「おはようございます」
メイド服を着ながら今入ってきた20代後半の見た目好青年に一礼をする。
クソが、今日は休日のはずだったんだがこの家のメイドが体調不良らしく急遽休みの私にお株が回ってきた、私を派遣するレベルか?久しぶりだぞ普通の家なんて
私は便利屋じゃないんだぞ?ま。まぁ…シティーハンターには憧れるが…便利屋68の方がわかるか?どっちも二世紀以上前だけど
取り合えず護衛科は受けてるけどメイド系は受けてないから下手なことするからよろしくとは言っておいたがな!
仕事の内容は単純明快、男特有のヒキニートのお世話!今まで私が護衛してた男性陣は上澄みも上澄み、何もしなくても生きていける男がそれでも
俺は何かをなしたい、自由の翼を俺にくれ!我々は奴隷ではない!自由を!奴隷よりも気高く死ぬためにッ!力を見せつけてやるッ!
って感じで努力しつくして女を叩き落して社長や政界に殴り込んだ人たち、普通はやらない、めんどくさいからね
おっと話題がずれた…ちなみに私の趣味ではないメイド服はこの男趣味、普通のメイド服で助かったドスケベメイド服とかだったら帰ってたぞ。
「お前誰だよ、いつもの女はどうした」
「申し訳ございません、体調不良のため代わりに私が呼ばれました」
「はっ!どうでもいい!興味もない!俺の邪魔をするな!!」
既に解凍してある冷凍食品を椅子に座ると同時に机の上に出し、男が箸を持つと同時に牛乳をコップに注ぎ飲めるような位置に出す。
終了!だるい!お前は赤ん坊か!甘えに甘えさせられている男なんてほぼデカい赤ん坊か!!
「おい!今日は目玉焼きって言っただろう!使えない女だなァ!女ごときが男の僕を不快にさせるんじゃない!」
「申し訳ございません、すぐに作り直します」
「もういい!」
頭に牛乳をかけられアツアツの冷凍食品を投げられる。取り合えず軽く躱しておくけど飛び散ったベーコンの肉汁があっちぃ…ベーコンエッグの何があかんねん…
このクソ野郎が…殺してやろうか…飛び散ったの掃除するの私なんだぞ…めんどくせぇ…
ドタドタ音を立てながら二階に上がっていく男…
「あ~ダル…そういえば学校の男子たちも上澄みだったわ…というかアレが普通の男子だ」
今着てたメイド服とその他もろもろの脱ぎ散らかした服を家中から集め洗濯機の中に叩き込んで運転を開始
ついでに家中を掃除できる23世紀性ルンバを起動して部屋を掃除してもらう
その間にシャワーを浴びる…髪が臭くなってたらこの家に放火してやろうか…ほぼISの逆バージョンだからなこの世界…いつまで立っても慣れん
あ、アニメとか以外にもう1ついいことがあったな…
ほとんどすべての家事が自動でやってくれるってことだ、我々女性は面倒な事態から解放された
ちなみに子育てとかも男の場合は専門の所に投げる、素人が下手に教育してホモとか変な思想に入れられても困るらしいしな、だからプロに任せてちゃんと教育するらしいんだが…
それがわがまま万歳みたいな感じになってるんだろうなぁ…
「さてさて…あのクソ男の様子でも見てあと数時間頑張りますかねぇ…」
そのあとも理不尽に文句を言われつつも仕事をこなす…何事もなく終わるといいんだが…
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「おはよ?天音大丈夫?滅茶苦茶疲れてるけど」
「だいじょばない…アルバイトでクソ客の対応してた…」
次の日学校で青神ちゃんに頭を撫でられながら朝一に机の上でとろける…野郎…途中性処理させろとか言いだしたから締め落として寝かせておいたわ!確かにそういうのも仕事のうちだけどそれは私以外にしやがれっての!
疲れたぁぁぁ…今日休めばよかったぁ…あのクソ男マジで最後までクソすぎるぞ。
漫画読む体力すら残ってないぞ…ストレスでヤバイ…せっかく今週の土曜日は古代漫画イベント展なんだから英気を養っておかないと…!
