私を巻き込むな!?   作:カニバルキャンディー

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最近寒くて体調を崩している作者です


めんどくさい事でもやらないといけない

「明日までに鍛えるって言っても何すればいいんだ…」

「私に聞くな私に…同じ男に聞け」

 

 昼休み、屋上はなぜかモテない女性陣が大量発生したせいでまともに足の踏み場もない

なので鹿討君に引っ張られて校舎裏に来ている…いや男がこんな不良のたまり場に来てもいいのか?この学校お嬢様高だから不良なんていなかったわ…まともに入学もできないわ…

治安は悪いけど…そこは私が居るから問題ないな

 

「やっぱり屋上の奴は俺のせいかな?」

「だろうな、私たちのやり取りがバレたんじゃないか?ここの女性陣は出会いを逃がさないからな、飢えた狼だ」

「だとしても浅はかすぎないか?二度目なんてあると思うのかよ…俺…女性がだいぶ怖いんだけど」

「おっと私も一応女だ?なら問題ないだろ?行ってやったらどうだ?楽しいことになるぞ?私はここで笑ってやる」

「冗談でしょ!?文字通り狼の口の中に生肉を入れるようなもんだけど!?」

 

 爆笑しながら日陰になってる校舎裏に腰掛け昨日の残りである揚げ物を食べる、一日二日賞味期限が切れてても死にはしないだろう

死んでも生き返るんじゃないか?ついでに炊いた米と卵焼きとサラダジュースで完璧、学生って感じの食事だ

 

 鹿討君は手作りお弁当、きさらに作ってもらったとかなんとか、顔も知らない嫁からも食材とかが届くからそれを有効活用してるんだとさ

きさら大変だねぇ。私なんて前日作り置きでもお弁当作るのは嫌だな、めんどくさすぎる…男料理ならできるんだが

 

「天音さんは手作りしないの?俺食べてみたいんだけど」

「女が全員出来ると思うなよ…この時代作り置きだけでも十分だろうに」

 

 食べかけのファミチキを鹿討君の口の中に突っ込み残りのご飯と卵焼きを自分の口の中に入れてサラダジュースで流す

しまった未だに男の時より胃袋が小さいのが慣れないな…昔はこの倍ぐらい食べられたはずなのに…白い米の上に熱々の焼き肉を乗せて食べたい

運動しててもあんまり食べられないんだよな

 

「す、凄いジャンクな味わい…いつもこんなの食べてるの…!?胃もたれしそう」

「そういえばここの男ってあんまりジャンクなもの食べないんだったか?健康にいい物ばっかりで逆に悪そうだ、毒も食らえ薬も食らえッ!」

「毒も喰らう栄養も喰らうじゃないの?」

「やっば間違えた」

 

 クスクス笑いながら口元の油を取ってやり、立ち上がる

そろそろ昼休憩も終わる、他の女子にこんな光景見られたらせっかくの場所が屋上の二の舞になる、そうなったら今度はどこに行けばいいんだ…

 

「そろそろ教室に戻るか、教室まで送ろうか?ダーリン?」

「俺の方こそ送ろうか?え?今ダーリンって言った!?受け入れてくれたの!?」

「軽口だ、笑って流せ」

 

 鹿討君の背中を軽く叩き校舎の中に入り、男の教室まで廊下を歩く…いやぁ…視線が痛い痛い、数少ない男を独占してると思われてるからか?

勘弁してくれ。結婚相手は嫌だが、話し相手なら別にいいんだがこの世界だと無理だな、孕む気のない女が男の近くにいるなって絶対言われるわ、選ばれなかった奴の僻みなんだが

自分の教室に戻り青神ちゃんに軽めに頭を殴られる…

 

「おい…いきなり殴るな、暴力にでも目覚めたか?」

「アンタどこ行ってたのよ!ご飯一緒に食べようと思っても居ないし!なら最近流行りの屋上行こうとしたら人が多いし!」

「運が悪かったな、明日一緒に食べよう?それはそれとしてお返しだ」

 

 青神ちゃんの巨乳を揉みしだく、うぉ…柔らかい…こういうところは女に生まれ変わってよかったポイントだな…これやってもじゃれてるだけと思われるし

この世界女の同性愛者なんて珍しくもないからな、むしろ男を狙う邪魔者が減ったからラッキーぐらいだ、男同士は即強制所送りだけどな!

