私を巻き込むな!?   作:カニバルキャンディー

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仕事が忙しすぎる…


冬にやる気は出ない

さて、文化祭からダラダラしていたらもうクリスマス近く秋物の服から冬物に服を変えて、メイド服もタイツのデニール数が厚くなりついでに下に着る下着も温かいものになってきた

一度死んだからか時間の流れが速いぞ?一年が数日の気分…嫌だねぇ…ただでさえ生きてるのか死んでるのかわからない体内時計してるのに。一回死んだからそこらへんも馬鹿になったのか?

 

 考えると辛くなってくるから最近見てるアニメでも考えるか…最近のマイブームはゲゲゲの鬼太郎、個人的好きな話はねずみ男が生まれた日

地獄の戦線でそれでも生き残る男がネズミと言われようと戦う姿が好きなんだよねぇ…ネコ娘も悪くないんだけど鬼太郎との恋愛話が多すぎて

いやでも…あの時の鬼太郎めちゃくちゃ格好良かったな…

 

「なんか酒飲みたくなってきた…」

「天音ってお酒飲めたっけ?」

「一応人並み程度には…メイドだから毒見で毒入りワイン飲んだりするし」

「うぇ…体壊したりしないの?」

「胃の中に吸収袋入れてるから体内に入らないんだよ」

 

そんな感じの会話をお腹が大きくなっている、きさら…そう!コイツいつの間にか妊娠してやがる

まぁ、前世の私でも抱きしめたくなる体してるだから手を出さないわけないわね、むしろ手を出さなかった方が問題あるわ

という訳で子供ができました、しかも男の子…そのせいか病室に遊びに行く為にメイドと警察に届け出だして暗器すら全部預けたからね…

 

 女の子だったら家で勝手に育てろ、って感じだけど男の子になると流産されてはたまらない、という訳で国を挙げての病院に収監される

収監と言っても母体に何不自由なく、むしろ定期的に夫が見に来ないといけないレベルにまで重要度が跳ね上がる

 

 この病院に警備で来るのは最低で中級メイド、つまり私より少し下がゴロゴロ居るってこと

何もしなかったら国内でも上から数えたほうが速いぐらい安全な場所

 

「それで妊活は成功らしいね」

「そうなのよ!しかも男の子!睦月が毎日頑張ってくれたから妊娠できたわ、天音もどう?今なら足腰立たなくなるぐらいできるわよ?」

「処女なのでノーセンキュー」

 

 ぶーぶー言いながらきさらに頬を突かれ苦笑い

ていうか私が妊娠したらアイデンティティ崩壊してカミーユよろしく精神壊れそうだわ

それからしばらく他愛もない会話とおすすめのアニメを渡す、妊娠中だからきらら系でも見せておくか

 

「んじゃ私は帰るから」

「りょうかーい!また暇になったら呼ぶから来て頂戴ね!」

「お土産何が欲しいか連絡入れておいて」

 

 軽く手を振って病室から退室

受付から暗器を回収して外に出る…隠し持ったりしないのか?やったら絶対めんどくさいことになるからパス

愛車に乗り込み出発、とりあえず帰ってご飯作るかな

 

────────────────────────

 放課後、仕事もなかったので男たちの溜まり場に遊びに行く

なんやかんやこの場所居心地がいいんだよな、気温もちょうどいいし飲み物もあるし、私専用のふかふかソファーあるし

後友達と馬鹿話できるのも大きい、この時代200年前のアニメと漫画の話中々できないんだよ…

そんな感じでダラダラしながら漫画を読んでたんだけど

 

「水橋今いいか?」

「ちょうど区切りがついたので大丈夫ですよ?」

 

 ディスプレイから顔を上げると少し困ったような表情をした白鴉先輩が缶コーヒーを持ちながら私の隣に座る

私に何か相談か?どこか行きたいから護衛してくれとかそんな感じだろうか?てかそれ系じゃないと私あんまり役に立たんぞ

 

「近々パーティーに呼ばれることになったんだよ…ちょっと立ち振る舞いとかいろいろ教えてもらいたくてな…あと護衛も頼みたいんだが」

「失礼ですけど…白鴉先輩の家ってそんなに名家でしたっけ?いくら男だからって私レベルを呼ぶパーティーってよっぽどですよ?てかそもそもメイドを付けること自体が

一種のステータスですし」

「い、いや…中級ぐらいだが…学校側が男たちのまとめ役の俺にパーティーに出てOB達に挨拶してほしいと」

「あ~来年もよろしくね的な奴ですか…多分毎年やらされることになるなこれ…」

 