貯金も貯めた、数百万なら余裕で出せる!知り合いも数人参加するらしい!テンション上がってきたな!
skebもデータじゃなくて現物で頂戴って言ったから会ったときに貰える!楽しみすぎる!
「そろそろ授業の時間だからそのだらしない顔を何とかしておきなさいよ?」
「おっと…それはすまないついな」
先生が入ってきて始まるのは私にとっては退屈な授業
その授業は200年も前に私が受けたものだからな…正直数学や国語理科以外のものがここまで発展しなかったのはやはり研究者が居なかったからか?
多分男女の戦争の時に真っ先に知能層を殺しまわったんじゃないか?
この世界に思いを感じつつ、視界の端でアニメを流す…今日は対魔忍を見る…あ、R18じゃないからなんか健全版を100年前に出したらしい、ただのサイバーパンクじゃないかそれって?それはそう…
個人的にはサイバーパンクエッジランナーズの続編を作って欲しい!現実が追い付かなかったから二度とないかもしれないかもな、てか完全管理社会とか今とあんまり変わらんな…人類に元気がないから企業も元気ないけど
そんな感じで退屈な午前中の授業終了、学生が誰しも待ち望むお昼ご飯の時間だ
さてと…今日はどこで食べようか?屋上は相変わらず満員御礼、もう二週間近くたつのにご苦労なことだ、邪魔だから全員帰ってくれ
ちなみに鹿討君はきららを含む嫁達とご飯を食べるらしい、誘われたけど巻き込まれるのはいやだから逃げてきた
「また校舎裏で食べるか。涼しいし」
「なら僕と食べない?いい場所知ってるんだ」
自動販売機で飲み物を買っていると後ろから私の耳元に囁きかける…うぉ!ぞわっときた!ASMRなんてこのご時世もうないのに!
若干舌打ちしながら後ろにいるであろう小鳥遊君の頬を振り返りざまに撫でるようにビンタ!
「え、痛いんだけど…僕初めて殴られた」
「可愛かったから撫でたんだよ、それでいい場所ってどこ?」
ケラケラ笑いながら腰のベレッタと太もものナイフをさりげなく撫でる、最近物騒なことが起きたからな何が起きるかわからんし警戒だけはしておくか
ま、大丈夫だと思うけど。
「僕たちのクラス、ちょうど女子たちも居ないから静かだよ?行こうか」
「口説く感じに言ってくれ」
「僕と一緒にご飯食べない?一緒に食べたいんだ」
「10点」
「10点満点中?」
「250点満点中」
「なんでそんなに中途半端なの」
先に歩く小鳥遊君の後ろをついて行く、後ろから見ると相変わらず華奢だな…流石にもう少し肉食べた方がいいんじゃないか?
私は多少筋肉質の女の方が好きだからな、具体的に言うと陸上部で腹筋が割れてて褐色タイプ、これは女の好みだけどな!
23世紀の漫画でそういうの全然ないんだよなぁ…そりゃぁ、現実でいくらでも入れ食いだし、食ってくれないと困るから規制ぐらいするわな!
