私を巻き込むな!?   作:カニバルキャンディー

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夜の仕事は眠たいのです

 学校が主催するといっても場所は学校ではなく少し高めのホテルの広場、いかに名門だろうと流石に学校に呼ぶのはちょっとってなったんじゃない?

まぁ…金持ちが大量に来ますとかじゃないならこのぐらいでいいんじゃないか?ほどほどのおかげで私の愛車でこれたし

パーティーのランクが上がっていくと車とかもそれなりの高級車を用意しないといけないのがめんどくさい…手配がめんどくさい

あと高級車だと運転しずらいんだよね…足が…足が届かねぇ…!

 

 んでいくら私の車のほうが高級車で安全性が上だとしても見た目がしっかりしてないと舐められる

と言っても普通はお父様達が自前で持ってくるんだけどな。私を雇うレベルのお父様達なら余裕だからね。

 

 ホテルの前に車を停めて素早く外に出て、後部座席に座っている白鴉様が出やすいようにドアを開け頭を下げる

少しだけ戸惑ったような感じで出てくる…もっとシャキッとしてください。

初めてだから仕方ないところはあると思いますけども、そこらへんは私がカバーしますか

 

「行こうか、水橋」

「はい、布都は頑張りますね!行きましょう白鴉様!」

 

 微笑みホテルの中に入りエレベーターに乗り込む

その瞬間に車に乗ってた時の皺と埃を素早く取り終え襟を正す…よしこれで舐められることはないすべてが終わったタイミングでエレベーターが開く

 

「白鴉様…普通の話はそちらがお願いします…政治的なことはないと思いますが話が分からなければ合図を、厄介だと思ったら私の裾を引っ張ってください」

「お、おう…わかった…」

 

 ではお仕事の時間です。

おさらいをしましょう、今回のランクは言っちゃなんだけどそこまで高くない、メイドのランクも中級が数人で下級がメイン層になってくる

上級なんて私しかいない。というかそもそもこういうのは下級辺りの経験値にしないとしたが育たないから普通は居ない

という訳で何かあったら私が主導しないと…そんな教育受けてねぇ~

 

お上りさんのようにキョロキョロと白鴉様が周りを見ていると1人の若い男性が話しかけてくる。

「君が白鴉君か!この間の文化祭!映画見させてもらったよ!我々男でもあんな動きができるとは!」

「自分の友人とここにいるメイドの協力のおかげです…自分一人だけの力ではとても成功できませんでした」

 

 ちらりと私のほうを見る少し年の若い男性に向かって目を伏せて簡単なカーテーシ

少しの嫌悪と敵意を向けて白鴉様のほうに振り替える…

典型的な女性嫌悪者か、まぁこのご時世に多い感じの男

 

「そこのメイドは妻かな?そうではないならあんまり信用しない方がいい、所詮女だ隙を見せれば襲い掛かってきてもかしくない」

「水橋は…そんな女性ではありません…俺たちをいつも支えてくれて…」

「若いねぇ白鴉君、すぐにわかるよ君も…そこのメイド水を持ってこい」

「かしこまりました」

 

 すぐ近くにある水差しからコップに水を注ぎ若い男性に渡す

受け取った瞬間その水をこちらにかけてくる…体を半身ずらして水を避ける。

もう片方の手に持っていた空のグラスで水を受け止め、もう一度差し出すが無視され近くの机の上に置く

 

 いやまぁ来るだろうなって思ってたから受け止めるのは簡単だけど…マジでやるとは。こういうのって普通、主が見てないところでやると思うんだけどねぇ

何事もなかったかのように、男ににっこりと微笑みかける…楽しくなさそうに睨みつけてくる男を無視して白鴉様が進む

 

「すまない…まさかここまで…」

「珍しいですけど偶にあることですよ?」

 

 そんな感じのハプニングがありつつパーティーが進む

あの若い男性以外にも軽く会話、殆どが文化祭の映画についての話…なんでも私という強大な女性を合法的に倒せたから格好評判がいいとかなんとか

そんな楽しみ方する??

