私を巻き込むな!?   作:カニバルキャンディー

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申し訳ありません!
訂正しますこれからもこの作品を投稿したいと思っていますので長い目で見て貰えると嬉しいです!
ご迷惑おかけしました!

順に載せていきます


解決のための簡単な手段

 最初にあったときに見惚れてた、空中ディスプレイであんなにも真剣で楽しそうに何かを読む人がいるとは思わなかったんだ

その横顔に俺は生まれて初めて見惚れるってのを味わった。

 

 普通の女性達は俺たち男が近づいたらすぐにでも視界に入ろうと何かをしようとアピールしてくる、言っちゃなんだけど視界に映るウザい存在、コバエとかその辺と一緒のカテゴリー

唯一きさらは幼馴染で昔から一緒にいた気心に知れたこちらを【人間】としてみてくれる唯一の存在だと思っていた

他の妻たちも国の義務として精液自体は渡しているが殆どが顔も合わせたことない人たちばかり。

 

 だけど屋上の彼女は違った、俺たち男のことなんて気にも留めないで普通の友達のように振る舞ってくれる。

自分を曲げないで流されず自分を貫いている俺たち男には媚びを売らずに自分の好きなものを好きと宣言する、寧ろ俺たちをめんどくさいとまで思っているだろう

こんな人は見たことない…気になって彼女のことをいつも考えてしまう

 

天音さんが楽しみにしているイベントに参加するって聞いて俺も参加したいって思ったんだ

ちょうどメイドだしついでで警護して貰おうと思ったんだ…だけど俺は考えなしだった

 

 産まれて初めて殴られて胸倉を掴まれて説教をされた。

少し考えればわかることだった、イベントの為にメイドとして仕事を命がけでお金を稼いで楽しみにしてた…そんなところに追加でやってくれってそりゃ怒られるだろう…

住所を学校で教えてもらい本気で謝ったら、自分の身は自分で守るを条件にイベントに連れて行ってくれることを約束してくれた。

 

 そして当日、俺の知らない世界がそこには広がっていた!

天音さんに教えてもらって漫画やアニメは大量に見た!少しはいろいろ知っている自信があったんだけど…それは違った!俺が認識してる中じゃ氷山の一角にも満たないレベルだ!

圧倒されるレベルの作品!天音さんですら知らないっていう量!コスプレや作法を教えてくれてその世界になりきれた!自分じゃない何者かになれるという感覚!

オークションでは天音さんの悔しそうな顔や揶揄うような見たことない笑みを見た、欲しかったフィギュアも誰かの力を借りることなく自分の力で競り落とした!初めて何かを自分でやった感触!

 

 楽しいイベントが終わりお互いに帰ろうかと立ち上がった瞬間、天音さんがいきなり倒れた…

そう認識した瞬間俺も後ろから押し倒され拘束された、絶叫して助けを求めるが…誰もいない。いつもだったらすぐに飛んでくるメイド達も何故か来ない!

そのまま何かで意識を飛ばされる…最後に映った光景は天音さんが俺に対して何かをしてくれようとした光景だった

 

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 目が覚める…どこだここ…手足が動かない…?えっと…記憶が混濁してるな…思い出したそういえば誘拐されてたわ

鹿討君のメイドどこ行ったんだよ…

 

1秒状況確認  手足は手錠がつけられ動けない、場所は恐らく古いビルの中電気はあるが水がなさそう…割とボロボロだからだいぶ古いな

2秒護衛者の安否  床に転がされている私の少し離れた場所で良い椅子に縄で縛られてる、怪我とかは無さそう

3秒自身の装備の確認 銃モデルガンが腰に、ナイフは無し、奥歯の発信機…あり!

