私を巻き込むな!?   作:カニバルキャンディー

24 / 35
本当にゾンビだけでこんなに長くなってしまい、誠に申し訳ございません


最後!

「最終日だ!!今日の深夜ゾンビの大群が押し寄せてくる!そして今まで我々は誰1人死ななかった!

最後まで生き抜こうじゃないか!今日は水橋、糸桜を中心にギリギリまで拠点の強化!暇になった人は水橋の為にまだ漁ってない近くの民家に行きはちみつの回収!」

 

「は~い定番になった天音さんです、取り合えず基本的なことはこの1週間で仕上げてますので武器とか罠の場所とか全部覚えてね!」

 

 全員が返事して最終日の作業開始~!

取り合えずご飯を食べながら罠を案内!これが私たちの1週間の成果だ!マジで大変だったんだからね!

前線組の方が大変だったかもしれないけど…

 

「先ずは拠点をぐるっと囲む堀!下には足止めと殺すための刃と有刺鉄線がびっしり!落ちたら少なくとも這いあがってこれない」

外に出て頑張って掘り下げた穴を見せる!前からバージョンアップしているのだ!

 

「よくここまで1人で掘ったね…」

「ほんとにね…は~い次行くよ、落ちたら死ぬから気を付けて」

 

 次は屋上にズラッと設置された15ぐらいの重火器!

これは壮観、打ち切ったらリロードする人と交代しながら撃つことによって永遠に弾幕を張ることができます!

コツコツ作った甲斐があった…しかも別で5台は自動で敵を狙ってくれるシステム!え?全部そうしろって?だって気が付いたの2日前だし…

材料も特殊ドロップらしくてないし…。

 

「そんな感じなので狙撃班は近づかれたら乱射してください爆薬が入ったチェストも近くに置いておきますので、よろしく!」

「僕たちの場所だね…なるべく被害を減らせるように頑張るよ」

 

 取り合えず今ので最後…あ!全然ないじゃんって思ったでしょ!ほぼ1人でここまでやったの!私超頑張った!

まぁ…今からガソリンまいたり車に銃座付けたりするから…ついでに爆発物系の武器気急遽取り付けます…!

 

 あと私も最後だからこっそり作って置いたクラシカルメイド服を着用!やっぱりメイド服着ると気合が入るな

思考も一気にメイド風に切り替わる…ここから本気でいかないとマジで押しつぶされちゃうからねぇ

 

 拠点紹介を30分ほどで終わらせて私は作業に入ります…最後だし余った材料で適当に罠追加してもらうか。

流石に自爆して巻き込むような罠は作らないだろうし…

 

「八雲!どっちが面白い罠作れるか勝負しようぜ!」

「いいよ。最近ひぐらしのなく頃に見たからアイディアはあるんだ」

「もうちょい世界に優しいもの見たら…私小鳥遊君の精神が心配だよ…夜とか変なプレイしてたりする?」

「水橋さんも体験してみる?」

「口説き文句だったら最低最悪」

 

 軽くデコピンをして次の場所であるガレージの中

頑張って取り付けた銃座付きの車1台をみんなに紹介!

 

「車に銃座を取り付けました竹染様が運転をし銃座はご自由に…」

「へぇ?面白れぇ、アタシに切り込み隊長か、白鴉!アンタ上に乗るかい?」

「指示する人間が居なくなるだろ…糸桜辺りを乗せたらどうだ?」

 

 ちょっと話でもしてくるわ!と歩いて去っていく。

少しだけ緩んでいた自分のエプロンを締め直し、ブローチを触る。

気まずそうな表情をしながら近くの椅子に腰かけた白鴉先輩が私に話しかけてくる

 

「…ウチの嫁と水橋は仲が悪いのか?あんまり喋ったりしてる印象がないが」

「単純に気に入らないだけだと思われます、ぽっと出のメイドに自身で勝ち取った旦那とその周りの友人がお熱なのです…腹も立ちますよ」

 

 ま、私も過度に干渉しないのはこういうところ、この世界男が圧倒的に強いし自由に嫁を持って来られるけどそれはそれとして

いきなり出てきた女に自分には見せないような執着を見せてたら流石にイラっともするでしょうし…女の嫉妬は怖いからな

しかもこの世界絶滅の危機に瀕しているんだ、なりふり構わず何かやってくる奴もいる…流石に男に選ばれた女がやるとは思えないけど

 

「では…後数時間でゾンビの大群が襲い掛かってきます…最後の仕込みをしてきます」

頭を下げてガレージから出ていく、取り合えずあとすることは…

 

「あ、食料至る所に隠しておかないといけませんね」

 

 

────────────────────────────────

 はい!ガソリンを拠点を囲むように地面にまき散らしていつでも着火準備OK!