 

「ちょっと触りすぎ!私もお返しだ!」

「あっははは!くすぐったい!」

 

珍しい甘い声を響かせながらその日も終わる

明日は男たちの正念場だ

 

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 異様な熱気が体育館を包む

今日は二週間に一度の男子会の時間、女性陣が男を捕まえるために本気になる時間

どんなタイプが好きなのか、どんな条件でなら結婚してくれるのか、子供は産ませてくれるのか。それが自分に当てはまるのか、当てはまらない場合は別の男を見つけるのか

血が流れない仁義なき女の戦いが始まる。

 

 そんな絶賛修羅場の中、私はなぜか関係者席という名の家族席に案内されていた

この場所は男たちの妻が座るべき場所で私みたいな独り身は座るべきではないと思うんだが…なんか自然に案内された…怖い…順調に取り込まれてる感じがして怖い

私はどこにでもいる普通の転生TSメイドロリ少女なのに…属性盛りすぎか?

 

「そのうち男子会のメンバー誰かと結婚すると思うしいいんじゃないの?私としては睦月と結婚してほしいけど」

「私結婚する気ないぞ…話し相手ぐらいなら全然楽しいと思うんだが」

「そうなのですか?私としては八雲様と婚姻を結んで欲しいですが…楽しそうに話しますから…少し妬けてしまいますわね」

 

 私を挟むようにしてきさらの隣にいる着物姿が似合いそうな日本美人、雪目蛍(ゆきめほたる)、スタイルは抜群B90は越えてるしウエストも引き締まっててこちらも男の夢を体現した体形をしている

まさに塵も積もれば大和撫子!

 

 この世界の男ども羨ましすぎるな、21世紀の頃の私だったら血の涙を流しながら掴みかかってただろうに…

正直胸とか押し付けられたり一緒にお風呂に入りましょ?とか言われたらこの世界でも襲わない自信はない、そっちの趣味なんて少しぐらいしかないはずなんだが…

こう…本能に訴えられる感じ

 

 チラリと周りを見ると他にも美人、美少女がずらりと家族席に並んでいる…壮観だねぇ…

そんなことを考えていると辺りが暗くなる、瞬間ステージ上に移したされるのは長ランの白鴉先輩と学ラン姿の鹿討君

おもむろに鹿討君が木の板を持つ…何してんだあれ

 

「キエェェェイ!!」

 

 気合一線!目で追えないほどの速度でその板を叩き割る白鴉先輩…これそういう小説じゃないから!?

周りが黙り込む、当たり前だろう!?私だって怖いぞ!?それなりに経験のある私ですら結構目で追えなかったんだからな!?

 

「これが今までの答えだ、今から男子会を始める」

「ちょ、ちょっと!男が暴力に訴える!前時代の遺物なので…は…」

 

 私以外の妻たちが立ち上がり何かを構える…うっわそうだった…この世界、男性の近くで一緒に住める妻はボディーガードの役目を持ってる

妊娠中とかはその仕事は免除されるけどね。

 

 流石に私たちみたいにプロレベルじゃないけど、プロを待つ間の時間稼ぎぐらいはできるくらいには強い。

つまり武力行使が認められているし自身及びに子供を守るためには他人を害しても問題ない…つまりほぼ全員訓練された暴力に訴えられる奴ら

おいおい…ここで暴れられたら私も必然的に巻き込まれることになるのか?うっわめんどくさい…というか守らなかったら私の責任にならない?

 

「天音はいいの?銃を持ってるはずでしょ?」

「なんで私がやらないといけない、今日は完全にオフだし動く義理はないぞ?それより早く座った方がいい?男たちの面白いことが始まる」

「ちょっと!天音、そんな言い方しなくたって」

「もう一度言わせたいのか?今ドンパチしたら男たちに当たるだろ、あんな馬鹿1人放っておけもうすぐプロが来るはずだ」

 

 だろ?と笑いかけると何時ものはじけるような笑顔ではなく獲物を狙う視線で私を見るきさら…なんだよ確かに心にもないこと言ったけど…別に怒らなくてもいいじゃん

全員が同時に座り、後ろから打撃音と何か重いものを引きずる音が聞こえる…やっば振り向かない方がいいだろコレ

 

 気を取り直してそこから壇上で男たちが演説を始める

我々にもっと選ぶ権利をくれ!少しでいいから自由をくれ!遊びたいんだ!社会に出たら選ばれたやつは上に行けるが無理な奴は家に軟禁されるんだ!せめて学生の間は遊ばせてくれ!