 

 よっしゃ!これがあればとりあえず何とかはなりそう!問題はここが海の上とか電波の届かないところじゃないことを祈るだけ

まぁでも!私が死んでないしそもそも鹿討君も無事だし外国に売るんだったらもう船の上じゃないとおかしいからちょーっとヤバい気がする

最悪私の手首に埋め込んである発信機で場所がわかるからそれだけ抉り出して鹿討君に取り付けねぇと…

 

 んでもって鹿討君の体が目的だったらそこら中、精液の匂いと女の匂いがしないとこれまたおかしい…何が目的だ?金?この世界で男以上に欲しいものなんてないだろ

まぁいいや、とりあえず意識を仕事モードに切り替えよう…これ怪我とかさせたら…いや違うな、こっちでできた友達に怪我させたくないから頑張るか

発信機を噛み潰し起動させる…私たちの最終手段、国内なら30分以内に戦闘組が飛んでくる国外なら戦闘メイド達が列をなして3時間以内には突撃!

 

「ごめんごめん…完全に油断してたわ…そっちの怪我は大丈夫?」

「天音さん!大丈夫だった!?えっと…俺の方は特にはないけど…それよりそっちは!?」

「こっちも問題ないよ、取り合えず動けなくなるような怪我はないし…私たちの最後の手段である発信機も付けたから電波通じることを祈ってて…割とマジで」

「通じなかったらどうなるの?」

「詰みじゃ!」

 

 マジか見たいな表情をする鹿討君実はマジなんですよ…ん~正直今から脱出だけならできるとは思う、関節外して手錠抜け出せそうだし手が自由になればピッキングなんて朝飯前よ!

だけど出た瞬間捕まるとか…敵の規模がどれくらいかっていうのがわかんないんだよねぇ、再び捕まったら今度は手足の腱切られてもう駄目だし、そういうことでとりあえず落ち着かせるか

 

 しばらく鹿討君の恐怖を和らげるために普段と変わらないような雑談、私は慣れてるけど鹿討君はそうじゃないただでさえ無菌室で育てられたようなこの世界の男だ

殺意や恐怖を与えられたことなんてないからそれに対する耐性も前世よりもだいぶ低い、パニックを起こしてして自棄にならないように多少リラックスしてもらおう。

な~にお手の物よ、何回戦場に巻き込まれたと思ってるんじゃい!

 

しばらく話していると扉が開き身なりのよさそうな服を着た女性が1人と戦闘員みたいなのが3人…人数はほどほど…これプラス数人って考えた方がいいか?

恐らくボスであろう身なりのいい女が口を開く

 

「お目覚めかしらお二人さん?なんでこの場所に連れてこられたかわかるぅ?」

「さぁ?正直よくわかんね?どっかであったっけ?私仕事柄身なりのいい知り合い多いから」

「まぁ、貴女は所詮オマケよ、本命はそこにいるクソオスよ!我々はピンク・パンサーズ!女性らしさを取り戻し古来からの強いフェミニズムを現代に復活させる団体!」

 

 あ~わかったわ…これただのテロ団体だわ…しかも頭が二つぐらい足りない感じの…というか私が生きてた頃のフェミニズムなんてSNSで暴れてただけだけどアレを強い女性っていうのは…元祖強い女性のナイチンゲールに殴られそう…

女性は男性の真似をするのではなく女性にだけできる強みを生かしてこそ強い女と言える…が確かナイチンゲールの残した言葉だろ?

歴史書を読んだ方がいいと思うけどねぇ…まて…400年以上前のことなんてもはや歴史じゃなくて神話か?

 

 ペチャクチャと自分に酔っているのかよくわからん持論を連発!この話の通じない感じ懐かしい…まとめサイトと掲示板のレスバでよく見たわ

つまりは見たいものしか見ない人種!

 

「それで?お前は何が目的なんだ?身代金?それとも性行為?多分鹿討君目当てだろうけど言うならさっさと言ってくれ」

「そうねぇ…とりあえず貴女をリンチしてそこの男に数人孕ませさせましょうか、クソオスは女の言いなりになるのが幸せなことなの」

「そりゃまたご苦労なことで…理想を掲げる貴女はさぞ名のあるお方だと思うんだが…旦那はいないのか?帰って愚痴でも受け取ってもらえよ」

「はっ!私についてこれるクソオスが居なかったのよ!私の言うことを聞いて私に尽くして!私は女性なんだから!私を満足させないとダメでしょう!」

 

 つまり男側の財力なしで男を誘拐するとかいうことをやらかしたのか…金は持ってるが男との結婚を失敗して拗らせたタイプだな…上級か…下手したらそれ以上の護衛がいるはずだろうに…止められるから置いてきたって感じか?