これによって火と穴と罠による三重苦!そしてパクってきたガスタンクを地面に埋めている

これで万が一にも大丈夫なはず…そして日付が変わる深夜…等々その時がやってきた。

 

「みんな!いよいよ来るぞ!八雲!火を放て!」

「僕、弓あんまり上手くないんだけ…ど!」

 

 ちょっと弱音を吐きながら放たれた火矢が見事にガソリン溜まりに当たり一気に燃え広がるッ!

突撃してくるゾンビ達が燃えながら尚もこちらに突っ込んでくるッ!

だが弱いゾンビや変異しきれてないゾンビ達はバタバタと焼け倒れる

 

「続いていくぞ!銃座部隊!発射ァ!!」

「「あいあいさー!!」」

 

 白鴉先輩の号令によりズドドドド!と重低音を響かせながら重火器が鹿討君ときさら達の手によって乱射を開始!

津波の用に襲い掛かってくるゾンビの一部が消し飛ぶがそれでもまだまだ健在。

 

「突撃部隊!準備は出来てるか!?」

「私は完璧でございます、旦那様」

「俺も出来てるぜ!いくらでも暴れられる!」

 

 拠点前。掘った堀よりもなお前に完全武装した私と蛮族みたいな恰好をして肩に重火器を担いでいる猫宮先輩の姿

弾を撃ちきったら上で撃ってる2人も参加する手はずになっている、他に残ったメンバーは上から爆弾やら何やらを投げまくって妨害

日が昇るまで耐えきったら勝ち

 

「んじゃ行くか?俺っちの背中は任せたぜ」

「お任せください」

 

 地面が2人の脚力によって爆ぜる。

両手に持った拳銃でゾンビの眉間を撃ち抜きそのままの速度で飛び蹴り

伸ばしてくる手を逆に掴み取り腕の骨を折りながら投げ飛ばす。

 

 舌打ちをしながら手榴弾を大きく口を開けたゾンビの中に押し込みその場を離れる

次の瞬間大爆発を起こしその爆風に乗りながら猫宮先輩の肩に着地。

 

「失礼!旦那様!」

「構わねぇ!向こうの状況はどうだ?」

「今遊撃部隊が出たみたいですね…ゾンビを引き倒しながら銃撃ってますよ」

 

 ダイナマイト付きナイフを大群の真ん中に投げ込み爆破させる。

ん~2人で100体ぐらい殺してるはずなんだけど全然終わりが見えない…

メイド&筋肉無双してるんだけど全然終わりが見えない…ちょっと調整ミスってない!?

 

 猫宮先輩に背中を任せ襲い掛かってくるゾンビの首を掻き切り、後ろでは重火器が火を噴いて血の道を作り

遠くでは銃座付き車が大暴れをし、上からはダイナマイトと火炎瓶が降り注ぐ。

 

「きひ…いひひ…が…アはハ!」

「やっと来てくださいましたね…お待ちしておりました」

 

 ゾンビ達の死体の上で座りながら足をぶらぶらと揺らしながらこちらを舌なめずりしながら見つめる変異ゾンビ

指の骨を鳴らしてゆっくりと近づく、あの時とは違う、覚悟も気合も武装も

 

 お互いが近づき人1人分空間を開けて立ち止まる

テレフォンパンチが放たれそれを天音が完璧なタイミングで払いのけナイフを下顎に突き刺すッ!