とサブカル界隈に思いを馳せているといきなり小鳥遊君が止まりその背中に激突…鼻が痛い…
「前見てなかった?ついたよ」
「前見てなかったわ」
バシバシと軽く背中にパンチをしながら教室の中に入る…えっと…具体的に言うと一般クラスよりだいぶ備品が良い
クーラーが最新式だし飲み放題のジュースサーバーもあるしかも自動で配膳してくれる機械も教室の隅あるし電子レンジもある…うお!椅子と机も高いのだ…しっかりしてる
「どう?あんまり大したものじゃないけど普通の所よりはいいと思うよ?ご飯食べようか」
「大したことあるってこれバレたら絶対暴動が起きるぞ?」
「まぁ…ここは男が居る教室だから、最低限は整えないとダメなんだって」
「そんなもんか…にしては簡単に入れたけど…」
「あれ実は指紋認証式、決められた人以外は開かない仕組みになってるんだ、水橋さんも登録しておく?便利だよ」
「どうせ次来るときも一緒だから別にいい」
持ってきたお弁当を電子レンジで温め机を合わせながらご飯を食べる、会話の内容は私の好きな漫画だったり小鳥遊君の音楽の話だったりおいしい食べ物の話だったり昨日のテレビの話
たいして意味のない一ヶ月たったら忘れてしまいそうな簡単な会話
私はがっつり系のかつ丼弁当、あのクソ男の家で高級食材使い倒して作ってきた、小鳥遊君はサンドイッチと珈琲、OLかお前は
「よく食べるね?女性にしても多いんじゃない?」
「知ってると思うけど私はメイドなんでな、体力仕事なんだよだからそこそこ食べないと逆に瘦せてっちゃうんだ」
「羨ましいね、僕は食が細いからあんまり食べられないんだよね」
「その体型見ればわかる、猫宮先輩を見習って鍛えな、鹿討君も誘ってやれば喜ぶんじゃない?」
最後の唐揚げを口の中に放り込む…うむうむ…高い肉と油は味が変わるな!普段私が食べてる安い肉は何だったんだってレベル。
正面を見るといまだに食べてるな本当に女子か?食が細すぎだろう、やっぱり少し運動した方がいいと思うだが…
まぁ、私には関係ないから別にいいんだけど、そういうのは食事管理の奴の仕事だし
「ふぁぁぁ…ご飯食べた後は眠たくなるな…私はそろそろ戻って寝るけど…今日はありがとね」
「ここで寝たら?もう少ししたらみんな戻ってくるし…僕はお勧めされた漫画読んでるけど」
「あっそう?なら30分ぐらい寝るから…変なことしたら殺す」
机に突っ伏して直ぐに寝息を立てる天音
その様子をタブレットで漫画を読みながら横目で見る小鳥遊、この世界ではありえないような突然変異といっていいほどに変わった同年代の少女を見る
こちらを獲物を狙うような目で見ない、こちらを対等な【人間】として見てくれている、種馬ではなく人として、妻たちですら自分たち男にお伺いを立てるのが普通の世界そんな中、殴る蹴る、軽口を叩くそれがどれだけ異常なことか彼女はわかっていないだろう
優しく壊れ物を触るように眠っている彼女の前髪を撫でる
「本当に変わってるね」
起きたら2時間近くたってて雪目に抱き上げられて顔が近くにあったから本当にビビった!顔がよくてびっくりした!
寝過ぎだから自分の部屋に連れて行こうとしたらしいんだが…いや流石に起こしてくれたら普通に起きたんだけど?
「とりあえず私自分の教室に戻るから…寝過ぎたわ…」
「気を付けて」
「また要らしてください、八雲様もあんなに楽しそうでしたので」
私寝てただけだけど…まぁいいか…美少女の寝顔を見て癒されたとかそんなもんだろ
欠伸をしながらドアを開けようとするが開かねぇ…指紋認証だっけ出る時もそうなのか
小鳥遊君が何故か頭を撫でながらドアを開けてくれたわ、サンキュー1回ぐらいメイドの仕事タダでやってやるよ
だいぶ高いんだからな私?
後ろ手を振り自分の教室に戻る…戻ったら戻ったでまた青神ちゃんに絡まれたんだけど…
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「では第10回!妻たちによる女子会を開始します!」
5人の美女、美少女が一部屋に集まり握手をする!その中で死んだ顔をしているのが今回のゲストである天音
なんで私がこんなところにいるんだ…さて帰ろうかな~って感じで思ってぼーっとしてた私は後ろから近づいてくるきさらに気づかずに持ち上げられて拉致された結果ここにいます。
体の大きさ的に持ち上げられたらあんまり抵抗できないんだから持ち上げんな!
