結婚のようなもの」
あ~なんかユラと戦う前に雪目と結婚したんだから自由に選ばせてくれ的なこと言ってたね、まぁ…やんごとなき血筋だろうし…
雪目も所作もガチガチに教育した私と違って産まれついての感じするからねぇ…どこかいい血筋なんだろ、あんまり興味もわかないけど
それにしても…
「まぁ…わかってると思うけど…滅茶苦茶贅沢なこと言ってるの自覚してる?恋愛に興味のない私ですらそれは自覚してる」
研ぎ終わったナイフをくるくる回し目の前に座っている雪目の目の前に突きつける
ぶっちゃけ好意を向けられている私ですら男たちに好かれるという贅沢は理解している。
だから周りの女子たちの殺意とか妬みとか私に直接害をしてこなければ別に見逃しているんだよ、
男の絶対数が少ないから数人から好意を向けられてる私を叩き潰したい、それかさっさと男と結婚してパイをこっちに回して欲しい、それらが本音だろう
「わかっています、今はまだですが…この1年以内には妊娠できる予定でいます。ですが…何かが心の中で燻ぶるのです」
「そんな身体を持て余した人妻みたいなこと私に言われても…この世界にNTR無くてよかったね…」
ケラケラ笑いながらナイフを渡して残りの1本を研ぎ終え自分の腰のナイフケースにしまう。
ま、好みじゃないとしてもこの世界は離婚とかないから頑張れとしか言えないんだけど…アレかな?ちょっとスリルとかあった方がいいのか?
ならなおさらこのゲーム一緒にやればいい気がするけど…旦那様にレスになりそうな夫婦も救えそうなスリルある奴を頼みますって言っておくか?
「ま、私たちはまだ若い…雪目が感じてるそれは理解はできるけど共感はできないから…取り敢えず今この瞬間はっちゃけたら?友達しかいないんだから」
「…ふふ、それもそうですね…!貴女と友達になれてよかった」
楽しそうに微笑む雪目に軽く手を振って立ち上がる
あと2時間で夜が明ける。
────────────────────────────────────────────────────
「では!2日目ェ!我々の目標は!水橋!」
「だからいきなり振るのやめてもらえません…私さっき仮眠から起きたばっかりなんですけど…」
ふあぁぁと欠伸しながら昨日作った武器をそれぞれ配る…最悪これがあればゾンビは大丈夫だと思うよ…
現実と同じくVR内でも仮眠を取ることができます!ぶっちゃけちょっと離席して現実世界で休憩してこいって話だけど…みんな休憩したがらないんだよね…
「えっと…?私と糸桜先輩が拠点で建築と便利グッツの作成、小鳥遊君夫婦と猫宮先輩が少し遠くの場所鹿討君達と白鴉先輩達が昨日のスーパーの残りと街の探索…でしたっけ?」
「うむ!そんな感じだ!防衛組は通話で必要なものがあれば連絡して欲しい俺たちが取りに行く…では!誰も死なないよう!気を付けて!」
出ていく人たちを見送る…さて私の方も準備するかね…
今日やることは糸桜先輩は食事関係私は罠と近くの民家からの物資回収…これはひと段落したら糸桜先輩と行くか
「ほな、ウチはウチで始めるさかいそっちも頑張り?」
「了解です、1階のキッチンに材料のチェストと料理器具置いてあります」
「おーきに、ひと段落付いたら一緒にご飯作ろや」
ちなみに食事系も自前の腕があればゲーム内のレシピとかは要らない!
そして!この世界の女子で料理ができない奴はよっぽどのことがない限りありえない!だってそうしないと男捕まえられないから!
どれだけ冷凍食品のレベルが上がってもやっぱり手料理がいいらしいんだよね…わかるよ…その気持ち…1人ぼっちの飯は辛いから…ご飯食べる時だけ実家帰るようにしてるし
みんなの足の為に車もどうにかしないと…フレームは転がってるからエンジンだけ直せばいいか、どのゲームでもそうだけど足回りをよくすると
途端に移動がスムーズになってゲーム自体が楽しくなるのあるあるよね!
あと罠はどうしよ…落とし穴と尖った木を下に敷くか…
ピアノ線か爆薬…本格的なゲリラ戦は…流石に引かれるから辞めるけど…あと拠点の外壁を鉄の壁にしたい…これは最初からレシピが頭に入ってるからできるか
無敵要塞ザイガスモデルにしたろ
「さ~て…頑張りますか!」
通話をオンにして入るとギャーギャーゾンビに襲われている絶叫とショットガンをぶっ放してる音をラジオにガレージで車を直す
原型無くなって無ければ2台ぐらい2時間で直してやるよ!!
────────────────────────────────────────────────────
「お疲れさん、どんな調子や?」
「バッチリ!車直りましたよ!流石私…!1時間で直しました!」
それなりに綺麗になったアメリカントラックを背景に横ピース!
ごめん…エンジンが無かったから1台しか直せなかった…エンジンさえあれば…!
「まだ2日目やし、ええんとちゃう?そないにはよやらんことないやろ?ウチと休憩してご飯食べよや」
「は~い、そっちはどんな感じですか?」
「3日分ぐらいの水はできたなぁ。食料はあんまりあらへん、持って1日やな持って帰ってきてくれるのを期待やわ」
まぁ、初日だったしそんなもんか…もしヤバかったら畑とか作った方がいいのかな?このゲーム畑作れるの?
どっちでもいいや!出来なかったら全員でカニバリズムだ!