 

「ぎひ…もうちょっと研いだらぁ?」

「この間まで知能もなかった癖にいっちょ前に煽りますか」

 

 凶悪な歯で鋼鉄のナイフを嚙み千切り咀嚼して飲み込む

そのままこちらに噛みつこうとしてきた顔を蹴り上げその勢いでバク転して距離をいったん取る

さてどうするか…相手は生命力、パワーが人間より上…逆に技術と速度は私が上…

いくらでもやりようがありますね

 

「おい!水橋!手を貸すか!?」

「問題ありません、もう少々倒すのに、お時間いただきます」

 

 遠くから弾が切れた重火器をバットのように振り回しゾンビをなぎ倒している猫宮先輩に返事を返す…

なんでみんな重火器をバットにするの?ナイフとかこん棒とかあるでしょうに…私の影響?

 

「キシャァァア!!」

「お口が悪いです…ッ!」

 

 横に振るわれる大振りの攻撃を繰り出す、だが侮るなかれッ!その一撃が周囲のゾンビを風圧だけでごっそりと削り取る

回避するには後ろや横ではなく前ッ!仰け反るように回避!目と鼻の先に死の腕が振るわれるが一瞬も怯むこともなく反撃を開始する

まず鳩尾に肘鉄をめり込ませる、一拍置いて横腹を逆の肘鉄をめり込ませ流れるような動きで後ろに回り首元の白衣を掴み首を絞めながら逆一本背負い。

地面に叩き付けた後全体重を乗せたかかと落としを首にお見舞いするッ!

 

あぁ!お腹空いたな!

これだけやれば普通の人間ならまず間違いなく即死してくれてるはずなんだけど…

 

「いってぇぇ!お返シだって!」

 

 少しだけ嫌そうな顔をして伸ばした手から枝分かれするように無数の小さな腕がこちらに迫るッ!

即座に距離を取ろうとするが足元を掴まれ玩具のように振り回され地面に叩き付けられ肺から空気が押し出される

横目でステータスを見るが…体力が一気に減少!それと比例してヘルス値が限界まで下がる!

 

「お腹空いたァ!」

「ええ!私もお腹が空いてきました!」

 

 火炎瓶とダイナマイトは既に使い切った!ナイフも嚙み砕かれたので最後。

拳銃はさっき振り回されたときにどこかに飛んでった!武装が私の四肢しかないと来た!

だからどうした!私はお腹が空いてんだ!!

 

 変異ゾンビが渾身の力を込めて殴りかかってくる拳を私の拳で叩き潰し、背中から生えてくる4本の腕で周囲を薙ぎ払う!

爆笑しながら紙一重で変異ゾンビが空中に飛び上がる…だがそれも読んでるんだよ!

本当の腕よりも自由に動く背中の腕で四肢を完全に捉える!

 

あぁ…!本当に!本当に美味しそう!血に濡れたゾンビの頬を舐めて味見…たまらない!

美味しそうな肉付きのいい腕を噛み千切り咀嚼。

 

「あぁ…美味しい…たまりません…!」

「きひヒひ!私たちの女王二!」

 

────────────────────────────────

 ゾンビの群れの動きが止まり周囲を巻き込みながら戦っていた天音がゆっくりと顔を上げる

最初に気が付いたのは一番近くに居た猫宮

 

「おいおい…マジでヘビィだぜ!」

 猫宮が見たのは頬を血で染めて学校では見たこともないは見たこともないゾッとするほどの大人の女性の笑み

一歩、一歩彼女が動いたと思ったらすぐ目の前に立っていた!

何か行動をする前に天音の背中から生えている腕で身体を固定されるッ!

 

「ごめんなさい…多分猫宮先輩だと思うんですけど…」

「ああ!俺だぜ!正気に戻れるか!?」

「ダメです…だってこんなにも美味しそうなんだから…!」

 

 首筋を舌でなぞりこの世界では絶滅危惧種ともいえる男の腹筋、言い換えればA5ランクの牛肉

猫のようにザラザラした舌で軽く舐めまわしそのまま筋肉と内臓を噛み千切るッ!

 

「ぐがぁ!?ちゃんと味わって食えよ…ッ!」

「はい!美味しくいただきます…!」

 

 あったかく美味しい飲み物で天音が喉を潤しケラケラと笑う

瞬間、先ほど暴れまわっていた車が天音に突っ込んでくる!