週1回の精液を提供する義務は果たす!そもそも女子が肉食すぎて怖い!二ヶ月に1人妻を迎えるのは無理だ!せめて半年にしてくれ!

 

 そんな夢見がちな主張がぶつけられる…まぁ十中八九通るのは無理じゃないか?いや…頑張れは半分くらい通ると思う自殺されても困るしな

ただまぁ、妻を迎える系はわからんな…そもそもこの学校の女たちは男を捕まえるために狭い狭い門を通り抜けてきているんだからそこは通らないだろうし、学校も通さないだろう

例え書類上だけの妻、精液だけ渡してあとは人工授精してくれで終わる関係だとしても、もしも男が産まれてしまったら男たちはそれを認知せざるをえない、自由な時間も好きな人の時間も無くなるそれが嫌なのだろう

だがまぁ…

 

「私は嫌いじゃないけどな、啖呵切れる奴…あれだろ面白ぇー男」

「何それ…ネット用語?」

「そんな感じだな、このまま平和に終わりそうだ」

 

 足を組みなおして続きを聞く…周りで聞いている女子たちの反応はなにそれって感じ?大体予想通りだけどそれはそれとして女子たちは面の皮の千枚張りだな

自分が自分がばっかりだから結婚できないんだよお前らは…元男として思うけどガツガツしすぎると普通に萎える、襲いたいなぁって思わせないと男は靡かないもんよ

面は良くても中身が肉食系ならぬ餓死寸前系だから飢えに飢えてるよ、怖いわ

 

 まぁ、男衆は頑張れ、友達として愚痴聞くぐらいはしてやるつもりだが…本格的に何かするのは私には無理、あの凶暴なメス獣達を相手にするのはちょっとしんどい…

で、でもそれくらいの距離感がちょうどいいだろう?

 

「楽しそうなお顔をしてどうかなされましたか?天音さん」

「いや?みんな胸大きくて夜の生活が楽しそうだって思ってな」

「3Pだと必然的に竿が足りなくなりません?指でするのですか?」

「3Pやるほど性欲がないわねうちは」

「あ、下ネタOKなタイプなのね…なかなかえぐい」

 

 しばらく壇上の様子を見続け30分ほど…少しだけ事態が動く

メイドとしての勘が騒ぐ、多分何かあるぞと…あと壇上の白鴉先輩話長すぎ、ほぼ1人で30分話してるんだけど私眠いし帰りたい

えっと?話を戻すか…なんというか…空気が変わった気がする…刺すようなピリピリとした感じに変わっている…誰だ?

 

 腰に手を当て銃のセーフティーを外し意識を切り替える

「天音?どうかした?」

「ちょっと黙ってろ」

 

 後方で誰かが立ち上がると同時に腰から銃を引き抜き狙う、瞬間思考が私の中だけで加速する

後方…5mぐらいの距離で女子生徒が立ち上がり銃を構えている光景が見える…なんで銃を構えてる?まぁいいか、この距離なら私は外さない

即座に発砲、体ではなく銃を持つ手を正確に打ち抜く

頭を撃ち抜いてもこの場面だと正当防衛になるけど流石に未成年が居る前でR18はちょっとな

 

肉が潰れる音が響き手のひらが宙を舞う

 

「ひぃぃっ!わ、私の腕がァァ!」

「ガード!ガード!捉えてください!爆発物を持ち込んでる危険があります!」

 

 私が壇上に掛け上がり未だに喋っていた男2人の首根っこを掴み壇上端に引っ張り邪魔にならない位置に転がす!呻き声が聞こえるけど知るか!死ぬよかマシ!

だー!複数人守るのだいぶ苦手なんだけど!1人にしてくれ1人に!

 

「あ、天音さん!どうしたんだ!?」

「水橋、状況説明、最悪俺が司令官になって責任を取る」

「できないことを言わないでください!多分フェミ関係に襲われたんだと思うとりあえず頭下げてて!もう終わります!」

 

 隙間からチラッと除くと妻たちが銃を構えながら後退し銃を撃とうとした女子生徒は学校のSPに捕まり殴られながら外の引きずり出されていく

ふぅ…流石に爆弾体に巻き付けてとかは無いか…偶に過激な男嫌い団体通称フェミニスト達が襲い掛かってきたりするんだよなぁ…

 

 あ、もちろん21世紀と明らかにフェミニストっていう言葉が違う、そもそも女性の権利を主張とか言うけど女性しか居ないからな、権利の主張しがいがないし、女同士で争うことになるだけだから