この世界ではよくあるけど…ここまでこじらせるのは寧ろ才能だろ…まだまだ兵士でも潜んでると思ったけどこういうタイプは初手で自分の力見せるために全員連れてきそうだな…まぁ、金にものを言わせてせいぜいあと数人って言ったところか…

組織って言ったけど多分単独行動なはず…

 

「じゃぁ、さっそく犯させてもらおうかしらね」

「なるほど…子供部屋未使用おばさんがしゃしゃるなよ?」

 

 予想通りテンプレートなことを言い出すババア!困るんだよねぇ!私は見せつけられる性癖なんてないんだよ!だから邪魔してやるのさ!

舌を出して高そうなクツに唾を吐き掛ける、こういうタイプは少し煽ってやれば直ぐに目的が変わる

 

「この…ッ!クソガキが!!」

ほら来た!

 

 瞬間私の顔面に蹴りが飛ぶ!運動をしてなさそうな素人の蹴り、何回か蹴られそのあと偉そうなババアの号令で後ろに控えてた3人からのリンチが始まる。

頭をサッカーボールキック!いいキック!おっと、お腹に蹴りを何度も入れられる!さすがの私も胃液を吐き出しちゃうぞ!

と言っても手足とか簡単に折れる場所を攻撃しないし体重かけて踏みつけてこない…?

なんだこいつ等…見栄えがいい効かない攻撃ばっかり…メイドとしての教育は受けてない…私兵って感じだな…確かにきついし痛いけど命に係わるとか怪我で動けなくなる感じじゃない…

しばらくリンチして腹立たしそうに声を荒げて出ていく…

 

「天音さん!な、なんであんな真似を!?大丈夫!?酷い怪我だけど!?手当しないと!」

「モーマンタイ、見た目だけ激しくて全然効かない攻撃だから大丈夫…まぁ目の前で友達が犯されそうになってたしっと」

 

 手首の関節を外して手錠を外す…ぬ~久しぶりにやったから割と痛い…えっと…ヘアピンヘアピン…最悪適当な針金があればいいんだけど…

瓦礫しかない…ちくしょ~足首の関節は流石に悶絶するレベルで痛いからいやなんだよねぇ…こむら返りレベル100って感じ…

 

「鹿討君安心して…とりあえずここ国内だわ、私の手首に埋め込まれてる発信機がチクチクしてる」

「お、おお…天音さんって体にそんなものまで埋め込んでるのか…」

「まぁ、信用第一の仕事だからね、何かやらかしたらこの発信機で直ぐに場所がわかるって寸法、手首でも切り落とさないと外れないしコレ、代わりに性能は超一流!」

 

ちなみにこの発信機の存在は一部の優秀な人しか知らない、理由?大勢に知られてたらその場所を切り取られるから、言っちゃなんだがその他大勢組はあんまり関係ないから…

私はなんかまじめに仕事してたらいつの間にかつけられてた

 

 腕だけで移動しながら床に散らばっている手頃のサイズのガラスを拾い鹿討君のロープに切り込みを入れてそのあとポケットに仕舞う

ここでポイントは切らないこと!すぐにバレちゃうから力入れたら切れるぐらいにしておきます!最悪鹿討君だけでも逃げられられるようにって感じかな?

実際私一人だったら逃げられなくはない…まぁしないけどね!友達を裏切るわけないし!

にしても仕事モードにならんなぁ…絶対に助けないといけないって感じはあるけど、根本的に金が絡まないとやる気が八割ぐらい無くなる。

 

「よ~し、取り合えず待機って感じ、残り…まぁ15分ぐらい?助けに来るはずだから安心して?」

「ごめん、俺何の役にも立ててない…」

「この世界で男がその思考できるだけで百点満点!あとは私に任せて前に出ないでくれたらプラスで点数上げちゃう」

 

 際前をちょろちょろされると困るんだよねぇ、お前はメサイアコンプレスかって!黙って私に守られてればいいんだっての!