「こんなに長い間ゲームするの久しぶりですよ私」
「ウチは初めてって感じやね、ほれ、旦那はんは体動かすのが好きなタイプやし?ウチも体動かすのはアンタはん程や無いけど得意やから」
「あ~猫宮先輩はあの体ですからねぇ…俺ちゃん運動します!って感じ」
「そうそう、あっとるで?休日とかランニングと最近誰かさんの影響で格闘技やっとるわ」
コンビーフの缶詰とパンに沸騰消毒した水の簡素な食事を終える。
生のモノがないから料理もクソもない!生肉と生卵ってどこで手に入るの?レシピにはあるらしいんだが…あっちは取ってきてくれるか…
「私は午後から軽く周りの民家回って物資回収してきますけど」
「ウチも行ってええ?流石に1日料理やとまいってまうわ」
「OK!武器とか一緒に見繕いましょうか」
倉庫の部屋に入りナイフベルトを腰に回しナイフを数本を装備…あとはなんか余ってた材料で修理したリボルバーとその弾30発
回復薬と軽い食料系をリュックに詰め込む
そういえば糸桜先輩はどれくらい戦えるんだろ?妻だから多少なりとは銃とか撃てると思うけど…
「糸桜先輩って戦えます?昨日見たときはナイフ使ってましたけど」
「拳銃ぐらいなら練習しとったで?アンタはん見たいな動きは無理にしても足止めくらいは任せとき?」
「んじゃ、このショットガン使ってください!リロードは体が勝手にやってくれますので…使い方は拳銃とあんまり変わりませんよ」
よ~しそれなら後ろは任せちゃおうかな?
ゲームだしワイワイやるのが楽しい!昨日の戦いも楽しかった!最終日のラッシュも楽しみ…!
さてさて…そろそろやるか…!拠点の正面の民家の入り口をゆっくりと開け中を覗くと運が悪いことにゾンビと目が合う…
なんかの歌詞であった気がするなぁ!
「糸桜先輩!バレました!戦闘準備!」
「あら、なんや早いなぁ…」
扉を勢いよく開けて扉近くにいたゾンビを吹き飛ばし、全力で横っ飛び!
糸桜先輩が構えた2連式ショットガンが火を噴き中に居たゾンビを吹き飛ばす!
腰からナイフを2本引き抜き投擲!狙ったように立ち上がろうとしていたゾンビの眉間に突き刺さり地面に再び縫い付ける
その隙を見逃さず部屋の中に入り机の上に置いてあった食用ナイフを手に取り最初にショットガンで吹き飛ばしたゾンビの首を跳ね飛ばす!
「リロードOKやで!どいとき!」
「私ごと巻き込んでください!何とかしますんで!」
次の瞬間轟音が鳴り響きショットガンが発射された瞬間近くにいたゾンビを引き寄せ自分の盾にしてガード!
ラムカとかそのレベルだと本気で対処しないとダメだけど素人さんの銃の向きぐらいな見たらわかるんだよ!
「そこに居た…お前が悪い」
「いやどう考えてもアンタはんが悪いやろ、ほれ!次いくで!」
弾丸が撃ち出され踊るように壁を蹴り宙を舞いながら周囲を確認…2階に部屋と熊にゾンビが5人ぐらい
ん?いまなんか見えちゃいけないものが見えた気がする…?まさかぁ…もっと段階踏むでしょ…
ゾンビに刺さったナイフを引き抜きリボルバーの弾を確認…ヨシ!
「どないした?銃使うん?」
「奥様、今すぐ外に出てください、少々トラブルが発生しました…そのショットガンもお借りしてもよろしいでしょうか?」
「そないに危ない事なんか…何が来たん?」
ショットガンと弾を受け取り弾を詰め直し、指に弾を2つ挟む。
口にゾンビを咥えた成人男性と同じ身長をした熊が吠える!
対人戦は得意だけど獣との戦い方なんて私知らんぞ!?
まさかの私が初デスとかそんなのありかよ!?
「家のチェストから火炎瓶が数本と手榴弾がありますので今すぐ持って来てください」
「了解や!辛抱してや!」
走り去っていく糸桜先輩を見送りながら銃を構える。
2階から落ちてくる巨体をバックステップで躱し鼻先にショットガンを2発発射!即座に空薬莢を排出し指で挟んであった弾をリロード
コロンと弾丸が熊の顔から零れ落ちる…
やっぱり頭蓋骨が硬い…!マグナム弾か眼球ぐらいじゃないと抜けないか!
熊が立ち上がり右フックを仰け反るように躱して顎を下から発砲し無理やり仰け反らせ、即座に抜いた拳銃で不安定になっている足元を6発射撃
仰向けに熊が倒れ込み即座に馬乗りになりながらショットガンを口の中にねじ込み発射!
さてこれで死んでくれるか?
「グアァァアアァアァ!!」
「元気が良くて大変よろしいですね…いい加減にして欲しいのですが…」
ショットガンの薬莢を落としリロード
ん~ちょっとしたら普通に逃げるか…別に絶対討伐しないといけないって訳じゃないし、というかなんでこんな拠点の近くで熊が湧くんだよ!
「お待たせやで!」
「ナイスタイミングです奥様!全部投げてください!」
言われた通り空中に投げてくれた火炎瓶5個を正確にショットガンで撃ち抜くと炎の雨になり熊に降り注ぐ!
絶叫を上げながら熊が暴れるが数秒もすると動かなくなり倒れ込む。
拳銃で数発撃ちこみ死亡を確認…
「つ、疲れたぁ…」
「お疲れさん…えらい目にあったなぁ…一旦帰ろか…ええ時間やし…」
「ですね…取り合えずここの物資回収して帰りましょ…」
そのあと物資回収して拠点に戻ったらそのまま2人して仮眠…気が付いたら夜で遠征組に起こされました!!
残り5日!
感想高評価お待ちしております!