だけど妻たちには男が居ないのは男を独り占めしてるからだ!とか言って襲い掛かってくる時があるからちょこちょこ抗戦するけどね_

あと普通に誘拐して逆レ、護衛メイドの間でもやべぇから気をつけろって最初の訓練の時に言われる…

 

「よし…もう大丈夫っぽいな、2人とも立てますか?耳とか銃声でやられてませんか?結構近かったけど怪我があるなら早めに言ってください」

「敬語って珍しい…」

「仕事モードなんだろ」

「わかってるなら黙ってついてきてください」

 

 咳払いをして意識して切り替える…

取り合えず壇上端で待機してたSP達に指示を出して男たちを安全な場所まで連れて行ってもらう

溜息を吐きながら近くに転がっているマイクを拾い、マイクチェック、ワン・ツーよし使えるな

 

「妻たちは男子部屋に集合、ほかの女子たちは解散」

 

とりあえずは一時解散!

 

えっと…担当から報告受けるのが一時間後ぐらいかかりそうだな

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「報告書によると銃を撃とうとした女子生徒は親がフェミニスト団体と繋がっていて今日のことを聞いて実行したと、証言している…まぁよくある話だ」

「なるほど…まさか生徒の中にまでいるとは思わなかった」

 

 私も思わねぇよ!この学校の倍率どれだけだと思ってるんだ!?私は無理やりだったけど普通に入ろうとしたら今までの青春を勉強か一芸に賭けないといけないレベルだぞ?

例え男と結婚できなくても卒業できればそれなりの待遇で仕事ができる…それを親がやれの一言でやってしまうから教育は怖いな

 

まだ内部でそれなりにいるとは思うが思想の自由は保障されてるからな犯罪さえ起こさなければ勝手にしてくれ

 

「それより…天音さんって本当に凄腕だったんだね」

「銃の腕がってこと?それともメイド?」

「両方かな?」

「この歳で売れ筋商品だからな、割と自信は持っているんだぞ?」

 

 くっくっくと笑うと何故か嫁達全員から撫でられた…もしかして微笑ましいと思われてる?

実年齢とか合わせたらお前らの倍はあるからな…撫でるな髪がぐしゃぐしゃになるだろうが!

いよいよ服の中に手を入れ始めた、きさらの顔面にヘッドバットを決めて咳払い

がばっと立ち上がり私の方に詰めてくる…ええい!近寄るな!

 

「いっっっったっ!ちょっとのスキンシップじゃない!?」

「残念だが処女なのでな見せつけはレベルが高い」

文句を言いながらも私を抱き上げ膝の上に座らせる、次セクハラしたらもう一度ヘッドバットだな

 

「女子生徒は未成年を加味しても刑務所行き、我々男子は2日は寮から出るなと命令が来た」

「てことは俺たちはまた軟禁されねぇといけねぇのか…体が鈍っちまう、寮のジムだと重さが足りねぇんだよな」

猫宮先輩が足を組みながらつまらなそうに舌打ちをしてそれに茶々を入れる白鴉先輩…

とりあえずは何とかなった

 

気になる点は2つ

なぜあのタイミングで犯行に出たか、裏にはだれが居るのか

 

知っても仕方ないっちゃ仕方ないんだがな?

後は大人の仕事だし

 

 

 

─────────────────────────────────────

 

煌びやかなビルの一室女性たちが高そうな椅子に座りながら会議をする

 

「それで準備は順調かしら?」

「ええ、あっちの戦力は確認したわ、一人だけその筋では有名なメイドが居るわ護衛専門、刑部 布都、本名水橋天音、最年少で男の隣で警護することを許された天才、現在はメイド協会に在籍しているが部隊などには入隊していない

男性たちの評価は非常に良い、一部の上流階級で彼女を娘か妻にしたいと言う動きが目立ってるわね」

「なるほど…つまり私たちの敵ってわけね」

 

 金のかかったドレスを着た女性が無造作に資料を机の上に投げる

天音の公式プロフィールが記載されている、むろん犯罪だが金と権力に任せて全て揃えさせた

 

「どれだけ優秀だろうとこちらは数が居る、たった1人ではこちらの敵ではないわ」

 

「では始めましょう、利権を貪り食う男どもを私たちが管理しなければ」

 

「「「「我らピンク・パンサーズの下に」」」」

 

闇は深く濃く暗く染まっていく

 

 

 

 




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