ポーンと玩具のように天音が宙を舞う

 

「あかん!これじゃあ全然ダメージになってへんで!」

「わあってるよ!けどアタシ達じゃどうあがいてもアイツには勝てねぇ!なら不意打ちしか…!」

 

 クルクル回りながら器用に体勢を立て直し背中の腕が合わさって巨大な口となる

そのまま最後の言葉すらなく車ごと飲み込むッ!

 

「女性の肉は甘くて美味しい…!車の鉄味も含めてなかなかそそるわねぇ」

 

 もぐもぐと咀嚼をして血の一滴も残さず飲み干す。

次に狙うのは先ほどから天音に銃弾を撃ちこんでいる2人!

頬が割けるほど笑みを浮かべ全力を持って走る!

 

「全員ぶちかませ!敵は天音だ!発症した!どうにか止めないと俺たちは全滅するぞ!

小鳥遊!雪目!狙撃だ!爆発物でダメージを与えろ!」

 

「ただでさえ僕たち水橋さんに勝てないのに変異されちゃうなんて!」

「そんなこと言ってないで撃ってください!食べられますよ!撃って撃って!」

 

 巨体のゾンビの内臓を掴みそのまま盾として活用!撃ちこまれる弾丸を全て受け止め拠点まで走る!

突如横からの衝撃ッ!一発目で盾を弾き飛ばされ二発目で天音を切り裂きながら吹き飛ばされるッ

地面を削り背中の手をアンカーにして無理やり勢いを止める

切り裂かれた身体をヘルスを削りながら無理やり修復。

 

「ちっ…今のコンボで倒せなかったか…!」

「あとどれくらいかわかる?」

 

「半分ぐらいですかねぇ?回復はしてるけどヘルスが減りすぎてるって感じです?」

 

 目の前の生肉が釘バットとだんびらを構え…美味しそうだなぁ…さっきのせいで空腹が限界!!

ダメだお腹空いてきた!食べたい食べたい!!

 

 大きな肉を解体しようと拳を振るうが釘バットで腕を上に弾かれ、次の瞬間だんびらが胴体に叩き込まれるッ!

それを筋肉と触手で受け止め捕まえた柔らかそうなお肉に噛みつこうと口を開けるとその口の中にショットガンの弾丸を叩き込まれ後ろに吹き飛ぶ!

 

「よっしゃ!どうよ俺たちも成長してるんだぜ!」

「前に一緒に戦ったの参考したのよ!このまま倒しきれるかしら!?」

 

「ああァあア!!私はお腹が空いたんだよォォォ!」

 

涎を垂らしながら癇癪を起こしたように触手で地面を強く叩き

 

「ガァァァア!!」

 

 獣のような声を出しながら2人に飛び掛かる、鹿討がそれをショットガンの弾で撃墜する

天音が嫌そうに顔をガードして地面に着地、その地点に爆弾をばら撒き爆破させるッ!

舌打ちしながら爆風を払いのけ、威嚇するように空に向かって吠える!

食らおうと攻撃背中の腕を広げる。

 

「狙いは?」

 

「「完璧です」」

 

 腹ばいになりながら狙撃銃で拠点の屋上から狙う小鳥遊と雪目

ぶちかませの合図と共に天音に放たれる2発の弾丸ッ!

眉間と横腹を撃たれ地面を転がる!普段なら余裕をもって回避できる攻撃も空腹と飢餓の苦しみで思考が乱れ

身体がボロボロと崩れ始める。

 

とうとう体力がゼロになり1秒ごとに体力が減り始める。

 

 意識が完全に遠くの3人に向いてしまう

その瞬間を2人が待ってましたとばかりに即座に動く。

 

 だんびらが首を跳ね飛ばし

ショットガンでその胴体を吹き飛ばし体力を一気に削り取るッ!

 

「このゲームってゾンビであってるよな?天音さんいよいよ人外になってるんだけど」

「これを出ししてくるプログラマーに文句言いたくなってきたわね…なんで身内からレイドボス出てるのよ…しかも1番戦い慣れてる奴が…ね!」

 

 

 

 

 




感想高評価お待ちしております
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。