 

「流石に疲れたな…何か軽い食べ物を頼んでもいいか」

「お任せください、クラッカーやチーズなどをお持ちします」

 

 あらかじめ毒見などをして確認しておいたチーズとクラッカー、そしてハムなどを数枚皿に乗せ

ついでにぶどうジュースをトレイに乗せて白鴉様のところに戻る

 

「お話し中失礼します、白鴉様…お待たせしました」

「ありがとう…すみません失礼しますね」

 

 話していた男性が舌打ちでもしそうな不機嫌さで私を睨みつけながら分かれる

このレベルのパーティーなんてメイドは添え物で憂さ晴らしの道具に過ぎないけど

白鴉様に対してじゃなくて私に対してだから全然いいんだけどね、こういうのも仕事だし、前世で言うところの介護に近い

プライドだけ高い人間擬きをよしよしして機嫌取りながら自分の思い通りに進める

 

「あれ?先輩なんでここにいるんスか?」

 聞き覚えのある声に、振り向くと凄まじいスタイルをした銀髪の後輩メイド。

この馬鹿がよ…仕事中に私に話しかけてくるんじゃねぇ!せめて白鴉様の許可を取ってからだろうが!だからまだ下級メイドなんだよ…!

 

お久しぶりです、お姉さまぁ?(おまえわかってんのか)

「布都知り合いだったか?」

「はい、私の後輩にあたるメイドです…おそらく今日は給仕のために呼ばれたんだと思います」

「その通りっス…今日は私は給仕っス!っとと!あんまり私が拘束したらまた怒られるっスね!ごゆるりとお楽しみください!ちなみにおすすめは生ハムメロンっス!」

 

 残念ながら私が後で叱ることが確定してるから今更取り繕っても無駄だよ…!私とマンツーマンの指導になるからな…!

お前覚えてろよマジで…普段の雑絡みならともかく仕事中はダメだ。

しかも男を守ってるときにな…!メイドの仕事の中でも特に重要視されてんだぞ

アホな後輩にちょっとイラっとしつつパーティーも終盤

 

 次の瞬間電気が消え、一番目立つ場所にスポットライトが照らされる。

そこに立っていたのは少々年配の女性…誰だ?校長でもないし…確か女性はメイド以外入ってこれないはず

頭の中の来賓リストをめくるがそれらしい存在はヒットしない

 

つまりは異常事態

 

即座に白鴉様を庇うように前に出て目立たないよに腰の後ろに手を当て拳銃のセーフティを外す

 

「初めまして、若い男達!未来ある女性たち!我々はピンクパンサー!女性の権利と価値を守るフェミニスト団体!」

 

 スタッフのメイド達が数人ピンクパンサーと名乗った女性のもとに歩いていき誇らしげにこちらに振り向く、その瞬間電気がピンク色の代わり、叫んでいるピンク色のパンサーが映し出される

えっと…鹿討君を襲ったフェミ達だっけ?あの後全員捕まってたはずなんだけど…上級国民が多いからトカゲの尻尾切りで逃げ延びたとかそんな感じか?

数年しかやってないけどこんなことメイド史上初めてだな…なんか最近大きなこと多くない?

 

 それはさておき意識を切り替えろ、今は完全無欠の異常事態…どうやったら白鴉様を傷一つ付けずにここから脱出できるか?幸い私の個人的な友達はいない、なら私は白鴉様を守ることにすべてを注げばいい

だが…厄介なのがいる…一番嫌な奴だ…この間の海に行ったときに居た白い狐の面を被った女、ご丁寧に巫女服を模した戦闘服

あっちもこの間とは違い本気だろう、武装もこの間と違って本物…ご丁寧にこちら見て軽く手を振りやがった、ちっ…気づかれてなかったらそのまま逃げれたんだが。

 

「だから!男たちは女に従うべきなの!それが生物としても社会的にも幸せなの!なぜそれが分からないのかしら!もはやこの社会は女だけでも生きていける!

