哂・恋姫✝凡夫   作:なんなんな

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プロローグ


 「――っカぁぁ!!いやー、やっぱアレやな!?アレやわ!!」

「先輩!ちゃんと日本語で喋って下さウェヘヘ」

「だめだわ…こいつらはもうダメだ……」

 

自宅で始めた三次会は何時にも増して盛り上がっていた。

言葉がメチャクチャだが楽しいので問題は無い。

おっぱいが大きくて癖毛で天然な後輩と、スレンダー(…)で黒髪でクールな年下の上司を侍らせ、酒を飲んで馬鹿騒ぎするこのイベントは私が三十路中盤にして手に入れた桃源郷だ。

私は女を愛せるタイプの女だ。

所謂バイだ。

男も愛せるのでレズではない。

ただ、女の子のほうがいい匂いがするし柔らかいので女のほうが好きだ。

 

 こうなるまでにはいろいろあった…

親に怒られるのがイヤで勉強してそこそこの高校に入って惰情で大学進学してコネ入社して。

そこに後輩がきて、何かアドバイスとかしてる内になんとなく恋仲になり、上司が移動してきて「そんなに肩肘張るなって」的な事を言ってる内に酒の勢いでやっちゃったり。

修羅場も酒の魔力で何とかなった。

…こうなるまでになにもなかった…

 

 

 「どうしたんですかぁ?先pウェヘヘ」

 

酔って回らない頭で回想していると、酔うとウェヘヘウェヘヘ言いだす後輩が顔を覗き込んできた。

 

「いや私ったら最強やなと思ってなぁ…あと、酒は凄い。後半凄あ」

 

特製の梅酒を一気に流し込む。

梅の香りとアルコールの刺激が心地良い。

 

「それ薄めて飲むヤツよね?30度くらいなかったっけ?死ぬわよ?死んで下さい(?)」

「いや…もう死んでも悔いなし!」

 

上司の問いかけに後輩のおっぱいを揉みながら答えた。

多分ちゃんと答えられてるはず。

 

「ちょっと!!来年カナダに移住して結婚してくれるって言っ「違いますーーー先輩は私とモンゴルで相撲をとるんですーーー」

 

妙な流れになってきた…

 

「そんな事よりお前らデュエルやろうや!?」

「意味が分からな「カンパーイっ!」

 

私はジョッキを高く掲げた。

上司が何か言ったが、結局二人共グラスを上に。

キンッッ

そして再び一気飲み。

私の意識は吹っ飛んだ。

急性アルコール中毒である。

 

 

 「あらん……?」

「どうした?貂蝉」

「そういえばアタシ今、下着着けてるかしら?」

「着けているだろう!!下着無かったらお前全裸じゃないか!!」

「チッチッチ…リボンが有るから全裸じゃないわ!」

「99%全裸じゃないか!!まったく…今は外史の土台創りの大事な時だ。巫山戯るのはいい加減にしてくれ。」

「ウフフ…仕方無いわねン」

「ッたく……俺は他の要素の確認をしてくるから、お前は人物設定仕上げとけよ」

「バッチリ仕上げとくわ〜」

 

――さっき変な魂が突っ込んだケドそれも"仕上げ"の内よね――




既に同じようなの有るかもしれない。
ても退かない。

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