クソ…絶対に出たくないって言ったのに…幸い今日は仕事は入ってないからいいけどさ…溜まってた漫画とアニメがあるんだが…
えっと…ここにいる妻たちはそれぞれ男の正妻?一番偉い妻ってなんていうんだ…私の時代にそんな言葉なかったぞ…まぁいいや
「はい!きさら先生!質問があります!なんで誰の妻でもない私が呼ばれたんでしょうか!」
「それはね!最近私たちの旦那たちが楽しそうなの!その原因を連れてきただけよ!」
だろうな、あいつ等が楽しそうなのは知らんが最近一緒にいるからな、よく昼飯食べてるし
「それにウチたちも顔合わせぐらいしときたい思ってなぁ?チラッとは見たんやけどほんまには会ってへんし」
「あぁ、アタシたちも面ぐらい見たかったしな」
私より小柄なスタイルもちんちくりん…だけど色気はこの中の誰よりもある薄紫色の髪をした少女、爬虫類のように鋭い目、喋る言葉は男を誘い、微笑めば女も骨抜きにできると確信できる
そういう訓練を受けて尚且つ転生者の私ですらくらっとくる、3年
その隣で長いソファーに寝っ転がりながら好戦的な笑みを浮かべて楽し気な雰囲気を持つ女性でも巨大な身長170㎝私が今まで見た中で一番の爆乳爆尻ボンキュッボンの擬人化!
乱暴に抱きつぶされてしまいそうな野生を感じる同じく3年
2人とも男子会の時にちらっと顔合わせしたけどちゃんとは喋ってないから実質初対面みたいなものだな
「よろしくお願いします?」
「よろしゅうなぁ」
「おう、よろしく」
それでこの会の目的は日頃の愚痴や夜の営みの相談最近の男たちの状況、妊娠したかどうか、次に来る結婚相手の相性
そんな感じのことを話し合うらしい
なおさら私関係ないな…えっと…前世男としてヤるときに楽な体位とか教えてたらいいのか…?この世界の方がそういうの発達してたわ…
というか前世でもそこまで経験がないから威張れるものでもない…今世だと処女だからなぁ…そういう仕事も無くはないけど…私だと普通にしてた方が儲かるんだよね
「私のところ最近性行為してくれるのよね。前までだったら一月に一回すればいいぐらいだったのに…そこらへん天音はなんかある?」
「そういえば私のところも夜お誘いをしてくれます…しかも普段の倍ぐらい荒々しく…壊れてしまいそうでしたわ…天音様何かしてくれましたか?」
「処女の私になんてこと言うんだ…あの…えっと…運動してるからじゃないか?ほら生存本能ヴァルキュリアみたいな?」
きさらが私の頬を突き反対側を雪目が私の耳を撫でる…なんだこいつ等…誘ってんのか…?この世界の女性はボディータッチが多くて勘違いしそうになる…
やめやめ、相手は既婚者だぞ、この世界の三大罪は男を寝取ること、女が男の妻を寝取ること、男を傷つけることだからな
ちなみに男が他人の妻を寝取るとかはない、そもそもまともに自分の妻すらヤルことすらあんまりないのに他人の妻を取るなんて夢のまた夢、むしろ取ってくれるならその男は大歓迎だろう
だから行為じゃなくて精液を国に渡して人工授精が多い、ちなみにこの世界の私はそうらしい、むしろ普通の授精は一割切ってるんじゃないのか?詳しく調べてないから知らないけど。
性欲溢れる男子高校生なのに性欲がほぼないのは人類滅ぶと思うがな!私が死んだ後にいくらでも滅んでくれ
「まぁ、適度に運動させていれば夜の営みは続けてくれるんじゃないか?あと適度にストレスを貯めさせないようにそれなりに自由にしてやるとかか?」
「ウチのところはあんまり変わらへんかったな、筋トレはしとるらしいけど」
「猫宮先輩はもともと鍛えてるし劇的なのはないんじゃないんですか?」
私の胸を撫でてくる糸桜先輩…なになに!?皆して私のことセクハラするの!?誘ってる!?全員で乱パでもやるか!?
軽く頭を叩き撫で回して席に戻す…よしこれで大丈夫だ…あんまりヤラれると普通に興奮するからやめてほしいのだが
そんなこんなで女子会は続く
個人的には全然興味はないが妻たちにとってはまさしく死活問題だろうな
それより私は明後日のイベントの方が一大事だ!
この日の為にやりたくないメイドやったし普通の仕事を増やした!
さぁ行くぞ!我らがオタクの祭典にッ!
反応高評価お待ちしております