男は精液だけ提供して慎ましく暮らせばいいの!今は男たちにお金を使いすぎて必要な女性までに届いていない!だから徹底的に管理しなければいけないの!」

 

「具体的にそれらのデータ出せよ、そうやって感情で行動するから200年前に男たちが殺されたんだろ!そもそも必要な人たちって誰だよ!

絶滅しそうな俺たちより必要な人間は居るのか!?そもそもまともな教育すら受けれてない俺たちが何したんだよ!!」

 

 近くにいた男性が叫ぶ…あ、さっき水かけてきた人だ、気の強そうな人だったからつい反論しちゃったのか?

でも当然だわな、あっちの勝手な都合でレッドリストに載るレベルまで減らされたのにまだバカみたいなこと言ってるんだから。私が男だったらはらわた煮えくりかえるレベルで切れてるわ

だけどここにいるのは気持ちよく演説している女性、和紙より脆いプライドは言葉を言い返されるって単純な行動だけで傷がつく

 

 んで次に訴えかけるのは単純な暴力、年配の女性が懐から近未来的な外見をした、拳銃を引き抜き文句を言った男性になんとためらいもなく発砲

正気かよ!男はともかく人間に対して撃てるとかどこか可笑しいんじゃないか?

しかもその銃は素人でも撃てるように火薬を少なくした特別!何が特別だって弾薬にダムダム弾を使ってるから火薬が少なくても当たったら死ぬ

 

 まぁ、だからなんだ?って話だけども

最速で腰から拳銃を引き抜きこちらも発砲、弾丸で弾丸を弾き飛ばして男性の安全を確保、その瞬間ホールの全員が私を見る。

 

「貴女も邪魔をするの!?同じ女なのに!?所詮男に仕える職業なのね!!私は女性の価値を上げる活動をしてるのに!貴女みたいなのが我々の活動を邪魔するのよ!」

「興味もないですし…では我々は撤退させていただきます」

 

 軽く頭を下げて白鴉様の服を軽く引っ張り退室を促す

だけど、白鴉様の足が張り付いたように動かない…筋肉的に私は動かせないから自分で動いてくれよ。体重差考えて?

 

「布都…お前ならここにいるフェミニストをどうにかできるんじゃないか…流石にこのまま放置は…」

「はい、私なら敵対するすべての人間を虐殺できます、10分頂ければ下級メイドに毛が生えた程度物の数ではありません」

 

 淡々と機械人形のような無表情で当たり前のように事実を話す

その内容がどれだけグロテスクであろうと、今の彼女は水橋天音ではなく、最少年の天才、刑部布都としてこの場に立っている

ならばご主人の命令には絶対服従

 

「ですが…私が戦っている最中に白鴉様に向けてそこの男性が銃を抜いたら?隅で震えてるメイドが爆弾を仕掛けたら?狙撃が合ったら?

私は貴方を守ることができない、ここに居るすべての人間を犠牲にしても私は貴方を守ることが仕事です。それがメイドです、上位メイドの誇りにかけて私は掠り傷一つ付けることは許されない」

 

 軽く微笑んで白鴉様の腰を技術を使って押す、そうすると白鴉様の意思とは関係なく足が動き出す。

誰1人としてその場を動くものがいない、理解しているのだ…今の言葉が嘘ではないと分かっているからだ。

本能で理解している隣の男性に手を出したらこのパーティーの名前はジェノサイドパーティーになると

 

扉が閉まり、数秒たって年配の女性がヒステリックに叫ぶ!

 

「あの…あの!名誉男性と男を捕まえてこの場所に連れてきなさい!!!白狐!!貴女の出番よ!!私のために働きなさい!!」

 

「はいはい…かしこまりました」

めんどくさそうにお辞儀をして巫女姿の白狐は布都たちを追いかけるべく歩き出す

この場で一番の実力者を外に出したら結末は決まっているのに。

 

 

 

 




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