 あと私のノリが結構軽いから麻痺してるけど上級メイドって武力面でもそうだけど

その人に仕えてるってだけでその人のステータスになるレベルだからね?しかも私は名前も顔も売れてるから更に倍、このメイドが使える価値がある人間なのかって

割と売れっ子だからね私…今のところ真面目な依頼は失敗率ほぼ0%だし、お父様たちからも印象がいいんだよね

 

「立ち振る舞いを教えるのは全然いいんですけど、友達価格なしで私を雇うと割と高いですよ?」

「学校側が出してくれる、そこらへんは心配しなくてもいい」

「なるほどね…なら練習しましょうか」

「あ、僕も手伝うよ?そういうの得意だし」

 

 私の後ろから肩に手を置いて、覗き込むように小鳥遊君が顔を出す

そりゃ得意でしょうよ…なんだったら私より礼儀作法整ってるまであるでしょ…

やりたいなら手伝ってもらうか、あ、待って聞きたいこと一つ残ってる

 

「白鴉先輩、奥さんの竹染先輩はどうするんですか?一緒に行くはずですしそっちの訓練とか」

「それなんだがな…この間の検査で妊娠してることが分かって…しかも男の子だ」

 

 噛み締めるように優しく微笑みながら白鴉先輩がエコーの写真を見せてくれる

おお!同世代で2人目の男の子!珍しい事この上ない!今の1年生が鹿討君と小鳥遊君しかいないからどれだけ貴重かわかるだろう

小躍りしている鹿討君に手を取られて強制的に踊らされる、身長の関係か振り回されるんだよ…ケガさせるわけにもいかないからされるがまま

別にいいけど落ち着いたら放してくれ…

 

 

「んじゃ、一緒にやるか」

「がんばろ~」

「お手柔らかにな?」

 

5分後ぐらいにやっと落ち着き、勉強の時間だ!

 

レッスン1

まずは佇まい、メイドにはメイドの主には主の立ち振る舞いがあります

メイドには主がミスしたら助けないといけない時もあるから逆側の立ち振る舞いも一応覚えてる、実践したことはないけども

と言っても珍しいことはやらないんだけどね、メイドじゃないんだしそれに男だ、そこにいて存在してるだけでありがたいと思われるんだから

多少変でも誰もなにも文句言わないって

 

「まぁ、白鴉先輩は基本はできているのでメイドの使い方ですかね?」

「じゃないかな?僕も最初は人を使うって行為がよくわからなかったし」

「今は?」

「10本の指で自由自在に操れるし顎でも指示できるよ」

「じゃあ私に命令して」

 

クルリとその場でターンをして意識を軽く切り替え、短いスカートでカーテーシ

少し離れた机の上に置いてあるお菓子を手に持って悪戯っ子のような表情をしながら一口食べてから小鳥遊君の前に置く

小鳥遊君が私の額をデコピン、ごめんねと軽く呟いて小鳥遊君の近くのソファーに座る

 

「どう?わかりました?」

「水橋主語をくれ、俺が見た限りだとただただ悪戯したようにしか見えないが」

「でしょうね、えっと…んじゃ説明します」

 

 最初に私がお菓子を食べたのは毒見、普通のパーティーなら隠して食べたりできますけどこの空間では無理、なのであえて目立つように私が食べました

ここでメイドが警戒心バリバリだと相手側のことを信用していないと思われてしまい悪い心象を与えてしまいますのでそのための私ですね

そこを小鳥遊君が組んでくれてデコピンで了解と確認をくれました、設定的には悪戯する娘か妹です、当日は服装はそれっぽい感じに変えるので

何か着てほしい服などがあったら事前に連絡を

 

「てな感じです!」

「俺これやらないとだめなのか…」

「これは最上級なので…しかもこの空間っていう限定的な場所、普通はここまでやらなくてもいいですよ全然…私は即興で合わせられた小鳥遊君のほうが恐ろしいんですけど」

「これでも教育は受けてるからね、任せてよ」

 

なんか決め顔で私に微笑んでくる小鳥遊君を今度は私がデコピンしてソファーに沈めて白鴉先輩のほうに振り向く

 