よ~し時間まで頑張るか

 

 

────────────────────────────────────────────────────────────

 天音さんが嫌そうに手首を触りなぜか自分に手錠をつけなおす…なんでそんな無駄なことしてるんだろう?

せっかく外したのに…?

少しだけめんどくさそうにケラケラ笑いながら座りなおしていつも通りに学校で話すように軽い感じでアニメの話を始める

 

 

「やっぱり私はこう燃える的な話が好きなんだよね、ドラゴン殺しとか呪術とか主人公が追い詰められてもなお進む系、やっぱり主人公は地獄を歩いてこそでしょ」

「俺はきらら系が好きかも…現実とは違って優しい女の子が出てくるし…あと比較的平和だから」

「えぇ?あんな感じの百合百合が好み?私ときさらで絡んで見る?それとも巨乳の子を適当に見繕う?」

「いやいや…一時期のブームの為に結婚なんて…」

「この世界の男はそんなもんじゃないのか?」

 

 天音さんは時々この世界とか今世!とかの言葉を使いたがる、口癖なんだろうか?

いつかは聞いてみたいと思ってるんだけど…いいタイミングが見つからないんだよね

 

 彼女は本当に不思議な人だ、今俺が縛られて身動きが取れずにいる、一方天音さんは付けなおしたとはいえ自由に拘束を解ける

言うなれば腹を空かせた猛獣の前に生肉を転がしているような感じだ、食いつかないはずがない、この状況であろうとエサがあるなら食いつくのが女性(ケモノ)なはず

だけど天音さんはこの状況でも普段通りに寧ろ若干めんどくさそうにアニメの話を続ける。

 

何分経っただろうか、こんな命の危険な状況なのに思ったより緊張していない…これも天音さんのおかげだろうか?

 

「おっと…そろそろ時間か…ッとマジかよ!鹿討君対ショック体勢!」

 

 天音さんが叫びながら覆いかぶさるように俺に向かってタックルをかますと同時に外から効いたことない轟音が鳴り響き建物を揺らす!?

あまりの轟音に頭がくらくら…目の奥がチカチカと痛み出す…何が起きたんだ!?

 

「戦闘班気合入ってるな、久しぶりだからか?おっと鹿討君多分鼓膜にダメージがあってあんまり聞こえないかもしれないけど…私が居るからまぁ、死なないから簡単なアスレチックだと思って」

 

 天音さんが何を言っているのか聞き取れない、楽しそうに笑って付けなおした手錠を外す…何で一回付けなおす工程を挟んだの…?

自由になった手で俺を縛っていた縄を引きちぎって何やら覚悟を決めたような表情を見せる

 

「いっっっっってぇぇ!!」

 聞こえないはずの耳を貫通して天音さんが絶叫!目の前で足首があり得ない方向に曲がり足を固定している手錠をすり抜ける。

大丈夫か!?蹲ってじたばた…ここ瓦礫とかガラスが転がってるから危ない!?

まったくよぉ!と声を荒げながら足首をはめ直して何回か足踏みしてニコッと心から楽しそうな笑みを見せてくれる

 

「大丈夫!?天音さん何やってるの!?」

「足だけはうまく外せないの!しかも手首ですら無駄に1回多く外させやがって!」

 

 扉が乱暴に開かれて先ほど来たおばさんと後ろに兵士のような人が10人ズラッと入ってくる…

誰もかれもが焦ったような顔をして銃を向けてこちらを傷つけようと誰もかれもが敵意をこちらに向ける…!

正直ゾッとしてしまうほど怖いし産まれて初めてここまで好意じゃない感情をぶつけられている…

だけど彼女は一歩俺の前に守るように堂々と立ちふさがる。

 

「ご主人様。どうかこのメイドに10秒お時間をいただけますか?」




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