「という訳で、とりあえず白鴉先輩はメイドの動かし方を学んでくれれば何とでもなるので…もっと上に行くんだったら男性専用の教育係を付けたほうがいいですね…私じゃ無理です」

「よ、よし…全部教えてくれ」

 

 そんなこんな一週間みっちりと訓練!途中から楽しくなっちゃって小鳥遊君と一緒に教えなくてもいいことも教えてしまったわ

もともと優秀な白鴉先輩頭のほうは完璧だし立ち方話し方は少し矯正してやれば2日でクリア、んで私を使う訓練は3日でクリアちゃんと様になってたからよし

余った時間で嫌みの意味や話し方断りにくいナンパの断り方メイドの操り方まで…私が全部教えてあげる

 

「そういえば水橋はメイド学校とかは出ていないのか?そういうのがあると俺は聞いたことがあるが」

「中学時代3ヶ月で卒業しましたけど?」

「…わかっていたがお前やっぱり天才なんだな」

「最年少の天才ですからね~よっと!」

 

 白鴉先輩が投げてくれたナイフを肘で受け止め一回転しながら衝撃を殺しそのままお手玉

実際お金稼ぐためにメイド学校入ったらいつの間にかメイド長とマンツーマンでやることになって速攻で現場出されたんだよね…

私みたいに男に興味がない人は珍しいし覚えも前世のおかげで余裕だし、遊ばせてる余裕もないってことらしい

 

正直稼ぎたかったからどうでもいいけど、前世で接客系のバイトやってたしクレーム系もそこそこ耐性あったから

んであれよあれよで上級メイド

 I字バランスをしながら投げたナイフを驚異的なバランス感覚で足先に乗せる

コツンとナイフを蹴り上げそのまま小回りの利いたバク中、落ちてくるナイフを受け止めてドヤ顔

 

「私の曲芸も中々なものでしょ」

「天音さんパンツ見えてるし、それ極まってるって言わない?」

「見せパンだから問題なし!てか私よりスタイルのいい連中の裸見てるのにいまさら何言ってんだ、非童貞ども」

 

くすくすと笑って軽くお辞儀

よし、とりあえず詰め込めるだけ詰め込んだしあとは本番だ

 

────────────────────────────────

今宵はクリスマス。200年前とほとんど意味が変わっていない。

まぁ、宗教なんて数100年変わらないものか

 

「パーティーは夜からですけど取り合えず昼は昼でやることがあるので私はちょこちょこ出かけますけど…白鴉先輩どうします?」

「任せる、正直何していいかわからんからな…」

 

 事前に学校側の金でオーダーしておいた防弾防刀のスーツ、ネクタイはナノマシンでできていて、いざと言う時に攻撃された部分に移動し硬質化

体を保護してくれるという特別仕様。これだけで現金を膝ぐらいまで積まないと作れないぐらい高い。

最上級メイドですらハンカチ1枚のサイズを持つので精一杯…ちなみに私も持ってない!高すぎるわ

 

「白鴉先輩に武器は持たせてないから防御系を固めました…まぁ必要ないと思いますが念のためです」

「ナノマシンとか男の俺でも初めて見たぞ…」

「貴重ではないですけど高いんで…私は今からメイド協会で今日持ってくる武器を取りに行く予定ですけど」

「迷惑じゃなかったらついて行ってもいいか?メイドの仕度は見る価値があると八雲が言ってたからな」

「じゃあ、スーツを着慣れるためについでに出歩きましょうか」

 

 現在早朝、私の家に来ていた白鴉先輩と軽く会話をしながら、自分のポルシェを家の前に回して助手席に白鴉先輩を乗せる

スーツは馴染ませないといけないんだよね…服に着られてます!じゃ格好つかないし…

後動きにくいままだと逃げるときに数テンポ遅れるのがね…

 

1時間ほど車を走らせメイド協会の本部に到着

流れるような動きで地下の武器庫に向かう

 

「お、おい水橋…大丈夫なのか…俺って場違いじゃないのか?」

「ここに来る男が珍しいですから見ちゃうんじゃないんですか?あ、銃でも撃ちます?それなりに楽しいと思いますけど」

「…やめておく…流石に夜はパーティーだからな」

 

歳の行った武器庫の番人に微笑みかける

 

「刑部布都様、お待ちしておりました」

 古びた箱を机の上に置いてゆっくりと開く

中に入っていたのは折り畳み式ストックの形状はサブマシンガン、不可能に近い要求をかなえた銃名前はラトラー

別名ガラガラヘビ、それを持ち上げ構える…なるほど素晴らしい

 

「5.5インチの長さでありながら専用の弾丸.300BLKを使用しアサルトライフル並みの貫通力を手に入れています

それに特殊な加工を施し更に威力を増しました、装弾数20発並の人間ではその衝撃に振り回されるでしょう」

 

「専用弾の交換は?」

「通常の弾薬に代えることも可能ですがおすすめはしません」

「弾頭は?爆薬式ですか?水銀式ですか?」

「爆薬式になります、貴方が好きな接近戦では一番の威力を発揮します」

 

「パーフェクトです、私の要求通りだ」

「感謝の極み」

 

 え?ただの卒業パーティーに仰々しすぎないかって?この間狐のお面達に狙われたばかりだろ

下手すると今回もやってくると思うんだよね、前回はあんな化け物が来ると思わなくてほぼ装備無しだから捕まえ損ねた

だから今回はできるだけ装備はちゃんとしておこうと思って、あと学校の金だから私の装備更新ができる全身ナノマシン性のメイド服にしたかったんだけど

余裕で億超えるから流石に無理だったわ!

 

「ではお次はメインウエポン…職人が研いだナイフでございます、この時代には中々居ないもので苦労しました」

「私としては実体の無いものに命預ける方が怖いのですけど…鍔迫り合いも壁に刺して足場も無理なんですよね…」

「ストライク・ガンはこちらで整備済みです…いつでも実戦で猛威を振るえるでしょう」

「助かりました…私あれ気に入っているんですよ」

 

 助手のメイドが持ってきてであろう、スーツケースを開ける、そこには大小さまざまなナイフ、極論そこら辺の食事用ナイフでも完璧な動きはできるけど

弘法、筆を選ばずって言うからね、アレがないから仕事ができません!じゃ上級メイドとして失格…だとしてもプロがちゃんとした道具を使ったらそれ以上の成果出せるから

仕事の前の準備は大事

 

「ありがとうございます…そこら辺のもの触らない方がいいですよ?」

「うぉ!猫宮とかが好きそうなものばかりだな、これとか」

「バスターソードですか?あれ筋肉だけで振り回すわけじゃないから流石の猫宮先輩も厳しいと思いますけど」

 

 そんな感じのことを話しながら一旦私の家に帰る、忘れがちだけど男子寮って仲がいい私、どころか妻すらそこそこの書類書かないと入れないからめんどくさい

その点私の家は結構皆来てるし、そもそも上級メイドっていう信用があるからできることなんだけども。

 

さて家に到着して少し遅めのお昼ご飯を作るか…釜玉うどんとおにぎりにしようかな、おかずも追加した方がいいか?

食べ盛りの男子高校生だし…足りないか?

 

「もっと食べます?冷凍食品の唐揚げぐらいならありますけど」

「夜もあるし大丈夫だ、高いものも食べてみたいしな」

「訓練通り私が食べた後に食べてくださいね?何が盛られてるかわかったもんじゃないんですから」

 

 そんなこんな17時程…さて仕度するか

胃の中にスポンジ入れて、体中に暗器を仕込んで歯の奥に解毒剤を押し込んで…

完璧なメイド服、首元にはチョーカーと鎖を揺らし皺も無し…よし最高私は可愛い

 

 白鴉先輩の準備もやらないと、まぁ、朝着てたスーツを着せて終わり

髪型は…軽めのオールバックで行きますか、もう10年以上前だから男の髪型なんてあんまり覚えてないんだよね

さて…んじゃそろそろ仕事モードになりますか

 

くるっと一回転して意識を水橋天音から刑部布都にスイッチを切り替える

普段の少し眠い感覚を吹き飛ばし頭の奥から冴えてくる感覚

 

「さて、お兄様…行きましょうか、布都が車を回してきますね」

「未だに慣れないな…」

「切り替えてください、お兄様!布都が怒っちゃいますからね!」

「違和感が凄いから普通にしてくれ」

 

 クスクスと悪戯っ子のように笑って車庫に行く

今日のメイドテーマは意地悪ツンデレ系妹!にしようと思ったけどダメらしいので普通に行きます…

いやこれ冗談じゃなくて男側が慣れてないと変なことするから私が違うよ~お兄様~!みたいに茶々入れながら軌道修正するのに楽なんだよね…

無理なら何とかしますけど

 




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